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35話
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「仕方ねぇ行こうぜ楓ギルドで暫くクエストやってさ?時間潰してから帰ろう?」
「はあぁぁ……素直に謝って一緒に帰った方が良かったんじゃ……」
「その場合楓の気持ちを告ることになるけど?いーの?」
「あ、ぁぁ~~~……」だめだー……。
この件はもう駄目だった、これですぐに帰ったら間違いなく怒られる……「諦めるな!」が口癖みたいな人だから……
「仕方ないね……ギルド行こう」
そう言って歩き出した二人を後ろから眺めながらデブにゃんも付いて歩く
いつ一樹が幹太の様に酒で釣ってきても直に返事が出来るように虎視眈々とその言葉を待った。が、
まっっったくその素振りも見せないもんだから痺れを切らしたデブにゃんは、直談判する事にした
「一樹!儂に酒を渡せば一瞬で目的地まで行けるぞ?」
これで、食いついた!と確信してたデブにゃんだったが、まるで反応がない。チラッと見るも全くこれっぽっちも反応はしなかった。
(おっかしぃぃにゃー?)と思う猫だったが
それもそのはず、一樹はデブにゃんが嫌いだった
洗脳されたとはいえ、その前の記憶はそのままなので、嫌いだったのだ。本当に嫌いだった為一樹は
無関心になっていた。
楓に言っても「一樹に任せているから」で終わるのだ。
どうやったら酒を呑めるだろうかと考えるデブにゃんだった
「何かいいのあった?」
「んー、ゴブリン討伐くらいかなぁ簡単なのは」
掲示板の前で自分たちのランクで選べるやつを物色中の二人。
常時依頼のゴブリンか薬草採取か兎肉くらいしかなかったが、とりあえず何かしようってんでゴブリンと兎肉に的を絞りつつ、暇なら薬草もってことで落ち着いた。(結局全部じゃねーか!ってツッコミ回避の為に先に言っとく)
常時依頼は紙を剥がす必要はなく、証拠物を持ってくれば報奨金と肉やら売るなら買取金が貰える仕組みだ。ゴブリンなら両耳、角兎なら尻尾、薬草は買取金のみになる。兎肉と毛皮と角は買取金になる
「じゃあまぁ行くかー」と、外へと出ようとしたら声を掛けられた「君たち二人?なら、僕等と一緒にヤラないか?」とみると、いかにも新人ですって4人が立っていた。
タンカーにアタッカー2人に弓と……(うち等いらなくね?)ってくらい安定したPTだった。
すると楓が
「うちは二人でやるのが楽だから気にしなくて良いですよー」
と、言いながら通り過ぎた
「んじゃそーいうことなんでー」
と、一樹も通り過ぎた
「いやいや待ってよ!」と、何故か引き下がらない
「一樹走るよ!」と楓が走り出し
「あいよー」と、一樹も走り出す
それを必死に追い掛ける4人だったが、アッという間に引き剥がされて見えなくなった。
巻かれた新人達は地面を蹴り、仕方なく4人で狩りに出掛けた。この4人……
タンカーは弱虫で攻撃を避ける
アタッカーの剣持ちも弱虫でヘッピリ腰
アタッカーの槍持ちはまともだったが
弓も中々当たらず、弓矢で直接刺した方が早かった
なので、強そうな二人に寄生しようとしてたのだが、あっさり見破られ逃げられた。普段は街の御用聞きをして、日銭を稼いでいたのだが
たまたま見つけた強そうだがランクは変わらなそうなのを見付けて皮算用した結果、声を掛けただけだった
まぁ、この先へ行ったのなら無理矢理混ざればいーじゃんと、普段の街の清掃等はやめて実入りのいい討伐へと出掛けてしまった
「そうニャ!儂も二人と、狩りをすればいいニャ!」と、やっと思考の海から這い上がったデブにゃんだったが、二人が既に周りにいない事に気が付いた……「置いてくニャンて酷いニャー!」と、叫びながら腹を揺らして走る猫が巷で有名になったとかならなかったとか
