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15章 祈り(後)
49話 祈り
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決戦の日、俺達は聖女の魔法でシルベストル邸に集結した。
カイルだけが飛竜で敷地内にある飛行動物の発着場へ。
女性陣は別館にある客室で待機。俺とジャミルはカイルと合流して、飛竜や使い魔を使ってできそうなことをギリギリまで話し合うつもりだった。
そこで異変が起きた。太陽が虫に食われるようにして消えていき、空が黒く染まったのだ。時刻は12時半――。
「な、なんだ……? 太陽が……」
「天蝕呪ってやつじゃねえのか!? ……うわっ!?」
太陽が完全に消えると同時に大地が大きく揺れる。
「カイル、グレン! 見ろ、あっち! 礼拝堂……!」
「……!?」
礼拝堂の周りの地面が轟音と共に割れ、地表がべろりとめくれ上がる。それらは中心部に向かって勢いよく集まって閉じ、礼拝堂をバクリと呑み込んだ……。
「う、……ウソ、だろ……」
「…………、ジャミル。今すぐ俺達をあの中へ飛ばしてくれ」
「えっ」
「あそこにイリアスがいる。たぶん、セルジュも一緒だ。すぐ行かないとセルジュが殺される」
「……そうだ、やろう、兄貴……! さっき話し合ってたやつも、もう全部やっちまおう……できるか!?」
「あ……」
ジャミルは俺とカイルとシーザーに順に目をやり、数回大きくうなずいた。
「いける、……オレとウィルは、なんだって、できる……!」
胸に手を当てながら、ジャミルが自分に言い聞かせる。
「……ウィル……」
ジャミルが目を閉じ使い魔の名を呼ぶと、目の前に紫色の渦が現れた。
それと同時に、シーザーが翼を広げて空へと舞い上がる。
「……いっぱいやらせちまって悪いな、ウィル。頼んだからな……!」
「いいかシーザー、あっちの方向だ。思い切りぶちかますんだ……頼んだぞ!」
カイルとジャミルが、それぞれの"半身"に命じる。
シーザーが雄叫びを上げて、礼拝堂へ向けて飛び立つ。
それから少し遅れて俺達を覆う紫の渦がグワッと拡がり、視界から景色が消えた……。
◇
――視界に礼拝堂の異様な有様が写り込んだのと、そこへ飛竜が突撃してきたのは同時だった。
礼拝堂を覆っていた土の外殻とステンドグラスの破片が爆風とともに飛散する。
中の様子は、外から見るよりもずっと異様で酷いものだった。
外殻から生えたらしいツタが石壁や床を突き破って伸び、中を緑色に染めている。
祭壇の下には満身創痍のセルジュと恐怖に打ち震えて泣くフランツ、そのそばには……。
(イリアス……!)
イリアスが、突入してきたシーザーを睨み付けている。
その手に、自分のものと思われる目玉を持っている。あれを魔器にして太陽を消して、この空間を作り上げたのか――。
飛び散ったガラスや土壁の欠片は魔法障壁で防いだようで外傷はない。
右肩から先の腕がないが、痛みで悶絶している様子はない。もう感覚が死んでいるのかもしれない。
シーザーは突撃したあとすぐに身体1つ分ほど後退して上空へ舞い上がり、身体を傾けた。
上に乗っている鎧の騎士が武器を構えながらイリアスめがけて降下していく。
紋章の力でそれを感じ取ったらしいイリアスが額の紋章を光らせ、床に落ちている石材を槍に変え上に飛ばした。
石槍が全て鎧に突き刺さり、鎧は部位ごとにバラバラになって地に落ちる。
「何っ……」
イリアスが目を剥く。
鎧の中に、人間はいない。兜のバイザーの部分から紫色の煙が吹き出し、鳥の姿に変貌して飛竜のいる上空へ飛び去っていく……。
「……使い魔……!」
――鎧の中にいたのはウィルだ。
ここ数日、ジャミルはウィルを使った戦い方を模索していた。
しかしやはり、昨日今日始めたばかりの訓練では、「人間の形になって物を持たせる」以上のことはできるようにならなかった。
だが、物を持てるということは、何かを着用することもできる。
シーザーでステンドグラスを突き破って突撃するなら、カイルではなく鎧に入ったウィルを乗せて投下させるのはどうか。
それならイリアスの注視をそちらに向け、隙を突けるのではないか――太陽が消える前は、そういうことを話し合っている最中だった。
