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46話
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「お前らなぁ……何でそーなった?」
正直困った……双子で愛し合う?なにそれどうしよう……こんなんどないせぇちゅーねん!
とか、考えていると、楓が何故か睨みながら
「パパが悪いの!」
「……何で?」
俺が悪い……何で?えええええ何で?
全ッ然わからん……
「ママとまた一緒になるから!」
「楓!あなたそれは内緒って約束!」
「まだ言ってなかったの!?信じらんない!」
「まてまてまて!何で喧嘩になるんだよ!」
「パパ!この人はママなのよ!生まれ変わったの!」
「ちょっと!楓!自分で言うから!黙りなさい!」
え?なになに?何なの?ソフィア?アーニャが?
駄目だ頭転がってる!いや、こんがらがら……
困惑する俺を放ったらかしで楓とアンナが喧嘩を始めた、一樹は俺を睨む……
「取り敢えず落ち着かね?」
と、一樹の一言で団地の家へと戻り、机を拭いたりお茶の準備をしたりカチャカチャという食器の音だけが部屋に響いていた。
一樹は俺を睨みながらも少し寂しそうだった
楓はアーニャを睨みながらもやはり寂しそうだった
アーニャは不安そうに俺と楓をチラチラ見ていた
俺は……埃の着いた食器を全部洗いお茶の準備をしていた。
全員が椅子に座り楓の隣には一樹が座り
アーニャは楓の前に座り、俺はお湯を温める為にヤカンに水を入れていた
誰も喋らずただ机を見ているだけだった
シーンとする部屋で、お湯の湧く音だけが響き渡り
ピー!という音がやけにデカく聴こえた
急須に紅茶の茶葉を入れてお湯を注ぎ蒸らす
その間にカップにお湯を入れて暖めた
蒸らし終わったら、更にお湯を注ぎカップのお湯を捨てて、紅茶を注いでいった。均等になる様に注ぎ急須の中の物を全部注ぎ終わると、一つ一つ一樹に渡して行った
一樹は1つを楓に渡し、楓はアーニャに渡した
残りの一つを自分で持ってアーニャの隣に座った
沈黙の続く部屋で最初に話し出したのは
「それで……二人で暮らしたいと言うのはどう言うことなんだ?別に愛し合うのは……賛成は出来ないが、仕方ない時もある。が、別々に暮らす意味は無いだろう?」
と、俺はいった、別に愛し合うのはよくある……訳ではないが、無くはない。それと、共に暮らすことが出来ないのは理由にならない気がする……
そう言うと、一樹は
「オヤジとアンナさんを見ながら暮らすのは嫌なんだろ?分かれよ!」
「なぜ嫌なのかが分からないので、許可は出来ない」
「楓は何が嫌なんだ?」
「この人がママだからだよ!」
「はぁぁ……あなた、聞いてほしいことがあるの……私はね?アンナの前にソフィアだったの……精霊になったのは、死んだ事を認めたくなかったから、あと少しで幸せに慣れたのに、諦めたくなかったのよ……ずっと黙っててごめんなさい!」
と、告白された。
「そうか……黙っていた事はまぁ、そのうちとかタイミングとか……あるだろうから、何とも言えないが、その……俺は、もう一度君に会えて、嬉しいよ?」
そう言って微笑んだ。
「それで、楓はなぜママが嫌いなんだ?」
「言わせんのかよ!」
バーン!と、机を叩く一樹
「聞かなきゃわからんだろう!」
「……本当に気付いてないのかよ……」
こいつ信じらんないって顔で俺を見る一樹
「一樹!いいよ……いつか言わなきゃイケなかった事だから……」
そういうと、楓は俺を真っ直ぐ見て
「私はね?パ、幹太さんが好きなの……お父さんとは思えなくて……ずっとずーっと好きだった!
ママが死んでやっと、やっと隣が開いたのに!また生き返って隣にすんなり入ったママが羨ましくて疎ましくて……もう、見てらんないんだよ!辛くて!」
「…………それは、一樹は愛してないってことなのか?辛いから離れて暮らしたいってことなのか?
