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新七話
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天使様が素性を明かしてしまった。
これは一大事だと、ジートが二人に割って入ってきた。
「トイ!お願い。これは内緒にしてあげて!フェイナ様にも色々と事情が!」
「言っておくけど、僕はキミが誰かなんて初めから知っていたよ。」
冷静な口調に、さすがのフェイナも呆然としていた。
トイはゆっくりと近くの瓦礫の上へと腰を下ろすと言った。
「何故キミがここにいるかは知らないけれど、それなりの理由があって出てきたことも察するよ。けれどね、キミはあまりに真っ直ぐすぎる。自分が正しい、自分以外は正しくない。そう言われているようだ。それに、他人に真摯に接する事が出来ない人間に、誰が優しくしようと思うのだろう。そりゃあ、子どもたちからしてみればキミはとても美しく、力を貸してくれる優しい王女様だろう。だがね、それはみんなキミが翼を持つ天使様だと心から思っているからだよ。僕からしてみればキミが青の翼を持つこの国を支える時期女王だろうと関係ないね。僕は僕。誰にも従いはしない。」
これも一種の傲慢だということを、トイは自覚していた。けれど許せなかったのである。みんなの恩恵を受け、ぬくぬくと育ち、それゆえの傲慢が、あまりに真摯ではないその態度が、トイには許せなかった。
フェイナはトイをジッと見つめ、動けないでいた。まるで、母に睨まれているように感じたからである。
フェイナが勝てない相手。それは母だけであった。
その母の姿がこのトイと重なる。
「あなた・・・・何者なの。」
フェイナの口から放たれた言葉に、トイは失笑した。
「トイ=ブルーバードだよ。」
そんなことをフェイナは聞きたかったわけではない。
「ジート。悪いけど僕はもう行くよ。領主様にも今晩にはこの町を発つ事を伝えてあるんだ。」
「え・・」
ジートは不安そうな表情を見せた。
それに気付いたトイはジートに一つの小さな傘を手渡した。それは手に乗るほどの傘であったが赤の下地に黄色い渦巻きの描かれたとても可愛らしいものであった。
「これはね、どこにいても僕と話せる傘なんだ。もしもダルタシス様の政策が上手く進まないようだったり、不安な事があったりするなら連絡してくれ。」
それを手に握り締め、ジートは深々とトイに頭を下げた。
「見ず知らずの俺らのために・・・・・ありがとう。本当に・・・本当に・・ありがとう。」
出会ったばかりの人間に、しかも、最初襲った人間に、寛容に、これからの為に働いてくれたトイにジートは心から感謝していた。
トイは立ち上がると、言った。
「それじゃあまたね。」
だがそれをフェイナが許すはずがなかった。
「それで納得すると思うの!待ちなさい!」
だがトイは足を止めなかった。
フェイナは、ジートに向って言った。
「わたくしの荷物を早く持ってきて頂戴。」
「え?」
「お願い!」
ジートは慌てて基地の中からフェイナの小さな鞄を持ってくるとそれを手渡した。
フェイナはそれを肩に掛け、そして地面を蹴った。
「ジート!わたくしは行くわ!今までありがとう!」
「フェイナ様!」
フェイナは飛んでいた。
青い翼をはためかせ、暗闇の中を青い翼を大きく羽ばたかせ、飛んでいた。いや、違う。よくよく見てみると、飛んではいない。時折地面を蹴り、空中に飛び上がっていた。
それでもトイに追いつくのには支障は無かった。
トイに追いついたフェイナは、彼の前に降り、そしてトイに人差し指を突きたて、言った。
「わたくしをおもちゃの国へ案内なさい!」
青い翼は大きく開かれ、そしてそれをトイは苦痛の表情で見つめていた。
王の証の青き翼。
けれどその青き翼は、片翼であった。
右の翼はほとんど無い。
あるのは左ばかりである。
トイは言った。
「王の証が、片翼であっては、あなたは王にはなれない。」
その言葉に、フェイナは口をわなわなと振るわせた。
「そんなこと・・・・わたくし自身が知らぬとお思いか!」
