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3章 変調
16話 断罪
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「う……」
唸りながら目を開ける。夕食のあと自室に戻ってベッドに寝転んで、そのまま眠ってしまったらしい。
(どういう夢だ……)
さっき見た夢を思い出して顔が熱くなる。
なんなんだ、あれは。トモミチに抱きしめられてキスされてもう一度抱きしめられ、そのあと馬鹿みたいにひたすらトモミチの名を呼び続けていた。
――「馬鹿みたい」じゃなくて、馬鹿だ。あんなのは僕じゃない……。
頭を振りつつ身を起こし時計を見る。魔力供給まではまだ時間があるがトモミチに筆とインクを渡していなかったことに気付いたので、持って行ってそのまま魔力供給も済ませてしまおうと考え、僕はトモミチのいる安置室へ向かった。
「……あのさ~~ロラン君。ホンマに、ホンマにお願いしたいんやけど。ノックをね、してほしいんよ。いきなり扉ズズズーって開くの、ホンマ怖いし心臓に悪いねん」
安置室の石扉を開けるとトモミチが胸を押さえながら僕の方へツカツカと歩み寄り、早口で抗議してきた。
「……ノック」
「そう。ドアコンコンってしてくれたらそれでええから」
「ああ……わかった」
「頼むでホンマにー。オレ、ホラーとか苦手やねんから」
「…………」
――騒がしい。
夢の中の僕はどうしてこいつのところへ逃げたのだろう。あの夢では「ゴーチエのことを考えるより楽だ」「恐怖を一旦忘れられる」などと結論づけていた。
確かにそうかもしれないが、心が楽になったから何なんだ?
結局ゴーチエがすぐにやってきて攻撃してくるし、それをトモミチがなんとかしてくれるわけでもない。何も解決になっていないじゃないか。
こいつがゴーチエと対峙したときどういう会話をするかは気になるところではあるが……。
「……えっと、ほんで、どうしたん? まだ魔力供給の時間には早いやろ?」
「これを渡すのを忘れていた」
そう言ってトミーの店で買ってきた筆と墨汁その他諸々が入った袋を渡す。
「おおー、ありがとー。買ってきてくれたんや」
「どれどれ」と、トモミチが袋の中をのぞき込み、入っている物を取り出し机に並べ始める。
筆、墨汁を取り出したところまでは「おお、すごい」と嬉しそうにしていたが、他の道具――硯に半紙、文鎮、下敷きを1つ1つ取り出していくうちになぜかその表情が曇り始める。
「……どうした? 違う物だったか?」
「あ……いや、ゴメン。合ってる。……あまりに揃いすぎててビビっててん。すごいな、こんな一通り揃うことある? こんなんもはや、お習字セットやん……」
どうやら買ってきた道具はトモミチの期待を上回るものだったようだ。
――なぜか分からないが、胸がムカムカしてくる。
「ありがとうな~ ロラン君。めっちゃ嬉しいわー」
「別に」
「『別に』って。えっと……もしかして怒ってる?」
「怒ってない」
「怒ってるやん。……ああ、そっか。ゴメンな、せっかく料理作ってくれたのに」
「謝る必要などない。お前は最初から『味が分からないから別にいらない』と言っていたじゃないか。料理も買い物も僕が勝手にやっただけ。だがそれはお前に何の益ももたらさなかった。それだけのことだ」
「えぇ……」
トモミチが困ったような顔で首の後ろを掻く。
「そんな言い方せんでも……。料理は確かに味わわれへんかったけど、作ってくれたことは嬉しいと思ってるで。それにアンソニーさんとレミ君は『おいしい』言うてたやん? オレもめっちゃうまそうって思ったよ。あのマリネとか、彩りめっちゃ綺麗かったし。ロラン君、料理上手やねんな」
「別に、料理なんか誰でもできる」
「またそんなん言うやん。オレは料理あんま作れへんし、得意じゃないけど? 盛り付けも〝ドーン〟やっただけで毎回汚いし」
「……でも」
「あとこの習字道具、これホンマすごいで。半紙とか硯まであるとか思わんかったわ~。めっちゃ助かる。ありがとうな」
