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lv.4 イシルの村
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[Ⅰ]
イシルの村は、森を抜けて暫く進んだ所にある、大きな山の麓にあった。
日は山の影に隠れ、辺りは夕闇が覆っている。
もうすぐで、夜の帳が降りてくる事だろう。
俺とドムさんはそんな頃に、イシルの村へ到着した。
十数件程度の小さな村で、ログハウス調の丸太小屋ばかりであった。住民は少なそうだ。
しかし、なかなか長い道のりだった。
ドムさんと出会ってから、時間にして10時間近い移動だったからである。
おまけに、森を出た後は太陽が照りつけてくる為、かなり疲弊したのだ。
気温も意外と高い。30度近くあるんじゃないだろうか。
それもあり、途中の河川で生水を摂取し、喉を潤しながらの旅であった。
とはいえ、あのガルマとの戦闘以降は、剣を抜く事もなかったので、そっち方面は少し安堵したところだ。
流石に今の状況で頻繁に戦うのは、命取りになりかねないからである。
それはともかく、この道中、ドムさんから色々と話を聞けた。
その中には、2年前、北の大国グランゼニスに滅ぼされたオヴェリウスの話もあった。
ドムさんの話によれば、今はもうオヴェリウスの名は完全に消え去り、グランゼニスの植民地状態のようである。
シュレンの記憶によると、その当時の戦いは熾烈を極めていたようだ。
ちなみにオヴェリウスは、この大陸の西に広がるオヴェル海の島国で、海洋国家であった。
周囲を海という天然の防壁に囲われたオヴェリウスであったが、グランゼニスの大艦隊によって、わずか10日ほどで陥落したのだ。
しかも、シュレンの記憶によれば、オヴェリウスは地獄のような戦いを強いられていた。
特に、亡者を操る非人道的な死人使いが厄介だった。
記憶によると、死んだ味方が敵となり、みるみる戦況が悪くなっていったからだ。
まるでゾンビ映画状態である。
そして、オヴェリウスは滅んだのだった。
何とか逃げ延びたシュレンも、シムという従者によって毒殺されているので、他の王族も同じ運命を辿ってそうである。
シムはあの時、ルザリア様の御命令と言っていた。
その名はオヴェリウス王家に仕える宮廷魔導師の女の名前であった。
つまりルザリアは、グランゼニスと通じていたという事なんだろう。
しかし……大国グランゼニスは血も涙もない手法で、他国を攻め立てているみたいだ。
シュレンの記憶を紐解くと、元はそんな国ではなかったようである。
だが、先代の国王が崩御してから、非道の覇権国家になったみたいだ。
とはいえ、一言、俺は言いたい。
グランゼニスのゾンビ戦法……それはやったらアカンやろ。
もはや悪の帝国だ。
「ふぅ……本格的に暗くなる前に着けてよかったよ。そういや、コジローさん、イシルの村は初めてだと旅の途中で言ってたな。見ての通りの寂れた小さい村だよ。村人も30人くらいだしな。若い奴もそんなにいないし」
「そのようですね」
まぁ確かに、そんな感じの村である。
見た感じだと、小さな集落といったところだ。
村の入口には、自警団と思われる武装した村人が2人ほど篝火の前にいた。
夜は魔物や獣が活発に動くので、警戒しているんだろう。
ちなみにここで言う魔物とは、勿論、異形の化け物の事である。
森で倒したガルマは魔物ではない。アレはただの獣だ。
シュレンの記憶には、神話やゲームに出てくるドラゴンやマンティコアのようなモノまであった。
流石はファンタジーな異世界である。
正直、勘弁してほしい記憶であったが、見てみたいと思ったのは言うまでもない。
怖いモノ見たさというやつだ。
「ドムさんはこの村が出身なんですか?」
「いや、違うよ。私はこの村に住んでる男に用があって来たんだ。ま、この村には宿もないし、とりあえず、その男の家に今から向かうつもりだよ。たぶん、寝場所は用意してくれる筈だ。さ、行こうか。付いて来てくれ」
「ええ」
俺はドムさんの後に続いた。
静かなイシルの村の中を俺達は進んで行く。
出歩いている人々はあまりいない。
暗くなってきたので、家に入ったんだろう。
周囲を見回したが、今は薄暗い事もあり、どういう景観の村なのかまでは、流石にわからなかった。
とはいえ、近くに案山子みたいなモノが立った畑が見えるので、長閑な場所なんだろう。
そんな村の中を進んでゆくと、ドムさんは一番外れにある丸太小屋の前で立ち止まった。
どうやらここが目的の人物の家のようだ。
ドムさんは玄関扉を軽く数回小突いた。
程なくして扉が開かれる。
すると扉の向こうには、白い髭を蓄えたスキンヘッドの老人が立っていたのである。
