340 / 385
15章 祈り(中)
27話 フェリペの杖(2)※残酷描写あり
しおりを挟む
フェリペ・フリーデン――光の塾創設時からのメンバーで、火の"神使"。
教祖ニコライ、司教ロゴスに次ぐ教団のナンバー3と目されていた男。
元はニコライが面倒を見ていた孤児らしい。神話や星が好きな気弱な子供だったと光の塾の記録にあった。
しかしこの男の所業は残虐極まりない無慈悲なもので、「気弱な子供だ」という記述には全く結びつかない。
セルジュから聞いた「紋章のランク付けと命の危機の関連性」の仮説を打ち出したのはこの男。
"試練"と称した拷問の数々も、ほとんどがフェリペ考案によるものらしい。
さらに「誤って死なせた人間を証拠隠滅のために灰になるまで灼く」という遺棄方法を開発したのもフェリペだ。
聖銀騎士団が光の塾で押収した証拠品の中に、"ロゴス"の手記があった。
俺達も見せてもらったが、内容は単語の羅列や箇条書きばかりで理解できなかった。どうやらロゴス自身の覚え書きのためのものだったようだ。
しかしそんな中、1ページだけ、数行ではあるが意味のある記述があった。
それがフェリペに関することだった。
『フェリペが病気になり魔法が使えなくなった。目を潰して、自分探しをさせる』
『フェリペが死んだ。自分が考案した試練なのにクリアできないとは』
『フェリペは灰にした』
『フェリペは杖になってもらった』
……意味のある文章ではあるが、やはり理解はできなかった。
団長のセルジュもこの手記を読んだそうだが、あまりに荒唐無稽であったため「書いた者の虚言・妄想ではなかろうか」と考え世間には公表しなかったらしい。
無理もない。
なぶり殺しにしたうえ遺体を灰になるまで灼きそれを杖にして使い潰すなど、俺達の考える倫理、常識の範囲外だ。
魂は魔器になるが、滅びた肉体は何にもならない。
一体どれほどの恨みを買えば、そんな扱いを受けるんだ――。
◇
『うう、……ヒッ、うっ、うっ……』
「…………」
杖から浮かび上がった、少年の意識体。
目を潰された子供が、ひたすらに泣き続けている。
「………………」
どういう気持ちでいればいいか分からず、俺もカイルも子供から目線をそらしてしまう。
もちろん痛々しく哀れだとは思う。
だが……。
「……ううん、どうしたものか……」
「!」
祭壇を挟んで向こう側にいるシリルが、あごひげをいじりながらポリポリと頭を掻く。
「話ができたらいいのですが……やってみましょうか」
「えっ……?」
言いながら、シリルが子供の方へ歩み寄る。
「シ……シリル様、危険ですよ! 子供の姿をしていますけど、そいつは」
「クライブ殿」
シリルが人差し指を口元にやりながら微笑を浮かべ、ウインクしてみせる。
「思うことはおありでしょうが、どうか今はお静かに。魂の前で、礼を欠いてはなりませんよ」
「っ……しかし……」
「魂と対話をいたします。……お二方とも、少し魔法陣の外に出ていてもらえますか」
「…………」
シリルの言葉を受け、俺達は魔法陣の外へ。
「魂との対話」――シリルが今からしようとしていることは決して突飛なことではない。
意識の闇の中で、俺は"父"に当たる人――シグルドという人の意識と出会い、その声を、言葉を聞いた。レイチェルも彼と会話をしたと言っていた。
だが今目の前にいるのは恐らく光の塾の幹部だった人間。
対話ができたとして、それが何になるというんだ?
