異世界団地

あるちゃいる

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31話

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 特に何も変わらない野営を3回ほど繰り返し、ようやく街についた、馬車を中央公園の街頭の下に置いて店を作っていった。

 この街には3人の異世界人が居て、そのうちの2人は冒険者に、残る一人は武器屋をやっているそうだ。その武器屋は、赤髪のスコットランド人らしい
言葉は通じるのかと言う疑問に、猫ニャンは異世界に来た時点で言語理解って付いてるから、問題ないらしい。

 言葉の壁さえクリアしてるならもう殆ど解決したような物なのではないだらうか?

 楓と一樹は二人で回りたいから俺は遠慮するように言われた……

 どうもアーニャと同じ部屋に住んでから、二人の俺に対する態度が変わってきている気がした

 アーニャはこれっぽっちも悪くないから多分俺のせいなのだろうが……時間が解決してくれる問題だろか……

 こうやって落ち込んでいても無意味なので、昼間だったが、店を開いて気分展開する事にした。

 「ん? なんニャ店を出すのかニャ? 」目をランランと輝かせた猫がmyお猪口片手に擦り寄ってきた……昼間から酒を呑ませて良い国なのか?と、聴くと「そもそも、朝から呑めるのが普通ニャ世界ニャよ? 何で夜しか駄目と勘違いしたニャ? 」

 うーん? 何でだろうな? 

 まぁ、特に咎められないなら、酒も売ろう
そう思ってとっとと店を出す準備を始めた
アーニャも手伝ってくれて、何時もより早く支度が出来た、外にもオープンカフェの様にしたら、中々評判も良くなり。御茶だけを楽しむカップルも増えてきた。何気に緑茶は人気を博し、精霊の御茶として売り出したらブレイクした。まぁ、実際アーニャの淹れる御茶は美味かった。

 寿司を食べながら飲むお茶もアーニャのお茶にしたら大好評でガンガン寿司もお茶も売れ出した

 店の端っこでチビチビと日本酒を呑む猫ニャンも地味に人気になり、刺し身単品とかがよく売れた。
それにつれて猫ニャンの腹も膨れていき
愛称は、またデブにゃんに戻った

 そして遂に「でぶニャン酒禁止ね!」という鬼の沙汰が下ったガーンっとなったデブにゃんは毎日街の中をマラソンする様になった。

 その姿が珍しいのか、賛同して似た体型の人達が走る様になり、ビールがよく売れた。
 ついでに唐揚げも売れる様になると、肉類も結構売れる様になった。

 そして口が油っぽくなるとお茶で流すとさっぱりするもんで、更に肉が食えると大好評。

 滞在中は普段より儲かって、アーニャと手と手を取り合って大喜びしたもんだ

 そのうち「ここじゃ無かったみたい」と、二人が帰ってきてそろそろ出るか。と、出立の準備を始めた。街を出ようとすると止められた。何じゃと見れば、この街を治める領主の執事と言う。

 「まぁまぁお待ちなさいなお待ちなさい! これより先の街などへ行く必要もあるまい?領主が後ろ盾に成るから、この街で店を出しなさい」と、言われたので丁寧にお断りをして、出ていった。

 「行く先々でああ言って貰えるのは嬉しいんだが、毎回だとちょっと面倒だな……」
そう言うと、何か看板だしたら?と、アーニャ

 「看板書くなら俺書こうか? 」と、一樹が手を上げ。んじゃ頼むよーと、お願いした。

 二、三日で完成して色は楓が塗った。俺への態度も前へと戻りはしたが、部屋には絶対入ろうとしなかった。アーニャに遠慮したのだろうか?

 一度所要で商人ギルドへ行かなければならなくて、アーニャは置いて行った時があった。

 その時アーニャと楓が何やら話をしていたが、何を話したかは教えて貰えなかった。

 女の話に入ってくるな!と、その時初めてアーニャが怒った気がする。

 うーん。と考えても分からなかったのでスルーすることにした。
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