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24話
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「計画変更だ。こうなったら多少の犠牲も、目撃証言も仕方ない。事情を知っている者の口を閉ざす」
馬車から出て来た男たち。
他にも乗客を装っていた老婆までもがナイフや剣を取り出して私達に歩いてくる。
数は向こうが多く、彼らには直ぐに処理ができる腕があるのだろう。
「面倒だが仕事だ。俺はジジイをやる」
「私はあの男で」
彼らの余裕そうな言葉遣い、焦りもしない態度。
言っていた通りに、裏社会で生き抜いてきた自信があるんだ。
でも……
「ルミナス先生とセルジュ先生……頼めるか」
「はい、半分は引き受けますよ」
「フルゴ学園長は、セルジュ先生と私に任せて下がっていてください」
フルゴ学園長、セルジュさん、ルミナス先生も怯えもしない。
それもそうだ。
彼らだって……長年、魔法学という圧倒的な力を教えてきた自負があるのだから。
「やれ! 魔法を使う者の欠点である魔法発動までに殺せば問題ない!」
走り出した男たちに、フルゴ学園長は微笑んだ。
「青いの。本当の魔法を相手にしたこともないとは」
呟きが漏れた瞬間、フルゴ学園長は片手を伸ばす。
すると壊れた馬車の破片が浮きあがり、それらが意志を持つように相手に襲い掛かった。
目にも止まらぬ速さ、そして巨大な物体が相手を吹き飛ばすのだ。
私も始めて見る……高度な重力操作魔法。
それもこれほどの短時間で発動できるなんて。
「なっ! なにが……」
「怯まず行け! 止まった瞬間にやられるぞ!」
掛け声もむなしく、フルゴ学園長の牽制によって猶予が生まれた。
その瞬間を逃さずにルミナス先生が魔法を発動した。
「っ!」
「これでは、子供たちの喧嘩を止める方が苦労しますね」
地面が音を立てて凍っていき、相手の足元から胸までも覆っていく。
身動きができずに、驚きの形相のまま彼らが氷をまとって動かなくなる。
ティルが以前に使った複合魔法を、この規模で使ったのだ。
「……ひ、ひぃ」
「に、にげろ!」
私にナイフを使って脅していた男。
服を破った男。
どちらもが表情に怯えを浮かべて、即座に逃げるために背を向ける。
「聞いてねぇぞ! こんな奴らがいるなんて!」
「にげ––––っ!」
しかし逃げる彼らへと、走っていく影が見えた。
蒼い瞳が軌跡を描き、怒りの灯った瞳でセルジュさんが拳を握る。
一瞬で男たちの眼前に迫った彼は、その拳を叩きつけた。
「「っ!!!」」
男たちが呆気なく、馬車へと豪快に突き飛ばされる。
馬車は壊れて、破片によって傷だらけになった男たちはもう動かない。
「うちの教え子に傷付けといて、逃がすはずがないだろ」
セルジュさんが見せたのは、魔法で身体を強化するもの。
そこらの騎士では相手にならぬ膂力は、魔法で引き上げたのだ。
あの集団をものの数十秒で制圧してしまった……
流石は国内で最高峰の魔法学園の先生。
子供が使っても危険な魔法……その専門家の大人となれば、その力は圧倒的だった。
「ひとまず……こやつらを騎士団に預け、その依頼主を聞かねばな」
依頼主は公爵家と言っていた。
仕事を終えたと余裕そうだった男を思い出す。
フルゴ学園長に伝えれば、彼は頷いて私の肩を叩いた。
「分かった。儂からも騎士団と連携して、必ず大元を聞き出そう。だから今は……」
フルゴ学園長は私の背を押した。
「怖かったろう。今は学園に戻るといい、セルジュ先生……着いて行ってやれ」
「分かりました」
「儂とルミナス先生は、この者達を騎士団が来るまで見ておく。始業前には戻ると他の先生に伝えてくれ」
セルジュさんは私を支えるようにして、肩に手を添えてくれる。
正直、いまだに恐怖で足が震えていたので助かった。
「すまなかった。遅すぎたな」
「あの……セルジュさん。大丈夫です! こうして無事ですし、助けてくれましたから」
私は呟きながら、首元に手を伸ばす。
