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10話
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魔法使いギルドを出ると兎を狩りに行った、俺は槍で突く感じで倒していく
倒したら血抜きして捌いて皮と肉と骨と頭に別ける。骨と頭は捨てるが角は持ち帰る、肉は倉庫の中でゆっくり凍らせるに入れておく、何匹も時間が許す間、狩りまくって倉庫の中へと仕舞う
夕方くらいになったら帰る
そのままギルドに行って角と皮を売り、報奨金を受け取って帰宅
「ただいまー」
と、帰ると一樹が帰って来てた
「あ!やっぱりだよ!狩りに行ってたんだろ⁉くっそー!部活辞めよかな」
これは珍しい一樹が部活を辞めようなどと言うなんて……それ程か?冒険者って。まぁ確かに珍しい体験だし、心躍る事も多々あったけど……
俺はこっちの世界のが好きかなぁ?
仕事場としてしか、見てないからなのかな?
異世界は仕事場、狩りは仕入れのコストダウンが狙いだしなぁ?うーん。まぁ人それぞれか
ま、取り敢えず晩飯だな今日はたくさん取れた兎肉の牛丼ならぬ兎丼にするかね。
玉ねぎ炒めて、肉入れて赤ワインと醤油で味付けして、最後に塩コショウで整えてっと…
「おーい! ご飯出来たよー」というと、
ドタバタしながら駆けてくる、他愛無い話をして、学校の事を聞いて異世界の話をして和気藹々と食事が終わり、風呂に入って寝る。
次の日の朝は、魚を仕入れに朝早くから車で出掛けた。が……
早過ぎたのか時間を大きく間違えたようで…深夜2時に市場へ着いた。流石に開いてないか……
暇だからと港へ出ると、ちょうど一隻の船が出向準備していた。
少し寝坊をしたのか、焦っているようだったが、声を掛けてみた
「おはようございます! 少し宜しいですか? 」
「宜しくないよ! こっちゃ急いでんだよ! 邪魔すんない! 」と、此方も見ずに叫んだ
「深酒なのは変わらんなぁ、いーかげん止めたらいーのに」と、笑って言うと
「何だとコノヤロ! てか、寛太かよ!? 懐かしいなおい! お前店閉めて今何やってんだ⁉ 」
コイツは俺が最初に入った寿司屋の同期で仕入れに行ってた途中で漁師に鞍替えした奴だ
変わってると言えば、変わってるな
「今日は仕入れに来たんだけどな? 時間間違えてこんな時間になっちまったのさ」
「へぇ! こんな時間て普通に漁師の時間じゃねーか! どうやったら間違えられんだよ!? 」
「どうせ暇なら船乗るか!? 酔わなきゃの話だがな!がははははっ!!」
と、豪快に笑うのも昔から変わらねぇなぁ
まぁしかし、船か……それも一興かと乗ることにした。
「誘っといて何だがよぉ? まさか本当に乗るとは思わなかったぜ!! そーいうところは変わんねーな!寛太は」
そう言ってまた、がはははと豪快に笑う
「そんなに変わんねーよ! 早く沖に出ねーと魚みんな居なくなっちまうぞ? 」と、急かす
「いーんだよ! 今日はゆっくり一本釣りやるつもりだったからな! そーいや、寛太釣りって出来たっけ? 」
「釣りくらい出来るわ! 馬鹿にすんな! 」
「がはははっ!なら一本頼むわ! 」
魚影が写ったのか船を止めて錨を降ろす
「っしゃ! んじゃ腕前見せて貰うぜ?寛太ぁ! がはははっ」
「任された! 」と、始めた魚釣りだったが
「おい、これ魚いんのか? 」ピクリともしねーぞ?竿 」
「んー。潮の流れが変わったかなぁ? 」
「てか、光とか当てたら寄ってくんじゃねーのか? 」そういうと
「あー。うん、まぁそーなんだけどな? 」
「何だよ、歯切れわりーな……あ!お前まさか! 」忘れやがったなこいつ……
「そのうち太陽が出るから嫌でも明るくなるから! 」というが
「全体的に明るくなったら魚が寝ちまうだろーが! アホか! 」
「何だよ知ってんじゃんがはははははっ」
「はー、よし! 魚見物に切り替えようぜ? 」
コイツは魚が好きすぎて漁師になった口で、箱型の底に硝子を嵌め込んだ眼鏡で海を見るのが、好きだった。
寿司屋を始めたのも魚が好きだったからだが、寿司屋は捌くからな。
身はあるけど魚自体はいねーじゃん!って、気付いて仕入れ先の漁師に頼み込んで漁師になった
最近独立して小舟買って一本釣りやらなんやらやってるらしい(さっき聞いた)
「眼鏡いっこっか持ってねーから、今日は寛太に譲るよ! 」こいつは驚いた……人に譲るなんてした事なかったのに珍しいなぁ
「なんだよその目は? 俺だってなぁ成長するんだぜ? がはははっ」
「そうか、じゃあまっ遠慮なく借りるわ」
そう言って眼鏡を借りて海の中を見る
朝日に照らされた海が徐々に光り輝き、海の中も照らしていくコントラストの様な光の線が幾重にも見えて、とても綺麗だった。
ふと、岩陰に魚影……メバルかイシモチか……あれ手に触れなくても取れねーかな?
