生まれ変わっても無能は無能 ~ハードモード~

大味貞世氏

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第2章 再会、集結

第1話 一人ぼっちの暗闇

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-スキル【全域深呼吸】緊急措置として常時強制発動されました。-

狭い閉鎖空間の中。母体の胎盤内の赤子のように。

突然目覚め、周辺に在る血肉を食らい、また眠る。
突然目覚め、暴れ、斬り刻んでまた眠る。

飽きた!猛烈に飽きた!詰まらない。面白くない。変化のない生活に。

外側の動きも、最近妙に大人しくなって静か。
こいつ、死んだのか?

死んだにしては、一定間隔のドラム音は聞こえ、振動が身体に伝わって来る。

ドラゴンがこれしきの事で死ぬワケねぇよな。

殺して回りたい。俺を見捨てたあいつらを。好き放題に殺して、好みの女を手に入れたい。
蹂躙したい。読み掛けのマンガを読みたい・・・。

我ながらぐっちゃぐちゃ。発狂と賢者モードを繰り返してる気がする。

このままじゃ終わらねぇ。そう思い至り、行動を開始した。

どっちの方向でもいい。一直線にこの肉壁を掻っ捌いて進んでみよう。
かと言って飛び出た先が空の上とかだったらシャレにならん。
重力を感じない方向なら大丈夫だろ。

-スキル【空中浮遊】緊急措置として強制発動されました。本スキルの特性上、
 生物固有の方向感覚は排他され、著しく低下します。-

突いて斬って進む。
暫く進むと、ドラム音の震源の場所へと辿り着いた。

「へへっ。こいつが心臓だな」

震源に向かって金属バットを構えてみた。しかし寸前で思い留まる。
こいつ死んだらどうなるんだ?

漠然としたイメージでは、魔物や魔獣は死んだと同時に爆散するのが普通じゃ・・・?
あんましゲームやらねぇ俺でもそれくらいは知ってる。

ここが空の上とか海の上だったら、やっぱヤバい。
こいつを刺身にするのは、場所の確認をしてからにしよう。そうしよう。

盛大に脈を打つ丸い物体に蹴りを入れ、上へ上へと浮上を試みる。

やがて金属バットが通らない場所にぶち当たった。こいつの皮か。
硬そうな鱗してやがったよなぁ。

大きくバットの先で円を描いて薄皮を何枚も剥いでは食べた。
空けた円の中心に向かって拳を叩き込む。分厚い鉄板を素手で殴ったような感覚。

「いってぇぇぇ」

振った右腕が手首から砕けて折れた。事前確認尾籠たるべからず。

-スキル【超回復再生】発動が確認されました。-
-スキル【ド根性】並列スキル【拳骨】発動が確認されました。
 スキル【闘魂注入】との相乗効果により、【拳骨】は【鉄拳】へと進化しました。-

ちょっとだけキレた俺は、右腕が治ったと同時に天井の鉄板に拳の連打を叩き込んだ。ちょっとだけな。

來須磨に貰ったパンチを思い出す。あんなヒョロイ身体で嘗めてたのは認める。
中学でアマでもボクシングを囓ってたらしい。反則だろ。
後で聞いて少し後悔したのを覚えてる。鉛みたいな拳で一発KO。苦い思い出だ。

「護身用だから。プロ目指してないからさ。あんまり、怒らせるなよ」
あいつの胸くそ悪い笑顔が浮かぶ。

「クソッ垂れがぁぁぁーーー」

地下からの噴出を受けたマンホールのように大きな鱗が一枚吹き飛び、勢い余って半身が外に飛び出た。
大量の出血と共に。

久々のシャバの空気が美味い。見上げた空も茜色。夕方か。

上半身だけ外に出したまま、大胆に周囲を確認した。
四方に広がる木々や遠くの山々。富士の樹海てこんな感じか?

脱出したのは背中の真ん中辺り。ドラゴンは翼を畳み、首を丸めて眠り続けていた。
身体の内外を傷付けられたのにも構わず。

梶田の目には、そのドラゴンの態度が怠慢だと映り、彼は甚く憤慨した。

ここは地面で森の中。そうと解れば。
美味い生肉を手放すのは惜しい。それでもこいつはここで殺ってしまおう。

借りは必ず返す主義だ。速攻でな!

