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第59話 出立準備07
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最後はカメノス製の薬を貰うだけとなった。
引き取り予定は明日。
今日1日はオフにも出来たが、午前からカメノス邸で最後の打ち合わせを終えた後も邸内に残り、俺たちは初の研究棟にお邪魔した。
人体模型のマネキンを眺める為に。
フィーネが尋ねた。
「やっぱり…欲しいよね。上位の転移道具…」
「フィーネは首を飛ばすだけに専念すればいい。
奪うとすれば、それは俺とクワンの役目だ」
「クワッ」
マネキンを見に来たのは、体内に埋め込んだと思われる転移の道具の位置を考察する為。
人体細部まで再現化された人体模型。
気持ち悪いとか言ってる場合じゃない。
これが目の前で動き出したら、流石にチビってしまうだろうがそれもどうでもいい。
「欲しいには欲しい。でもそれは最優先じゃない。
俺は上位の道具なら、より多くの捕虜が救えるんじゃないかって余計な欲まで出してしまってる訳なんだけど…」
「スタンらしい考えね。その考えなら欲ではないわ。
道具は正しく使ってこそ、だもんね」
「ベルエイガさんは首を刎ねるか、両断しろと言った。
切断されてしまえば、幾ら狂っていても首や半身だけで転移しても生きる意味が無いからな。
諦めて死ぬよ。
そこは俺も同意する。問題は首から上か…」
「下の胴体か」
クワンティがマネキンの頭頂に乗り、自分の首を下げてマネキンの眼球をトントンと突いた。
義眼…。
「義眼か!賢いなクワンティ。
それなら片眼を潰せば流用もし易い。転生後にも拾い直せばいいだけだもんな。
…それが正解でも正直触りたくないが。
そこは我慢だな」
「…潰しちゃうの?片眼」
「いやいや。俺なら握れば強制発動も可能だ。もし使えなかったらそこで諦めて破壊するよ」
「良かったぁ。安心した」
「クワァァ」
クワンティ様様だ。
「奴の首が飛んだら奪ってみようと思う。
他の部位だったら諦める。
念の為に。フィーネには申し訳ないけど。
首から下をソラリマで八つ裂きにして欲しい。
復活の魔道具が仕込まれてる可能性もあるから」
「簡単で助かるわ。暴走しても、…それならやれそう」
転移道具奪取の作戦会議も終わった。
「よし!外に出て気分転換にお散歩しよう」
「そうしましょ」
「クワッ!」
お香の店で乱れた心を落ち着かせる香を焚いて貰い、それを購入後。総本堂でお参りして逸る気持ちを整えた。
心穏やかに。レストランで昼食。
人前でのスイーツの食べさせ合いも王都では平気になってしまった。
だって普通にしてても周りから見られてるし…。
昼過ぎに市場へ夕食用の買い出しを。
思い出したようにフィーネが。
「ねぇ…スタン」
「それ以上は言わないで」
「でもさ。現実受け止めて、冷静に考えるとさ」
「…解ってるよ…」
「今日。絶対シュルツだけじゃないよね…」
そうだよなぁ。
「そうなるわなぁ…」
「買いすぎて余っても、向こうに持って行けるんだし。
食材多めに買って行こうよ」
「へーい。持って行けない分は本棟に引き取って貰うか」
「それがいいよ」
「クワッ」
と言う流れで、
野菜と肉類と細長パスタを多目に購入した。
買える食材はいいとしても。
一番楽しみにしてたあれが…足りるかなぁ…。
---------------
自宅へと戻った……。
キッチン前のダイニングには、昨日と同じ光景が。
建屋外には同じ近衛兵の姿。
「えー…。今日も、料理人を勤めます。スターレンです」
「助手の妻。フィーネです…」
「いやーな予感はしましたが。まさか!全員!?