「紙もスズリも、全部店員が『これが必要だろう』と言って用意したものだ。僕が礼を言われる筋合いはない」
「そりゃ店員はあれこれ用意するよ、商売やもんな。気ぃ利かして色々用意してくれたんはありがたいけど、それでオレがロラン君以上に店員に感謝するようなことはないよ。オレはホンマにありがたいと思ってるから、『ありがとー』って言ってんねん。言葉は素直に受け取ってもらいたいんやけどな」
「でも」
「ま~~た『でも』って言うやん。やめーや」
「…………」
僕が何か言うたびトモミチが5倍くらいの量の否定の言葉を返してくる。
〝否定〟ではあるがゴーチエの言葉のように僕を根本から否定するものではない。肯定の言葉、僕自身を褒める言葉も入っている。
だがそれがなぜか、ひどく落ち着かない。僕を褒めるのは正しくない。認めるのは不可解だ。
何もかも全て否定したくなる――いや、それではいけない。
否定をしなければならない。間違いを並べ立て、全部叩き潰さなければ、いけない……。
「成果を満足に上げられていないのに謝辞を述べるのはおかしい」
「な……なんて? ゴメン、意味分からん」
「過ちを正しているんだ。筆とインクは揃えたが食事については何の成果も上げられなかった。謝辞を述べるのは全て計画通り完璧にできてからだ。できていないところがいくつもあるのに褒めるのは間違っ、て……!?」
言葉の途中で額に軽い衝撃を覚えた。トモミチが縦にした状態の手を僕に向けて振り下ろしたのだ。
「な……何をするんだ」
「ゴメン。あんまりにもウダウダグジグジ言うからイラッときてもうて。……断罪のチョップを」
「だ、断罪……?」
「『ありがとー』言うてんねやから、『どういたしまして』でいいねん。それでクエスト終了なわけよ。あ、クエストって『任務』みたいなことな。……ほんでオレは、あっちができてるけどこっちができてへんとか――今回やったら習字道具と料理になるかな――まあとにかく、そーいうのでキミを評価とか採点とかせんわけ。意味分かる?」
いつの間にか口元に来ていた僕の手を取って下に下ろし、僕の目を見ながらトモミチが問いかけてくる。
口調のせいでふざけているように思えてるが、目は真剣そのものだ。
その目を見ていたくなくて斜め下を向いて視線をそらすと、握られたままの手が視界に入ってきた。
どうしてずっと握っているのだろう――。
「っ……で、でも、先生が」
「先生って昨日言うてた人? ゴーチエさんやっけ」
「そうだ。先生は、いつも僕に」
「……ん。ゴーチエさんの話は一旦置いとこか」
「え?」
「オレはロラン君と話をしてんねん。ゴーチエさんには用事ありません。興味もないし」
ゴーチエの話を元に「僕の至らない点」を話そうとしたのをトモミチが制する。
異世界人でゴーチエのことを知らないとはいえ、あのゴーチエに向かって「用事がない、興味がない」とは……驚きのあまり何も言えないでいると、トモミチが僕の手を離して溜息をひとつ吐き、「アカンなあ」と漏らした。
「なんかなあ……ちょっと、看過できんわ。ロラン君、ちょっとそこ座りーや」
言いながらトモミチがイスを引いてベッドの近くに置き、座面を指さす。
なぜ座らなければならないのかと首をかしげていると、それを察したトモミチが目を伏せてニッと笑った。
「説教や説教。魔力供給までまだ時間あるやろ? それまでの間、栢木先生の話を聞いていきなさい」
「な、なんで」
「キミがオレの言うこと否定しまくって、無礼なので。……過ちを正したるわ。反論あったら聞くけど全部叩き潰すつもりでおるから、そのつもりで」
イスの対面にあるベッドに腰掛け、トモミチはまた笑う。
ちら、と時計を見ると、魔力供給の時間まであと1時間以上あった。
――こいつはすごく喋る。魔力供給の時間になるまで、いや、その時間を過ぎてもみっちり語る気に違いない。
突っぱねて部屋を出ることは容易だが、魔力供給の時また来ることになるから同じことだ。
服の話に筆の話、食材の話――今日はやたらに他人の話を聞かされる日だ。
