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六話
しおりを挟む「はぁ・・・僕達の奥さん可愛すぎない?」
そう呟いたのはライであった。
四人はカフェテラスにてルカと軽食を楽しんだ後に、神殿の侍女に彼女を託し、別室でルカが風呂や着替えを済ませるのを待っていた。
「あぁ。最初にルカを見た時は驚いた。あの見事な長い黒髪に美しい瞳。精霊の導きに感謝だな。」
カインの言葉にクレストは深々と頷いた。
「そうですね。二十九歳と言っていましたが、私は最初十代の少女かと思いましたよ。きっと国が違うから幼く見えるのでしょうね。でも、彼女が成人していてよかった。」
エバンも尻尾をブンブンと振りながら楽しそうに頷いた。
「そうだな。成人してなかったら、下手すりゃ夫の選定も見直しとかもありえるもんな。成人していたからオーリー様もすぐに俺達との婚姻を承認して下さったし、良かったぜ。」
その言葉に四人は頷き、それぞれがルカの様子を思い浮かべながら息をついた。
四人は精霊の導きによって初めて会った者同士ではあったが、さすが精霊の導きか、四人は初対面なのにもかかわらず打ち解けるのも早ければ、仲良くなるのも早かった。
全く違う四人なのに、お互いに嫌悪感を全く抱かない。
一妻多夫制の国ではあるが、夫同志の中が悪い事は多々ある。それはあまり良い状況ではないので、四人の関係は良好なほうがいい。
ルカが現れる一週間ほど前に四人は神殿に集まっており、そこで妻との接触は平等にすることや夫内での取り決めなどをしていた。
そして取り決めの一つに今、書き加えられようとしているものがあった。
「ルカには、色々教えてあげないといけませんね。」
クレストの言葉に、三人は同意するように頷いた。
「彼女は照れ屋のようだから、スキンシップが多いのは当たり前だと教え込んで行こう。」
カインの言葉に、ライは付け加えた。
「出来るだけ接触は増やしたいけど、ルカには怖がられないように少しずつね。」
エバンも嬉しそうに言った。
「獣人はお互いの尻尾や耳をさあるのはスキンシップなんだ。まぁ、閨の一環でもあるけど、それもいいか?ルカ、俺の尻尾見て、すごく触りたそうにしてたからさ。」
「ええ。いいですよ。頭を撫でたり手を繋いだりするのは当たり前ですし、膝の上にだっこしたり、あぁ・・出来れば一緒にお風呂に入るのとかも、常識としたいところですが・・ちょっと難しいですかねぇ・・・?」
クレストの言葉に、三人は顔を赤らめ、手のひらで自身の顔を覆う。
「それいいな。けど、俺は自分の理性が持ちこたえられるかが・・」
「僕も。ルカに無理強いはしたくないし。あぁ、でもそれは・・」
「見たいけど、我慢が・・・うぅぅぅ・・・」
「確かにそうですね。ちょっとずつ距離を詰めないと逃げられそうですし、少しずつ、少しずつと行きましょうか。」
四人は頷きあうと、ルカにどんなことを教えるかなど、楽しげに話しあうのであった。
風呂場でルカは、背筋をぞわりとするものが走り、風邪かな?とのんびり考えていた。
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