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8章 不穏の足音
8話 罵る女(前)
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「よい、しょっと……」
「ベル? 何してるの? 魔術の練習?」
「あ、レイチェル、おはよー。うん……ちょっとね、ゆるい結界をね」
「結界……」
金曜日、いつものようにレイチェルがバイトにやってきた。アーテ様はまだ砦に滞在中。
なぜかカイルさんのそばに行こうとすることが多く、都度あたしが止めていた。
カイルさんは「仕事中ですから」とやんわり笑顔で応対してはいるけれど、目は笑っていない……かなり煩わしいのだろう。
好きというわけでもなさそうだし、一体どうしたのかしら。
まあ、あたしも最初隊長にまつわりついてたから人のことは言えないのだけど……。
「えっと……実は大事な話があるの。まず隊長室のカイルさんとこに行ってもらえる?」
「あ……うん」
レイチェルがパタパタと隊長室へ走っていく。
隊長から通達があったアーテ様のこと。
その名前は不吉な呪文だから言ってはいけない……あと、カイルさんの名前を言わず副隊長と呼ぶこと。
カイルさんの名前はともかくとして、アーテ様が危険というのはよく分からない。かなり苦手な人だったという自覚はしたけれど……。
でも隊長がそんなに言うなら、あたしも警戒した方がいいのよね。
正直カイルさんから通達あった時点でかなり呼びまくってたけど、それはどうなるのかしら。
なんだかよく分からないけど、呪いだというなら慰め程度に結界を張っておこうと思って今魔術書と杖を手に砦の入り口に立っている。
初めての魔法だから、相当意識を集中しないとね……。
「光よ……我らを、護りたまえ……」
詠唱すると杖が光り、砦全体に広がっていく。
「……ううう~~~っ」
身体から精気が抜ける感じがする。うひー 魂出ちゃう――っ。
そんな強い魔法じゃないとはいえ、光の守護方陣はあたしに荷が重すぎたかしら?
全魔力を出し切ったから、身体に急に重しがのっかってきた感じがする。
人生初のぎっくり腰になりそう!
「ひいい……疲れた」
初の守護方陣成功バンザイ……だけどもうヘトヘト。
「わああ……今のすごいねベル。そんなのもできちゃうんだ」
「うう、ありがと」
いつの間にか戻ってきたレイチェルがパチパチ拍手しながらはしゃいでいる。
「大丈夫?」
「うん……ここって魔力回復薬なんて、ないよねぇ……」
「エーテルかぁ……わたしはまだ資格がないから作っちゃ駄目なんだよねぇ。エーテルまではいかないやつだったら、葉っぱがあれば作れるんだけど。ここに植えてみようかな~」
「それ、いいかも。隊長も時々転移魔法で疲れてる時あるもんね」
「うん……そうだね」
隊長という単語を聞いて、レイチェルは少し顔を赤くする。
(かわいいなぁ……)
こんな子に嫉妬するなんて、あたしったらなんてさもしいのかしら……。
◇
「そういえばここ、瞑想室あるのかしら? 薬なかったら、とりあえずの魔力はそこで落ち着けないと」
「一応冒険者とか傭兵の砦だしあるんじゃない? そういえば案内されたことないなぁ……、あっ! ここじゃない?」
レイチェルが隊長室の向かいにある魔法の文様が描かれた扉を指差す。
「あ、ほんとだわ――」
「ごきげんよう、ベルナデッタ。さっきは何をしていたの?」
いつの間にやら来ていたアーテ様が、声を掛けてきた。
「あ……」
アーテ様、と呼びそうになってしまう。名前呼ばないのって難しい。
「ええ。魔物がよりつかないように、少し防護魔法をかけていたのです。それで魔力回復のため瞑想を」
「そうなの? ここはのどかだし、魔物なんて来なさそうだけれど――ところで、ねえ、この子は?」
アーテ様がレイチェルを指差し、目を細める。
「あ、わたし――」
「初対面なのに挨拶もないなんて、失礼ではなくって?」
いつも柔らかい口調で話すアーテ様が急に鋭い口調とトーンになる。
急に怒られたレイチェルが、目を見開いて驚く。
「え……ごめんなさい。あの、初めまして。わたしはレイチェル・クラインといいます……」
「あらそう。お顔にふさわしい、どうでもいい名前だわ。覚える価値はありませんね」
「ど……どうしたのですか、おやめください……!」
「わたくしはアーテ。アーテ・デュスノミア。……ごめんなさいね。わたくし挨拶が出来ない子って嫌いなの。つい言いすぎてしまいましたわ」
「「…………」」
うふふと笑いながらアーテ様は柔らかく微笑む。
「つい」というレベルではない、悪意しかない言葉――何、どうしていきなりこんな事を言うの?