ナイフを突きつけられて、少し切れていた傷を魔法で癒した。
「ほら、無事です」
「無事じゃないだろ。無理するな」
セルジュさんが羽織らせてくれた上着。
ずれかけていたのを再度、肩まで引き上げてくれる。
そして学園まで彼は、私を支えて歩いてくれた。
「これからは、俺が傍で守る。教え子であるレディアに傷を負わせるなんて、失格もいいとこだ」
セルジュさんの後悔を滲ませた言葉。
それは教える立場ゆえの葛藤だと気付いて、私はその意思を汲んで頷いた。
◇◇◇
学園に着いたが、玄関前に居たのは他でもないカルーとティルだった。
いつも私が学園に来るのを迎えてくれる二人。
笑顔で駆け寄る二人が、今日だけは私を見て心配そうに走る。
「レディア先生!」
「先生!」
二人とも私に駆け寄って、その瞳が揺らぐ。
心配、安否を気にする小さな目線に不安を与える訳にはいかない。
「二人とも、大丈夫だよ。先生は無事だから」
笑って、安心してと伝える。
だけどカルーだけは、その表情を強張らせて立ち止まった。
「先生……」
呟かれた言葉は震えていた。
私を見つめる視線と共に、カルーは言葉を続けた。
「僕の……せいだよね。きっと……きっと叔母さんが」
「ちが、違うよ。カルーのせいじゃ……」
「先生、僕は先生のおかげで友達ができたの、笑い合って楽しい毎日になったの」
「カルー?」
「でもそれができたのはね。初めて会った時に先生が笑ってくれたから、笑ってティルと一緒にいていいって言ってくれたから。今の僕は幸せなのは先生のおかげ」
カルーは拳を握って叫んだ。
「先生にもらってばかりなのに、僕のせいで先生が傷付くのは……もう嫌だ」
「カルー! これは貴方のせいじゃ……」
「僕だってティルと同じで、先生が大好きなの。傷ついてほしくない……だから」
「っ!」
「だから、勇気がなかったけど、先生のためなら全部話すよ」
カルーの言葉に、私とセルジュさんはその視線を真っ直ぐに向ける。
彼の宣言は、信頼と心配によってもたらされた……私達が求めていたものだから。
「もう叔母さんに怖がったりしない、先生のために……全部、話すよ。叔母さんにされたことを全部」
馬車から出て来た男たち。
他にも乗客を装っていた老婆までもがナイフや剣を取り出して私達に歩いてくる。
数は向こうが多く、彼らには直ぐに処理ができる腕があるのだろう。
「面倒だが仕事だ。俺はジジイをやる」
「私はあの男で」
彼らの余裕そうな言葉遣い、焦りもしない態度。
言っていた通りに、裏社会で生き抜いてきた自信があるんだ。
でも……
「ルミナス先生とセルジュ先生……頼めるか」
「はい、半分は引き受けますよ」
「フルゴ学園長は、セルジュ先生と私に任せて下がっていてください」
フルゴ学園長、セルジュさん、ルミナス先生も怯えもしない。
それもそうだ。
彼らだって……長年、魔法学という圧倒的な力を教えてきた自負があるのだから。
「やれ! 魔法を使う者の欠点である魔法発動までに殺せば問題ない!」
走り出した男たちに、フルゴ学園長は微笑んだ。
「青いの。本当の魔法を相手にしたこともないとは」
呟きが漏れた瞬間、フルゴ学園長は片手を伸ばす。
すると壊れた馬車の破片が浮きあがり、それらが意志を持つように相手に襲い掛かった。
目にも止まらぬ速さ、そして巨大な物体が相手を吹き飛ばすのだ。
私も始めて見る……高度な重力操作魔法。
それもこれほどの短時間で発動できるなんて。
「なっ! なにが……」
「怯まず行け! 止まった瞬間にやられるぞ!」
掛け声もむなしく、フルゴ学園長の牽制によって猶予が生まれた。
その瞬間を逃さずにルミナス先生が魔法を発動した。
「っ!」
「これでは、子供たちの喧嘩を止める方が苦労しますね」
地面が音を立てて凍っていき、相手の足元から胸までも覆っていく。
身動きができずに、驚きの形相のまま彼らが氷をまとって動かなくなる。
ティルが以前に使った複合魔法を、この規模で使ったのだ。
「……ひ、ひぃ」
「に、にげろ!」
私にナイフを使って脅していた男。
服を破った男。