あの鎧は本物の鎧ではなく、シルベストル邸に置いてある調度品を拝借しただけのもの。薄い板金でできているため強度はない。
目視でハリボテだとすぐに分かる。落ちてきても避ければいいだけのこと。
だが紋章使いには魂が……命が視える。だからイリアスはウィルを、ただ落ちてきただけの鎧を生命体――敵の奇襲と認識し、迎撃してしまった。
「……よくやった! シーザー! ウィルッ!!」
叫びながらカイルが柱の陰から飛び出し、槍を構えてイリアスへ突進する。
俺もカイルも、イリアスからかなり離れた位置に飛ばされていた。
ジャミルの精神負担を考えれば、仕方がないだろう。俺とカイルを同時にここへ送り、ウィルを鎧に入れてこちらへ送る――そんなことを一度に、突然やらせたのだから。
あとは俺とカイルの腕次第――。
カイルの姿を認めると、イリアスは即座に眼球と紋章を光らせる。
地面から土槍が次々に飛び出し、カイルを猛追する。だが、それよりも早くカイルが駆ける。
イリアスは土槍での追撃を諦め、正面から小さな石の矢や槍をいくつも飛ばす――。
「効くかよ! そんなもんが……この俺に!!」
礼拝堂に、カイルの雄叫びが響き渡る。
カイルは槍をぶん回して石の矢をなぎ払い、石の槍を叩き落としていく。
そして、イリアスの近くまで来たところで槍を投げ捨て、地面に落ちている石材を拾ってイリアスへと投げつけた。
「がっ……!」
石材はイリアスのみぞおちに当たり、その衝撃でイリアスの手から眼球が転がり落ちる。
カイルはその隙を見逃さず、腰元の鞘からあの鈍色の短剣――"沈黙の剣"を抜き、右大腿部へと突き刺した。
だが、刺しただけでは不十分だ。
力を封じるには、呪文を――。
「……女神の加護の、あらんことを……!」
苦悶の表情のイリアスを下から見据えながら、カイルが静かに"呪文"を唱える。
――それは、ミランダ教を信ずる者の祈りの言葉。500年、1000年……それ以上に昔から唱えられてきた祈りの言葉。
このロレーヌ国では大多数の者がミランダ教を信じている。先日の王太子の演説でも結びの言葉として使われた。
今この瞬間も、どこかで誰かが唱えている。
聖女の封印が解き放たれた今だからこそ、皆が強く祈る。
それはイリアスが自身の神に救いを求め祈る心よりも強固かつ強大な思い。
魔法は心の力。
祈りは力、祈りは縛り。
矛盾する2つの思いが、術の発動を阻む――。
「な、なんだ……? どうして……!」
イリアスの額から紋章が消えた。地面に転がっている眼球は光を失い、黒い粒子となって舞い上がっていく。
今イリアスは魔力を紡ぐことはできない。奴の心と思いは、全て打ち消される。
――終わりの時だ……。
「…………」
鞘から剣を抜き取り、柱の陰から一歩踏み出す。
視線の先――割れたステンドグラスの前で、イリアスがひたすらに自身の神に助けを求めている。
一歩、また一歩……歩み寄るごとに、耳に入るイリアスの声が大きくなっていく。
「神よ……お力を……」
魔力の残滓があるのか、イリアスが神を求めるたびに床を覆うツタが起き上がり、こちらの動きを阻もうとする。
だがそんなもので俺を止めることはできない。迫るツタを紋章の力で焼き払う――。
「神様、神様、神様、どうして……、神様……!!」
「…………」
剣を構えた人間がすぐそばに立っているのにイリアスはそれに気づかず、神に救いを求め続ける。
しかし、どれだけ求めても手を伸ばしても縋っても、救いはない……。
――火が視える。
火が、視えない。
イリアスの腕にも足にも、もう火は灯っていない。
キャプテンの義手と同じだ――そこにはもう、血が通っていない。
身体のあちこちが死んでいる。燃えているのは、心臓だけ。どこにも通えない血が悲鳴を上げている……。
……もういい。終わりにしよう。
振り上げた剣を斜めに斬り下ろしたあと肘を引き、イリアスの"火"に向けて突き出す――。
『海って知ってる? 水がたくさんある所。広いんだ』――。
「…………っ」
――虚しい。
何にもならない、こんなこと。
こいつは何を間違えたんだ。俺とこいつに、一体何の違いがあったんだ。
なぜ、心のままに生きられなかったんだ……。
「あ、ぐ……っ」