昨日と同じ方々にお集まり頂き光栄です」
「光栄です」
「ミラン様。昨日はお腹の具合は大丈夫でしたか?」
「絶好調ですわ!おつ」
「それ以上はお言葉にしてはいけません。
安心しました。では!今日も頑張って行きましょう」
「頑張りましょう」
「本日のメニューは。
イカ墨風味仕立ての余り物海鮮パスタ。と!」
「と?」
「蟹足のポーションしゃぶしゃぶ。です」
「つい先程。急遽スタンさんがラフドッグに飛んで追加購入して来た鮮度抜群の蟹足です。生でも行けますが、それは自己責任でお願いします!」
「はい!」全員…。
「危うくラフドッグのゴーギャンさんの心臓を止めてしまう所でしたぁ」
「事前の連絡が出来ませんでしたからねぇ。
致し方在りません」
「さて。しゃぶしゃぶは簡単ですので最後に回します。
最初はパスタに絡めるソース作りから。
よく水洗いした余り物とブロッコリーを、じっくりと塩胡椒で炒めます。
海老の殻と味噌は出汁として炒めるだけなので、
次の工程に行く前に取り除きます」
「殻の破片が混入してもお許しを」
「烏賊の下足は先端部を取り除いておきます」
「歯の隙間に挟まってイラっとしてしまいますからねぇ。
畑の肥やしに回しましょう」
「帆立の紐と肝の部分に遠慮は要りません」
「豪快に行きましょう」
「炒め終わりに。海老の殻を取り除いたら、オリーブオイルを多目に入れ、グツグツと成るまで火入れします。
フィーネさん。大鍋でパスタの準備を」
「了解です」
………
「パスタを茹でている間にソースの仕上げです。
とは言え後はイカ墨を和えるだけ」
「簡単そうで難しい。タイミングが命ですからね」
「アローマさん、キャライさん。深皿にパスタの取り分けをお願いします!」
「「ハッ!」」
「ソースはとても熱くなっております。パスタとよく絡めてスプーンの上で冷ましながらお食べ下さい」
「口内がベロンベロンにならないように調整願います」
………
男は離れ小島のリビングで。
ダイニング横の別テーブルで、器用にパスタを啄むクワンを垣間見つつ。(新たな謎がまた一つ)
白ワインを飲みながら。絶品パスタを黙って食す。
対岸の二人が五月蠅い。
「なぁ。確かに美味いんだけどよぉ。俺たち」
「居なきゃ、ダメ?」
「男が俺だけって何て拷問だよ。同じ邸内に居る誼で
巻き添えです!」
「「はぁ…」」
姦しいお隣とは対照的に静かな男衆。
「助けて。お願い!見捨てないで…」
「解ってるって」
「逃げないから。泣くな」
嬉しい!
………
「自作パスタの美味しさに薄ら涙してしまいましたが。
パスタが綺麗に片付いた所で。
厨房へと戻って参りました」
「参りました!」
「本日の二品目はしゃぶしゃぶです!
これは非常に簡単。土鍋で昆布出汁のスープを張り、
蟹の剥き身を好きなだけ潜らせるだけ」
「簡単ですねぇ。食べ過ぎ注意です」
「大きな土鍋を2つ。小さな物が1つ。
簡易コンロも3つしかありませんので、皆様テーブルマナーは忘れて頂き、豪快に手掴みで食して下さい」
「今日だけ忘れて下さい!」
「しゃぶしゃぶ用のスープは薄味に。
蟹身に付けるソースは。カメノス製の醤油に柚の絞り汁を加えた物となっています。
絞りは女性のフィーネさんにお任せします」
「了解しました。手汗が混入しないよう努めます」
………
女性陣は立食形式で蟹身のしゃぶしゃぶでワイワイ。
男3人はリビングで静かにしっとり。
何か逆じゃね?と思いながら。
「これが蟹の身かぁ」
「美味いね」
「品評会では取られた上に、捨てられちゃったから。
ずっとこれ遣りたいなぁって思ってて」
蟹の旨さで心身回復。
「さぁ。土鍋に残ったスープで本日最後の締め。
ペルシェさんから提供されたこのおうどん!」
「おうどん!」
「パスタとは全く違う食感と甘さ。
これを軽く湯がき、先程のスープで煮込みます。
そこへ最後に加えるのが、取り置きしておいた柚醤油」
「最早万能ソース。カメノス商団の未来は明るいですね」
「シュルツ。お爺ちゃんには内緒だぞ。激怒するから」
「…はい!」
---------------
みんなが大満足でお帰りになった後も、アローマとキャライさんに残って貰い、洗い物をさせてしまった。
その手前のダイニングテーブルで突っ伏す俺たち。