「はあぁぁ……素直に謝って一緒に帰った方が良かったんじゃ……」
「その場合楓の気持ちを告ることになるけど?いーの?」
「あ、ぁぁ~~~……」だめだー……。
この件はもう駄目だった、これですぐに帰ったら間違いなく怒られる……「諦めるな!」が口癖みたいな人だから……
「仕方ないね……ギルド行こう」
そう言って歩き出した二人を後ろから眺めながらデブにゃんも付いて歩く
いつ一樹が幹太の様に酒で釣ってきても直に返事が出来るように虎視眈々とその言葉を待った。が、
まっっったくその素振りも見せないもんだから痺れを切らしたデブにゃんは、直談判する事にした
「一樹!儂に酒を渡せば一瞬で目的地まで行けるぞ?」
これで、食いついた!と確信してたデブにゃんだったが、まるで反応がない。チラッと見るも全くこれっぽっちも反応はしなかった。
(おっかしぃぃにゃー?)と思う猫だったが
それもそのはず、一樹はデブにゃんが嫌いだった
洗脳されたとはいえ、その前の記憶はそのままなので、嫌いだったのだ。本当に嫌いだった為一樹は
無関心になっていた。
楓に言っても「一樹に任せているから」で終わるのだ。
どうやったら酒を呑めるだろうかと考えるデブにゃんだった
「何かいいのあった?」
「んー、ゴブリン討伐くらいかなぁ簡単なのは」
掲示板の前で自分たちのランクで選べるやつを物色中の二人。
常時依頼のゴブリンか薬草採取か兎肉くらいしかなかったが、とりあえず何かしようってんでゴブリンと兎肉に的を絞りつつ、暇なら薬草もってことで落ち着いた。(結局全部じゃねーか!ってツッコミ回避の為に先に言っとく)
常時依頼は紙を剥がす必要はなく、証拠物を持ってくれば報奨金と肉やら売るなら買取金が貰える仕組みだ。ゴブリンなら両耳、角兎なら尻尾、薬草は買取金のみになる。兎肉と毛皮と角は買取金になる
「じゃあまぁ行くかー」と、外へと出ようとしたら声を掛けられた「君たち二人?なら、僕等と一緒にヤラないか?」とみると、いかにも新人ですって4人が立っていた。
タンカーにアタッカー2人に弓と……(うち等いらなくね?)ってくらい安定したPTだった。
すると楓が
「うちは二人でやるのが楽だから気にしなくて良いですよー」
と、言いながら通り過ぎた
「んじゃそーいうことなんでー」
と、一樹も通り過ぎた
「いやいや待ってよ!」と、何故か引き下がらない
「一樹走るよ!」と楓が走り出し
「あいよー」と、一樹も走り出す
それを必死に追い掛ける4人だったが、アッという間に引き剥がされて見えなくなった。
巻かれた新人達は地面を蹴り、仕方なく4人で狩りに出掛けた。この4人……
タンカーは弱虫で攻撃を避ける
アタッカーの剣持ちも弱虫でヘッピリ腰
アタッカーの槍持ちはまともだったが
弓も中々当たらず、弓矢で直接刺した方が早かった
なので、強そうな二人に寄生しようとしてたのだが、あっさり見破られ逃げられた。普段は街の御用聞きをして、日銭を稼いでいたのだが
たまたま見つけた強そうだがランクは変わらなそうなのを見付けて皮算用した結果、声を掛けただけだった
まぁ、この先へ行ったのなら無理矢理混ざればいーじゃんと、普段の街の清掃等はやめて実入りのいい討伐へと出掛けてしまった
「そうニャ!儂も二人と、狩りをすればいいニャ!」と、やっと思考の海から這い上がったデブにゃんだったが、二人が既に周りにいない事に気が付いた……「置いてくニャンて酷いニャー!」と、叫びながら腹を揺らして走る猫が巷で有名になったとかならなかったとか
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