異世界団地

あるちゃいる

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14話

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 「は? 猪を一人で倒した? 」

 受付での話。何時もの様に兎の皮と角を売り払い
今日は猪取れたんですよ! と、捌いて置いた皮と牙を提出した所、言われたのが冒頭の言葉。

 眉間を槍の反対側で突いて、怯んだところを目を狙って刺しました。ったら、驚かれて……

 何故か闘技場へ連れてかれたのだが……。何をするんだろう……

 暫しボーッと、待ってると。
何時ぞやの露出沢山アーマーを着たお姉さんがやって来た!!

 薄っすらと筋張った腹筋、それを包む柔らかそうな脂肪……その上にある双丘を包む鉄とはみ出る乳房の横チ……殺気が‼(はっ!)として、後ろを振り返えると。

 楓くんが、もの凄い怖い顔で俺を睨んでる!!何故だ!!?とかやってたら、受付のお姉さんもやって来て少し戦ってみてという。
 「信用しない訳ではないが、昨日今日登録した人がソロで倒せる程猪は弱くない。もし、不正があるなら処罰しなければならないし、不正が無いなら正しく強さを計れなかった事を詫びてランクを上げなければ成らない」と言われた。

 疲れているから嫌なんだけど……とは、言える雰囲気ではなさそうで……

 カチャ……と、構えるお姉さんを相手に八相の構えをして、対峙する。
 初め!の合図でお姉さんが打ってくる
上段から下段に向けて一閃、強烈な一撃だったが、正面で受けの後、流しながら脛打ちでクリティカルヒット!ぶっ倒れて、股間をガバッと開きながら倒れるお姉さん……ヤバイって!その体制は!とか、思ってると後ろから殺気が……何故⁉

 もんどり打って立ち上がろうとするお姉さんの首にトンッと軽く切っ先を宛てて勝負あり。

 「……っ! 」動きが止まるお姉さんと唖然とする受付のお姉さん。してやったり顔の一樹(いや、なぜお前がその顔⁉)楓は鋭い眼付きで俺を睨む(本当に俺何かした⁉)

 「し、失礼しました‼ ランク調整をします! 
カード預ります! 後程お渡しするので食堂でご飯など食べてて下さい! もちろんお代は結構です! 」

 と、流れるような台詞と動作でカードを受け取ると、それだけ言って走って消えた。多分詫びがご飯なのだろう。

 槍のお姉さんがやって来て

「お兄さん強かったんだな!見直したぞ! どうだ?これから一杯……」グラスを傾ける仕草をしながら双丘を当ててくる、こ、これは久々の夜っ!?
 と、肩に持たれながら仰ると、その間に割って入った楓が追い払った。

 「え?ちょっと楓さん⁉何を……(するの⁉)」とは、言えない睨み方をされ
 「ご飯……食べるのよね? 」
 と、仰る……「……はい」としか言えなかった
遠くの方で一樹がジト目で見てた……

 独身の時なら良かった事が出来ない苦しみと溢れんばかりの股間の力みが霧散した。

 その後、ギルド横の飯屋で肉の塊と、適当な量のパンと食べさせ、俺はエールで肉を流し込んだ。

 肉は美味いが酒がなぁ……やっぱりバカルディだけじゃなく、whiskeyとか入れようかなぁと、考えてると先程の受付さんがやって来て再度頭を下げてランクアップさせときました!ご飯は詫びとして、支払いは結構ですと言って帰られた。

 受け取ったカードを見ると【E】になってた
実力的にはD以上だ!っと、先程の槍お姉さんが横から見てて言ってた。顔の横で揺れる双丘は本当に見事で魅入ってしまう……と、前方から殺気がっ!!
(だから何故⁉)
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