何故ここにフェイナがいるのか、そして何故おもちゃの国へ行こうとするのかトイにはその片翼の翼を見て大体の見当がついた。けれど、だからといって納得するわけではない。
「どうして僕が連れて行かなきゃいけないの?」
「あなた・・・わたくしがお願いしたというのに聞き届けないというの?」
どこがお願いだとトイは言いたくて仕方なかったが、そういうふうに育ってきたのだろう。ならばフェイナに指摘してもそれは可愛そうなことだ。
トイは、フェイナをジッと見つめた。
「ねえ聞いてもいい?」
「質問によるわ。」
「どうして僕と一緒に行こうと思ったの?他の人に頼めばいいじゃないか。僕はキミと先ほど口論したばかりだよ。どうしてそんな僕に頼むの?」
フェイナは憤然と告げた。
「あたしかいないからよ!」
「僕は他人だ。ジートや他の人間もいるだろう?」
「・・・いないわ・・」
「どうして?」
すると、突然フェイナの大きな瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
「ジートはまだ幼いし・・・他の人なんて・・・知らないわ!」
涙を拭くことさえせずに、フェイナは言う。
「エデンの外に出るのだって初めてなのに・・・知り合いなんているわけないじゃない!」
丁寧な言葉遣いは消え、今は涙を流し続けながらフェイナはそう声を荒げていた。
「わ・・・わたくしは・・誰にも告げずにここにいるの!おもちゃの国へ行く為に・・一人で決意して出てきたのよ!」
きっと心細かったのだろう。
それが怒りと共に、涙と共に、流れ落ちていっているようだった。
トイは静かに、エデンが在る方角へと顔を向けた。ガラクタの町からエデンまでは船があればすぐいける距離である。今ならまだエデンへと送り届ける事が出来る距離だ。
トイは尋ねた。
「おもちゃの国への目的は?」
「偉大なるおもちゃの国の発明者に会うためよ。」
そこまで聞けば、自分の考えが正しかったのだとトイは確信を持つ事が出来た。けれどだからといって自分が連れて行けばそれこそ大騒ぎになるであろう。
けれど、ここで捨てても置けない。
トイは言った。
「翼を・・・製作してもらうつもりなんだね。片翼では王になれないから。」
「そうよ。翼が偽りであろうと、この国の時期王となるべきなのはわたくしなの。」
“彼女が白といえばどす黒い黒さえも白となる。”
トイはそんな父親の言葉を思い出していた。
まさか自分がそれに手をかすことになるなど思っても見なかったが、ここで手を貸さなければこの少女はきっとどこかで誰かに誑かされるだろう。そうなれば、国の一大事である。
トイは頭を抑えた。
まさか自分が王女を連れておもちゃの国へ帰るとは思っても見なかった。だが、これは自分にとっていい機会かもしれない。
トイは考え、そして結論を出した。
「わかった・・いいよ。連れて行く。けどね、三つ約束。一つ、謙虚さと真摯さを心がけて。二つ、僕をキミの下僕と勘違いしないでくれ。僕とキミは対等だ。三つ僕の忠告には従って。キミよりも世界を知っている僕がダメだといったら絶対にダメ。これは命令とかじゃなくて忠告だ。キミが安全にいる故のね。この三つが守れるなら連れて行ってあげる。」
フェイナはその言葉に困惑しているようだった。
それもそうだろう。彼女のまわりはきっと彼女が何かをお願いすればすぐに叶えてくれるような人間ばかりであったろうから。
トイは言った。
「どうするの?」
「・・分かったわ。約束する。」
トイは大きく息を吐くと、右手をフェイナに差し出した。
「よろしくフェイナ。」
「あ・・・あなたわたくしを呼び捨てにするというの?」
「言っただろう。キミと僕は対等。キミも僕を呼び捨てにして。」
しばらくフェイナはトイの差し出した手を見つめたまま動かなかった。トイがどうしたものかと手を引っ込めようとした瞬間に、フェイナはその手を握った。
「・・よろしく・・トイ。」
小さな声でフェイナがそういうのが聞こえた。
トイは小さな笑みを浮べた。
フェイナはそれを見た瞬間に、母の笑みを思い出していた。
何故か、トイといると不思議な気分になる。
そしてフェイナは悟った。
“恋は突然に”
もしかしたらこれが恋なのかもしれない。
