スキルがBourbonだった件

あるちゃいる

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尋ね人

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 「こんにちはー!こんにちはー!どなたかいらっしゃいませんかー!」


 と、朝から勝手口の前で誰かが叫んでいた。
 まだ開店前で今日の分のお菓子を出してる途中だったが、取り敢えず一旦やめて勝手口に向った。


 「はいはいどちら様ですか?」
と勝手口を開くと、とても小さいメイドさんが立っていた。


 「あ!こんにちはー私辺境伯領で領主をしているカーティス家のメイドでメヌエットと申しますー!」
 「この店の店主でサーチネルと申します」
ペコリと頭を下げた。


 「あ!ご主人様ですね?実はですねー…」
と、話し出したメイドが言うには、何処かのパーティーでここのお菓子を食べたカーティス家の御婦人がいたく気にいって、家の料理長に憶えさせて欲しい、弟子にして欲しいと言ってきた。


 これは困った……


「あのですね、ここのお菓子は全て僕がスキルで出してるんですよ。それでですね?このスキルを持ってるのが世界で私だけみたいなんです。なので、申し訳無いが弟子を取って憶えさせる事も出来ないし、辺境伯領にも支店は出せないんです…」


 っと、断ったのだが。どーにもまったく話が通じ無くて


 「うちの料理長を連れて来ますので憶えさせてくれるだけでいーんです!手間も掛かりませんし、お給料も要りませんから!」


 全く見て覚えられてたら僕はこんなに毎日毎日Bourbonと叫んでないんですよね。今頃左団扇で悠々自適に暮らしてますって!


 もう勝手にしてください!っと怒鳴ると
 「了承したと取ります!明日には料理長を送りますのでどうぞ宜しくお願いします!」っと、帰っていった


 来ても何も教えられないんですけどね……
前に姫殿下が「私《わてくし》もそのスキルを憶えれば毎日楽して食べれるますわ!だから、教えなさい!」と、詰め寄られた事があった、結局何も憶えられずに不貞腐れて帰っていったし。


 (ヤダなぁ…面倒臭いなぁ…怒られるんだろうなぁ…本当にやだなぁ…)っと嫌嫌とブツブツ言いながら店の中に戻ると


 「Bourbon!!ホワイトロリータ!」と叫んだが何も出なかった、「あれ?」と困惑して両手を開いて見てみるが何も無い


 その後何度も唱えたのだが何も出なかった、何故か突然何も出なくなってしまった。


 僕は急いで王城へと急いだ、伝令兵と門兵さんにこの事を王女殿下に伝えて下さい!と、お願いしたら血相変えて走って行った。


 思った程に重要案件だったらしく、王女殿下にすぐ私室へ来る様にと言われ、今王城内を走って向かっている所だ。


 近衛にバトンタッチされて更に奥の私室へとつれて来られた僕は息を整える時間を貰い落ち着くと、ドアが叩かれると食い気味に「入れ!!」と、許可が降りたので中へと向かう。


 すると其処には王様宰相賢者と王女殿下が待っていた。



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