どちらもが表情に怯えを浮かべて、即座に逃げるために背を向ける。
「聞いてねぇぞ! こんな奴らがいるなんて!」
「にげ––––っ!」
しかし逃げる彼らへと、走っていく影が見えた。
蒼い瞳が軌跡を描き、怒りの灯った瞳でセルジュさんが拳を握る。
一瞬で男たちの眼前に迫った彼は、その拳を叩きつけた。
「「っ!!!」」
男たちが呆気なく、馬車へと豪快に突き飛ばされる。
馬車は壊れて、破片によって傷だらけになった男たちはもう動かない。
「うちの教え子に傷付けといて、逃がすはずがないだろ」
セルジュさんが見せたのは、魔法で身体を強化するもの。
そこらの騎士では相手にならぬ膂力は、魔法で引き上げたのだ。
あの集団をものの数十秒で制圧してしまった……
流石は国内で最高峰の魔法学園の先生。
子供が使っても危険な魔法……その専門家の大人となれば、その力は圧倒的だった。
「ひとまず……こやつらを騎士団に預け、その依頼主を聞かねばな」
依頼主は公爵家と言っていた。
仕事を終えたと余裕そうだった男を思い出す。
フルゴ学園長に伝えれば、彼は頷いて私の肩を叩いた。
「分かった。儂からも騎士団と連携して、必ず大元を聞き出そう。だから今は……」
フルゴ学園長は私の背を押した。
「怖かったろう。今は学園に戻るといい、セルジュ先生……着いて行ってやれ」
「分かりました」
「儂とルミナス先生は、この者達を騎士団が来るまで見ておく。始業前には戻ると他の先生に伝えてくれ」
セルジュさんは私を支えるようにして、肩に手を添えてくれる。
正直、いまだに恐怖で足が震えていたので助かった。
「すまなかった。遅すぎたな」
「あの……セルジュさん。大丈夫です! こうして無事ですし、助けてくれましたから」
私は呟きながら、首元に手を伸ばす。
ナイフを突きつけられて、少し切れていた傷を魔法で癒した。
「ほら、無事です」
「無事じゃないだろ。無理するな」
セルジュさんが羽織らせてくれた上着。
ずれかけていたのを再度、肩まで引き上げてくれる。
そして学園まで彼は、私を支えて歩いてくれた。
「これからは、俺が傍で守る。教え子であるレディアに傷を負わせるなんて、失格もいいとこだ」
セルジュさんの後悔を滲ませた言葉。
それは教える立場ゆえの葛藤だと気付いて、私はその意思を汲んで頷いた。
◇◇◇
学園に着いたが、玄関前に居たのは他でもないカルーとティルだった。
いつも私が学園に来るのを迎えてくれる二人。
笑顔で駆け寄る二人が、今日だけは私を見て心配そうに走る。
「レディア先生!」
「先生!」
二人とも私に駆け寄って、その瞳が揺らぐ。
心配、安否を気にする小さな目線に不安を与える訳にはいかない。
「二人とも、大丈夫だよ。先生は無事だから」
笑って、安心してと伝える。
だけどカルーだけは、その表情を強張らせて立ち止まった。
「先生……」
呟かれた言葉は震えていた。
私を見つめる視線と共に、カルーは言葉を続けた。
「僕の……せいだよね。きっと……きっと叔母さんが」
「ちが、違うよ。カルーのせいじゃ……」
「先生、僕は先生のおかげで友達ができたの、笑い合って楽しい毎日になったの」
「カルー?」
「でもそれができたのはね。初めて会った時に先生が笑ってくれたから、笑ってティルと一緒にいていいって言ってくれたから。今の僕は幸せなのは先生のおかげ」
カルーは拳を握って叫んだ。
「先生にもらってばかりなのに、僕のせいで先生が傷付くのは……もう嫌だ」
「カルー! これは貴方のせいじゃ……」
「僕だってティルと同じで、先生が大好きなの。傷ついてほしくない……だから」
「っ!」
「だから、勇気がなかったけど、先生のためなら全部話すよ」
カルーの言葉に、私とセルジュさんはその視線を真っ直ぐに向ける。
彼の宣言は、信頼と心配によってもたらされた……私達が求めていたものだから。
「もう叔母さんに怖がったりしない、先生のために……全部、話すよ。叔母さんにされたことを全部」
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