挨拶が出来ないと言うけれど、さっきはアーテ様からあたしに質問してきて会話が始まって……割り込んでまで挨拶をするものかしら?
それに顔だの名前だの……全くわけのわからない悪口をぶつけられたレイチェルが、見る見る顔を曇らせていく……。
「あ! ええと……瞑想室! ここよね! ちょっと入ってみましょ!」
あせって話を切り替えると、レイチェルは苦笑いしながら「そうだね」と返してくれる。
「へえ……中はこんな感じなんだ」
初めて瞑想室を見たらしいレイチェルがキョロキョロと部屋を見渡す。
床に魔法陣が描かれている、1人用の瞑想室。そんなに広くはないけど、意識を集中させるのには十分だ。
完全に回復しなくてもいいけど、疲れが取れるには1時間くらいこの魔方陣でボーッと……じゃなくて、瞑想すればいいわね。
なぜか中にはモップやほうきなどの掃除用具が置いてある。
(隊長のものかしら? 朝掃除しているものね)
「まあ……これは? 掃除用具みたいだけれど……物置みたいに使われているのかしら?」
アーテ様がそれを見て、頬に手を当て首をかしげる。
「そうですね。これはきっと――」
隊長が早朝の掃除用に置いているんですね――と言おうとしたその瞬間。
「ねえ、あなた。駄目よ」
(……え?)
アーテ様が強い口調でレイチェルに言い放つ。
「え……?」
レイチェルは訳が分からないといった表情。しかしそれがさらにアーテ様のカンに障ったらしく、眉間にシワがよる。
「ここはね、魔法使いにとって重要なものなの。無能さんには、分からないでしょうけれど……掃除用具をしまうなら、別の所にしなさい?」
「ちょ、何を……! これは、ちがいます……」
レイチェルが置いたものじゃない。それに『無能さん』って何? 何を言い出すの。
「貴女は黙っていなさい。物知らずの無能さんにはちゃんと言い聞かせなければ駄目よ」
レイチェルの顔は真っ白になり、降り注ぐ罵倒の言葉に立ち尽くす。
「……ねえ、分かるかしら? 世の中便利に暮らせているのは、魔法があるおかげ。無能さんはそのおこぼれに預かって生きているのだから、せめて術者の邪魔にならないようにしなければね?」
美しい顔、そして小鳥がさえずるような綺麗な声で、まるで歌うかのようにアーテ様はなめらかに言葉を紡ぎ出す。
ただただ悪意と侮蔑だけに満ち満ちた、汚い言葉を――。
「ベル? 何してるの? 魔術の練習?」
「あ、レイチェル、おはよー。うん……ちょっとね、ゆるい結界をね」
「結界……」
金曜日、いつものようにレイチェルがバイトにやってきた。アーテ様はまだ砦に滞在中。
なぜかカイルさんのそばに行こうとすることが多く、都度あたしが止めていた。
カイルさんは「仕事中ですから」とやんわり笑顔で応対してはいるけれど、目は笑っていない……かなり煩わしいのだろう。
好きというわけでもなさそうだし、一体どうしたのかしら。
まあ、あたしも最初隊長にまつわりついてたから人のことは言えないのだけど……。
「えっと……実は大事な話があるの。まず隊長室のカイルさんとこに行ってもらえる?」
「あ……うん」
レイチェルがパタパタと隊長室へ走っていく。
隊長から通達があったアーテ様のこと。
その名前は不吉な呪文だから言ってはいけない……あと、カイルさんの名前を言わず副隊長と呼ぶこと。
カイルさんの名前はともかくとして、アーテ様が危険というのはよく分からない。かなり苦手な人だったという自覚はしたけれど……。
でも隊長がそんなに言うなら、あたしも警戒した方がいいのよね。
正直カイルさんから通達あった時点でかなり呼びまくってたけど、それはどうなるのかしら。
なんだかよく分からないけど、呪いだというなら慰め程度に結界を張っておこうと思って今魔術書と杖を手に砦の入り口に立っている。
初めての魔法だから、相当意識を集中しないとね……。
「光よ……我らを、護りたまえ……」
詠唱すると杖が光り、砦全体に広がっていく。
「……ううう~~~っ」
身体から精気が抜ける感じがする。うひー 魂出ちゃう――っ。
そんな強い魔法じゃないとはいえ、光の守護方陣はあたしに荷が重すぎたかしら?
全魔力を出し切ったから、身体に急に重しがのっかってきた感じがする。
人生初のぎっくり腰になりそう!