イリアスの左胸に剣を突き立てた。
血が出ない。
でも、分かる。
……命の火が、消える……。
カイルだけが飛竜で敷地内にある飛行動物の発着場へ。
女性陣は別館にある客室で待機。俺とジャミルはカイルと合流して、飛竜や使い魔を使ってできそうなことをギリギリまで話し合うつもりだった。
そこで異変が起きた。太陽が虫に食われるようにして消えていき、空が黒く染まったのだ。時刻は12時半――。
「な、なんだ……? 太陽が……」
「天蝕呪ってやつじゃねえのか!? ……うわっ!?」
太陽が完全に消えると同時に大地が大きく揺れる。
「カイル、グレン! 見ろ、あっち! 礼拝堂……!」
「……!?」
礼拝堂の周りの地面が轟音と共に割れ、地表がべろりとめくれ上がる。それらは中心部に向かって勢いよく集まって閉じ、礼拝堂をバクリと呑み込んだ……。
「う、……ウソ、だろ……」
「…………、ジャミル。今すぐ俺達をあの中へ飛ばしてくれ」
「えっ」
「あそこにイリアスがいる。たぶん、セルジュも一緒だ。すぐ行かないとセルジュが殺される」
「……そうだ、やろう、兄貴……! さっき話し合ってたやつも、もう全部やっちまおう……できるか!?」
「あ……」
ジャミルは俺とカイルとシーザーに順に目をやり、数回大きくうなずいた。
「いける、……オレとウィルは、なんだって、できる……!」
胸に手を当てながら、ジャミルが自分に言い聞かせる。
「……ウィル……」
ジャミルが目を閉じ使い魔の名を呼ぶと、目の前に紫色の渦が現れた。
それと同時に、シーザーが翼を広げて空へと舞い上がる。
「……いっぱいやらせちまって悪いな、ウィル。頼んだからな……!」
「いいかシーザー、あっちの方向だ。思い切りぶちかますんだ……頼んだぞ!」
カイルとジャミルが、それぞれの"半身"に命じる。
シーザーが雄叫びを上げて、礼拝堂へ向けて飛び立つ。
それから少し遅れて俺達を覆う紫の渦がグワッと拡がり、視界から景色が消えた……。
◇
――視界に礼拝堂の異様な有様が写り込んだのと、そこへ飛竜が突撃してきたのは同時だった。
礼拝堂を覆っていた土の外殻とステンドグラスの破片が爆風とともに飛散する。
中の様子は、外から見るよりもずっと異様で酷いものだった。
外殻から生えたらしいツタが石壁や床を突き破って伸び、中を緑色に染めている。
祭壇の下には満身創痍のセルジュと恐怖に打ち震えて泣くフランツ、そのそばには……。
(イリアス……!)
イリアスが、突入してきたシーザーを睨み付けている。
その手に、自分のものと思われる目玉を持っている。あれを魔器にして太陽を消して、この空間を作り上げたのか――。
飛び散ったガラスや土壁の欠片は魔法障壁で防いだようで外傷はない。
右肩から先の腕がないが、痛みで悶絶している様子はない。もう感覚が死んでいるのかもしれない。
シーザーは突撃したあとすぐに身体1つ分ほど後退して上空へ舞い上がり、身体を傾けた。
上に乗っている鎧の騎士が武器を構えながらイリアスめがけて降下していく。
紋章の力でそれを感じ取ったらしいイリアスが額の紋章を光らせ、床に落ちている石材を槍に変え上に飛ばした。
石槍が全て鎧に突き刺さり、鎧は部位ごとにバラバラになって地に落ちる。
「何っ……」
イリアスが目を剥く。
鎧の中に、人間はいない。兜のバイザーの部分から紫色の煙が吹き出し、鳥の姿に変貌して飛竜のいる上空へ飛び去っていく……。
「……使い魔……!」
――鎧の中にいたのはウィルだ。
ここ数日、ジャミルはウィルを使った戦い方を模索していた。
しかしやはり、昨日今日始めたばかりの訓練では、「人間の形になって物を持たせる」以上のことはできるようにならなかった。
だが、物を持てるということは、何かを着用することもできる。
シーザーでステンドグラスを突き破って突撃するなら、カイルではなく鎧に入ったウィルを乗せて投下させるのはどうか。
それならイリアスの注視をそちらに向け、隙を突けるのではないか――太陽が消える前は、そういうことを話し合っている最中だった。
あの鎧は本物の鎧ではなく、シルベストル邸に置いてある調度品を拝借しただけのもの。薄い板金でできているため強度はない。
目視でハリボテだとすぐに分かる。落ちてきても避ければいいだけのこと。