「……こんにちは。私の声が、聞こえますか?」
『……うっ、うっ……』
少年は何も答えない。
それを見たシリルは「おっと、そうでした」と言って咳払いをし、またニッコリと笑う。
「……これは失礼を。私は『シリル・ヒューム』といいます。お名前を、教えてもらえますか?」
『……ヒッ、……ヒッ……、フェリペ……、フェリペ・フリーデン……』
「! …………」
少年の名を聞いたシリルの口元から笑みが消える。
薄暗い部屋の中、明滅する術の光が彼の丸眼鏡に反射して眼鏡の奥の表情を伺い知ることができない。
だが恐らく優しいものではないだろう。
光の塾が検挙されてから、新聞各社が教団の内部事情について毎日のように報じていた。
当然、幹部であったフェリペ・フリーデンの名も広く知れ渡っている。
街の教会の司祭シリルが世情に疎いということはないだろうから、光の塾のこともフェリペのことも知っているはずだ。
もしかすると、新聞に載っていない事実も知っているかもしれない。
セルジュの話によれば、世間に公表された光の塾の内情は一部に過ぎないという。
教団の真実はあまりにむごく凄惨だった。
それら全てを報じれば、新聞を読んだ者が精神的なショックを受ける可能性がある。
それに、教団から助け出された子供が要らぬ偏見に晒されるなどの"二次被害"を受けるかもしれない――そう考えたセルジュは、何割かの事実を伏せて新聞各社に公開したらしい。
光の塾の真実をまとめた資料は、王立図書館の「禁域」に保管されている。
今のところそれらを閲覧できるのは聖銀騎士団及びミランダ教会の上層部、そして王家の人間など限られた者だけ。
シリルは実力派の司祭だ。それらに目を通している可能性は高いと言っていいだろう。
少しの間のあと、シリルがまた口を開く。
「フェリペ・フリーデン君……良いお名前です。どうして泣いているの?」
『……僕、僕は……、友達に、酷いことをしました』
「友達。……何をしたのかな」
『先生が、"パオロには悪魔が取り憑いたから、神罰を下さなければいけない"って、僕を見ながら言ったから、だから僕は、ヒッ、うう……」
――"パオロ"というのは、光の塾の古参メンバーであり幹部――土の"神使"、パオロ・フリーデンのことだろう。
新聞に載っていた「石板の日記」を書いた男と見られている。
『この先に何も書かれていなければ、自分はもう存在していない』――その記述を最後に日記が終わっていたため、もうこの世の人ではないだろうと誰もが考えていた。
予想した通り、パオロは殺されていた。教祖ニコライの命令を受けたフェリペの手によって……。
死んだあとは恐らく、多くの信徒と同じように灰にされたのだろう。
『……そんなこと、しちゃいけなかった。パオロは大事な友達で、兄弟だったのに……。シモンだって、ロゴスになんかなっちゃ駄目だったのに、止められなかった……。……僕はずっと、全部、先生の言う通りにしかしなかった……っ』
その言葉のあと、フェリペはむせび泣くだけになってしまった。
「………………」
儀式はシリルに任せて俺は退室しておくべきだった。
俺が今やるべきは、この儀式に余計な口を挟まず、決して魂に無礼を働かないこと。
だが、目と口を閉じてじっとしているのにも限界がある。
泣き声を聞いていたくない。少年の姿も見たくない。
こいつはかつて俺が光の塾で受けた拷問――"痛み分けの試練"、そして"反復の試練"を考えた男。
イリアスがカイルにやった、"自分探しの試練"を考えたのもこいつだ。
それは大人のカイルですら発狂しかかるほどの苛烈なもの――"月天の間"でのイリアスの言葉から察するに、恐らく奴も"自分探しの試練"を受けている。
こいつがそんなものを考えなければ、イリアスはああなっていなかったかもしれない。
イリアスにはまだ同情すべき点がある。
だが、こいつを含む光の塾の創設メンバーには何ひとつとしてない。
――何を泣いているんだ。お前が泣く資格がどこにある。
頼む。
話なんかいいから、早く終わらせてくれ……!
