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24話
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「お姉様!」
「ステラ…来てくれのね」
銀の髪をなびかせて、私に抱きつくステラを受け止める
私は真っ白なドレスを身に着けて微笑んだ
「結婚式…楽しみにしていますね」
「ありがとう」
彼女を抱きしめる
私と、ウィリアムはお互いの気持ちを確かめあった数か月後
結婚式を開くことになった、私達は別にいいと言ったのだが
オルターさんとエマが強く後押しして実現した
王都の式場を借りて、ウェディングドレスを着た私は鏡を見る
彼に会う前に最後の確認だ、髪が乱れていないかしっかりと確認する
よし、大丈夫だ
「そうだ、ステラ…言い忘れていました、次期女王、おめでとうございます」
「ふふ…ありがとう!」
ステラは次期女王になることが決まった
レオナードはある日
突然表舞台から消えた
私もステラも理由を知らされていない、噂では恨みを持った女性に刺されたとか…
彼なら有り得ない話ではないな
「ステラね、女王になったらこの国をもっといい国にするの!」
「ええ…私も応援いたしますね」
ステラは私に言われてから学問に励んでいる
女王になってもきっとこの国を良くしてくれるだろう、それに私もウィリアムも彼女を
全力でサポートするつもりだ
「では、また式場で会いましょうステラ」
「はい!待っていますね!」
手を振って出ていくステラを見送り
私も立ち上がる、さぁ…彼に会いに行こう
彼にこの姿を…ウェディングドレスを着た姿を見てもらいたい
可愛いって…言ってくれるかな?
期待を胸に彼が待っているであろう部屋へと向かう
胸の鼓動が早くなっていく
楽しみで浮足立つ気持ちのまま
歩いていると
「お願いします!私と結婚してください!!」
突然聞こえる言葉
私は道の隅から声のする場所を覗くと
そこにはウィリアムと、1人の令嬢が立っていた
彼はただ黙って令嬢を見つめており
目の前の彼女は頬を赤く染めてうっとりと彼を見つめる
「………………」
「お願いします…レオナード様の誕生会のあの日からずっと気になって気になって…」
「君は、僕がシャーロットと結婚することは知っているはずだ」
「はい…でも私の気持ちは抑えられないのです!あの子と離縁してください!お願い致します!私と一緒になって!」
「それは本気で言っているのか?」
「はい…好きなんです、ウィリアム様!」
令嬢がウィリアムに抱きつこうと駆け寄る
私は動かない
なぜか?彼がどう答えるのか…もう分かっているからだ
「すまない…」
「ど、どうして」
ウィリアムは令嬢を止めて受け入れられないと首を横に振る
「君は僕の心を見てくれているか?」
「え?」
「僕の外見や立ち振る舞いは変わったと思う…それは彼女が、シャーロットが居てくれたからだ…僕は彼女の隣に立ちたくて変わった」
「……」
「今も、きっとこの先も、その気持ちは変わらない」
「なんで…私じゃ…」
「彼女の隣に僕がいて、僕の隣にはシャーロットがいて欲しい…僕はそのためにこれからも前に進む」
ウィリアムは言葉を続ける
令嬢はただ下を向きながら黙って聞いていた
「君とは一緒にはなれない、僕には愛するシャーロットがいるから」
「なんで、なんで私じゃだめなの!なんで!」
泣き出した令嬢にウィリアムは涙を拭おうとハンカチを出したが
途中で止めた、その優しさが余計に辛くなると知っていたから
「すまない…僕はシャーロットを待たないといけないんだ…」
彼は泣いている令嬢を置いて去っていった
残された彼女は泣いて地面に膝をついていた
「…………………」
私は、何も言わずに横を通る
きっと、私が何を言っても、どんな言葉をかけても
それは彼女を苦しめる言葉にしかならないから
彼女に罵倒する事はできる
咎めることも
けど、しない…私もウィリアムの隣に立つために
優しい彼の隣には
優しい私が立っていたいから
「なんで………あなたなの?」
泣いている令嬢は呟く
私は、何も言わずに立ち尽くした
「私は頑張ったの、綺麗になるためにいっぱい努力もした…彼を好きな気持ちはあんたに負けるわけない!!なのにどうして!?私は…私は」
ザバァァァァァ!!!