だが紋章使いには魂が……命が視える。だからイリアスはウィルを、ただ落ちてきただけの鎧を生命体――敵の奇襲と認識し、迎撃してしまった。
「……よくやった! シーザー! ウィルッ!!」
叫びながらカイルが柱の陰から飛び出し、槍を構えてイリアスへ突進する。
俺もカイルも、イリアスからかなり離れた位置に飛ばされていた。
ジャミルの精神負担を考えれば、仕方がないだろう。俺とカイルを同時にここへ送り、ウィルを鎧に入れてこちらへ送る――そんなことを一度に、突然やらせたのだから。
あとは俺とカイルの腕次第――。
カイルの姿を認めると、イリアスは即座に眼球と紋章を光らせる。
地面から土槍が次々に飛び出し、カイルを猛追する。だが、それよりも早くカイルが駆ける。
イリアスは土槍での追撃を諦め、正面から小さな石の矢や槍をいくつも飛ばす――。
「効くかよ! そんなもんが……この俺に!!」
礼拝堂に、カイルの雄叫びが響き渡る。
カイルは槍をぶん回して石の矢をなぎ払い、石の槍を叩き落としていく。
そして、イリアスの近くまで来たところで槍を投げ捨て、地面に落ちている石材を拾ってイリアスへと投げつけた。
「がっ……!」
石材はイリアスのみぞおちに当たり、その衝撃でイリアスの手から眼球が転がり落ちる。
カイルはその隙を見逃さず、腰元の鞘からあの鈍色の短剣――"沈黙の剣"を抜き、右大腿部へと突き刺した。
だが、刺しただけでは不十分だ。
力を封じるには、呪文を――。
「……女神の加護の、あらんことを……!」
苦悶の表情のイリアスを下から見据えながら、カイルが静かに"呪文"を唱える。
――それは、ミランダ教を信ずる者の祈りの言葉。500年、1000年……それ以上に昔から唱えられてきた祈りの言葉。
このロレーヌ国では大多数の者がミランダ教を信じている。先日の王太子の演説でも結びの言葉として使われた。
今この瞬間も、どこかで誰かが唱えている。
聖女の封印が解き放たれた今だからこそ、皆が強く祈る。
それはイリアスが自身の神に救いを求め祈る心よりも強固かつ強大な思い。
魔法は心の力。
祈りは力、祈りは縛り。
矛盾する2つの思いが、術の発動を阻む――。
「な、なんだ……? どうして……!」
イリアスの額から紋章が消えた。地面に転がっている眼球は光を失い、黒い粒子となって舞い上がっていく。
今イリアスは魔力を紡ぐことはできない。奴の心と思いは、全て打ち消される。
――終わりの時だ……。
「…………」
鞘から剣を抜き取り、柱の陰から一歩踏み出す。
視線の先――割れたステンドグラスの前で、イリアスがひたすらに自身の神に助けを求めている。
一歩、また一歩……歩み寄るごとに、耳に入るイリアスの声が大きくなっていく。
「神よ……お力を……」
魔力の残滓があるのか、イリアスが神を求めるたびに床を覆うツタが起き上がり、こちらの動きを阻もうとする。
だがそんなもので俺を止めることはできない。迫るツタを紋章の力で焼き払う――。
「神様、神様、神様、どうして……、神様……!!」
「…………」
剣を構えた人間がすぐそばに立っているのにイリアスはそれに気づかず、神に救いを求め続ける。
しかし、どれだけ求めても手を伸ばしても縋っても、救いはない……。
――火が視える。
火が、視えない。
イリアスの腕にも足にも、もう火は灯っていない。
キャプテンの義手と同じだ――そこにはもう、血が通っていない。
身体のあちこちが死んでいる。燃えているのは、心臓だけ。どこにも通えない血が悲鳴を上げている……。
……もういい。終わりにしよう。
振り上げた剣を斜めに斬り下ろしたあと肘を引き、イリアスの"火"に向けて突き出す――。
『海って知ってる? 水がたくさんある所。広いんだ』――。
「…………っ」
――虚しい。
何にもならない、こんなこと。
こいつは何を間違えたんだ。俺とこいつに、一体何の違いがあったんだ。
なぜ、心のままに生きられなかったんだ……。
「あ、ぐ……っ」
イリアスの左胸に剣を突き立てた。
血が出ない。
でも、分かる。
……命の火が、消える……。
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