教祖ニコライ、司教ロゴスに次ぐ教団のナンバー3と目されていた男。
元はニコライが面倒を見ていた孤児らしい。神話や星が好きな気弱な子供だったと光の塾の記録にあった。
しかしこの男の所業は残虐極まりない無慈悲なもので、「気弱な子供だ」という記述には全く結びつかない。
セルジュから聞いた「紋章のランク付けと命の危機の関連性」の仮説を打ち出したのはこの男。
"試練"と称した拷問の数々も、ほとんどがフェリペ考案によるものらしい。
さらに「誤って死なせた人間を証拠隠滅のために灰になるまで灼く」という遺棄方法を開発したのもフェリペだ。
聖銀騎士団が光の塾で押収した証拠品の中に、"ロゴス"の手記があった。
俺達も見せてもらったが、内容は単語の羅列や箇条書きばかりで理解できなかった。どうやらロゴス自身の覚え書きのためのものだったようだ。
しかしそんな中、1ページだけ、数行ではあるが意味のある記述があった。
それがフェリペに関することだった。
『フェリペが病気になり魔法が使えなくなった。目を潰して、自分探しをさせる』
『フェリペが死んだ。自分が考案した試練なのにクリアできないとは』
『フェリペは灰にした』
『フェリペは杖になってもらった』
……意味のある文章ではあるが、やはり理解はできなかった。
団長のセルジュもこの手記を読んだそうだが、あまりに荒唐無稽であったため「書いた者の虚言・妄想ではなかろうか」と考え世間には公表しなかったらしい。
無理もない。
なぶり殺しにしたうえ遺体を灰になるまで灼きそれを杖にして使い潰すなど、俺達の考える倫理、常識の範囲外だ。
魂は魔器になるが、滅びた肉体は何にもならない。
一体どれほどの恨みを買えば、そんな扱いを受けるんだ――。
◇
『うう、……ヒッ、うっ、うっ……』
「…………」
杖から浮かび上がった、少年の意識体。
目を潰された子供が、ひたすらに泣き続けている。
「………………」
どういう気持ちでいればいいか分からず、俺もカイルも子供から目線をそらしてしまう。
もちろん痛々しく哀れだとは思う。
だが……。
「……ううん、どうしたものか……」
「!」
祭壇を挟んで向こう側にいるシリルが、あごひげをいじりながらポリポリと頭を掻く。
「話ができたらいいのですが……やってみましょうか」
「えっ……?」
言いながら、シリルが子供の方へ歩み寄る。
「シ……シリル様、危険ですよ! 子供の姿をしていますけど、そいつは」
「クライブ殿」
シリルが人差し指を口元にやりながら微笑を浮かべ、ウインクしてみせる。
「思うことはおありでしょうが、どうか今はお静かに。魂の前で、礼を欠いてはなりませんよ」
「っ……しかし……」
「魂と対話をいたします。……お二方とも、少し魔法陣の外に出ていてもらえますか」
「…………」
シリルの言葉を受け、俺達は魔法陣の外へ。
「魂との対話」――シリルが今からしようとしていることは決して突飛なことではない。
意識の闇の中で、俺は"父"に当たる人――シグルドという人の意識と出会い、その声を、言葉を聞いた。レイチェルも彼と会話をしたと言っていた。
だが今目の前にいるのは恐らく光の塾の幹部だった人間。
対話ができたとして、それが何になるというんだ?
