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劣等感・終 セドアside
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もう来る事はないと思っていた皇宮へと招かれ、以前とはまるで違う立場で客室に案内される。
周囲の使用人や衛兵は、俺が居た頃の面々からは一新されている。
そして話も聞いているのだろう。
皆が、俺を睨みつけていた。
刺さる視線の中で、客室に訪れた彼女へと頭を下げる。
「……会う機会をくれて、感謝する。ラシェル」
「挨拶はいりません。貴方が手紙に書いていたクロヴィスを救えるかもしれないという話を、聞かせてください」
当然、俺の挨拶など彼女が望むはずもない。
分かっていた事だが、もう縮まる事はない距離を痛感して胸が締め付けられた。
それでも、彼女が望むように要件のみを伝える。
「これを……知っているか?」
「っ……! それは……」
俺が机に置いたのは、魔法で栄えたルーン国の書物。
その内容は禁忌とされている魔法に関して記されたものだ。
ラシェルの視線や反応を見るに、恐らく彼女も知っているのだろう。
「エミリーの実家であるフォーゲル公爵家に協力してもらい。この書物を手に入れてもらってきた」
「エミリー……が?」
「あぁ、彼女の父親は流刑になった娘であっても愛してくれているようでな。快く協力してくれたよ」
「これを、貴方も読んだのですか?」
「その口ぶりだと、君も読んだのだろうな。だったら……この事も知っているはずだ」
折り目のついたページを開き、ラシェルへと見せる。
禁忌とされている魔法……その中でも彼女が最も望むであろう。
人体蘇生の禁忌……
「この一年、この魔法の術式の解読をし続けた。かつてクロヴィスを殺した一級魔術師たちをかき集めて、贖罪のためだと協力させてな」
「……どして、そこまで」
「情けない姿のまま生きるなど、皇族として認められないからだ。クロヴィスに情けをかけられて、こんな生き恥を晒し続ける人生ではなく……皇族として生まれ落ちた矜持を持って天命を終えてみせたい」
「……」
「この魔法ならば、クロヴィスが生き永らえさせる可能性が––」
「無理ですよ。セドア様」
彼女はそう言って、俺の言葉に嬉しさを見せずに俯いた。
「私もルーン国の書物を解読して、その魔法に半年前に辿り着きました。しかし……その魔法には重大な欠陥があると、貴方も分かっているでしょう?」
「蘇生魔法には、死体が必要……という記述か……」
「はい。クロヴィスの現状の身体は、彼本来の身体ではない。だから……その蘇生魔法は使えない」
「……」
「それに、代償だって必要です。膨大な魔力を捧げれば、もう二度と魔法が使えなくなるかもしれない。協力する方など……」
「ラシェル……俺がここに来たのは、確かな勝算があるからだ」
呟きつつ、立ち上がる。
咄嗟に、周囲の騎士が俺を取り囲んだ。
よく教育されている。
ラシェルにもしも危害を加える気だったなら、俺は死んでいただろうな。
「安心しろ。案内したい場所があるだけだ。そこに……クロヴィスを救う手がかりがある」
戸惑うラシェルや騎士を横目に、俺は見慣れた皇宮を歩いていく。
大人しく着いて来る彼らを連れて、以前まで俺が使っていた部屋へと訪れた。
「ここに……なにが?」
「ラシェル、俺達のような皇族はもしものため。誰にも知られぬ避難路を作っている。皇族として扱われていなかったクロヴィスは知らないだろうがな」
そう言って、俺は部屋の壁を押し込む。
パズルのように組み合っていた石壁にくぼみがうまれ、それを動かすと隠された通路が現れた。
「着いて来てくれ。見せたいものがある」
「セドア様……」
驚いている彼らに説明する時間はない。
通路を歩いていけば、避難のために用意された部屋がある。
そこに置かれた古びた寝台の上に……
クロヴィスの肉体……焼けた死体が残っていた。
「あれは、クロヴィスの死体だ」
「っ!? そんな……はずが……」
「前に、奴の死体を見つけたと言っただろう。あれは本当に……クロヴィスだったのだ」
「で、ですが……もう何年も経っているのでしょう?」
「……いずれラシェルを諦めさせるため、保存魔法をかけさせていた死体だ。だから肉体は腐りきってはいない」
保存魔法は解かれておらず、焼けた死体だがクロヴィスの肉体は完全に朽ちてはいない。
皮肉なものだ……
「ラシェルを手に入れると拘った考えが、結果的に良かったのかもしれないな」