外からでは効率が悪い。なら内側から。
出入り口からドラゴンの体内へと戻り、置き忘れた金属バットを手に掴んだ。

心臓を破ってやるか・・・。それよか喉元に在った炎袋を破ったらどうなるのか。
そっちのほうが断然面白そうだと思い付いた。

付いてしまった、梶田は勝利の確信を得て吠える。
「これでどうだぁ。自爆して、死ねぇぇぇ」

決意してから喉元に辿り着くまでに、かなりの時間を消費した。
目標を外から設定して潜って泳いだだけなのに。

泳ぎはガキの頃から苦手だからなぁ。まぁどうでもいい。

金属バットが溶けきる寸前。輝く袋に亀裂が入った。ピシリと亀裂が広がり皹となる。

目映い光を感じた瞬間。梶田の意識と身体も、光へと飲み込まれた。


暗い夜空を貫く光。一直線状の光線と、大きな爆発は誰の目にも触れられる事もなく、終息。
残る光は、弧を描く流星のように。瞬き、空に溶けて消え行った。

人類は未だ知らない。大陸中央部の森林地帯に棲んでいた、SSS級魔獣。
黒竜がひっそりと討伐されてしまっていた事実を。

黒竜亡き後、出来上がったクレーターの中央で佇んでいたのは。
薄墨色の、とても大きな魔石が一つだけだった。


-----

西の果ての大陸。人間がキルヒマイセンと呼ぶ大陸の南西部。
梶田はそこで目覚める事となった。

-適応者1名。管理対象区域圏外へと排出されました。これに伴い、
 該当適応者のみ【イージーモード】へ突入します。-

「ガハッ。ハァ・・・ハァ・・・。気絶してたのか・・・」
見た事もない景色。それ言ったら、この世界全部だけどよ。

半身を起こして辺りを確認すると、草木一本も生えてない見渡す限りの荒野が広がっていた。
学校から見えたようなちっぽけなもんじゃない。

地平の果てまで続く、荒野。果ては見えない。

さっきまでの森ではない場所。ドラゴンの死体も転がってない。
あいつがどうなったのか見たかったのに。

夜でもなく昼。太陽が頭上で眩しく輝いていた。

手短な高台まで登り、見渡す。発見した更に高い丘を目指す。
何度か繰り返して漸く、遠巻きに角張った建物らしき物体が確認出来た。

彼はそこを目指して歩き出す。

「取り敢えず飯だな。腹減った。腹拵えが済んだら女だ」
鷲尾みたいな美人が居たら、問答無用で襲ってやろう。こっちの法律なんて全部無視。

暫く歩いていると、3人組の集団に取り囲まれた。

「~~~、~~」
「~~、~~~」
「~」

小さな翼をバタつかせる、紫色の肌をした気色悪いハゲ3匹。それぞれ手には黒い槍。
魔族?悪魔?よく解らねぇ。聞こえる言葉も意味不明。

-スキル【異世界言語習得・極み】緊急措置として強制発動されました。-

「止まれ!何者だ!」
「お前、人間種か?」
「グワッ!」

最後の奴は要らないな。
気色悪いし、食っても不味そう。メンドいから無視するに限る。

-スキル【悪食】発動が見送られました。-

空を飛べる翼が手に入るんなら、1匹くらいは食ってもいい。

-スキル【悪食】が【暴食吸収】へと進化しました。直ぐに発動されますか?-

でもやっぱキモいから無視だ。俺は構わず歩き続ける事にした。

「と、止まれと言うに」
「人間風情が、この大魔王ルシフェル様の領地に何用かと聞いている!」
「グワッグワッ」お前は黙れ。

大魔王?ルシフェル?知らねぇなぁ。

「そいつは女か?美人か?どうだ?ポンコツトリオ」

「ポ・・・、ポンコツだと!!」
「無礼な者には死だ」
「グ」お前はいい。

同時に襲い来る変態たち。共に槍が突き出される。
おっそ!?

降り注ぐ鈍足の槍を纏めて掴んで、3匹を地面に叩き付けた。軽く捻っただけなのに、硬そうな地面が抉れて3匹のミンチが出来ていた。

飛び散る肉片に返り血。
「きったねぇなぁ。血まで紫とか。魔族キメぇわ」

情報は取れなかったが、まぁ自分で確かめよう。

次第に建物が大きく見えだした。全景が見えてきた所で立ち止まる。
「おー。まさに魔城」

魔王が住まう魔城だけあって、厳つくてデカい。なかなかいいデザインだぜ。
女なら気が合いそうだ。

目指すは中央の一番デカい建物。

身の丈3倍はあろう城門を、ショルダーアタックで突き破った。

何が来るかも解らない。突っ込んだ勢いで、駆け抜ける。
「うぉぉぉ。今日の俺は、止まらねぇぜ」
数々の門や扉を破り、柔らかい魔物とも衝突して爆散させる。

象やら虎やら猪やらの顔をしてたっけ。壊れてしまったので正確には確認出来ない。
レベルがあったら、ゴリゴリ上がってんじゃね?

-スキル【パワーレベリング】神域への介入。突破しました。レベルモードへ移行します。-

その他大勢の、よく解らん魔物にも体当たりを繰り返す。
でもって、仲間とかパーティーメンバーに経験値が振り分けられたりしてな!

