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天衣と俺・1
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神山 備様の「―日々是好日、希望が丘駅前商店街-神神飯店エソ、オソオセヨ「蛙の子は蛙」」の、醸視点のお話になります。
神山さん、いつもありがとうございます!
天衣ちゃんとの結婚を前に、早く一緒に暮らしたいなーとうずうずしている醸ですが……
----------------------------------------
「醸。ちょっといいかー」
「ん?」
1月も終りに近いとある日。
管理台帳をつけていた醸の所に、配達から戻ってきた燗が裏から顔を出した。
「何、親父」
後もう少しで書き終わる計算項目を、忘れないように指で押さえる。電卓の数字を書きとめて、醸は顔を上げた。
燗はくるくる回していた車の鍵をいつもの場所にひっかけながら、顎をしゃくるようにして醸を居間へと誘う。
「? ちょっとだけ待って」
醸は首を傾げつつ残りの計算を手早く済ませると、後に続くようにして居間へと上がった。そこには既に雪が準備していたのだろう昼ごはんが並べられていて、もう食べられる状態になっている。
「二人とも食べ終わったら、お台所に片付けておいてね?」
そう言うと、雪は醸達と入れ替わるようにして店へと出て行った。
醸はいつもの自分の席に腰を下ろすと、浅漬けに醤油をかけていた燗に眉を顰める。
「塩分気にしないといけないお年頃なんじゃないの」
「しょっからいの気にして、生きて行けるかってんだ」
……塩っ辛いて分かってんならやめればいいのに……、そう心の中で呟きながら箸を手に取った。
今日の昼ごはんは、親子丼と浅漬け。
どうしても昼は手早く食べられるものになってしまう。その分、雪は調味料や夕飯に気を使っているらしかった。それを台無しにしようとでもいうのか、醤油掛け浅漬けを毎回喰いやがって。
燗は醤油を卓状台に戻すと、醸に続くように親子丼を食べ始める。
基本的にテレビを見ないこの二人の食事風景は、静かの一言に尽きる。
ここに雪や吟がいればまた違う喧騒があるのだが、男二人なんてそんなものなのかもしれない。
暫く昼飯をたいらげる音だけが続く。
店の方ではどうやらお馴染みさんが買い物に来たらしく、雪とお客の楽しそうな声が響いている。
醸は残り少なくなった親子丼をかきこみながら、近所の女の子から彼女になった天衣の事を脳裏に浮かべた。
結婚してこの家に住むことになったら、きっとあの雪の声に加えて天衣の声も聞こえるようになるのだろう。たまには実家の神神飯店に、手伝いに行ったりして。
そんな天衣を迎えに行ったりして。
「……」
すぐ目の前にぶら下がっている幸せを、これでもかとかみしめる。
結婚の約束もしたし、式の日取りも6月に決めた。
本当は今すぐにでもとか思ってる自分がまだいるけれど、これ以上早めたら天衣に怒られそうだし。
ちらりと時計を見れば、まだ一時過ぎ。天衣が学校を出るまで、まだ何時間もあるなぁ。
そんなことを考えながら食べていた醸は、いつの間にか空になっていたどんぶりに気付いてテーブルに戻した。
さっさと仕事を終わらせて、天衣迎えに行く用意しなきゃな。
そう考えて立ち上がろうとしたら、向かいでお茶を飲んでいる燗に呼び止められた。
「醸、お前に聞いておきたいことあるんだけど」
「? なに」
浮かせかけた腰を、もう一度座布団に戻す。それを見ながら、燗はもう一度茶をすすった。
「おぅ、お前さ」
「うん?」
燗はことりと湯呑をテーブルに戻すと、後ろ手をついて身体を伸ばした。
「結婚したら、お前の部屋に二人で住むのか?」
「そのつもりだけど、そう言わなかったっけ?」
今さら何を言ってんだこの親父、耄碌したか。
「いや、確かに聞いたけどよ。もう少し、小天の事を考えてやってもいいんじゃねーの?」
「え。俺、考えてるけど! それはもう親父たちの事以上に!」
「……俺たちゃあ、お前に捨てられそうだなオイ。って、まぁそんなことは置いといて」
燗は苦笑を零すと、もう一度醸を見た。
「この家に住むことに対して文句はねえし、逆にありがてぇ。そうじゃねえよ、俺らがどうのって言うんじゃなくて、お前たち二人の事」
増々わからなくなってきた醸は、顔を顰める。
「だからなんだっての」
「せっかくの新婚なんだから、しばらくは二人で住めばいいんじゃねーかってこと」
「ほ?」
「ほ、じゃねぇよ。お前、小天が絡むと、途端に脳味噌破綻するよな。二人きりでイチャイチャしたいとか思わねぇのか」
「するに決まってんじゃん」
「即答かよ。俺達にとって小天は娘みたいなもんだ、結婚も同居も反対なんかしねぇ。だからって、つーか、だからこそバカ息子と娘のラブシーンを四六時中見せつけられるのは願い下げだってんだ」
――――な・る・ほ・ど!
