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第1章 神隠しの行く末
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そこで初めて、少女はここが巨大な洞の中であることを認識した。ただ砂も石壁も天井も、海と人を除くすべてが白い。その海の水と光が流れ込む石壁の裂け目と対となる場所に、同じようにどこかに繋がる裂け目があって、そこから一際色彩豊かな女性が駆けてきていた。
砂にも擦るほど裾の長い華やかな衣に、ふわふわと揺れる羽衣。様々な色の玉を繋いだ簪や飾りと日嗣にも似た装飾が見て取れて、何か特別な人物であるということが少女にもすぐ理解できた。年齢は日嗣より幾分か上に見えるが、並び立っても彼女は遜色なく美しい。
そしてその背後には――自分と同い年ほどの青年と、小さな男の子の姿。二人はそろいのように、袖や裾の短い生成りの衣と袴を細い帯で結んだだけの簡素な装いをしており、皆に共通して玉の飾りも着けてはいたが、色も数も明らかにその量を減らしていた。
「これは――何たること。よもや御令孫までお出でとは」
「おう、来たな。洞主、あれがさっき話した水蛭子の嬢ちゃんだ」
女性は男たちの前で礼を取ると、面の男の言葉に従い頷き少女に向き直った。途端に集まる視線に、少女はドキリとして自身を守るように日嗣の羽織を握りしめる。取り分け、女性の背後で佇む青年の眼差しが意味ありげに強く突き刺さって、少女は気まずく視線を泳がせた。
「――禊」
「はい」
女性は青年をそう呼び、青年はもう自身がすべきことをわきまえているかのように前に歩み出ると、少女の前にひざまずいた。そして一瞬、少女のまとう羽織に眉をひそめ――しかし次の瞬間には何事もなかったかのように「失礼いたします」と一言だけを告げると、少女の体を横抱きにして立ち上がった。
「あっ、え……あの」
「悪ィな、俺たちが無理矢理引き上げちまったもんだから、ちょっと心も体も驚いちまっててな。良くしてやってくれ」
「はい、心得ております」
「……」
面の男は、それがさも当然のことのようにからからと笑っている。だから、もしかしなくてもこの人たちが男の言う迎えなのだろうかと少女は上目遣いに青年――禊を窺うが、これもまた日嗣と同じほどに表情を崩さない。淡々とした話し方も加えれば、その内面を測ることは日嗣以上に難しいかもしれない。
その日嗣は日嗣で、先程までの自分のように完全に傍観者の位置に収まっているし、もう言葉を交わすこともないのかと眉を下げれば、それを不安と見てくれたのか女性が労るような笑みで頭をなでてくれた。
「何ぞ禍津霊に転じた水霊に襲われたとか――ほんに、可哀想に。もう心配は要りませぬえ」
「……」
綺麗に紅が塗られた爪。それが汚れるのも構わずもつれた髪をといてくれるその指先に、お母さん、と小さく口の中で呟けば、女性は楽しそうにころころと笑い頷いた。
「そう思うてくれても何ら差し障りはなかろうて――。この洞に流れ着いた者は皆、赤子と同じ。私も元は同じものなれど、今は年を経て永きに渡り、それらを世話し導く役を任されておる。ゆえに洞主と」
「洞主……様。……流れ着いた?」
「そう。――まだわからぬことも多かろうが、まずはゆっくり湯につかり休むといい。それも私の行き届かないぶんは、禊と弟分の童がそなたの手足となり致してくれる」
「……」
もう一度禊を見上げれば彼は肯定を表すようにかすかに頷き、また男の子を見れば少し照れ臭そうに目を泳がせて、それからにこりと笑った。
その人懐っこい笑顔と仕草に、少女もようやく顔をほころばせる。それを見た洞主も安心したように穏やかな顔を見せ、再び日嗣たちに向き直ると頭を垂れた。
「それでは私どもはこれにて。おかげさまで、また奥社も賑やかしゅうなりまする」
「ああ――ま、それで喜ぶ男神はいくらでもいるからな。単純なもんさ」
「ふふ、ほんに。御令孫も、たまには奥社の方にお出ましくださいませ。娘どももことに華やぎますゆえ。では」
「……」
最後に日嗣に拝し歩き出す洞主と、ちらちらと後ろを窺いながらそれに続く少年。禊もまた日嗣たちに一礼だけすると、二人の後に続く。
「――あ……待って」
しかし少女はあることを思い出してそれを止めた。まだ面の男に礼を言っていない。というより、名前すら聞いていなかった。
「あの、ごめんなさい。お名前……」
「ああそっか、まだ言ってなかったのか。コイツは日嗣で、俺は猿彦。よろしくな」
――と、そこまで言い置いて、面の男……猿彦は何か思いついたように言葉を続ける。
「お前、俺が怖くないのか?」