「囚われていなければ、クロヴィスは亡くなってません」
「確かにそうだったな。そっちが先か……」
苦笑を漏らしつつ、ラシェルに視線を向ける。
「今の君が持つ治癒魔法の力なら……焼けた死体の修復も可能だろう?」
「っ!?」
「そして、蘇生魔法を施行する者達は……かつての一級魔術師がいる。彼らは流刑を解除されるなら、協力してくれるはずだ」
「……直ぐに準備を!」
賢明だ。
彼女は、過去に囚われずに直ぐにクロヴィスを救う判断を皆に下した。
皇后として、帝国の未来のためにも最善を選んだのだろう。
クロヴィスの焼死体が運ばれて、俺が連れて来ていた一級魔術師も気まずい表情で呼び出された。
そして……仮初の肉体で生きるクロヴィスも、同じ部屋に運ばれてきた。
あれだけ憎んでいたあいつは、起き上がる気配もない。
「今すぐに、クロヴィスの焼かれた肉体を……治します」
そう言って、彼女は集中して治癒魔法を扱う。
かつてクロヴィスの傷を治していたように、焼かれた遺体が徐々に綺麗な肌を取り戻し、奴の面影へと戻っていく。
「ここからが本番だ。一級魔術師たちと……ラシェルの光の魔力でクロヴィスの魔力を、本来の肉体に戻す」
禁忌である蘇生魔法の術式は、皆が頭に叩き込んでいる。
大丈夫だ……失敗はないはずだ。
だが、その時。
ラシェルが、唇を噛みながら小さく呟いた。
「駄目です……足りない」
「どうしたんだ、ラシェル」
「クロヴィスの本来の肉体は修復しました。だけど……彼の血が足りないの」
「っ……」
「身体が焼けたせいもあるけれど、彼が血に魔法をかけたと言っていた通り、自分の血を抜いたせいかもしれない……」
予想はしていた事だった。
焼かれた肉体を修復しようと、本来必要な全てが戻る訳ではない。
だから……予想していたのだ。
「ラシェル」
「セドア様……?」
灯りかけた希望が潰えそうな事で、涙をこぼす彼女に俺は微笑む。
清き血統だと誇って身を滅ぼした俺だが……
ようやく、この血統に見合う役目を終えられそうだ。
「奴と半分だけ繋がる俺がいるだろう」
呟きつつ、俺は近くの護衛騎士から剣を抜き取り。
自身の胸へと、突き立てた。
◇◇◇
あれは、俺が七歳の時だった。
『おい、なにを泣いているんだ』
庭園で、一人で泣いていた小さな子供に話しかけた。
そいつは、涙に潤んだ瞳で俺を見つめる。
『お母様が……死んじゃったの。僕は……一人なの』
紅の瞳。
使用人達が話していた、俺の弟か。
『お前、名前は』
『クロヴィス……』
『いいかクロヴィス。お前は一人じゃない。なぜなら、俺がいるからな』
『え?』
『俺はお前の兄だ。だから……寂しいなら一緒にいてやるよ』
『兄……上?』
『あぁ。だからもしも困った時は、俺が助けてやるからな』
弟ならば、兄として優しくしてやろう。
それが皇族として生きていく俺の務めであり、兄の役目だ。
そう思い、俺は幼きクロヴィスの傍に居続けて、寂しいならと遊んでやった。
しかしその光景を、父上が冷えた瞳で見ていることに気付きもしなかったのだ。
『セドア。お前は清き血統を継いだ。次期皇帝だ。アレとは関わるな』
ある日、俺を呼び出した父上は開口一番にそう告げた。
『父上?』
『これから皇帝として生きるお前は、いちいち弱者に関わるな』
『しかし、あれは……俺の弟で……』
『違う。あれは下民の血を継いでいる。そして我が帝国の魔物を駆除するための道具でもある』
『っ……』
『その道具ごときと馴染むな。儂を失望させるなよ……セドア』
幼き俺には、父上の言葉は絶対だった。
だから、その日から俺はクロヴィスを突き放した。
『兄上』と呼んで慕ってくれた弟を……
◇◇◇
「……ア様! セドア様!」
あぁ……走馬灯のように、忘れかけていた記憶を思い出していたようだ。
もう、息もできない。
当然だ。
俺は自身の胸に、剣を突き立てて血を流したのだから。
「セドア様……どうして、こんな事を!」
「分かってるだろ。俺の血を使え……半分は、同じだ。可能性があるかもしれない」
「ですが、それでは……貴方が……」
「なぁ、ラシェル……さっき言っただろ。俺は、皇族として生まれ落ちた矜持を持って天命を終えてみせると……」
呟きつつ、眠っているクロヴィスを見つめる。
「元は俺のせいだ。……後悔もない。むしろ情けない姿ではなく、誇りを持って死ねるなら本望だ」
「セドア様……」
もう喋る力もなくて……倒れ込む。
そして這いずって、クロヴィスの死体の横へと転がった。
「はぁ……はぁ……」
後悔など、あるはずもない。
情けない姿を、これ以上誰かに晒す必要もなくなるのだから。
