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第十三話
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「な・・・・何をするのです!」
怒気をあらわにするようにフェイナが声をあげると、アーロは言った。
「貴方様は、ご尊顔を拝見することさえ普通ならば叶わぬ存在でございます。その貴方様になれなれしい口を利くなど言語道断でございます!」
フェイナは眉間に皺を寄せると、一度呼吸を整え、そしてはっきりとした口調で述べた。
「そういうならば、わたくしの目の前でそのような事をする貴殿はどうなのですか。わたくしを敬うのならば、公私混同はおやめなさい!」
その言葉に、アーロの表情は強張った。
「そ・・・それは・・どういうことでしょうか?」
「トイは息子なのでしょう?だからこそ、普通以上に厳しくしているのではないのですか?」
そういうと、何故かアーロの表情が和らいだ。
未だに頭を押さえつけられているトイは、苦笑を浮かべると少し顔を上げ言った。
「お父様安心なさいましたか?」
皮肉をいうトイの顔を、もう一度アーロは床に打ち付けた。
「アーロ!その手を即刻放し、これ以上の暴力はやめなさい。わたくしはそのようなものを見に来たのではありません。」
「も・・・申し訳ありません。」
アーロは唇をかみながらトイから手を放した。
トイは、顔をあげるとアーロを睨みつけ、そして少し離れた場所に移動すると二人を見つめるように座った。額が切れているようで、頬から血が流れ落ちていた。
フェイナはそんなトイを心配げに見つめた。
「大丈夫?・・・トイ。貴方は・・これまでどおりの関わりでいいから。アーロ。これはわたくしが決めたことです。貴殿に権限はありません。わかりましたね?」
「・・はい。」
相変わらずアーロの表情は硬いが、フェイナはアーロが了解したことに安堵した。
フェイナは小さく息を吐き、呼吸を整えるとアーロと視線をあわせ、そして言った。
「まず、聞きたい事があります。わたくしをどうお思いですか?」
「どう?どうとは・・どういうことでしょう?」
「この国の王に足る存在だとお思いですか?」
「もちろんでございます!私は貴方様を時期女王陛下であると信じ、長としてこの国を支えております!私はこの国の現女王陛下と貴方様に永久の忠誠を誓っております!」
即座に言葉を返してきたアーロに、フェイナは笑みを返した。
トイはジッとその様子を見つめていた。
自分の父親が、国に絶対の忠誠を誓っている事は幼い頃からよく知っていた。だからこそ先ほどのフェイナの言葉が滑稽に思え、苦笑が浮んでしまう。だがそれを見られればこちらに話が飛ぶかもしれない。トイは、口元を手で隠しながらじっと自分の父親を見つめていた。これから明かされる話で、どのような反応をするのか。それがトイは気になっていた。
「これから見えるもの、聞くことは、他言無用です。貴方を信じてもいいですね?」
「もちろんでございます。」
フェイナはアーロの瞳をジッと見つめ、そして次の瞬間、片翼の翼を広げた。
父親の表情が凍り付いていくのをトイは見た。
それは過去一度だけ見たことのある表情であり、トイはそれから眼をそらした。
フェイナはゆっくりと自分のもう片方の翼を作って欲しいことをアーロへ伝えた。アーロは顔を伏せるとジッとしたまま動かなくなり、フェイナはそれを見つめると言った。
「今返事をしろとは言いません。ですが、わたくしの誕生日に王位継承式があり、そこで翼を見せねばなりません。ですから、出切るだけ早く返事をください。」
「はい・・・申し訳ありませんが、少し失礼します。トイ、フェイティリア様に不自由のないようお前が仕えなさい。それで不法侵入の件は不問とする。」
アーロはそういうとフェイナに頭をさげ、部屋から出ていった。トイは小さく溜息をつくとフェイナの側へと移動し、隣に座るといった。
「フェイティリア様。何か御用はありませんでしょうか?」