「……え?」
少女は小首を傾げて、自分を見下ろす猿彦を見上げる。
確かに、体は大きいし威圧感もある。日嗣とは異なる大振りの着物も鬣も、恐ろしい形相の面も最初は驚いた。
ただ――
「でも……猿彦さん。最初に、大丈夫かって声をかけてくれたの、猿彦さんですよね。だから、最初はびっくりして……怖かったけど。今は怖くはないです。あの、ありがとうございました」
「あー、そうだったか? ――まあとにかく、元気になったらまた顔見せに来いよ。その頃にはお前も良い名前もらってんだろ。ちゃんと字で覚えて、教えに来るんだぞ」
「あ……」
そこでようやく、少女は自身が誰であったか――知らないことに思い至った。以前は誰かに、どこかで、何かの名で呼ばれていた気がする。しかし今は……知らない。
「名前。……私の名前?」
目をぱちくりとさせ、きょとんとした様子の少女に、猿彦は「生まれたばっかだからな」と軽く笑い、少女は自分でもよくわからないまま、その言葉を受け入れ頷いた。
一方日嗣は変わらず、黙したままそのやり取りをずっと眺めている。少女は最後に何か言葉を交わしたかったが、恥ずかしい気持ちもあるし、何だかとても申し訳ない気持ちもある。結局言葉が見付からず視線だけ交わしてぺこりと頭を下げれば、それに倣うように禊もまた一礼して踵を返した。
そして残された二人はその背が見えなくなるまで見送り、再び波音だけになった空間で日嗣はふと思う。
(……神依)
あれは神依だ。水霊に猿彦、自身と一度に三柱の神を引き寄せた。神が依る存在。
ここに来る前に余程なにかに未練を持たれていたのか、求められていたのか、愛されていたのか。いずれにしてもその質が善ならば祈りが、悪ならば呪いが寄せられている。そしてそれが消えるまで、その異質なたちは続く。
「――なあ孫……、お前」
何かを考えるように一方を見つめ続ける日嗣に、猿彦が声をかける。
「……変な勘繰りはするな。最後まではしていない」
「ああ、うん――そうだよな。でも、……まあ、いい子だったな。だからお前も助けたんだろ? あのままじゃ色狂いになるか、肩から膿んで死ぬかのどっちかだ。だから――」
「その話はもういい。俺はもう、誰かに心を寄せたりはしない。――行くぞ」
友の言葉に、猿彦は返事がわりに溜め息を一つ吐いて、腰の羽扇を取って振るう。すると一陣の鋭い風が巻き起こり、一辺の白壁を木の葉のように飛び散らせた。その先に現れる、天へと突き抜けんばかりの長い長い階段。
二人がそこに足を踏み入れれば、洞は再び閉ざされる。そして後にはいつもどおり――白と青の空間に、潮騒が反響するのみとなった。
砂にも擦るほど裾の長い華やかな衣に、ふわふわと揺れる羽衣。様々な色の玉を繋いだ簪や飾りと日嗣にも似た装飾が見て取れて、何か特別な人物であるということが少女にもすぐ理解できた。年齢は日嗣より幾分か上に見えるが、並び立っても彼女は遜色なく美しい。
そしてその背後には――自分と同い年ほどの青年と、小さな男の子の姿。二人はそろいのように、袖や裾の短い生成りの衣と袴を細い帯で結んだだけの簡素な装いをしており、皆に共通して玉の飾りも着けてはいたが、色も数も明らかにその量を減らしていた。
「これは――何たること。よもや御令孫までお出でとは」
「おう、来たな。洞主、あれがさっき話した水蛭子の嬢ちゃんだ」
女性は男たちの前で礼を取ると、面の男の言葉に従い頷き少女に向き直った。途端に集まる視線に、少女はドキリとして自身を守るように日嗣の羽織を握りしめる。取り分け、女性の背後で佇む青年の眼差しが意味ありげに強く突き刺さって、少女は気まずく視線を泳がせた。
「――禊」
「はい」
女性は青年をそう呼び、青年はもう自身がすべきことをわきまえているかのように前に歩み出ると、少女の前にひざまずいた。そして一瞬、少女のまとう羽織に眉をひそめ――しかし次の瞬間には何事もなかったかのように「失礼いたします」と一言だけを告げると、少女の体を横抱きにして立ち上がった。
「あっ、え……あの」
「悪ィな、俺たちが無理矢理引き上げちまったもんだから、ちょっと心も体も驚いちまっててな。良くしてやってくれ」
「はい、心得ております」
「……」
面の男は、それがさも当然のことのようにからからと笑っている。だから、もしかしなくてもこの人たちが男の言う迎えなのだろうかと少女は上目遣いに青年――禊を窺うが、これもまた日嗣と同じほどに表情を崩さない。淡々とした話し方も加えれば、その内面を測ることは日嗣以上に難しいかもしれない。
その日嗣は日嗣で、先程までの自分のように完全に傍観者の位置に収まっているし、もう言葉を交わすこともないのかと眉を下げれば、それを不安と見てくれたのか女性が労るような笑みで頭をなでてくれた。