「……こんにちは。私の声が、聞こえますか?」
『……うっ、うっ……』
少年は何も答えない。
それを見たシリルは「おっと、そうでした」と言って咳払いをし、またニッコリと笑う。
「……これは失礼を。私は『シリル・ヒューム』といいます。お名前を、教えてもらえますか?」
『……ヒッ、……ヒッ……、フェリペ……、フェリペ・フリーデン……』
「! …………」
少年の名を聞いたシリルの口元から笑みが消える。
薄暗い部屋の中、明滅する術の光が彼の丸眼鏡に反射して眼鏡の奥の表情を伺い知ることができない。
だが恐らく優しいものではないだろう。
光の塾が検挙されてから、新聞各社が教団の内部事情について毎日のように報じていた。
当然、幹部であったフェリペ・フリーデンの名も広く知れ渡っている。
街の教会の司祭シリルが世情に疎いということはないだろうから、光の塾のこともフェリペのことも知っているはずだ。
もしかすると、新聞に載っていない事実も知っているかもしれない。
セルジュの話によれば、世間に公表された光の塾の内情は一部に過ぎないという。
教団の真実はあまりにむごく凄惨だった。
それら全てを報じれば、新聞を読んだ者が精神的なショックを受ける可能性がある。
それに、教団から助け出された子供が要らぬ偏見に晒されるなどの"二次被害"を受けるかもしれない――そう考えたセルジュは、何割かの事実を伏せて新聞各社に公開したらしい。
光の塾の真実をまとめた資料は、王立図書館の「禁域」に保管されている。
今のところそれらを閲覧できるのは聖銀騎士団及びミランダ教会の上層部、そして王家の人間など限られた者だけ。
シリルは実力派の司祭だ。それらに目を通している可能性は高いと言っていいだろう。
少しの間のあと、シリルがまた口を開く。
「フェリペ・フリーデン君……良いお名前です。どうして泣いているの?」
『……僕、僕は……、友達に、酷いことをしました』
「友達。……何をしたのかな」
『先生が、"パオロには悪魔が取り憑いたから、神罰を下さなければいけない"って、僕を見ながら言ったから、だから僕は、ヒッ、うう……」
――"パオロ"というのは、光の塾の古参メンバーであり幹部――土の"神使"、パオロ・フリーデンのことだろう。
新聞に載っていた「石板の日記」を書いた男と見られている。
『この先に何も書かれていなければ、自分はもう存在していない』――その記述を最後に日記が終わっていたため、もうこの世の人ではないだろうと誰もが考えていた。
予想した通り、パオロは殺されていた。教祖ニコライの命令を受けたフェリペの手によって……。
死んだあとは恐らく、多くの信徒と同じように灰にされたのだろう。
『……そんなこと、しちゃいけなかった。パオロは大事な友達で、兄弟だったのに……。シモンだって、ロゴスになんかなっちゃ駄目だったのに、止められなかった……。……僕はずっと、全部、先生の言う通りにしかしなかった……っ』
その言葉のあと、フェリペはむせび泣くだけになってしまった。
「………………」
儀式はシリルに任せて俺は退室しておくべきだった。
俺が今やるべきは、この儀式に余計な口を挟まず、決して魂に無礼を働かないこと。
だが、目と口を閉じてじっとしているのにも限界がある。
泣き声を聞いていたくない。少年の姿も見たくない。
こいつはかつて俺が光の塾で受けた拷問――"痛み分けの試練"、そして"反復の試練"を考えた男。
イリアスがカイルにやった、"自分探しの試練"を考えたのもこいつだ。
それは大人のカイルですら発狂しかかるほどの苛烈なもの――"月天の間"でのイリアスの言葉から察するに、恐らく奴も"自分探しの試練"を受けている。
こいつがそんなものを考えなければ、イリアスはああなっていなかったかもしれない。
イリアスにはまだ同情すべき点がある。
だが、こいつを含む光の塾の創設メンバーには何ひとつとしてない。
――何を泣いているんだ。お前が泣く資格がどこにある。
頼む。
話なんかいいから、早く終わらせてくれ……!
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
はじめまして、旦那様。離婚はいつになさいます?
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
「はじめてお目にかかります。……旦那様」
「……あぁ、君がアグリア、か」
「それで……、離縁はいつになさいます?」
領地の未来を守るため、同じく子爵家の次男で軍人のシオンと期間限定の契約婚をした貧乏貴族令嬢アグリア。
両家の顔合わせなし、婚礼なし、一切の付き合いもなし。それどころかシオン本人とすら一度も顔を合わせることなく結婚したアグリアだったが、長らく戦地へと行っていたシオンと初対面することになった。
帰ってきたその日、アグリアは約束通り離縁を申し出たのだが――。
形だけの結婚をしたはずのふたりは、愛で結ばれた本物の夫婦になれるのか。
★HOTランキング最高2位をいただきました! ありがとうございます!
※書き上げ済みなので完結保証。他サイトでも掲載中です。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる