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1章 最悪の印象
7話 屍霊術師ビクトル
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「これはこれは。ロラン・ミストラル殿ではありませんか」
「……?」
南の都の雑貨屋で時計を物色していると、男に声をかけられた。
僕のことを知っているようだが、見覚えはない。
僕と似たような濃紫のローブを身にまとい、首からは黒い布で出来た平たい小袋を下げている。
(屍霊術師……)
黒の布袋は、屍霊術師の証。袋の中に入っている木の札には、守護の呪文が刻まれている。
反魂組成の儀式を行う際、屍霊術師の肉体と魂が死者に食らわれるのを防ぐ――とのことだ。
「……何だ、お前は」
「ああ、申し訳ない。私は、ビクトル。ビクトル・メサと申します。このようなところで高名な屍霊術師様であるあなた様にお会いできるとは、全くもって光栄の極み――」
そう言うと男――ビクトルはニタリと笑った。
不気味な男だ。藍色の髪に、紫色の瞳。髪で顔の片側を隠し、隠れていない方の目には片眼鏡を着けている。
姿勢が悪く、背中を常に丸めている。その状態でも僕より視線が高い――背筋を伸ばせばトモミチと同じくらいあるかもしれない。
「……別に、高名ではない」
「いえいえ。若くしてあのゴーチエ殿の跡を継いでおられるのですから、十分に高名ですよ」
(やはり、それが目当てか……)
"ゴーチエ"というのは、僕の師の名。15年ほど前、僕は彼に買われて弟子になった。
"燐灰の隠者ゴーチエ・ミストラル"――術師をやっていて、その名を知らぬ者はいない。
反魂組成術のみならずあらゆる魔術や治癒術を使いこなし、薬草学や魔道具の知識にも精通していた。
だがその正体は謎に包まれている。年齢はいくつなのか、いつからあの燐灰の森に庵を構えていたのか、いつからこの世に存在していたのか定かではない。
嘘か真か、彼自身が反魂組成の祖であり、術を使って数百年の時を生きているという噂もある。
しかし、師は4年前に亡くなった。それからというもの、ゴーチエ・ミストラルの謎と彼の魔術の知識を得たいがために、弟子であった僕に近づいてくる者は少なくない。
だが……。
「……師のことを知りたいのなら無駄だ。私もほとんど知らされていない」
あいにく僕も師のことは全くといっていいほど知らない。
教えられ、授けられたのは彼の知識のごく一部――反魂蘇生術と少しの魔術のみ。
「そのような……私はただ、ご挨拶をしたかっただけですよ」
「なら、もう用事はないな」
「おっと……」
棚に置いてある時計を適当につかんで歩き出そうとすると、ビクトルが棚に手をかけて進路を妨害してきた。
「挨拶をしたかっただけじゃないのか」
「ええ、ええ。ご挨拶と、少しばかりご忠告を……と思いまして」
「忠告?」
「そう」と言うとビクトルは背筋を伸ばし、メガネに手をかけニタリと笑う。
棚と棚の間が狭く、後ろは壁――そして想像したとおり、背筋を伸ばしたビクトルは上背があった。
僕と同じに痩せてはいるが、この身長差では僕がこいつを押し退けることは不可能だろう。
――アンソニーを連れてくるべきだった。
街に着いたあと僕は馬車を降り、アンソニーには「そのまま家具屋へ行って寝具を買うように」と命じて解散してしまっていた。
僕が何も言わないでいると、それを降参の意思と取ったらしいビクトルがまた薄く笑った。
「"市"の商人から聞いたことですが。あなた……作ったホロウの恨みを買っていますよ」
「恨み? ……なぜ」
「作ったあと、何の説明もせず市場へ放り出しているそうじゃないですか」
「説明はしている」
僕の言葉を聞いたビクトルは真顔になり、小さく溜息を吐く。
「……何を説明してらっしゃいます? 私はこの世界の文字と地理、それと常識などを教えておりますが」
「え……?」
――師からはそんなことをしろとは教わっていない。
師がホロウに教えていたのは『ここはニライ・カナイという世界』『お前は死んで、自分がこの世界に呼び戻した』『自分から魔力の供給を受けろ』という事実のみ。
