スキルがBourbonだった件

あるちゃいる

文字の大きさ
4 / 11

チョコレート

しおりを挟む


 ある日の午後店へ訪ねてくる者が2人居た、今日は休みで扉は閉まったままだったが、偶々窓を俺が拭いて居たので目があってしまった。


 何となぁく嫌な感じがしたので、裏から回って面玄関の前に向かった。


 その人物は燕尾服に片眼鏡をしてカイザル髭を綺麗に纏めたロマンスグレーのナイスミドルで典型的な執事と、腹がでぶーんと出てニキビ面のどう見ても馬鹿っぽい息子でイカ臭い香水でも使ってるのかと疑いたくなる体臭の男が立っていた。


 この男が言うには、男爵の息子様がパーティでうちのお菓子を山の様に聳えさせ、王女殿下を持て成したい、なので全てのお菓子を献上しろと言い出した。


 だがしかし、庶民とはいえ生きて行かねばならぬし、可哀想だろうと息子が言い出し、では金貨10枚やるから全て売れと言ってきた。


 王女殿下は最近このお菓子を求めて各パーティーを梯子しているらしく、どんな身分の者の招待であろうとうちのお菓子を優先して貰えるのなら、出ても良いと御触れをだしたらしい。


 それを聞いたアホが殺到して、今現在1パーティーに全種類100づつしか渡せなかった。


 つまり50パーティーが単純的に開かれている事になる。1日にっていうのが馬鹿すぎる。


 それを全て梯子してる王女殿下に呆れるしかなかった。


 だがしかし、このまま追い返せば鬱陶しい事にしかならない。なので、執事と男爵子息に


 「他の貴族様にお渡しする分もありますので、ウチからは100づつしか、渡せません。ですが、男爵様の御子息様が交渉すれば譲ってくれるかも知れませんよ?」


 なる程な、っと納得された様で意気揚々と鼻息荒く去って行かれた。


 その後その子息がうちの店に来る事は永遠に無かった。


 何でも公爵家の奥様とメイドを怒らせたとかで田舎の領地へと帰ったらしい。


 公爵家の奥様はうちの常連で毎日欠かさず、メイドが買いに来る、そのメイドさんにはお世話になった気がしたので、新作のチョコリエールを5本渡した。


 「まぁ!まぁ!チョコレートデスの⁉まぁぁ!」っとテンション高く帰っていった


 一応新しいスキルのため本数が出せないので毎日は無理ですが……っと断ったのだが、どーなることやら……。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした

セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。 牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。 裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。

【完結】番としか子供が産まれない世界で

さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。 何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。 そんなニーナが番に出会うまで 4話完結 出会えたところで話は終わってます。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。

亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。 しかし皆は知らないのだ ティファが、ロードサファルの王女だとは。 そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……

「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。

しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

処理中です...