「あーづかれたぁ」
「づかれたねぇ。楽しかったけど、流石に二日連続王妃様のお相手はキツいよぉ」
洗い物を終えた2人がお茶を運んでくれた。
その紅茶を頂きながら。
「生き返るぅ」
「生き返りますなぁ」
アローマが。
「本当にお疲れ様でした。私も昨日よりも疲れました。
王妃様と王女様に立食で食べて頂くなど…
聞いた事もないです。しかも手掴みで」
「私もです」
「それよりごめんね。残業させちゃって」
「ごめんなさい」
「「いえいえ」」
「…なぁフィーネ。俺たち帰って来たら…」
「…スタン。それ、言っちゃダメな奴…」
キャライさんが人事のように。
「お二人がお帰りになったら…。
王宮の調理場が、開放されちゃいますね。きっと」
「私もそう思います」
「「絶対に逃げる!」」
お風呂は明日のトレーニング後に回し、就寝。
引き取り予定は明日。
今日1日はオフにも出来たが、午前からカメノス邸で最後の打ち合わせを終えた後も邸内に残り、俺たちは初の研究棟にお邪魔した。
人体模型のマネキンを眺める為に。
フィーネが尋ねた。
「やっぱり…欲しいよね。上位の転移道具…」
「フィーネは首を飛ばすだけに専念すればいい。
奪うとすれば、それは俺とクワンの役目だ」
「クワッ」
マネキンを見に来たのは、体内に埋め込んだと思われる転移の道具の位置を考察する為。
人体細部まで再現化された人体模型。
気持ち悪いとか言ってる場合じゃない。
これが目の前で動き出したら、流石にチビってしまうだろうがそれもどうでもいい。
「欲しいには欲しい。でもそれは最優先じゃない。
俺は上位の道具なら、より多くの捕虜が救えるんじゃないかって余計な欲まで出してしまってる訳なんだけど…」
「スタンらしい考えね。その考えなら欲ではないわ。
道具は正しく使ってこそ、だもんね」
「ベルエイガさんは首を刎ねるか、両断しろと言った。
切断されてしまえば、幾ら狂っていても首や半身だけで転移しても生きる意味が無いからな。
諦めて死ぬよ。
そこは俺も同意する。問題は首から上か…」
「下の胴体か」
クワンティがマネキンの頭頂に乗り、自分の首を下げてマネキンの眼球をトントンと突いた。
義眼…。
「義眼か!賢いなクワンティ。
それなら片眼を潰せば流用もし易い。転生後にも拾い直せばいいだけだもんな。
…それが正解でも正直触りたくないが。
そこは我慢だな」
「…潰しちゃうの?片眼」
「いやいや。俺なら握れば強制発動も可能だ。もし使えなかったらそこで諦めて破壊するよ」
「良かったぁ。安心した」
「クワァァ」
クワンティ様様だ。
「奴の首が飛んだら奪ってみようと思う。
他の部位だったら諦める。
念の為に。フィーネには申し訳ないけど。
首から下をソラリマで八つ裂きにして欲しい。
復活の魔道具が仕込まれてる可能性もあるから」
「簡単で助かるわ。暴走しても、…それならやれそう」
転移道具奪取の作戦会議も終わった。
「よし!外に出て気分転換にお散歩しよう」
「そうしましょ」
「クワッ!」
お香の店で乱れた心を落ち着かせる香を焚いて貰い、それを購入後。総本堂でお参りして逸る気持ちを整えた。
心穏やかに。レストランで昼食。
人前でのスイーツの食べさせ合いも王都では平気になってしまった。
だって普通にしてても周りから見られてるし…。
昼過ぎに市場へ夕食用の買い出しを。
思い出したようにフィーネが。
「ねぇ…スタン」
「それ以上は言わないで」
「でもさ。現実受け止めて、冷静に考えるとさ」
「…解ってるよ…」
「今日。絶対シュルツだけじゃないよね…」
そうだよなぁ。
「そうなるわなぁ…」
「買いすぎて余っても、向こうに持って行けるんだし。
食材多めに買って行こうよ」
「へーい。持って行けない分は本棟に引き取って貰うか」
「それがいいよ」
「クワッ」
と言う流れで、
野菜と肉類と細長パスタを多目に購入した。
買える食材はいいとしても。
一番楽しみにしてたあれが…足りるかなぁ…。
---------------
自宅へと戻った……。
キッチン前のダイニングには、昨日と同じ光景が。
建屋外には同じ近衛兵の姿。
「えー…。今日も、料理人を勤めます。スターレンです」
「助手の妻。フィーネです…」
「いやーな予感はしましたが。まさか!全員!?