彼女は言葉の途中でバケツに入った水をかけられていた
頭から一気に
「どうして?って…あんたがなにも分かってないからよ」
バケツを持って、そう言った女性
「ベネット………」
見違えるようだった、彼女はあの派手派手しい服装やメイクをやめ
宝石は必要最低限で品の良い…素敵な女性に変わっていたのだ
「久しぶりね、シャーロット」
彼女は今まで私に見せた事のない
明るい笑顔で笑いかけた
「ステラ…来てくれのね」
銀の髪をなびかせて、私に抱きつくステラを受け止める
私は真っ白なドレスを身に着けて微笑んだ
「結婚式…楽しみにしていますね」
「ありがとう」
彼女を抱きしめる
私と、ウィリアムはお互いの気持ちを確かめあった数か月後
結婚式を開くことになった、私達は別にいいと言ったのだが
オルターさんとエマが強く後押しして実現した
王都の式場を借りて、ウェディングドレスを着た私は鏡を見る
彼に会う前に最後の確認だ、髪が乱れていないかしっかりと確認する
よし、大丈夫だ
「そうだ、ステラ…言い忘れていました、次期女王、おめでとうございます」
「ふふ…ありがとう!」
ステラは次期女王になることが決まった
レオナードはある日
突然表舞台から消えた
私もステラも理由を知らされていない、噂では恨みを持った女性に刺されたとか…
彼なら有り得ない話ではないな
「ステラね、女王になったらこの国をもっといい国にするの!」
「ええ…私も応援いたしますね」
ステラは私に言われてから学問に励んでいる
女王になってもきっとこの国を良くしてくれるだろう、それに私もウィリアムも彼女を
全力でサポートするつもりだ
「では、また式場で会いましょうステラ」
「はい!待っていますね!」
手を振って出ていくステラを見送り
私も立ち上がる、さぁ…彼に会いに行こう
彼にこの姿を…ウェディングドレスを着た姿を見てもらいたい
可愛いって…言ってくれるかな?
期待を胸に彼が待っているであろう部屋へと向かう
胸の鼓動が早くなっていく
楽しみで浮足立つ気持ちのまま
歩いていると
「お願いします!私と結婚してください!!」
突然聞こえる言葉
私は道の隅から声のする場所を覗くと
そこにはウィリアムと、1人の令嬢が立っていた
彼はただ黙って令嬢を見つめており
目の前の彼女は頬を赤く染めてうっとりと彼を見つめる
「………………」
「お願いします…レオナード様の誕生会のあの日からずっと気になって気になって…」
「君は、僕がシャーロットと結婚することは知っているはずだ」
「はい…でも私の気持ちは抑えられないのです!あの子と離縁してください!お願い致します!私と一緒になって!」
「それは本気で言っているのか?」
「はい…好きなんです、ウィリアム様!」
令嬢がウィリアムに抱きつこうと駆け寄る
私は動かない
なぜか?彼がどう答えるのか…もう分かっているからだ
「すまない…」
「ど、どうして」
ウィリアムは令嬢を止めて受け入れられないと首を横に振る
「君は僕の心を見てくれているか?」
「え?」
「僕の外見や立ち振る舞いは変わったと思う…それは彼女が、シャーロットが居てくれたからだ…僕は彼女の隣に立ちたくて変わった」
「……」
「今も、きっとこの先も、その気持ちは変わらない」
「なんで…私じゃ…」
「彼女の隣に僕がいて、僕の隣にはシャーロットがいて欲しい…僕はそのためにこれからも前に進む」
ウィリアムは言葉を続ける
令嬢はただ下を向きながら黙って聞いていた
「君とは一緒にはなれない、僕には愛するシャーロットがいるから」
「なんで、なんで私じゃだめなの!なんで!」
泣き出した令嬢にウィリアムは涙を拭おうとハンカチを出したが
途中で止めた、その優しさが余計に辛くなると知っていたから
「すまない…僕はシャーロットを待たないといけないんだ…」
彼は泣いている令嬢を置いて去っていった
残された彼女は泣いて地面に膝をついていた
「…………………」
私は、何も言わずに横を通る
きっと、私が何を言っても、どんな言葉をかけても
それは彼女を苦しめる言葉にしかならないから
彼女に罵倒する事はできる
咎めることも
けど、しない…私もウィリアムの隣に立つために
優しい彼の隣には
優しい私が立っていたいから
「なんで………あなたなの?」
泣いている令嬢は呟く
私は、何も言わずに立ち尽くした
「私は頑張ったの、綺麗になるためにいっぱい努力もした…彼を好きな気持ちはあんたに負けるわけない!!なのにどうして!?私は…私は」
ザバァァァァァ!!!
彼女は言葉の途中でバケツに入った水をかけられていた
頭から一気に
「どうして?って…あんたがなにも分かってないからよ」
バケツを持って、そう言った女性
「ベネット………」
見違えるようだった、彼女はあの派手派手しい服装やメイクをやめ
宝石は必要最低限で品の良い…素敵な女性に変わっていたのだ
「久しぶりね、シャーロット」
彼女は今まで私に見せた事のない
明るい笑顔で笑いかけた
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