それに……
『もしも困った時は、俺が助けてやるからな』
クロヴィス。
お前に言った約束ぐらいは、守ってみせるよ。
お前が言った通り。
たった一人の、兄……だったからな。
周囲の使用人や衛兵は、俺が居た頃の面々からは一新されている。
そして話も聞いているのだろう。
皆が、俺を睨みつけていた。
刺さる視線の中で、客室に訪れた彼女へと頭を下げる。
「……会う機会をくれて、感謝する。ラシェル」
「挨拶はいりません。貴方が手紙に書いていたクロヴィスを救えるかもしれないという話を、聞かせてください」
当然、俺の挨拶など彼女が望むはずもない。
分かっていた事だが、もう縮まる事はない距離を痛感して胸が締め付けられた。
それでも、彼女が望むように要件のみを伝える。
「これを……知っているか?」
「っ……! それは……」
俺が机に置いたのは、魔法で栄えたルーン国の書物。
その内容は禁忌とされている魔法に関して記されたものだ。
ラシェルの視線や反応を見るに、恐らく彼女も知っているのだろう。
「エミリーの実家であるフォーゲル公爵家に協力してもらい。この書物を手に入れてもらってきた」
「エミリー……が?」
「あぁ、彼女の父親は流刑になった娘であっても愛してくれているようでな。快く協力してくれたよ」
「これを、貴方も読んだのですか?」
「その口ぶりだと、君も読んだのだろうな。だったら……この事も知っているはずだ」
折り目のついたページを開き、ラシェルへと見せる。
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人体蘇生の禁忌……
「この一年、この魔法の術式の解読をし続けた。かつてクロヴィスを殺した一級魔術師たちをかき集めて、贖罪のためだと協力させてな」
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「……」
「この魔法ならば、クロヴィスが生き永らえさせる可能性が––」
「無理ですよ。セドア様」
彼女はそう言って、俺の言葉に嬉しさを見せずに俯いた。
「私もルーン国の書物を解読して、その魔法に半年前に辿り着きました。しかし……その魔法には重大な欠陥があると、貴方も分かっているでしょう?」
「蘇生魔法には、死体が必要……という記述か……」
「はい。クロヴィスの現状の身体は、彼本来の身体ではない。だから……その蘇生魔法は使えない」
「……」
「それに、代償だって必要です。膨大な魔力を捧げれば、もう二度と魔法が使えなくなるかもしれない。協力する方など……」
「ラシェル……俺がここに来たのは、確かな勝算があるからだ」
呟きつつ、立ち上がる。
咄嗟に、周囲の騎士が俺を取り囲んだ。
よく教育されている。
ラシェルにもしも危害を加える気だったなら、俺は死んでいただろうな。
「安心しろ。案内したい場所があるだけだ。そこに……クロヴィスを救う手がかりがある」
戸惑うラシェルや騎士を横目に、俺は見慣れた皇宮を歩いていく。
大人しく着いて来る彼らを連れて、以前まで俺が使っていた部屋へと訪れた。
「ここに……なにが?」
「ラシェル、俺達のような皇族はもしものため。誰にも知られぬ避難路を作っている。皇族として扱われていなかったクロヴィスは知らないだろうがな」
そう言って、俺は部屋の壁を押し込む。
パズルのように組み合っていた石壁にくぼみがうまれ、それを動かすと隠された通路が現れた。
「着いて来てくれ。見せたいものがある」
「セドア様……」
驚いている彼らに説明する時間はない。
通路を歩いていけば、避難のために用意された部屋がある。
そこに置かれた古びた寝台の上に……
クロヴィスの肉体……焼けた死体が残っていた。
「あれは、クロヴィスの死体だ」
「っ!? そんな……はずが……」
「前に、奴の死体を見つけたと言っただろう。あれは本当に……クロヴィスだったのだ」
「で、ですが……もう何年も経っているのでしょう?」
「……いずれラシェルを諦めさせるため、保存魔法をかけさせていた死体だ。だから肉体は腐りきってはいない」
保存魔法は解かれておらず、焼けた死体だがクロヴィスの肉体は完全に朽ちてはいない。
皮肉なものだ……
「ラシェルを手に入れると拘った考えが、結果的に良かったのかもしれないな」
「囚われていなければ、クロヴィスは亡くなってません」
「確かにそうだったな。そっちが先か……」
苦笑を漏らしつつ、ラシェルに視線を向ける。
「今の君が持つ治癒魔法の力なら……焼けた死体の修復も可能だろう?」