海に手を当てながら、こう……間接的に? と思ってやってみたら出来た。
見えてないと駄目なのかと、マグロを思い描きながら……ヒュッと……出来なかった。
そんなうまくは行きませんよねー……
まぁ、目に見える魚影を片っ端から獲ってった
鰯だ!生け簀の海って所に投げ込むイメージで獲りまくった。暫くナメロウで過ごせるくらいになった頃。肩を叩かれたので顔を上げると「そろそろ帰るぞ?」と時計を指す
水中眼鏡を船に置いて、時計を見れば8時過ぎてイた、「あっ! 子供! 弁当! 」と呟いたのを耳聡く聞いていたのか「がははははっ!お前だって忘れてんじゃん! 」と笑わう
「ぬかったわ……携帯車だよ」と、額に手をやり天を仰ぐ
「まぁすぐ帰るからよ! そんとき謝れよ? 」
そしてまたコイツは豪快に笑うんだ
「また機会があれば乗りに来いよ! 」
「ああ、今度は子供等と寄せてもらうよ」
固く握手をかわして「じぁまたな!」と昔の様な挨拶をして別れた。
何も変わらないなんて事は無い。変わったとしても、変わってない振りをする
それも、また気を使わせてしまったなぁ……
アイツと最後に会ったのは葬式だったからな……
「変わらない……か……」
アイツの目にはよく笑ってた昔の俺に見えたのかもな
倒したら血抜きして捌いて皮と肉と骨と頭に別ける。骨と頭は捨てるが角は持ち帰る、肉は倉庫の中でゆっくり凍らせるに入れておく、何匹も時間が許す間、狩りまくって倉庫の中へと仕舞う
夕方くらいになったら帰る
そのままギルドに行って角と皮を売り、報奨金を受け取って帰宅
「ただいまー」
と、帰ると一樹が帰って来てた
「あ!やっぱりだよ!狩りに行ってたんだろ⁉くっそー!部活辞めよかな」
これは珍しい一樹が部活を辞めようなどと言うなんて……それ程か?冒険者って。まぁ確かに珍しい体験だし、心躍る事も多々あったけど……
俺はこっちの世界のが好きかなぁ?
仕事場としてしか、見てないからなのかな?