だったら、俺がアンナと別れたらお前は俺と住み直すのか?俺は楓を女と見たことは一度もないんだよ、多分コレからも見ることは無い。それでもいーのか?それで満足すんのか?おまえはどーなんだ?一樹!お前は楓を愛してる訳じゃないのか?同情か?それだけで離れて暮らすのか?そんなんだったら許せない、許さない。認めない……」
「子供にしか……見てくれないの?」
俯いたまま、楓は聞いた
「ああ、俺にとって、お前らは子供なんだよ、血は繋がってないだろうけど、出会ったときから……お前らの親になると決めたから……それ以上には見えない」
「そう……なんだ……」
ガタンッと、楓は立ち上がり走って出ていった
それを見て一樹が追おうとしたが、アンナが止めた
「私が行くから!あんたはそこに居なさい!」
そう言って止めた、昔のソフィアみたいだった……
一樹もまた、そう感じたんだろう。立ち上がったまま、拳を握っていた。
「座れ一樹」
眉間にシワを寄せたまま下を見続け動かない一樹に、俺はもう一度「座れ……」というと
不貞腐れたように座った
「俺が愛したのは子供のお前らとソフィアだけだった」
「アンナさんを愛したじゃねーか」
「アンナはソフィアなんだろう?」
なら同じじゃねーか……
「俺は楓を抱いたんだぞ?だったら愛してるうちに入るだろう?」
「入るかたわけ!肉体関係だけで愛してたら俺なんかどうすんだ!」
「なにそれ……浮気してたんか?うわー最低」
「バッ!ちげぇよ!風俗行っただけだ!浮気じゃねぇ!」
「どう違うんだよ……」
「全く違うわ!金払ってんだからちがうだろ!肉体だけ求めただけだ!」
「変態……」
「馬鹿か!俺が変態なら世の中みーんな変態だ!」
みんな変態なら普通になるだろ?なるよな?なるんだよ!
「お前なぁ一樹……中に篭もるのもう辞めろ」
「何で……「時間だけ過ぎたところで成長しねーからだよ。もっと外にでろ」……」
「嫌いだから一緒に居たくないって……ガキか!」
「……」
(はぁぁ……ったく……ほのぼのって本当に難しいなぁ……)
正直困った……双子で愛し合う?なにそれどうしよう……こんなんどないせぇちゅーねん!
とか、考えていると、楓が何故か睨みながら
「パパが悪いの!」
「……何で?」
俺が悪い……何で?えええええ何で?
全ッ然わからん……
「ママとまた一緒になるから!」
「楓!あなたそれは内緒って約束!」
「まだ言ってなかったの!?信じらんない!」
「まてまてまて!何で喧嘩になるんだよ!」
「パパ!この人はママなのよ!生まれ変わったの!」
「ちょっと!楓!自分で言うから!黙りなさい!」
え?なになに?何なの?ソフィア?アーニャが?
駄目だ頭転がってる!いや、こんがらがら……
困惑する俺を放ったらかしで楓とアンナが喧嘩を始めた、一樹は俺を睨む……
「取り敢えず落ち着かね?」
と、一樹の一言で団地の家へと戻り、机を拭いたりお茶の準備をしたりカチャカチャという食器の音だけが部屋に響いていた。
一樹は俺を睨みながらも少し寂しそうだった
楓はアーニャを睨みながらもやはり寂しそうだった
アーニャは不安そうに俺と楓をチラチラ見ていた
俺は……埃の着いた食器を全部洗いお茶の準備をしていた。
全員が椅子に座り楓の隣には一樹が座り
アーニャは楓の前に座り、俺はお湯を温める為にヤカンに水を入れていた
誰も喋らずただ机を見ているだけだった
シーンとする部屋で、お湯の湧く音だけが響き渡り
ピー!という音がやけにデカく聴こえた
急須に紅茶の茶葉を入れてお湯を注ぎ蒸らす
その間にカップにお湯を入れて暖めた
蒸らし終わったら、更にお湯を注ぎカップのお湯を捨てて、紅茶を注いでいった。均等になる様に注ぎ急須の中の物を全部注ぎ終わると、一つ一つ一樹に渡して行った
一樹は1つを楓に渡し、楓はアーニャに渡した
残りの一つを自分で持ってアーニャの隣に座った
沈黙の続く部屋で最初に話し出したのは