昨日と同じ方々にお集まり頂き光栄です」
「光栄です」
「ミラン様。昨日はお腹の具合は大丈夫でしたか?」
「絶好調ですわ!おつ」
「それ以上はお言葉にしてはいけません。
安心しました。では!今日も頑張って行きましょう」
「頑張りましょう」
「本日のメニューは。
イカ墨風味仕立ての余り物海鮮パスタ。と!」
「と?」
「蟹足のポーションしゃぶしゃぶ。です」
「つい先程。急遽スタンさんがラフドッグに飛んで追加購入して来た鮮度抜群の蟹足です。生でも行けますが、それは自己責任でお願いします!」
「はい!」全員…。
「危うくラフドッグのゴーギャンさんの心臓を止めてしまう所でしたぁ」
「事前の連絡が出来ませんでしたからねぇ。
致し方在りません」
「さて。しゃぶしゃぶは簡単ですので最後に回します。
最初はパスタに絡めるソース作りから。
よく水洗いした余り物とブロッコリーを、じっくりと塩胡椒で炒めます。
海老の殻と味噌は出汁として炒めるだけなので、
次の工程に行く前に取り除きます」
「殻の破片が混入してもお許しを」
「烏賊の下足は先端部を取り除いておきます」
「歯の隙間に挟まってイラっとしてしまいますからねぇ。
畑の肥やしに回しましょう」
「帆立の紐と肝の部分に遠慮は要りません」
「豪快に行きましょう」
「炒め終わりに。海老の殻を取り除いたら、オリーブオイルを多目に入れ、グツグツと成るまで火入れします。
フィーネさん。大鍋でパスタの準備を」
「了解です」
………
「パスタを茹でている間にソースの仕上げです。
とは言え後はイカ墨を和えるだけ」
「簡単そうで難しい。タイミングが命ですからね」
「アローマさん、キャライさん。深皿にパスタの取り分けをお願いします!」
「「ハッ!」」
「ソースはとても熱くなっております。パスタとよく絡めてスプーンの上で冷ましながらお食べ下さい」
「口内がベロンベロンにならないように調整願います」
………
男は離れ小島のリビングで。
ダイニング横の別テーブルで、器用にパスタを啄むクワンを垣間見つつ。(新たな謎がまた一つ)
白ワインを飲みながら。絶品パスタを黙って食す。
対岸の二人が五月蠅い。
「なぁ。確かに美味いんだけどよぉ。俺たち」
「居なきゃ、ダメ?」
「男が俺だけって何て拷問だよ。同じ邸内に居る誼で
巻き添えです!」
「「はぁ…」」
姦しいお隣とは対照的に静かな男衆。
「助けて。お願い!見捨てないで…」
「解ってるって」
「逃げないから。泣くな」
嬉しい!
………
「自作パスタの美味しさに薄ら涙してしまいましたが。
パスタが綺麗に片付いた所で。
厨房へと戻って参りました」
「参りました!」
「本日の二品目はしゃぶしゃぶです!
これは非常に簡単。土鍋で昆布出汁のスープを張り、
蟹の剥き身を好きなだけ潜らせるだけ」
「簡単ですねぇ。食べ過ぎ注意です」
「大きな土鍋を2つ。小さな物が1つ。
簡易コンロも3つしかありませんので、皆様テーブルマナーは忘れて頂き、豪快に手掴みで食して下さい」
「今日だけ忘れて下さい!」
「しゃぶしゃぶ用のスープは薄味に。
蟹身に付けるソースは。カメノス製の醤油に柚の絞り汁を加えた物となっています。
絞りは女性のフィーネさんにお任せします」
「了解しました。手汗が混入しないよう努めます」
………
女性陣は立食形式で蟹身のしゃぶしゃぶでワイワイ。
男3人はリビングで静かにしっとり。
何か逆じゃね?と思いながら。
「これが蟹の身かぁ」
「美味いね」
「品評会では取られた上に、捨てられちゃったから。
ずっとこれ遣りたいなぁって思ってて」
蟹の旨さで心身回復。
「さぁ。土鍋に残ったスープで本日最後の締め。
ペルシェさんから提供されたこのおうどん!」
「おうどん!」
「パスタとは全く違う食感と甘さ。
これを軽く湯がき、先程のスープで煮込みます。
そこへ最後に加えるのが、取り置きしておいた柚醤油」
「最早万能ソース。カメノス商団の未来は明るいですね」
「シュルツ。お爺ちゃんには内緒だぞ。激怒するから」
「…はい!」
---------------
みんなが大満足でお帰りになった後も、アローマとキャライさんに残って貰い、洗い物をさせてしまった。
その手前のダイニングテーブルで突っ伏す俺たち。
「あーづかれたぁ」
「づかれたねぇ。楽しかったけど、流石に二日連続王妃様のお相手はキツいよぉ」
洗い物を終えた2人がお茶を運んでくれた。
その紅茶を頂きながら。
「生き返るぅ」
「生き返りますなぁ」
アローマが。
「本当にお疲れ様でした。私も昨日よりも疲れました。
王妃様と王女様に立食で食べて頂くなど…
聞いた事もないです。しかも手掴みで」
「私もです」
「それよりごめんね。残業させちゃって」
「ごめんなさい」
「「いえいえ」」
「…なぁフィーネ。俺たち帰って来たら…」
「…スタン。それ、言っちゃダメな奴…」
キャライさんが人事のように。
「お二人がお帰りになったら…。
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お風呂は明日のトレーニング後に回し、就寝。
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