「俺も、可愛い天衣のそんな顔見せたくないし!」
「実の親の目の前で、どこまでするつもりだ馬鹿息子。ってなことで、お前午後は新居探して来い」
「そうする」
醸は話を打ち切ると、食器を台所に片づけてさっさと裏口から外へと行ってしまった。
「ここまで変わるたぁ、俺ん時はマジでどーだったか不安になるなオイ」
燗は思わず過去の自分を振り返りつつ湯呑のお茶を飲み干すと、がしがしと頭をかきながら雪のいる店内へと向かった。
醸が駆け込んだ不動産屋は、いい時期にきましたねとにこやかに応対してくれた。
ここ希望が丘周辺には学校が多い。
大学に関していえば全国から学生がやってくる。つまり、入試が終われば良い物件はあっという間に埋まってしまうのだ。
探し始めるなら一月から、契約には試験前の二月がラストチャンスだと言われて、醸はほっと胸を撫で下ろした。
ナイス親父と心の中で謝辞を述べつつ、新婚で二人で住むのにうってつけだと紹介してもらったマンションをさっそく下見をしに社員と向かった。
その後、自分でもいくつか探して回ったけれど、やはり最初に紹介してもらったマンションが一番気にいって仮押さえを不動産屋に打診した。
その間に既に二月に入っていたこともあり、近いうちに本契約を結んでしまえば住むのは四月からでいいというありがたい特典も付けてもらえてホッとした。
あとは、天衣が気に入ってくれるかどうかだ!
きっと驚くだろう天衣の姿を想像しつつ、醸は早く休日(天衣の)がこないかなぁと浮かれていた。
神山さん、いつもありがとうございます!
天衣ちゃんとの結婚を前に、早く一緒に暮らしたいなーとうずうずしている醸ですが……
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「醸。ちょっといいかー」
「ん?」
1月も終りに近いとある日。
管理台帳をつけていた醸の所に、配達から戻ってきた燗が裏から顔を出した。
「何、親父」
後もう少しで書き終わる計算項目を、忘れないように指で押さえる。電卓の数字を書きとめて、醸は顔を上げた。
燗はくるくる回していた車の鍵をいつもの場所にひっかけながら、顎をしゃくるようにして醸を居間へと誘う。
「? ちょっとだけ待って」
醸は首を傾げつつ残りの計算を手早く済ませると、後に続くようにして居間へと上がった。そこには既に雪が準備していたのだろう昼ごはんが並べられていて、もう食べられる状態になっている。
「二人とも食べ終わったら、お台所に片付けておいてね?」
そう言うと、雪は醸達と入れ替わるようにして店へと出て行った。
醸はいつもの自分の席に腰を下ろすと、浅漬けに醤油をかけていた燗に眉を顰める。
「塩分気にしないといけないお年頃なんじゃないの」
「しょっからいの気にして、生きて行けるかってんだ」
……塩っ辛いて分かってんならやめればいいのに……、そう心の中で呟きながら箸を手に取った。
今日の昼ごはんは、親子丼と浅漬け。
どうしても昼は手早く食べられるものになってしまう。その分、雪は調味料や夕飯に気を使っているらしかった。それを台無しにしようとでもいうのか、醤油掛け浅漬けを毎回喰いやがって。
燗は醤油を卓状台に戻すと、醸に続くように親子丼を食べ始める。
基本的にテレビを見ないこの二人の食事風景は、静かの一言に尽きる。
ここに雪や吟がいればまた違う喧騒があるのだが、男二人なんてそんなものなのかもしれない。
暫く昼飯をたいらげる音だけが続く。
店の方ではどうやらお馴染みさんが買い物に来たらしく、雪とお客の楽しそうな声が響いている。
醸は残り少なくなった親子丼をかきこみながら、近所の女の子から彼女になった天衣の事を脳裏に浮かべた。
結婚してこの家に住むことになったら、きっとあの雪の声に加えて天衣の声も聞こえるようになるのだろう。たまには実家の神神飯店に、手伝いに行ったりして。