フェイナは笑みを浮かべると言った。
「ケーキを食べたいぞよ。もって参れ。」
「ははぁぁ。」
二人はにやりと笑みを交し合うと、その後クスクスと笑いあった。
フェイナはアーロのように敬われるのもいいが、こうしたトイのように打ち解けた関わりの方がより嬉しいことに気がついた。
対等であることの喜びに、フェイナ気付いたのである。
「トイ。おもちゃの国のことを教えて。」
「いいよ。」
「あなたのこの国でのことも聞きたいわ。」
その言葉に、トイの表情は一瞬曇った。
「トイ?・・・あの、聞いちゃいけないことなの?」
「いや、違うんだ。」
「もしかして・・あなたのそのつけている仮面とも関係があるの?」
トイは悲しげに苦笑を浮かべると顔を一度伏せ、そして笑顔をつくり、顔を上げると言った。
「関係ないよ。・・・まだ話していなかったけど、この仮面は小さい頃に火傷した傷を隠す為の物なんだ。気にしないで。」
「・・・火傷をしたの?・・・あの・・・ごめんなさい。」
「いいんだ。それよりフェイナ、お腹すいたろう?それに、お風呂とかにも入りたいんじゃない?きっと時間がかかるだろうから、今のうちにゆっくりしたらいいよ。」
「えぇ。じゃあ・・・お風呂に入りたいわ。」
トイは笑みを浮かべると頷き立ち上がった。
フェイナは歩いていくトイを見つめていた。
けれど、離れていくトイを見つめていくうち急に恐くなり、慌てて立ち上がり、駆け寄るとトイの手をつかんだ。
トイは少し驚いたように振り返った。
「フェイナ?」
「あ・・・ごめんなさい。」
慌ててフェイナは手を放したが、急に手が震えだしフェイナ自身困惑している様子であった。
「あ・・・あれ?・・・どうして・・・」
自分の震える右手を左手で抑えるが、両手とも震えている。
何故か恐くてたまらなかった。
トイはその姿を見つめ、優しく微笑むとフェイナの両手をゆっくりと自分の手で包んだ。
「フェイナ。僕の父親はね、見た目は変で、おかしなことばかりする人だけれど、女王陛下に対する忠誠の心は誰よりも勝っているよ。だから、大丈夫だよ。」
フェイナは顔を上げた。
トイは優しく微笑んでいた。
「トイ・・・わたくしは・・・不安なんだわ。恐いの。本当は・・いつも恐かったの。」
自分は片翼である。そんな自分が王となっていいのだろうか。民を偽り、王となってもいいのであろうか。そんな不安をフェイナは常に抱えていた。けれど、この数週間の間は、トイとともに旅をしている間は、それを考えなくてすんでいたのである。
だが、アーロに話した事で実感がわき恐くなった。
アーロの表情を見て、あれは全ての民の声なのではないかと恐ろしくなった。
トイは静かに言った。
「フェイナ。僕は誠意と真摯ささえあれば人は人に認められるのではないかって考えているんだ。そしてね、ここまでの道のりで、僕はキミの中にもそれを感じて、キミを、キミ自身を僕は一人の人間として認めているよ。」
「けどそれじゃダメなのよ!わたくしは王として認められなくてはいけないのよ!」
辛い自分の気持ちを吐き出すように、フェイナはそう言った。トイは優しく包んだフェイナの手を放すと、フェイナの頭を撫でた。
「フェイナは王として認められたいの?王って、なんなのかな?まずはそれを考えてごらんよ。フェイナはその答えをもう自分の中に持っているよ。」
「え?」
「大丈夫。フェイナがちゃんと気付けば、フェイナは王になれる。」
フェイナは顔を伏せた。
「意味がわからないわ。」
けれど何故か、少しだけ不安が軽くなった。
頭を撫でられるだけで、心が軽くなった。
「一緒にお風呂と食事をお願いしに行こうか?」
トイはフェイナの手を取ると言った。
フェイナは顔を上げると、微かに笑みを浮かべた。
「ええ。行きましょう。」
二人は部屋を出た。
そんな二人の出て行った後の部屋は静かな物であった。けれど、天井裏は違った。
天井裏には二つの影があり、影は部屋に人がいなくなった事で普通の声で話をしている。
