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52話
しおりを挟む変な人たちが帰っていったが、不安の言葉も落として行った。 俺は気になり、襖を開けて
「アーニャちょっと今から商業ギルドに行ってくるよ」
「ん? どうしたの? なにかあった? 私も行くよ?」
「でも、もう夜遅いし…… 家に楓と一樹だけじゃ不安じゃないか?」
「うーん。 武力的なら全く問題無いけどね? 寧ろ暴漢が心配……」
「ははは、まぁ待っててよ遅くなるかも知らないしさ?」
「んー。 分かった。 理由は帰ってから聴くよ?」
「勿論さ。 じゃあ頼むね!」
そう言って襖を閉めた、24時間やっていると言っていたはずだし、さっきの奴等が置いていった紙も持ってギルドへ走った。
ギルドに着くと人は殆ど居なかったが職員は仕事をしていた。 公共の施設が一番ブラックな仕事をしているのは、何かくるものがあるが、本当に助かっている。 税金も多くは無いし、払っているのが当然に思える、寧ろボーナスの足しにと少し余計に払いたくなるから不思議だ。 あっちの世界じゃ考えられん。
「あれ? こんな時間に珍しいですね、楠さん。 どうかなさいましたか?」
「ああ! 円さんお久しぶ…… 昨晩ぶりでしたね」
と、笑った
「実はですね先程……」
さっきあった事を話し、その者達からもらった紙を差し出した。 そして、断った事を話、取り潰すという不吉な言葉を残して去った事も話した
円さんは真摯に話を聞いて険しい顔をしたあと、その紙を見ながらプルプルと震えているのか、怖がらせたかと思って俯く顔を覗き見たら…… 其処に般若が居た。
「直ぐに対処させて頂きますが、もしかしたら直接私共と王都へ行くことになるかもしれません。 一応装備や旅支度は整えておいて下さい! あと、絶対に手は出させない事を誓います! もし、手を出される事があったら私を奴隷にして貰っても構いません! 寧ろお願いします!」
そう言って駆け出し2階へと走り去った……
最後とても不吉な事を仰ってましたが、アーニャや楓達には聞かれたくないので、黙らさなければ……
そう思って2階へと向かおうとしたが、深夜は立入禁止らしく、衛兵に止められてしまった。
仕方ないと、家に帰ることにして馬車って何処に置いたっけなぁと思い出しながら帰宅した。
「ただいまぁ」
「おかえりなさい、どうだった?」
「うん。 もしかしたら王都へ寝住さん達と王都へ行く事になるかも、旅支度をしとくように言われたよ」
「まぁ! ただ事では無さそうね?」
「うん。 一樹達にも話しておこうと思うんで、まだ起きてるかな?」
「呼んでくるわね」
「ああ、頼むね」
そう頼み、俺は店の片づけを始めた。
ある程度やってくれていたようで、直ぐに終わった。出来た妻だなぁと思ったが、結婚式上げてなかった事に今更気が付いた。
ゴタゴタが済んだら提案してみよう。
店の扉に鍵をかけて、灯りを消して襖を開けて
リビングに向かうと、3人がお茶を呑んでいた。
俺も座ると、直ぐにお茶が出て来てお礼を言った
少し落ち着いてから、先程あった事を話した。
「何だそいつら、蹴散らしてやりに行くのか? オヤジ! 俺も行くぜ?」
「戦争じゃないんだから物騒な事は言うなよ、まぁでも戦うことになったら容赦はしないがな」
槍ならまだまだ一樹には負けないし、ギルマスとも戦える(模擬戦した話は何時かします)
「私も行くよ? アーニャも行くんでしょ?」
「当然よ!」
地味に武力が高い楠一家
「デブにゃんも巻き込もう!」
というと、「お酒で釣ろう!」
と、皆の声が揃って笑いあった
次の日の朝寝住さんが訪ねてきた
「申し訳無いね楠さん、貴族の馬鹿息子なんだけどね、無駄に権力があるやつでして…… 抗議はしますし、必ず守りますが、衝突する可能性もありますので、完全フル装備で向かう事になります」
と、眉間に皺を寄せて、額に青筋立ててるレアな寝住さんが、いう。
「デブにゃんも誘いますから武力的には大丈夫だと思います。 僕も本気で戦いますよ」
「そうですね、デブにゃんは戦力にも盾にも囮にも生贄にも使えますからね! 強制して連れていきましょう!」
デブにゃんの扱いが日に日に悪くなってる気がする…… が、気にしない事にした。
翌日の朝
眠そうなデブにゃんを抱いた楓と一樹は馬車に乗り
その馬車を俺の厳つく成った車で引いていく事になった。 スピードは控えるようにして、馬車にもサスを入れて改造したので問題はない。
寝住さん達も馬車に乗るので魔法で中を拡張した(デブにゃんが)
俺とアーニャで車に乗り込むと
「私も乗せてもらって宜しいですか?」
キラキラした目で寝住さんが来たので乗せた。
窓から顔を出して燥いでいた。 なんか緊張感が丸で無かったが、まぁ大丈夫だろう。
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