そんな天衣を迎えに行ったりして。
「……」
すぐ目の前にぶら下がっている幸せを、これでもかとかみしめる。
結婚の約束もしたし、式の日取りも6月に決めた。
本当は今すぐにでもとか思ってる自分がまだいるけれど、これ以上早めたら天衣に怒られそうだし。
ちらりと時計を見れば、まだ一時過ぎ。天衣が学校を出るまで、まだ何時間もあるなぁ。
そんなことを考えながら食べていた醸は、いつの間にか空になっていたどんぶりに気付いてテーブルに戻した。
さっさと仕事を終わらせて、天衣迎えに行く用意しなきゃな。
そう考えて立ち上がろうとしたら、向かいでお茶を飲んでいる燗に呼び止められた。
「醸、お前に聞いておきたいことあるんだけど」
「? なに」
浮かせかけた腰を、もう一度座布団に戻す。それを見ながら、燗はもう一度茶をすすった。
「おぅ、お前さ」
「うん?」
燗はことりと湯呑をテーブルに戻すと、後ろ手をついて身体を伸ばした。
「結婚したら、お前の部屋に二人で住むのか?」
「そのつもりだけど、そう言わなかったっけ?」
今さら何を言ってんだこの親父、耄碌したか。
「いや、確かに聞いたけどよ。もう少し、小天の事を考えてやってもいいんじゃねーの?」
「え。俺、考えてるけど! それはもう親父たちの事以上に!」
「……俺たちゃあ、お前に捨てられそうだなオイ。って、まぁそんなことは置いといて」
燗は苦笑を零すと、もう一度醸を見た。
「この家に住むことに対して文句はねえし、逆にありがてぇ。そうじゃねえよ、俺らがどうのって言うんじゃなくて、お前たち二人の事」
増々わからなくなってきた醸は、顔を顰める。
「だからなんだっての」
「せっかくの新婚なんだから、しばらくは二人で住めばいいんじゃねーかってこと」
「ほ?」
「ほ、じゃねぇよ。お前、小天が絡むと、途端に脳味噌破綻するよな。二人きりでイチャイチャしたいとか思わねぇのか」
「するに決まってんじゃん」
「即答かよ。俺達にとって小天は娘みたいなもんだ、結婚も同居も反対なんかしねぇ。だからって、つーか、だからこそバカ息子と娘のラブシーンを四六時中見せつけられるのは願い下げだってんだ」
――――な・る・ほ・ど!
「俺も、可愛い天衣のそんな顔見せたくないし!」
「実の親の目の前で、どこまでするつもりだ馬鹿息子。ってなことで、お前午後は新居探して来い」
「そうする」
醸は話を打ち切ると、食器を台所に片づけてさっさと裏口から外へと行ってしまった。
「ここまで変わるたぁ、俺ん時はマジでどーだったか不安になるなオイ」
燗は思わず過去の自分を振り返りつつ湯呑のお茶を飲み干すと、がしがしと頭をかきながら雪のいる店内へと向かった。
醸が駆け込んだ不動産屋は、いい時期にきましたねとにこやかに応対してくれた。
ここ希望が丘周辺には学校が多い。
大学に関していえば全国から学生がやってくる。つまり、入試が終われば良い物件はあっという間に埋まってしまうのだ。
探し始めるなら一月から、契約には試験前の二月がラストチャンスだと言われて、醸はほっと胸を撫で下ろした。
ナイス親父と心の中で謝辞を述べつつ、新婚で二人で住むのにうってつけだと紹介してもらったマンションをさっそく下見をしに社員と向かった。
その後、自分でもいくつか探して回ったけれど、やはり最初に紹介してもらったマンションが一番気にいって仮押さえを不動産屋に打診した。
その間に既に二月に入っていたこともあり、近いうちに本契約を結んでしまえば住むのは四月からでいいというありがたい特典も付けてもらえてホッとした。
あとは、天衣が気に入ってくれるかどうかだ!
きっと驚くだろう天衣の姿を想像しつつ、醸は早く休日(天衣の)がこないかなぁと浮かれていた。
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