異世界は仕事場、狩りは仕入れのコストダウンが狙いだしなぁ?うーん。まぁ人それぞれか
ま、取り敢えず晩飯だな今日はたくさん取れた兎肉の牛丼ならぬ兎丼にするかね。
玉ねぎ炒めて、肉入れて赤ワインと醤油で味付けして、最後に塩コショウで整えてっと…
「おーい! ご飯出来たよー」というと、
ドタバタしながら駆けてくる、他愛無い話をして、学校の事を聞いて異世界の話をして和気藹々と食事が終わり、風呂に入って寝る。
次の日の朝は、魚を仕入れに朝早くから車で出掛けた。が……
早過ぎたのか時間を大きく間違えたようで…深夜2時に市場へ着いた。流石に開いてないか……
暇だからと港へ出ると、ちょうど一隻の船が出向準備していた。
少し寝坊をしたのか、焦っているようだったが、声を掛けてみた
「おはようございます! 少し宜しいですか? 」
「宜しくないよ! こっちゃ急いでんだよ! 邪魔すんない! 」と、此方も見ずに叫んだ
「深酒なのは変わらんなぁ、いーかげん止めたらいーのに」と、笑って言うと
「何だとコノヤロ! てか、寛太かよ!? 懐かしいなおい! お前店閉めて今何やってんだ⁉ 」
コイツは俺が最初に入った寿司屋の同期で仕入れに行ってた途中で漁師に鞍替えした奴だ
変わってると言えば、変わってるな
「今日は仕入れに来たんだけどな? 時間間違えてこんな時間になっちまったのさ」
「へぇ! こんな時間て普通に漁師の時間じゃねーか! どうやったら間違えられんだよ!? 」
「どうせ暇なら船乗るか!? 酔わなきゃの話だがな!がははははっ!!」
と、豪快に笑うのも昔から変わらねぇなぁ
まぁしかし、船か……それも一興かと乗ることにした。
「誘っといて何だがよぉ? まさか本当に乗るとは思わなかったぜ!! そーいうところは変わんねーな!寛太は」
そう言ってまた、がはははと豪快に笑う
「そんなに変わんねーよ! 早く沖に出ねーと魚みんな居なくなっちまうぞ? 」と、急かす
「いーんだよ! 今日はゆっくり一本釣りやるつもりだったからな! そーいや、寛太釣りって出来たっけ? 」
「釣りくらい出来るわ! 馬鹿にすんな! 」
「がはははっ!なら一本頼むわ! 」
魚影が写ったのか船を止めて錨を降ろす
「っしゃ! んじゃ腕前見せて貰うぜ?寛太ぁ! がはははっ」
「任された! 」と、始めた魚釣りだったが
「おい、これ魚いんのか? 」ピクリともしねーぞ?竿 」
「んー。潮の流れが変わったかなぁ? 」
「てか、光とか当てたら寄ってくんじゃねーのか? 」そういうと
「あー。うん、まぁそーなんだけどな? 」
「何だよ、歯切れわりーな……あ!お前まさか! 」忘れやがったなこいつ……
「そのうち太陽が出るから嫌でも明るくなるから! 」というが
「全体的に明るくなったら魚が寝ちまうだろーが! アホか! 」
「何だよ知ってんじゃんがはははははっ」
「はー、よし! 魚見物に切り替えようぜ? 」
コイツは魚が好きすぎて漁師になった口で、箱型の底に硝子を嵌め込んだ眼鏡で海を見るのが、好きだった。
寿司屋を始めたのも魚が好きだったからだが、寿司屋は捌くからな。
身はあるけど魚自体はいねーじゃん!って、気付いて仕入れ先の漁師に頼み込んで漁師になった
最近独立して小舟買って一本釣りやらなんやらやってるらしい(さっき聞いた)
「眼鏡いっこっか持ってねーから、今日は寛太に譲るよ! 」こいつは驚いた……人に譲るなんてした事なかったのに珍しいなぁ
「なんだよその目は? 俺だってなぁ成長するんだぜ? がはははっ」
「そうか、じゃあまっ遠慮なく借りるわ」
そう言って眼鏡を借りて海の中を見る
朝日に照らされた海が徐々に光り輝き、海の中も照らしていくコントラストの様な光の線が幾重にも見えて、とても綺麗だった。
ふと、岩陰に魚影……メバルかイシモチか……あれ手に触れなくても取れねーかな?
海に手を当てながら、こう……間接的に? と思ってやってみたら出来た。
見えてないと駄目なのかと、マグロを思い描きながら……ヒュッと……出来なかった。
そんなうまくは行きませんよねー……
まぁ、目に見える魚影を片っ端から獲ってった
鰯だ!生け簀の海って所に投げ込むイメージで獲りまくった。暫くナメロウで過ごせるくらいになった頃。肩を叩かれたので顔を上げると「そろそろ帰るぞ?」と時計を指す
水中眼鏡を船に置いて、時計を見れば8時過ぎてイた、「あっ! 子供! 弁当! 」と呟いたのを耳聡く聞いていたのか「がははははっ!お前だって忘れてんじゃん! 」と笑わう
「ぬかったわ……携帯車だよ」と、額に手をやり天を仰ぐ
「まぁすぐ帰るからよ! そんとき謝れよ? 」
そしてまたコイツは豪快に笑うんだ
「また機会があれば乗りに来いよ! 」
「ああ、今度は子供等と寄せてもらうよ」
固く握手をかわして「じぁまたな!」と昔の様な挨拶をして別れた。
何も変わらないなんて事は無い。変わったとしても、変わってない振りをする
それも、また気を使わせてしまったなぁ……
アイツと最後に会ったのは葬式だったからな……
「変わらない……か……」
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