「それで……二人で暮らしたいと言うのはどう言うことなんだ?別に愛し合うのは……賛成は出来ないが、仕方ない時もある。が、別々に暮らす意味は無いだろう?」
と、俺はいった、別に愛し合うのはよくある……訳ではないが、無くはない。それと、共に暮らすことが出来ないのは理由にならない気がする……
そう言うと、一樹は
「オヤジとアンナさんを見ながら暮らすのは嫌なんだろ?分かれよ!」
「なぜ嫌なのかが分からないので、許可は出来ない」
「楓は何が嫌なんだ?」
「この人がママだからだよ!」
「はぁぁ……あなた、聞いてほしいことがあるの……私はね?アンナの前にソフィアだったの……精霊になったのは、死んだ事を認めたくなかったから、あと少しで幸せに慣れたのに、諦めたくなかったのよ……ずっと黙っててごめんなさい!」
と、告白された。
「そうか……黙っていた事はまぁ、そのうちとかタイミングとか……あるだろうから、何とも言えないが、その……俺は、もう一度君に会えて、嬉しいよ?」
そう言って微笑んだ。
「それで、楓はなぜママが嫌いなんだ?」
「言わせんのかよ!」
バーン!と、机を叩く一樹
「聞かなきゃわからんだろう!」
「……本当に気付いてないのかよ……」
こいつ信じらんないって顔で俺を見る一樹
「一樹!いいよ……いつか言わなきゃイケなかった事だから……」
そういうと、楓は俺を真っ直ぐ見て
「私はね?パ、幹太さんが好きなの……お父さんとは思えなくて……ずっとずーっと好きだった!
ママが死んでやっと、やっと隣が開いたのに!また生き返って隣にすんなり入ったママが羨ましくて疎ましくて……もう、見てらんないんだよ!辛くて!」
「…………それは、一樹は愛してないってことなのか?辛いから離れて暮らしたいってことなのか?
だったら、俺がアンナと別れたらお前は俺と住み直すのか?俺は楓を女と見たことは一度もないんだよ、多分コレからも見ることは無い。それでもいーのか?それで満足すんのか?おまえはどーなんだ?一樹!お前は楓を愛してる訳じゃないのか?同情か?それだけで離れて暮らすのか?そんなんだったら許せない、許さない。認めない……」
「子供にしか……見てくれないの?」
俯いたまま、楓は聞いた
「ああ、俺にとって、お前らは子供なんだよ、血は繋がってないだろうけど、出会ったときから……お前らの親になると決めたから……それ以上には見えない」
「そう……なんだ……」
ガタンッと、楓は立ち上がり走って出ていった
それを見て一樹が追おうとしたが、アンナが止めた
「私が行くから!あんたはそこに居なさい!」
そう言って止めた、昔のソフィアみたいだった……
一樹もまた、そう感じたんだろう。立ち上がったまま、拳を握っていた。
「座れ一樹」
眉間にシワを寄せたまま下を見続け動かない一樹に、俺はもう一度「座れ……」というと
不貞腐れたように座った
「俺が愛したのは子供のお前らとソフィアだけだった」
「アンナさんを愛したじゃねーか」
「アンナはソフィアなんだろう?」
なら同じじゃねーか……
「俺は楓を抱いたんだぞ?だったら愛してるうちに入るだろう?」
「入るかたわけ!肉体関係だけで愛してたら俺なんかどうすんだ!」
「なにそれ……浮気してたんか?うわー最低」
「バッ!ちげぇよ!風俗行っただけだ!浮気じゃねぇ!」
「どう違うんだよ……」
「全く違うわ!金払ってんだからちがうだろ!肉体だけ求めただけだ!」
「変態……」
「馬鹿か!俺が変態なら世の中みーんな変態だ!」
みんな変態なら普通になるだろ?なるよな?なるんだよ!
「お前なぁ一樹……中に篭もるのもう辞めろ」
「何で……「時間だけ過ぎたところで成長しねーからだよ。もっと外にでろ」……」
「嫌いだから一緒に居たくないって……ガキか!」
「……」
(はぁぁ……ったく……ほのぼのって本当に難しいなぁ……)
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