とどめにトモミチの〝説教〟ときている。一体何を聞かされるのか……できれば手短に済ませてほしいが……。
(……無理だな……)
唸りながら目を開ける。夕食のあと自室に戻ってベッドに寝転んで、そのまま眠ってしまったらしい。
(どういう夢だ……)
さっき見た夢を思い出して顔が熱くなる。
なんなんだ、あれは。トモミチに抱きしめられてキスされてもう一度抱きしめられ、そのあと馬鹿みたいにひたすらトモミチの名を呼び続けていた。
――「馬鹿みたい」じゃなくて、馬鹿だ。あんなのは僕じゃない……。
頭を振りつつ身を起こし時計を見る。魔力供給まではまだ時間があるがトモミチに筆とインクを渡していなかったことに気付いたので、持って行ってそのまま魔力供給も済ませてしまおうと考え、僕はトモミチのいる安置室へ向かった。
「……あのさ~~ロラン君。ホンマに、ホンマにお願いしたいんやけど。ノックをね、してほしいんよ。いきなり扉ズズズーって開くの、ホンマ怖いし心臓に悪いねん」
安置室の石扉を開けるとトモミチが胸を押さえながら僕の方へツカツカと歩み寄り、早口で抗議してきた。
「……ノック」
「そう。ドアコンコンってしてくれたらそれでええから」
「ああ……わかった」
「頼むでホンマにー。オレ、ホラーとか苦手やねんから」
「…………」
――騒がしい。
夢の中の僕はどうしてこいつのところへ逃げたのだろう。あの夢では「ゴーチエのことを考えるより楽だ」「恐怖を一旦忘れられる」などと結論づけていた。
確かにそうかもしれないが、心が楽になったから何なんだ?
結局ゴーチエがすぐにやってきて攻撃してくるし、それをトモミチがなんとかしてくれるわけでもない。何も解決になっていないじゃないか。
こいつがゴーチエと対峙したときどういう会話をするかは気になるところではあるが……。
「……えっと、ほんで、どうしたん? まだ魔力供給の時間には早いやろ?」
「これを渡すのを忘れていた」
そう言ってトミーの店で買ってきた筆と墨汁その他諸々が入った袋を渡す。
「おおー、ありがとー。買ってきてくれたんや」
「どれどれ」と、トモミチが袋の中をのぞき込み、入っている物を取り出し机に並べ始める。
筆、墨汁を取り出したところまでは「おお、すごい」と嬉しそうにしていたが、他の道具――硯に半紙、文鎮、下敷きを1つ1つ取り出していくうちになぜかその表情が曇り始める。
「……どうした? 違う物だったか?」
「あ……いや、ゴメン。合ってる。……あまりに揃いすぎててビビっててん。すごいな、こんな一通り揃うことある? こんなんもはや、お習字セットやん……」
どうやら買ってきた道具はトモミチの期待を上回るものだったようだ。
――なぜか分からないが、胸がムカムカしてくる。
「ありがとうな~ ロラン君。めっちゃ嬉しいわー」
「別に」
「『別に』って。えっと……もしかして怒ってる?」
「怒ってない」
「怒ってるやん。……ああ、そっか。ゴメンな、せっかく料理作ってくれたのに」
「謝る必要などない。お前は最初から『味が分からないから別にいらない』と言っていたじゃないか。料理も買い物も僕が勝手にやっただけ。だがそれはお前に何の益ももたらさなかった。それだけのことだ」
「えぇ……」
トモミチが困ったような顔で首の後ろを掻く。
「そんな言い方せんでも……。料理は確かに味わわれへんかったけど、作ってくれたことは嬉しいと思ってるで。それにアンソニーさんとレミ君は『おいしい』言うてたやん? オレもめっちゃうまそうって思ったよ。あのマリネとか、彩りめっちゃ綺麗かったし。ロラン君、料理上手やねんな」
「別に、料理なんか誰でもできる」
「またそんなん言うやん。オレは料理あんま作れへんし、得意じゃないけど? 盛り付けも〝ドーン〟やっただけで毎回汚いし」
「……でも」
「あとこの習字道具、これホンマすごいで。半紙とか硯まであるとか思わんかったわ~。めっちゃ助かる。ありがとうな」
「紙もスズリも、全部店員が『これが必要だろう』と言って用意したものだ。僕が礼を言われる筋合いはない」