一瞬にして顔が真っ赤になる。だが、手は放さない。
フェイナは母の言葉を思い出していた。
“一度掴んだ獲物は離すな。決して逃がしてはならない。”
トイは背筋が寒くなった。
これは一大事だと、ジートが二人に割って入ってきた。
「トイ!お願い。これは内緒にしてあげて!フェイナ様にも色々と事情が!」
「言っておくけど、僕はキミが誰かなんて初めから知っていたよ。」
冷静な口調に、さすがのフェイナも呆然としていた。
トイはゆっくりと近くの瓦礫の上へと腰を下ろすと言った。
「何故キミがここにいるかは知らないけれど、それなりの理由があって出てきたことも察するよ。けれどね、キミはあまりに真っ直ぐすぎる。自分が正しい、自分以外は正しくない。そう言われているようだ。それに、他人に真摯に接する事が出来ない人間に、誰が優しくしようと思うのだろう。そりゃあ、子どもたちからしてみればキミはとても美しく、力を貸してくれる優しい王女様だろう。だがね、それはみんなキミが翼を持つ天使様だと心から思っているからだよ。僕からしてみればキミが青の翼を持つこの国を支える時期女王だろうと関係ないね。僕は僕。誰にも従いはしない。」
これも一種の傲慢だということを、トイは自覚していた。けれど許せなかったのである。みんなの恩恵を受け、ぬくぬくと育ち、それゆえの傲慢が、あまりに真摯ではないその態度が、トイには許せなかった。
フェイナはトイをジッと見つめ、動けないでいた。まるで、母に睨まれているように感じたからである。
フェイナが勝てない相手。それは母だけであった。
その母の姿がこのトイと重なる。
「あなた・・・・何者なの。」
フェイナの口から放たれた言葉に、トイは失笑した。
「トイ=ブルーバードだよ。」
そんなことをフェイナは聞きたかったわけではない。
「ジート。悪いけど僕はもう行くよ。領主様にも今晩にはこの町を発つ事を伝えてあるんだ。」
「え・・」
ジートは不安そうな表情を見せた。
それに気付いたトイはジートに一つの小さな傘を手渡した。それは手に乗るほどの傘であったが赤の下地に黄色い渦巻きの描かれたとても可愛らしいものであった。
「これはね、どこにいても僕と話せる傘なんだ。もしもダルタシス様の政策が上手く進まないようだったり、不安な事があったりするなら連絡してくれ。」
それを手に握り締め、ジートは深々とトイに頭を下げた。
「見ず知らずの俺らのために・・・・・ありがとう。本当に・・・本当に・・ありがとう。」
出会ったばかりの人間に、しかも、最初襲った人間に、寛容に、これからの為に働いてくれたトイにジートは心から感謝していた。
トイは立ち上がると、言った。
「それじゃあまたね。」
だがそれをフェイナが許すはずがなかった。
「それで納得すると思うの!待ちなさい!」
だがトイは足を止めなかった。
フェイナは、ジートに向って言った。
「わたくしの荷物を早く持ってきて頂戴。」
「え?」
「お願い!」
ジートは慌てて基地の中からフェイナの小さな鞄を持ってくるとそれを手渡した。
フェイナはそれを肩に掛け、そして地面を蹴った。
「ジート!わたくしは行くわ!今までありがとう!」
「フェイナ様!」
フェイナは飛んでいた。
青い翼をはためかせ、暗闇の中を青い翼を大きく羽ばたかせ、飛んでいた。いや、違う。よくよく見てみると、飛んではいない。時折地面を蹴り、空中に飛び上がっていた。
それでもトイに追いつくのには支障は無かった。
トイに追いついたフェイナは、彼の前に降り、そしてトイに人差し指を突きたて、言った。
「わたくしをおもちゃの国へ案内なさい!」
青い翼は大きく開かれ、そしてそれをトイは苦痛の表情で見つめていた。
王の証の青き翼。
けれどその青き翼は、片翼であった。
右の翼はほとんど無い。
あるのは左ばかりである。
トイは言った。
「王の証が、片翼であっては、あなたは王にはなれない。」
その言葉に、フェイナは口をわなわなと振るわせた。
「そんなこと・・・・わたくし自身が知らぬとお思いか!」
何故ここにフェイナがいるのか、そして何故おもちゃの国へ行こうとするのかトイにはその片翼の翼を見て大体の見当がついた。けれど、だからといって納得するわけではない。
