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第一章 冒険の始まり
2日目 ダンドス (午前)
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「ふあ~~、ってアラーム鳴ってな、あそうだった…」寝たら元の世界に戻れるんじゃないかと思いたかったが、やはり目の前で起きていることは現実で、それを早く受け止めねばと痛感する。
「そういえばゴントさんは?」
「ナギー起きたか~?ご飯できたぞい~」
扉の向こうからゴントさんの声がする。
「今起きましたーもうちょっとで行きます。」
「おはよう、ナギ。よく、眠れたか?」
「はい、って言ったら嘘になるかもしれないけど、ちゃんと寝れました。」
「そうかそうか。」
「ほいこれ、朝ご飯。」
「わあ、美味しそう!」
「いただきます!」
机にはスープとパン、オレンジのような果物、あとコップに入った水が置いてあった。
「美味しいです!このスープってもしかして、」
「そうだ、マシュルンスープだよ。」
「マシュルンは昨日取ってきたやつさ。」
「この果物はなんですか?」
「これはカンキツと言ってな、ちょっと酸っぱいがうまいぞ。」
ゴントさんが作った食事はとても美味しくて、ほんの数分で食べ終わってしまった。
「ごちそうさまでした!」
朝食を食べ終わると、
このまま上手くいって欲しいと願い、ダンドスに向かう準備をする。
「それでは!ありがとうございました!」
「ああ、元気でな。」
僕は家をあとにしてダンドスを目指した。
しばらく歩いてくと遠くの方に高い壁が見えた。壁は囲うようにして続いていた。
「あれがダンドス…」
すると、
グヴァーー!!
森の方から、赤と紫の毛をまとった、イノシシのような魔物が飛び出してきた。
「うわぁ~!」
突っ込まれると思った時、
ズシャン!と、
魔物の首が、切れた。
「大丈夫か!」
「はい、大丈夫です!ありがとうございます!」
「危なかったなぁ、俺がいなかったらお前死んでたぞ。」
「あ、俺バルトな」
「ここん街で魔物討伐隊やってる。」
「全然タメ口でいいからな。」
「僕は凪、ありがとう、バルト。」
バルトは、赤い髪で、黒い服を着ており胸のあたりに、星型のバッチをつけており、大きな剣を握っていた。不思議なことに、刀身がほんの少し赤くなっている。
「そういえばお前、珍しい格好だな、どこの街のやつだ?」
「僕、実は迷子で、ダンドスにいくんだ。」
「そうなのか。」
「早く、帰れるといいな。」
バルトとしばらく歩いていると、ダンドスの門についた。
「よお、バルト。討伐お疲れさん。」
「あぁ、ありがとな。」
「ところで隣のやつは知り合いか?」
「あぁ、こいつは迷子でさ、ここに来たらしい。」
「そうか、二人とも入りな。」
ゴゴゴゴ…
木製の大きな門が開いた。
「ここがダンドス…」
中には西洋の街が広がっていて、ちらほらと歩いている人も見えた。
「そいじゃあな、ナギ俺はこっちだから。」
といい、バルトは右の方へ進んでいった。
ゴントさんに言われた通り真っすぐ進むと、赤い屋根の宿屋があった。宿は3階建てで、なかなか大きい建物だった。建物の前には看板がかかっていて、「宿屋 SleepSpot」と書いてあった。
中は白を基調とした落ち着いたデザインで、左右には4人は座れそうな革製のソファが、真ん中に受付があり、二人の女性スタッフが立っていた。
「いらっしゃいませ。初めてのご利用ですか?」
右の女性が話しかけてきた。
「あの…僕迷子で、森で迷っていたところをゴントって人に助けられて、ここを紹介してもらったんですけど…」
「そうですか。ちょっと待ってくださいね。」
と言って奥の管理人室にいった。
しばらくすると、この宿屋の館長らしき人が出てきた。
「君が迷子の子かい?」
「はい、そうです。」
五十歳くらいの人で、ふくよかな、優しそうな顔をした人だった。
「とりあえずお話聞かせてもらうわ。ちょっとついてきて。」
「はい。」