「っ!?」
「そして、蘇生魔法を施行する者達は……かつての一級魔術師がいる。彼らは流刑を解除されるなら、協力してくれるはずだ」
「……直ぐに準備を!」
賢明だ。
彼女は、過去に囚われずに直ぐにクロヴィスを救う判断を皆に下した。
皇后として、帝国の未来のためにも最善を選んだのだろう。
クロヴィスの焼死体が運ばれて、俺が連れて来ていた一級魔術師も気まずい表情で呼び出された。
そして……仮初の肉体で生きるクロヴィスも、同じ部屋に運ばれてきた。
あれだけ憎んでいたあいつは、起き上がる気配もない。
「今すぐに、クロヴィスの焼かれた肉体を……治します」
そう言って、彼女は集中して治癒魔法を扱う。
かつてクロヴィスの傷を治していたように、焼かれた遺体が徐々に綺麗な肌を取り戻し、奴の面影へと戻っていく。
「ここからが本番だ。一級魔術師たちと……ラシェルの光の魔力でクロヴィスの魔力を、本来の肉体に戻す」
禁忌である蘇生魔法の術式は、皆が頭に叩き込んでいる。
大丈夫だ……失敗はないはずだ。
だが、その時。
ラシェルが、唇を噛みながら小さく呟いた。
「駄目です……足りない」
「どうしたんだ、ラシェル」
「クロヴィスの本来の肉体は修復しました。だけど……彼の血が足りないの」
「っ……」
「身体が焼けたせいもあるけれど、彼が血に魔法をかけたと言っていた通り、自分の血を抜いたせいかもしれない……」
予想はしていた事だった。
焼かれた肉体を修復しようと、本来必要な全てが戻る訳ではない。
だから……予想していたのだ。
「ラシェル」
「セドア様……?」
灯りかけた希望が潰えそうな事で、涙をこぼす彼女に俺は微笑む。
清き血統だと誇って身を滅ぼした俺だが……
ようやく、この血統に見合う役目を終えられそうだ。
「奴と半分だけ繋がる俺がいるだろう」
呟きつつ、俺は近くの護衛騎士から剣を抜き取り。
自身の胸へと、突き立てた。
◇◇◇
あれは、俺が七歳の時だった。
『おい、なにを泣いているんだ』
庭園で、一人で泣いていた小さな子供に話しかけた。
そいつは、涙に潤んだ瞳で俺を見つめる。
『お母様が……死んじゃったの。僕は……一人なの』
紅の瞳。
使用人達が話していた、俺の弟か。
『お前、名前は』
『クロヴィス……』
『いいかクロヴィス。お前は一人じゃない。なぜなら、俺がいるからな』
『え?』
『俺はお前の兄だ。だから……寂しいなら一緒にいてやるよ』
『兄……上?』
『あぁ。だからもしも困った時は、俺が助けてやるからな』
弟ならば、兄として優しくしてやろう。
それが皇族として生きていく俺の務めであり、兄の役目だ。
そう思い、俺は幼きクロヴィスの傍に居続けて、寂しいならと遊んでやった。
しかしその光景を、父上が冷えた瞳で見ていることに気付きもしなかったのだ。
『セドア。お前は清き血統を継いだ。次期皇帝だ。アレとは関わるな』
ある日、俺を呼び出した父上は開口一番にそう告げた。
『父上?』
『これから皇帝として生きるお前は、いちいち弱者に関わるな』
『しかし、あれは……俺の弟で……』
『違う。あれは下民の血を継いでいる。そして我が帝国の魔物を駆除するための道具でもある』
『っ……』
『その道具ごときと馴染むな。儂を失望させるなよ……セドア』
幼き俺には、父上の言葉は絶対だった。
だから、その日から俺はクロヴィスを突き放した。
『兄上』と呼んで慕ってくれた弟を……
◇◇◇
「……ア様! セドア様!」
あぁ……走馬灯のように、忘れかけていた記憶を思い出していたようだ。
もう、息もできない。
当然だ。
俺は自身の胸に、剣を突き立てて血を流したのだから。
「セドア様……どうして、こんな事を!」
「分かってるだろ。俺の血を使え……半分は、同じだ。可能性があるかもしれない」
「ですが、それでは……貴方が……」
「なぁ、ラシェル……さっき言っただろ。俺は、皇族として生まれ落ちた矜持を持って天命を終えてみせると……」
呟きつつ、眠っているクロヴィスを見つめる。
「元は俺のせいだ。……後悔もない。むしろ情けない姿ではなく、誇りを持って死ねるなら本望だ」
「セドア様……」
もう喋る力もなくて……倒れ込む。
そして這いずって、クロヴィスの死体の横へと転がった。
「はぁ……はぁ……」
後悔など、あるはずもない。
情けない姿を、これ以上誰かに晒す必要もなくなるのだから。
それに……
『もしも困った時は、俺が助けてやるからな』
クロヴィス。
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