彼らは今の話を全て聞いていた。
けれど、彼らはバカだった。だから、話の内容など聞いていなかった。
けれど、頭は良かった。だからこのおもちゃの国にさえ侵入できていた。
怒気をあらわにするようにフェイナが声をあげると、アーロは言った。
「貴方様は、ご尊顔を拝見することさえ普通ならば叶わぬ存在でございます。その貴方様になれなれしい口を利くなど言語道断でございます!」
フェイナは眉間に皺を寄せると、一度呼吸を整え、そしてはっきりとした口調で述べた。
「そういうならば、わたくしの目の前でそのような事をする貴殿はどうなのですか。わたくしを敬うのならば、公私混同はおやめなさい!」
その言葉に、アーロの表情は強張った。
「そ・・・それは・・どういうことでしょうか?」
「トイは息子なのでしょう?だからこそ、普通以上に厳しくしているのではないのですか?」
そういうと、何故かアーロの表情が和らいだ。
未だに頭を押さえつけられているトイは、苦笑を浮かべると少し顔を上げ言った。
「お父様安心なさいましたか?」
皮肉をいうトイの顔を、もう一度アーロは床に打ち付けた。
「アーロ!その手を即刻放し、これ以上の暴力はやめなさい。わたくしはそのようなものを見に来たのではありません。」
「も・・・申し訳ありません。」
アーロは唇をかみながらトイから手を放した。
トイは、顔をあげるとアーロを睨みつけ、そして少し離れた場所に移動すると二人を見つめるように座った。額が切れているようで、頬から血が流れ落ちていた。
フェイナはそんなトイを心配げに見つめた。
「大丈夫?・・・トイ。貴方は・・これまでどおりの関わりでいいから。アーロ。これはわたくしが決めたことです。貴殿に権限はありません。わかりましたね?」
「・・はい。」
相変わらずアーロの表情は硬いが、フェイナはアーロが了解したことに安堵した。
フェイナは小さく息を吐き、呼吸を整えるとアーロと視線をあわせ、そして言った。
「まず、聞きたい事があります。わたくしをどうお思いですか?」
「どう?どうとは・・どういうことでしょう?」
「この国の王に足る存在だとお思いですか?」
「もちろんでございます!私は貴方様を時期女王陛下であると信じ、長としてこの国を支えております!私はこの国の現女王陛下と貴方様に永久の忠誠を誓っております!」
即座に言葉を返してきたアーロに、フェイナは笑みを返した。
トイはジッとその様子を見つめていた。
自分の父親が、国に絶対の忠誠を誓っている事は幼い頃からよく知っていた。だからこそ先ほどのフェイナの言葉が滑稽に思え、苦笑が浮んでしまう。だがそれを見られればこちらに話が飛ぶかもしれない。トイは、口元を手で隠しながらじっと自分の父親を見つめていた。これから明かされる話で、どのような反応をするのか。それがトイは気になっていた。
「これから見えるもの、聞くことは、他言無用です。貴方を信じてもいいですね?」
「もちろんでございます。」
フェイナはアーロの瞳をジッと見つめ、そして次の瞬間、片翼の翼を広げた。
父親の表情が凍り付いていくのをトイは見た。
それは過去一度だけ見たことのある表情であり、トイはそれから眼をそらした。
フェイナはゆっくりと自分のもう片方の翼を作って欲しいことをアーロへ伝えた。アーロは顔を伏せるとジッとしたまま動かなくなり、フェイナはそれを見つめると言った。
「今返事をしろとは言いません。ですが、わたくしの誕生日に王位継承式があり、そこで翼を見せねばなりません。ですから、出切るだけ早く返事をください。」
「はい・・・申し訳ありませんが、少し失礼します。トイ、フェイティリア様に不自由のないようお前が仕えなさい。それで不法侵入の件は不問とする。」
アーロはそういうとフェイナに頭をさげ、部屋から出ていった。トイは小さく溜息をつくとフェイナの側へと移動し、隣に座るといった。
「フェイティリア様。何か御用はありませんでしょうか?」
フェイナは笑みを浮かべると言った。
「ケーキを食べたいぞよ。もって参れ。」