「そりゃ店員はあれこれ用意するよ、商売やもんな。気ぃ利かして色々用意してくれたんはありがたいけど、それでオレがロラン君以上に店員に感謝するようなことはないよ。オレはホンマにありがたいと思ってるから、『ありがとー』って言ってんねん。言葉は素直に受け取ってもらいたいんやけどな」
「でも」
「ま~~た『でも』って言うやん。やめーや」
「…………」
僕が何か言うたびトモミチが5倍くらいの量の否定の言葉を返してくる。
〝否定〟ではあるがゴーチエの言葉のように僕を根本から否定するものではない。肯定の言葉、僕自身を褒める言葉も入っている。
だがそれがなぜか、ひどく落ち着かない。僕を褒めるのは正しくない。認めるのは不可解だ。
何もかも全て否定したくなる――いや、それではいけない。
否定をしなければならない。間違いを並べ立て、全部叩き潰さなければ、いけない……。
「成果を満足に上げられていないのに謝辞を述べるのはおかしい」
「な……なんて? ゴメン、意味分からん」
「過ちを正しているんだ。筆とインクは揃えたが食事については何の成果も上げられなかった。謝辞を述べるのは全て計画通り完璧にできてからだ。できていないところがいくつもあるのに褒めるのは間違っ、て……!?」
言葉の途中で額に軽い衝撃を覚えた。トモミチが縦にした状態の手を僕に向けて振り下ろしたのだ。
「な……何をするんだ」
「ゴメン。あんまりにもウダウダグジグジ言うからイラッときてもうて。……断罪のチョップを」
「だ、断罪……?」
「『ありがとー』言うてんねやから、『どういたしまして』でいいねん。それでクエスト終了なわけよ。あ、クエストって『任務』みたいなことな。……ほんでオレは、あっちができてるけどこっちができてへんとか――今回やったら習字道具と料理になるかな――まあとにかく、そーいうのでキミを評価とか採点とかせんわけ。意味分かる?」
いつの間にか口元に来ていた僕の手を取って下に下ろし、僕の目を見ながらトモミチが問いかけてくる。
口調のせいでふざけているように思えてるが、目は真剣そのものだ。
その目を見ていたくなくて斜め下を向いて視線をそらすと、握られたままの手が視界に入ってきた。
どうしてずっと握っているのだろう――。
「っ……で、でも、先生が」
「先生って昨日言うてた人? ゴーチエさんやっけ」
「そうだ。先生は、いつも僕に」
「……ん。ゴーチエさんの話は一旦置いとこか」
「え?」
「オレはロラン君と話をしてんねん。ゴーチエさんには用事ありません。興味もないし」
ゴーチエの話を元に「僕の至らない点」を話そうとしたのをトモミチが制する。
異世界人でゴーチエのことを知らないとはいえ、あのゴーチエに向かって「用事がない、興味がない」とは……驚きのあまり何も言えないでいると、トモミチが僕の手を離して溜息をひとつ吐き、「アカンなあ」と漏らした。
「なんかなあ……ちょっと、看過できんわ。ロラン君、ちょっとそこ座りーや」
言いながらトモミチがイスを引いてベッドの近くに置き、座面を指さす。
なぜ座らなければならないのかと首をかしげていると、それを察したトモミチが目を伏せてニッと笑った。
「説教や説教。魔力供給までまだ時間あるやろ? それまでの間、栢木先生の話を聞いていきなさい」
「な、なんで」
「キミがオレの言うこと否定しまくって、無礼なので。……過ちを正したるわ。反論あったら聞くけど全部叩き潰すつもりでおるから、そのつもりで」
イスの対面にあるベッドに腰掛け、トモミチはまた笑う。
ちら、と時計を見ると、魔力供給の時間まであと1時間以上あった。
――こいつはすごく喋る。魔力供給の時間になるまで、いや、その時間を過ぎてもみっちり語る気に違いない。
突っぱねて部屋を出ることは容易だが、魔力供給の時また来ることになるから同じことだ。
服の話に筆の話、食材の話――今日はやたらに他人の話を聞かされる日だ。
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