「何ぞ禍津霊に転じた水霊に襲われたとか――ほんに、可哀想に。もう心配は要りませぬえ」
「……」
綺麗に紅が塗られた爪。それが汚れるのも構わずもつれた髪をといてくれるその指先に、お母さん、と小さく口の中で呟けば、女性は楽しそうにころころと笑い頷いた。
「そう思うてくれても何ら差し障りはなかろうて――。この洞に流れ着いた者は皆、赤子と同じ。私も元は同じものなれど、今は年を経て永きに渡り、それらを世話し導く役を任されておる。ゆえに洞主と」
「洞主……様。……流れ着いた?」
「そう。――まだわからぬことも多かろうが、まずはゆっくり湯につかり休むといい。それも私の行き届かないぶんは、禊と弟分の童がそなたの手足となり致してくれる」
「……」
もう一度禊を見上げれば彼は肯定を表すようにかすかに頷き、また男の子を見れば少し照れ臭そうに目を泳がせて、それからにこりと笑った。
その人懐っこい笑顔と仕草に、少女もようやく顔をほころばせる。それを見た洞主も安心したように穏やかな顔を見せ、再び日嗣たちに向き直ると頭を垂れた。
「それでは私どもはこれにて。おかげさまで、また奥社も賑やかしゅうなりまする」
「ああ――ま、それで喜ぶ男神はいくらでもいるからな。単純なもんさ」
「ふふ、ほんに。御令孫も、たまには奥社の方にお出ましくださいませ。娘どももことに華やぎますゆえ。では」
「……」
最後に日嗣に拝し歩き出す洞主と、ちらちらと後ろを窺いながらそれに続く少年。禊もまた日嗣たちに一礼だけすると、二人の後に続く。
「――あ……待って」
しかし少女はあることを思い出してそれを止めた。まだ面の男に礼を言っていない。というより、名前すら聞いていなかった。
「あの、ごめんなさい。お名前……」
「ああそっか、まだ言ってなかったのか。コイツは日嗣で、俺は猿彦。よろしくな」
――と、そこまで言い置いて、面の男……猿彦は何か思いついたように言葉を続ける。
「お前、俺が怖くないのか?」
「……え?」
少女は小首を傾げて、自分を見下ろす猿彦を見上げる。
確かに、体は大きいし威圧感もある。日嗣とは異なる大振りの着物も鬣も、恐ろしい形相の面も最初は驚いた。
ただ――
「でも……猿彦さん。最初に、大丈夫かって声をかけてくれたの、猿彦さんですよね。だから、最初はびっくりして……怖かったけど。今は怖くはないです。あの、ありがとうございました」
「あー、そうだったか? ――まあとにかく、元気になったらまた顔見せに来いよ。その頃にはお前も良い名前もらってんだろ。ちゃんと字で覚えて、教えに来るんだぞ」
「あ……」
そこでようやく、少女は自身が誰であったか――知らないことに思い至った。以前は誰かに、どこかで、何かの名で呼ばれていた気がする。しかし今は……知らない。
「名前。……私の名前?」
目をぱちくりとさせ、きょとんとした様子の少女に、猿彦は「生まれたばっかだからな」と軽く笑い、少女は自分でもよくわからないまま、その言葉を受け入れ頷いた。
一方日嗣は変わらず、黙したままそのやり取りをずっと眺めている。少女は最後に何か言葉を交わしたかったが、恥ずかしい気持ちもあるし、何だかとても申し訳ない気持ちもある。結局言葉が見付からず視線だけ交わしてぺこりと頭を下げれば、それに倣うように禊もまた一礼して踵を返した。
そして残された二人はその背が見えなくなるまで見送り、再び波音だけになった空間で日嗣はふと思う。
(……神依)
あれは神依だ。水霊に猿彦、自身と一度に三柱の神を引き寄せた。神が依る存在。
ここに来る前に余程なにかに未練を持たれていたのか、求められていたのか、愛されていたのか。いずれにしてもその質が善ならば祈りが、悪ならば呪いが寄せられている。そしてそれが消えるまで、その異質なたちは続く。
「――なあ孫……、お前」
何かを考えるように一方を見つめ続ける日嗣に、猿彦が声をかける。
「……変な勘繰りはするな。最後まではしていない」
「ああ、うん――そうだよな。でも、……まあ、いい子だったな。だからお前も助けたんだろ? あのままじゃ色狂いになるか、肩から膿んで死ぬかのどっちかだ。だから――」
「その話はもういい。俺はもう、誰かに心を寄せたりはしない。――行くぞ」
友の言葉に、猿彦は返事がわりに溜め息を一つ吐いて、腰の羽扇を取って振るう。すると一陣の鋭い風が巻き起こり、一辺の白壁を木の葉のように飛び散らせた。その先に現れる、天へと突き抜けんばかりの長い長い階段。
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