-スキル【パワーレベリング】並列スキル【閾値譲渡】発動が確認されました。-

ボッチだから関係ねぇか。
後方から炎やら氷の魔法が飛んで来る。
振り返り、試しに全ての攻撃を受け止めてみた。

-スキル【全魔力拡散吸収】緊急措置として強制発動されます。-

む、き、ず!イイ!なんか、漲ってキターーー。

中央塔の門を押し開いて、眼前の階段を駆け上がった。

最上階のキラキラ光る扉を蹴破り、押し入った。
床に敷かれた紅絨毯。その先に・・・。金色の玉座に座った。

「び・・・」絶世の美女が、片肘を肘掛けに付けて気怠そうに欠伸をしていた。
鷲尾なんて目じゃねぇ・・・。

肌の色は薄紫。ちょっと病弱で顔色が悪いのと一緒。黒髪ストレートのロング!艶々。
切れ長の目尻。整った控え目の眉。血のような真っ赤なルージュ。

漆黒のボンテージはもっと裾が短ければビキニコス。露出たけぇ。胸元にはハッキリ谷間。
可愛らしい臍のヘソピは趣味じゃねぇから、唯一の減点対象。以外はALL120点。

背で畳まれた、黒い翼はコスの一環だとしておこう。

「何用じゃ、人間。騒々しい。少し強いからと言って、妾の相手にでもなると?」
声までドストライクだ。澄んだやや低めの声が尚イイぜ。

「なぁルシフェルさんよぉ。俺があんたに勝ったら、あんたを好きにしていんだよな?」
「これは面白い。妾に一つでも攻撃を与えてみせよ。認めれば其方の好きにせよ」
言ったな。今間違いなく言ったよな。

直ぐさま飛んで跳ねてルシフェルの溝内に拳を入れた。3割くらいの力で。
「ゴッ・・・」
一発で白目を剥いて、気を失った。力入れすぎたか・・・。

彼女身体を肩に担いで、奥の部屋でベッドを探した。
玉座の後ろの部屋が私室だと思われる。

訳の解らない文字が書かれた、本や紙類が積まれたデスク。ここは書斎か。
更に奥の部屋に、目的のキングサイズベッドが置かれていた。

彼女をベッドに降ろす前に、一息着いた。
女の子らしい炊かれたお香の匂いが昂ぶる気分を幾らか鎮めた。

焦っちゃいけねぇ。盛りの犬じゃねぇからよ。ここは落着いて大人の男ってやつを見せなきゃな。
DTで下手くそがバレて、鼻で笑われてもムカつくし。

邪魔になりそうな彼女の翼を根元から毟り取った。他のと一緒で彼女の背中も紫の血を噴き出してた。今度は不思議と嫌悪感は沸かない。

ベースが美人なら何でもアリだ。
俺は彼女の肩から肩甲骨までを味わうように舐め倒した。

-スキル【超回復再生】並列スキル【回復】発動が確認されました。-

みるみる塞がる傷口。血の味は・・・、普通に鉄臭くて残念だった。
ドラゴンが特別だったんだな。

彼女をベッドに横たえ、自分の衣服に手を・・・。
真っ裸だった?何時から?

あぁ・・・、ドラゴンに食われてからか。納得。

全編裸でバトルしてたなんて忘れ。黒い歴史を振り払って彼女の身体の上に跳び乗った。

彼女の服を脱がしている最中。
「な・・・何をする!や、止めぬか!」
「約束だぜ。お嬢さん」

「あ・・・、嫌!イヤァーーーうぐっ!?」
叫ぼうとしたルシフェルの口に舌を捻じ込んだ。

-スキル【色欲】並列スキル【絶倫】同時発動が確認されました。-

それから数日間。彼女の反抗的な態度が消えるまで、飲まず食わずでも俺は続けた。
全身を使った熱い説得は実を結び、やっと彼女はデレた。ツンがなげぇよ。


「シンさまぁ。妾は少し・・・、恥ずかしいでございます」
俺の膝の上。裸で座らせてるルシが、恥ずかしいと身悶える。
「何がだ?ルシ」解ってるのに。

「妾の肌は、シン様以外に見せとうございません・・・」
可愛い声で甘えられ、ニンマリと唸る。
「着衣を許す。何か着てこい」
「やったー」
嬉しそうに飛び跳ねて寝室に向かうルシの後ろ姿を舐めるように見ながら。

俺の服も何とかしないとな・・・。真っ裸で玉座に座るのも、なかなかシュールな変態だ。


-----

フフフ・・・。数百年。探し求めてきた最強の駒が、こんな簡単に手に入るとは。

白い綿のワンピースを着ながら、長く抱き続けてきた想像を浮かべて思わず笑いが溢れる。

妾にも、漸く運が向いてきたようじゃ。
この、忌まわしき人間寄りの姿を鏡に映し込む。背中に自慢の翼が無いのが物寂しい。
しかしそれは何時でも復元出来る。あの駒が嫌うから出してはいないだけ。

待っていろ神よ。妾をこの忌むべき姿に生まれ落とした罪。
その身を以て購わせてくれる。

大陸を制覇統一した暁には、東に打って出て、世界の全てを我が手中に収める。

ただ一つ。懸念があるとすれば。
この胸の奥に芽生えた、棘のような感情。これは、いったい何であろうか・・・。


ルシフェルがその気持ちを理解するのは、そう遠くはない未来。


スキル発動個数。発動限界まで残り、5個。
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