年は60代後半といったところか。
ちなみにこの辺りは一応、太陽暦のようだ。1年を350日くらいで区切っている。なので、地球年齢と比べると誤差が結構あったりする。
シュレンもここだと19歳だが、現代日本なら18歳くらいになるのかも知れない。
まぁとはいえ、1日の長さも微妙に違うだろうから、何とも言えないところだ。
老人はドムさんを見て、微笑んだ。
「誰かと思うたら、ドムじゃないか。久しぶりだな。エルの月に会って以来だ」
「おお、フレイの旦那。久しぶりだね」
2人はそう言って、親しそうにハグをした。
オヴェリウスやアルディオンにおける、親しい者とのコミュケーション方法である。つまり、欧米系だ。
フレイという老人はそこで、俺をチラッと見た。
「ン、そちらさんは誰かな?」
「ああ、この人はオヴェリウスから来た旅の剣士で、コジローさんと言う。道中、ガルマに襲われて危ないところを助けてもらったんだよ。宛のない旅してるって言うから、護衛も兼ねて付いてきてもらったんだ」
道中、軽く世間話的にオヴェリウス出身とだけは言っておいた。
この程度なら、大丈夫だろう。
ひ弱で引きこもり気味だったシュレンは、それ程に顔は知られてないからだ。
「ほう、そうだったか。では儂からも礼を言わんとな。儂はドムの友人でフレイという。我が友人を助けて頂き感謝する」
男は胸に右手を当て、軽く頭を下げた。
オヴェリウスやアルディオンにおける、一般的な礼の作法である。
「いえいえ、たまたま休んでいたところ、襲撃に出くわしただけですから、気にしないで下さい。あ、私はコジローという旅の者です。よろしくお願いします、フレイさん」
俺は気楽な感じで挨拶した。
あまり丁寧な挨拶はしないでおこう。
素性がバレる可能性がある。
「しかし、オヴェリウス出身とはね。大変だったな、祖国があんな事になって……」
フレイという老人は目尻を下げ、憐れんでいた。
事の顛末を知っているんだろう。
「ええ、大変でした。ですが……悲しんでばかりもいられないので、生きていく為に旅してるところです」
「そうか……まぁ確かに、そう考えんとやってられんだろうな。さて、外でこんな話をするのもなんだし、中に入ってくれ。ドムもわざわざここに来たという事は、何か大事な用があるんだろう?」
フレイさんはそう言ってドムさんを見た。
ドムさんは意味ありげに微笑んだ。
「流石、フレイの旦那だ。察しが早くて助かるよ」
「そんな事だろうと思ったよ。さ、入ってくれ。といっても、大したもてなしはできんがな」――
イシルの村は、森を抜けて暫く進んだ所にある、大きな山の麓にあった。
日は山の影に隠れ、辺りは夕闇が覆っている。
もうすぐで、夜の帳が降りてくる事だろう。
俺とドムさんはそんな頃に、イシルの村へ到着した。
十数件程度の小さな村で、ログハウス調の丸太小屋ばかりであった。住民は少なそうだ。
しかし、なかなか長い道のりだった。
ドムさんと出会ってから、時間にして10時間近い移動だったからである。
おまけに、森を出た後は太陽が照りつけてくる為、かなり疲弊したのだ。
気温も意外と高い。30度近くあるんじゃないだろうか。
それもあり、途中の河川で生水を摂取し、喉を潤しながらの旅であった。
とはいえ、あのガルマとの戦闘以降は、剣を抜く事もなかったので、そっち方面は少し安堵したところだ。
流石に今の状況で頻繁に戦うのは、命取りになりかねないからである。
それはともかく、この道中、ドムさんから色々と話を聞けた。
その中には、2年前、北の大国グランゼニスに滅ぼされたオヴェリウスの話もあった。
ドムさんの話によれば、今はもうオヴェリウスの名は完全に消え去り、グランゼニスの植民地状態のようである。
シュレンの記憶によると、その当時の戦いは熾烈を極めていたようだ。
ちなみにオヴェリウスは、この大陸の西に広がるオヴェル海の島国で、海洋国家であった。
周囲を海という天然の防壁に囲われたオヴェリウスであったが、グランゼニスの大艦隊によって、わずか10日ほどで陥落したのだ。
しかも、シュレンの記憶によれば、オヴェリウスは地獄のような戦いを強いられていた。
特に、亡者を操る非人道的な死人使いが厄介だった。
記憶によると、死んだ味方が敵となり、みるみる戦況が悪くなっていったからだ。
まるでゾンビ映画状態である。
そして、オヴェリウスは滅んだのだった。
何とか逃げ延びたシュレンも、シムという従者によって毒殺されているので、他の王族も同じ運命を辿ってそうである。
シムはあの時、ルザリア様の御命令と言っていた。
その名はオヴェリウス王家に仕える宮廷魔導師の女の名前であった。
つまりルザリアは、グランゼニスと通じていたという事なんだろう。