廊下では何人かとすれ違ったが、ほとんどの人が戦士のような格好をしていた。いろんな街から来ているのだろうか。
しばらく歩いて行くと、「館長室」とかかれた部屋の前で止まった。
「そういえばゴントさんは?」
「ナギー起きたか~?ご飯できたぞい~」
扉の向こうからゴントさんの声がする。
「今起きましたーもうちょっとで行きます。」
「おはよう、ナギ。よく、眠れたか?」
「はい、って言ったら嘘になるかもしれないけど、ちゃんと寝れました。」
「そうかそうか。」
「ほいこれ、朝ご飯。」
「わあ、美味しそう!」
「いただきます!」
机にはスープとパン、オレンジのような果物、あとコップに入った水が置いてあった。
「美味しいです!このスープってもしかして、」
「そうだ、マシュルンスープだよ。」
「マシュルンは昨日取ってきたやつさ。」
「この果物はなんですか?」
「これはカンキツと言ってな、ちょっと酸っぱいがうまいぞ。」
ゴントさんが作った食事はとても美味しくて、ほんの数分で食べ終わってしまった。
「ごちそうさまでした!」
朝食を食べ終わると、
このまま上手くいって欲しいと願い、ダンドスに向かう準備をする。
「それでは!ありがとうございました!」
「ああ、元気でな。」
僕は家をあとにしてダンドスを目指した。
しばらく歩いてくと遠くの方に高い壁が見えた。壁は囲うようにして続いていた。
「あれがダンドス…」
すると、
グヴァーー!!
森の方から、赤と紫の毛をまとった、イノシシのような魔物が飛び出してきた。
「うわぁ~!」
突っ込まれると思った時、
ズシャン!と、
魔物の首が、切れた。
「大丈夫か!」
「はい、大丈夫です!ありがとうございます!」
「危なかったなぁ、俺がいなかったらお前死んでたぞ。」
「あ、俺バルトな」
「ここん街で魔物討伐隊やってる。」
「全然タメ口でいいからな。」
「僕は凪、ありがとう、バルト。」
バルトは、赤い髪で、黒い服を着ており胸のあたりに、星型のバッチをつけており、大きな剣を握っていた。不思議なことに、刀身がほんの少し赤くなっている。
「そういえばお前、珍しい格好だな、どこの街のやつだ?」
「僕、実は迷子で、ダンドスにいくんだ。」
「そうなのか。」
「早く、帰れるといいな。」
バルトとしばらく歩いていると、ダンドスの門についた。
「よお、バルト。討伐お疲れさん。」
「あぁ、ありがとな。」
「ところで隣のやつは知り合いか?」
「あぁ、こいつは迷子でさ、ここに来たらしい。」
「そうか、二人とも入りな。」
ゴゴゴゴ…
木製の大きな門が開いた。
「ここがダンドス…」
中には西洋の街が広がっていて、ちらほらと歩いている人も見えた。
「そいじゃあな、ナギ俺はこっちだから。」
といい、バルトは右の方へ進んでいった。
ゴントさんに言われた通り真っすぐ進むと、赤い屋根の宿屋があった。宿は3階建てで、なかなか大きい建物だった。建物の前には看板がかかっていて、「宿屋 SleepSpot」と書いてあった。
中は白を基調とした落ち着いたデザインで、左右には4人は座れそうな革製のソファが、真ん中に受付があり、二人の女性スタッフが立っていた。
「いらっしゃいませ。初めてのご利用ですか?」
右の女性が話しかけてきた。
「あの…僕迷子で、森で迷っていたところをゴントって人に助けられて、ここを紹介してもらったんですけど…」
「そうですか。ちょっと待ってくださいね。」
と言って奥の管理人室にいった。
しばらくすると、この宿屋の館長らしき人が出てきた。
「君が迷子の子かい?」
「はい、そうです。」
五十歳くらいの人で、ふくよかな、優しそうな顔をした人だった。
「とりあえずお話聞かせてもらうわ。ちょっとついてきて。」
「はい。」
廊下では何人かとすれ違ったが、ほとんどの人が戦士のような格好をしていた。いろんな街から来ているのだろうか。
しばらく歩いて行くと、「館長室」とかかれた部屋の前で止まった。
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