休載中。蜘蛛猫ちゃん、それは蜘蛛?それとも猫?何に分類されるかわからない系主人公

猫mm缶

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蜘蛛猫になった

蜘蛛猫、シャロママに殺されそう?

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どんな鉱物よりも薄く硬く柔軟な私の糸で出来た監獄は、シャロママの二割の山割りを防ぎ、衝撃すらも地面に張り巡らされた糸によって受け流した。

自分で発動したのにも関わらず、私は呆然と立ち尽くし、チョコちゃんは膝から崩れ落ちた。

そんな中シャロママだけが高揚していた。シャロママの人生において、ここまで完璧に受け流した者は師匠ママ意外にいなかったからだ、それもあの檻らしき物は傷一つ付いていない。

ああ、あの檻はどれくらいの力まで耐えられるのかしら?
あまりにも常軌を逸した力を持つシャロママにとって、本気を出した事なんて何十年前だろうか?
それが、それがシャロママにとって、とても嬉しく、どれだけワクワクさせた事か。
顔が紅葉し、息遣いが荒くなる。

断罪の大剣から煙と共に変形し、内から現れたのは血管のような物。マグマのような物が鼓動するように波打つ。

「ふふふ。断さん貴方も興奮しちゃったのね。その姿になるのも、と闘った時以来じゃない。私もよ、もうドキドキが止まらないの」

シャロママにとっては既に、チョコちゃんの事はどうでもよく、狙いは私が創り出したこの監獄そのもの。

「手始めに三割から行きましょうか!!ペンドラゴン流戦陣氷波一閃ひょうなみいっせん。」

断罪の大剣。そして右腕が凍りつく。次の瞬間、瞬きの間に監獄と大剣がぶつかった。シャロママが通ったであろう軌道には、空気が凍りつき道が出来ていた。

だがその攻撃すら、私の監獄には効かなかった。

「ふふふ。それじゃあ次行ってみましょうか!!ペンドラゴン流戦陣炎波上流えんなみじょうりゅう!!」

今度は瞬く間に氷が蒸発し、水蒸気を上げながら燃え上がる。剣をアッパーの容量で下から上へと斬りあげる。噴火のような威力の攻撃ですら私の監獄は無傷!!そう無傷なのだ!!

「これなら如何かな?ペンドラゴン流乱陣氷炎乱舞ひょうえんらんぶ!!」

一段と火力を増した十字連撃が監獄を襲う。幾度となく凍らせ燃やし、これの繰り返し。その度にシャロママの腕は凍傷し、火傷を負う。そして回復する。

この自分の身すら気にしない姿こそ、彼女を狂戦士バーサーカー付けるのだ。

「あはははははははは!!!!」

『システムエラー!エラー!エラー!は、破壊不可領域に、きし、軋みが生じていいます』

また聞こえた声が震える。
てか、まって私とチョコちゃんまだ中に居るし、このスキル監獄は中のものを外に絶対出さないスキルだから、解除するまで私たち出られない。

また迫る『死』。シャロママ正気じゃ無いし、巻き込まれて殺されてしまう。
呆然とするチョコちゃんが目に入る。
この娘だけは護らねば。
私はチョコちゃんを抱き抱える。一番危険な上半身を進化した事によって変化した前足のシールドで覆う。

「イト様??」

困惑するチョコちゃん。かわいい。
大丈夫。私に抱かれてる間は物理攻撃無効化出来るから安心して。

「それではイト様が!!」

良いの。この世界に来てまだ数日だけど、親切な人とチョコちゃんに会えたから、一度は失った命。愛するチョコちゃんを護って死ぬなら本望よ。
システムとやらすら無効化するシャロママの攻撃は、恐らく私の不死身すら無視してしまうだろうけど悔いはないわ。

ああ、でも、もっとこの世界を見てみたかったな……

「あひゃひゃひゃひゃ!!ペンドラゴン流真打奥義断罪!!」

※奥義とは、ペンドラゴン流を極めしものが使用できる、スキルすらも超越した武技であり、その人によって奥義の名や効果は変わる。奥義は生涯において1つ呑み習得可能。

大剣が肥大化する。
断罪。全ての物事を切り裂き裁く。
その物事には神によって生み出されたスキルという壁すらも切り裂く。

最後に保険としてもう一度監獄をチョコちゃんに掛けるから、血。貰うね。

「です」

これが最後の味。ああ、美味しい。なんて美味しんだろう。甘くほろ苦い。これはチョコちゃんの悲しみの味。
さあ、これでこの蜘蛛なのか、猫なのか、よく分からない生き物のお話しは終わりです。

私が死を決意したその時、
急に世界がゆっくりになり女神が現れた。

『何を勝手に物語を終わらせようとしているのですか??貴方の物語はこれからじゃないですか。私に面白おかしい貴女の生き方を見せて下さいね。
は、はぁ……愛と平和の女神ラビュウの名にて銘じます。二人の『愛』を護り賜え。さあ、キスをするのです。それで貴女の力が一つ目覚めます。その力があれば死ぬことはないでしょう。頑張ってねイトちゃん。は世界をも救うのです。……です……です……』
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