「どうして僕が連れて行かなきゃいけないの?」
「あなた・・・わたくしがお願いしたというのに聞き届けないというの?」
どこがお願いだとトイは言いたくて仕方なかったが、そういうふうに育ってきたのだろう。ならばフェイナに指摘してもそれは可愛そうなことだ。
トイは、フェイナをジッと見つめた。
「ねえ聞いてもいい?」
「質問によるわ。」
「どうして僕と一緒に行こうと思ったの?他の人に頼めばいいじゃないか。僕はキミと先ほど口論したばかりだよ。どうしてそんな僕に頼むの?」
フェイナは憤然と告げた。
「あたしかいないからよ!」
「僕は他人だ。ジートや他の人間もいるだろう?」
「・・・いないわ・・」
「どうして?」
すると、突然フェイナの大きな瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
「ジートはまだ幼いし・・・他の人なんて・・・知らないわ!」
涙を拭くことさえせずに、フェイナは言う。
「エデンの外に出るのだって初めてなのに・・・知り合いなんているわけないじゃない!」
丁寧な言葉遣いは消え、今は涙を流し続けながらフェイナはそう声を荒げていた。
「わ・・・わたくしは・・誰にも告げずにここにいるの!おもちゃの国へ行く為に・・一人で決意して出てきたのよ!」
きっと心細かったのだろう。
それが怒りと共に、涙と共に、流れ落ちていっているようだった。
トイは静かに、エデンが在る方角へと顔を向けた。ガラクタの町からエデンまでは船があればすぐいける距離である。今ならまだエデンへと送り届ける事が出来る距離だ。
トイは尋ねた。
「おもちゃの国への目的は?」
「偉大なるおもちゃの国の発明者に会うためよ。」
そこまで聞けば、自分の考えが正しかったのだとトイは確信を持つ事が出来た。けれどだからといって自分が連れて行けばそれこそ大騒ぎになるであろう。
けれど、ここで捨てても置けない。
トイは言った。
「翼を・・・製作してもらうつもりなんだね。片翼では王になれないから。」
「そうよ。翼が偽りであろうと、この国の時期王となるべきなのはわたくしなの。」
“彼女が白といえばどす黒い黒さえも白となる。”
トイはそんな父親の言葉を思い出していた。
まさか自分がそれに手をかすことになるなど思っても見なかったが、ここで手を貸さなければこの少女はきっとどこかで誰かに誑かされるだろう。そうなれば、国の一大事である。
トイは頭を抑えた。
まさか自分が王女を連れておもちゃの国へ帰るとは思っても見なかった。だが、これは自分にとっていい機会かもしれない。
トイは考え、そして結論を出した。
「わかった・・いいよ。連れて行く。けどね、三つ約束。一つ、謙虚さと真摯さを心がけて。二つ、僕をキミの下僕と勘違いしないでくれ。僕とキミは対等だ。三つ僕の忠告には従って。キミよりも世界を知っている僕がダメだといったら絶対にダメ。これは命令とかじゃなくて忠告だ。キミが安全にいる故のね。この三つが守れるなら連れて行ってあげる。」
フェイナはその言葉に困惑しているようだった。
それもそうだろう。彼女のまわりはきっと彼女が何かをお願いすればすぐに叶えてくれるような人間ばかりであったろうから。
トイは言った。
「どうするの?」
「・・分かったわ。約束する。」
トイは大きく息を吐くと、右手をフェイナに差し出した。
「よろしくフェイナ。」
「あ・・・あなたわたくしを呼び捨てにするというの?」
「言っただろう。キミと僕は対等。キミも僕を呼び捨てにして。」
しばらくフェイナはトイの差し出した手を見つめたまま動かなかった。トイがどうしたものかと手を引っ込めようとした瞬間に、フェイナはその手を握った。
「・・よろしく・・トイ。」
小さな声でフェイナがそういうのが聞こえた。
トイは小さな笑みを浮べた。
フェイナはそれを見た瞬間に、母の笑みを思い出していた。
何故か、トイといると不思議な気分になる。
そしてフェイナは悟った。
“恋は突然に”
もしかしたらこれが恋なのかもしれない。
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