しかし……大国グランゼニスは血も涙もない手法で、他国を攻め立てているみたいだ。
シュレンの記憶を紐解くと、元はそんな国ではなかったようである。
だが、先代の国王が崩御してから、非道の覇権国家になったみたいだ。
とはいえ、一言、俺は言いたい。
グランゼニスのゾンビ戦法……それはやったらアカンやろ。
もはや悪の帝国だ。
「ふぅ……本格的に暗くなる前に着けてよかったよ。そういや、コジローさん、イシルの村は初めてだと旅の途中で言ってたな。見ての通りの寂れた小さい村だよ。村人も30人くらいだしな。若い奴もそんなにいないし」
「そのようですね」
まぁ確かに、そんな感じの村である。
見た感じだと、小さな集落といったところだ。
村の入口には、自警団と思われる武装した村人が2人ほど篝火の前にいた。
夜は魔物や獣が活発に動くので、警戒しているんだろう。
ちなみにここで言う魔物とは、勿論、異形の化け物の事である。
森で倒したガルマは魔物ではない。アレはただの獣だ。
シュレンの記憶には、神話やゲームに出てくるドラゴンやマンティコアのようなモノまであった。
流石はファンタジーな異世界である。
正直、勘弁してほしい記憶であったが、見てみたいと思ったのは言うまでもない。
怖いモノ見たさというやつだ。
「ドムさんはこの村が出身なんですか?」
「いや、違うよ。私はこの村に住んでる男に用があって来たんだ。ま、この村には宿もないし、とりあえず、その男の家に今から向かうつもりだよ。たぶん、寝場所は用意してくれる筈だ。さ、行こうか。付いて来てくれ」
「ええ」
俺はドムさんの後に続いた。
静かなイシルの村の中を俺達は進んで行く。
出歩いている人々はあまりいない。
暗くなってきたので、家に入ったんだろう。
周囲を見回したが、今は薄暗い事もあり、どういう景観の村なのかまでは、流石にわからなかった。
とはいえ、近くに案山子みたいなモノが立った畑が見えるので、長閑な場所なんだろう。
そんな村の中を進んでゆくと、ドムさんは一番外れにある丸太小屋の前で立ち止まった。
どうやらここが目的の人物の家のようだ。
ドムさんは玄関扉を軽く数回小突いた。
程なくして扉が開かれる。
すると扉の向こうには、白い髭を蓄えたスキンヘッドの老人が立っていたのである。
年は60代後半といったところか。
ちなみにこの辺りは一応、太陽暦のようだ。1年を350日くらいで区切っている。なので、地球年齢と比べると誤差が結構あったりする。
シュレンもここだと19歳だが、現代日本なら18歳くらいになるのかも知れない。
まぁとはいえ、1日の長さも微妙に違うだろうから、何とも言えないところだ。
老人はドムさんを見て、微笑んだ。
「誰かと思うたら、ドムじゃないか。久しぶりだな。エルの月に会って以来だ」
「おお、フレイの旦那。久しぶりだね」
2人はそう言って、親しそうにハグをした。
オヴェリウスやアルディオンにおける、親しい者とのコミュケーション方法である。つまり、欧米系だ。
フレイという老人はそこで、俺をチラッと見た。
「ン、そちらさんは誰かな?」
「ああ、この人はオヴェリウスから来た旅の剣士で、コジローさんと言う。道中、ガルマに襲われて危ないところを助けてもらったんだよ。宛のない旅してるって言うから、護衛も兼ねて付いてきてもらったんだ」
道中、軽く世間話的にオヴェリウス出身とだけは言っておいた。
この程度なら、大丈夫だろう。
ひ弱で引きこもり気味だったシュレンは、それ程に顔は知られてないからだ。
「ほう、そうだったか。では儂からも礼を言わんとな。儂はドムの友人でフレイという。我が友人を助けて頂き感謝する」
男は胸に右手を当て、軽く頭を下げた。
オヴェリウスやアルディオンにおける、一般的な礼の作法である。
「いえいえ、たまたま休んでいたところ、襲撃に出くわしただけですから、気にしないで下さい。あ、私はコジローという旅の者です。よろしくお願いします、フレイさん」
俺は気楽な感じで挨拶した。
あまり丁寧な挨拶はしないでおこう。
素性がバレる可能性がある。
「しかし、オヴェリウス出身とはね。大変だったな、祖国があんな事になって……」
フレイという老人は目尻を下げ、憐れんでいた。
事の顛末を知っているんだろう。
「ええ、大変でした。ですが……悲しんでばかりもいられないので、生きていく為に旅してるところです」
「そうか……まぁ確かに、そう考えんとやってられんだろうな。さて、外でこんな話をするのもなんだし、中に入ってくれ。ドムもわざわざここに来たという事は、何か大事な用があるんだろう?」
フレイさんはそう言ってドムさんを見た。
ドムさんは意味ありげに微笑んだ。
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