黙り込んだ僕を見て、ビクトルが再び口を開く。
「私もあなたと同じく、ほとんど何も説明をせずに人間を作っては市場に売り……そういう日々を繰り返していました。しかし10年前、でしたかね……」
「!!」
ビクトルが顔の片側を覆い隠している前髪をめくり上げると、赤く爛れた皮膚が露わになった。
目は赤く膨れあがった皮膚で埋没している――おそらく、光は届いていないだろう。
「私が作ったホロウにやられました。街を歩いていたら薬品をかけられましてね……。熱傷に呻く私を見てホロウは『よくもこんな所に呼び出しやがったな』『外道め、ざまあ見ろ』と叫んで――そのあとすぐに溶けてしまいました」
「溶けた……?」
僕の言葉にビクトルは薄く笑い、前髪を元の位置に戻して再び口を開いた。
そのホロウはビクトルに"組成"されたあと、市に売られた。
そのあとどういう生活をしていたのか知らないが、とにかくビクトルに強い恨みを持ち、何かしらの仕返しをすることを考えたのではないか。
ビクトルはそのホロウの顔も名前も覚えていなかった。だが、自身が作ったモノであることは確信している。
自分を襲撃するのに、刺す・殴るなどではなく、「薬品をかけて顔を損壊させる」という方法を選んだからだ。
ビクトルには自己陶酔の気があり、ことあるごとに鏡を覗いていた。ホロウはそれを見ていて、「顔を損壊させることが何よりの復讐になる」と考えたのに違いない。
ホロウはおそらく、ビクトルに痛手を負わせることだけを考えて生きていた。
本懐を遂げたら生きている理由がなくなり、溶けて死んだのではないか……。
「“空虚なもの"とはよく言ったものです。10日間魔力を注いで人間として完成しても、そこで終わりではない。生きる理由――“芯"を失っても彼らは溶け消えてしまう」
「………………」
「ロラン殿。あなた、ずいぶんとたくさん人間を作っておいでのようですね? 一体どれくらい作りましたか? その者達のうち、どれくらいが今も"芯"を持って生きているのでしょうね」
そこまで言うとビクトルは棚から手を離し、道を開けた。
「話が長くなりました。今はまた新しいホロウを作っていらっしゃる最中ですか? ……身の振り方には、十分にお気をつけを……」
「……?」
南の都の雑貨屋で時計を物色していると、男に声をかけられた。
僕のことを知っているようだが、見覚えはない。
僕と似たような濃紫のローブを身にまとい、首からは黒い布で出来た平たい小袋を下げている。
(屍霊術師……)
黒の布袋は、屍霊術師の証。袋の中に入っている木の札には、守護の呪文が刻まれている。
反魂組成の儀式を行う際、屍霊術師の肉体と魂が死者に食らわれるのを防ぐ――とのことだ。
「……何だ、お前は」
「ああ、申し訳ない。私は、ビクトル。ビクトル・メサと申します。このようなところで高名な屍霊術師様であるあなた様にお会いできるとは、全くもって光栄の極み――」
そう言うと男――ビクトルはニタリと笑った。
不気味な男だ。藍色の髪に、紫色の瞳。髪で顔の片側を隠し、隠れていない方の目には片眼鏡を着けている。
姿勢が悪く、背中を常に丸めている。その状態でも僕より視線が高い――背筋を伸ばせばトモミチと同じくらいあるかもしれない。
「……別に、高名ではない」
「いえいえ。若くしてあのゴーチエ殿の跡を継いでおられるのですから、十分に高名ですよ」
(やはり、それが目当てか……)
"ゴーチエ"というのは、僕の師の名。15年ほど前、僕は彼に買われて弟子になった。
"燐灰の隠者ゴーチエ・ミストラル"――術師をやっていて、その名を知らぬ者はいない。
反魂組成術のみならずあらゆる魔術や治癒術を使いこなし、薬草学や魔道具の知識にも精通していた。
だがその正体は謎に包まれている。年齢はいくつなのか、いつからあの燐灰の森に庵を構えていたのか、いつからこの世に存在していたのか定かではない。
嘘か真か、彼自身が反魂組成の祖であり、術を使って数百年の時を生きているという噂もある。
しかし、師は4年前に亡くなった。それからというもの、ゴーチエ・ミストラルの謎と彼の魔術の知識を得たいがために、弟子であった僕に近づいてくる者は少なくない。