「ひいい……疲れた」
初の守護方陣成功バンザイ……だけどもうヘトヘト。
「わああ……今のすごいねベル。そんなのもできちゃうんだ」
「うう、ありがと」
いつの間にか戻ってきたレイチェルがパチパチ拍手しながらはしゃいでいる。
「大丈夫?」
「うん……ここって魔力回復薬なんて、ないよねぇ……」
「エーテルかぁ……わたしはまだ資格がないから作っちゃ駄目なんだよねぇ。エーテルまではいかないやつだったら、葉っぱがあれば作れるんだけど。ここに植えてみようかな~」
「それ、いいかも。隊長も時々転移魔法で疲れてる時あるもんね」
「うん……そうだね」
隊長という単語を聞いて、レイチェルは少し顔を赤くする。
(かわいいなぁ……)
こんな子に嫉妬するなんて、あたしったらなんてさもしいのかしら……。
◇
「そういえばここ、瞑想室あるのかしら? 薬なかったら、とりあえずの魔力はそこで落ち着けないと」
「一応冒険者とか傭兵の砦だしあるんじゃない? そういえば案内されたことないなぁ……、あっ! ここじゃない?」
レイチェルが隊長室の向かいにある魔法の文様が描かれた扉を指差す。
「あ、ほんとだわ――」
「ごきげんよう、ベルナデッタ。さっきは何をしていたの?」
いつの間にやら来ていたアーテ様が、声を掛けてきた。
「あ……」
アーテ様、と呼びそうになってしまう。名前呼ばないのって難しい。
「ええ。魔物がよりつかないように、少し防護魔法をかけていたのです。それで魔力回復のため瞑想を」
「そうなの? ここはのどかだし、魔物なんて来なさそうだけれど――ところで、ねえ、この子は?」
アーテ様がレイチェルを指差し、目を細める。
「あ、わたし――」
「初対面なのに挨拶もないなんて、失礼ではなくって?」
いつも柔らかい口調で話すアーテ様が急に鋭い口調とトーンになる。
急に怒られたレイチェルが、目を見開いて驚く。
「え……ごめんなさい。あの、初めまして。わたしはレイチェル・クラインといいます……」
「あらそう。お顔にふさわしい、どうでもいい名前だわ。覚える価値はありませんね」
「ど……どうしたのですか、おやめください……!」
「わたくしはアーテ。アーテ・デュスノミア。……ごめんなさいね。わたくし挨拶が出来ない子って嫌いなの。つい言いすぎてしまいましたわ」
「「…………」」
うふふと笑いながらアーテ様は柔らかく微笑む。
「つい」というレベルではない、悪意しかない言葉――何、どうしていきなりこんな事を言うの?
挨拶が出来ないと言うけれど、さっきはアーテ様からあたしに質問してきて会話が始まって……割り込んでまで挨拶をするものかしら?
それに顔だの名前だの……全くわけのわからない悪口をぶつけられたレイチェルが、見る見る顔を曇らせていく……。
「あ! ええと……瞑想室! ここよね! ちょっと入ってみましょ!」
あせって話を切り替えると、レイチェルは苦笑いしながら「そうだね」と返してくれる。
「へえ……中はこんな感じなんだ」
初めて瞑想室を見たらしいレイチェルがキョロキョロと部屋を見渡す。
床に魔法陣が描かれている、1人用の瞑想室。そんなに広くはないけど、意識を集中させるのには十分だ。
完全に回復しなくてもいいけど、疲れが取れるには1時間くらいこの魔方陣でボーッと……じゃなくて、瞑想すればいいわね。
なぜか中にはモップやほうきなどの掃除用具が置いてある。
(隊長のものかしら? 朝掃除しているものね)
「まあ……これは? 掃除用具みたいだけれど……物置みたいに使われているのかしら?」
アーテ様がそれを見て、頬に手を当て首をかしげる。
「そうですね。これはきっと――」
隊長が早朝の掃除用に置いているんですね――と言おうとしたその瞬間。
「ねえ、あなた。駄目よ」
(……え?)
アーテ様が強い口調でレイチェルに言い放つ。
「え……?」
レイチェルは訳が分からないといった表情。しかしそれがさらにアーテ様のカンに障ったらしく、眉間にシワがよる。
「ここはね、魔法使いにとって重要なものなの。無能さんには、分からないでしょうけれど……掃除用具をしまうなら、別の所にしなさい?」
「ちょ、何を……! これは、ちがいます……」
レイチェルが置いたものじゃない。それに『無能さん』って何? 何を言い出すの。
「貴女は黙っていなさい。物知らずの無能さんにはちゃんと言い聞かせなければ駄目よ」
レイチェルの顔は真っ白になり、降り注ぐ罵倒の言葉に立ち尽くす。
「……ねえ、分かるかしら? 世の中便利に暮らせているのは、魔法があるおかげ。無能さんはそのおこぼれに預かって生きているのだから、せめて術者の邪魔にならないようにしなければね?」
美しい顔、そして小鳥がさえずるような綺麗な声で、まるで歌うかのようにアーテ様はなめらかに言葉を紡ぎ出す。
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