「ははぁぁ。」
二人はにやりと笑みを交し合うと、その後クスクスと笑いあった。
フェイナはアーロのように敬われるのもいいが、こうしたトイのように打ち解けた関わりの方がより嬉しいことに気がついた。
対等であることの喜びに、フェイナ気付いたのである。
「トイ。おもちゃの国のことを教えて。」
「いいよ。」
「あなたのこの国でのことも聞きたいわ。」
その言葉に、トイの表情は一瞬曇った。
「トイ?・・・あの、聞いちゃいけないことなの?」
「いや、違うんだ。」
「もしかして・・あなたのそのつけている仮面とも関係があるの?」
トイは悲しげに苦笑を浮かべると顔を一度伏せ、そして笑顔をつくり、顔を上げると言った。
「関係ないよ。・・・まだ話していなかったけど、この仮面は小さい頃に火傷した傷を隠す為の物なんだ。気にしないで。」
「・・・火傷をしたの?・・・あの・・・ごめんなさい。」
「いいんだ。それよりフェイナ、お腹すいたろう?それに、お風呂とかにも入りたいんじゃない?きっと時間がかかるだろうから、今のうちにゆっくりしたらいいよ。」
「えぇ。じゃあ・・・お風呂に入りたいわ。」
トイは笑みを浮かべると頷き立ち上がった。
フェイナは歩いていくトイを見つめていた。
けれど、離れていくトイを見つめていくうち急に恐くなり、慌てて立ち上がり、駆け寄るとトイの手をつかんだ。
トイは少し驚いたように振り返った。
「フェイナ?」
「あ・・・ごめんなさい。」
慌ててフェイナは手を放したが、急に手が震えだしフェイナ自身困惑している様子であった。
「あ・・・あれ?・・・どうして・・・」
自分の震える右手を左手で抑えるが、両手とも震えている。
何故か恐くてたまらなかった。
トイはその姿を見つめ、優しく微笑むとフェイナの両手をゆっくりと自分の手で包んだ。
「フェイナ。僕の父親はね、見た目は変で、おかしなことばかりする人だけれど、女王陛下に対する忠誠の心は誰よりも勝っているよ。だから、大丈夫だよ。」
フェイナは顔を上げた。
トイは優しく微笑んでいた。
「トイ・・・わたくしは・・・不安なんだわ。恐いの。本当は・・いつも恐かったの。」
自分は片翼である。そんな自分が王となっていいのだろうか。民を偽り、王となってもいいのであろうか。そんな不安をフェイナは常に抱えていた。けれど、この数週間の間は、トイとともに旅をしている間は、それを考えなくてすんでいたのである。
だが、アーロに話した事で実感がわき恐くなった。
アーロの表情を見て、あれは全ての民の声なのではないかと恐ろしくなった。
トイは静かに言った。
「フェイナ。僕は誠意と真摯ささえあれば人は人に認められるのではないかって考えているんだ。そしてね、ここまでの道のりで、僕はキミの中にもそれを感じて、キミを、キミ自身を僕は一人の人間として認めているよ。」
「けどそれじゃダメなのよ!わたくしは王として認められなくてはいけないのよ!」
辛い自分の気持ちを吐き出すように、フェイナはそう言った。トイは優しく包んだフェイナの手を放すと、フェイナの頭を撫でた。
「フェイナは王として認められたいの?王って、なんなのかな?まずはそれを考えてごらんよ。フェイナはその答えをもう自分の中に持っているよ。」
「え?」
「大丈夫。フェイナがちゃんと気付けば、フェイナは王になれる。」
フェイナは顔を伏せた。
「意味がわからないわ。」
けれど何故か、少しだけ不安が軽くなった。
頭を撫でられるだけで、心が軽くなった。
「一緒にお風呂と食事をお願いしに行こうか?」
トイはフェイナの手を取ると言った。
フェイナは顔を上げると、微かに笑みを浮かべた。
「ええ。行きましょう。」
二人は部屋を出た。
そんな二人の出て行った後の部屋は静かな物であった。けれど、天井裏は違った。
天井裏には二つの影があり、影は部屋に人がいなくなった事で普通の声で話をしている。
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