だが……。
「……師のことを知りたいのなら無駄だ。私もほとんど知らされていない」
あいにく僕も師のことは全くといっていいほど知らない。
教えられ、授けられたのは彼の知識のごく一部――反魂蘇生術と少しの魔術のみ。
「そのような……私はただ、ご挨拶をしたかっただけですよ」
「なら、もう用事はないな」
「おっと……」
棚に置いてある時計を適当につかんで歩き出そうとすると、ビクトルが棚に手をかけて進路を妨害してきた。
「挨拶をしたかっただけじゃないのか」
「ええ、ええ。ご挨拶と、少しばかりご忠告を……と思いまして」
「忠告?」
「そう」と言うとビクトルは背筋を伸ばし、メガネに手をかけニタリと笑う。
棚と棚の間が狭く、後ろは壁――そして想像したとおり、背筋を伸ばしたビクトルは上背があった。
僕と同じに痩せてはいるが、この身長差では僕がこいつを押し退けることは不可能だろう。
――アンソニーを連れてくるべきだった。
街に着いたあと僕は馬車を降り、アンソニーには「そのまま家具屋へ行って寝具を買うように」と命じて解散してしまっていた。
僕が何も言わないでいると、それを降参の意思と取ったらしいビクトルがまた薄く笑った。
「"市"の商人から聞いたことですが。あなた……作ったホロウの恨みを買っていますよ」
「恨み? ……なぜ」
「作ったあと、何の説明もせず市場へ放り出しているそうじゃないですか」
「説明はしている」
僕の言葉を聞いたビクトルは真顔になり、小さく溜息を吐く。
「……何を説明してらっしゃいます? 私はこの世界の文字と地理、それと常識などを教えておりますが」
「え……?」
――師からはそんなことをしろとは教わっていない。
師がホロウに教えていたのは『ここはニライ・カナイという世界』『お前は死んで、自分がこの世界に呼び戻した』『自分から魔力の供給を受けろ』という事実のみ。
黙り込んだ僕を見て、ビクトルが再び口を開く。
「私もあなたと同じく、ほとんど何も説明をせずに人間を作っては市場に売り……そういう日々を繰り返していました。しかし10年前、でしたかね……」
「!!」
ビクトルが顔の片側を覆い隠している前髪をめくり上げると、赤く爛れた皮膚が露わになった。
目は赤く膨れあがった皮膚で埋没している――おそらく、光は届いていないだろう。
「私が作ったホロウにやられました。街を歩いていたら薬品をかけられましてね……。熱傷に呻く私を見てホロウは『よくもこんな所に呼び出しやがったな』『外道め、ざまあ見ろ』と叫んで――そのあとすぐに溶けてしまいました」
「溶けた……?」
僕の言葉にビクトルは薄く笑い、前髪を元の位置に戻して再び口を開いた。
そのホロウはビクトルに"組成"されたあと、市に売られた。
そのあとどういう生活をしていたのか知らないが、とにかくビクトルに強い恨みを持ち、何かしらの仕返しをすることを考えたのではないか。
ビクトルはそのホロウの顔も名前も覚えていなかった。だが、自身が作ったモノであることは確信している。
自分を襲撃するのに、刺す・殴るなどではなく、「薬品をかけて顔を損壊させる」という方法を選んだからだ。
ビクトルには自己陶酔の気があり、ことあるごとに鏡を覗いていた。ホロウはそれを見ていて、「顔を損壊させることが何よりの復讐になる」と考えたのに違いない。
ホロウはおそらく、ビクトルに痛手を負わせることだけを考えて生きていた。
本懐を遂げたら生きている理由がなくなり、溶けて死んだのではないか……。
「“空虚なもの"とはよく言ったものです。10日間魔力を注いで人間として完成しても、そこで終わりではない。生きる理由――“芯"を失っても彼らは溶け消えてしまう」
「………………」
「ロラン殿。あなた、ずいぶんとたくさん人間を作っておいでのようですね? 一体どれくらい作りましたか? その者達のうち、どれくらいが今も"芯"を持って生きているのでしょうね」
そこまで言うとビクトルは棚から手を離し、道を開けた。
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