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第17話 なんで転生したか分からないんだがぁ?
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⑰
「僕ぁ、どうしてこのMLOの世界、スタテラムンドゥスに転生したんだろうねぇ」
死んだ理由はまあ、当然過労だろうけどねぇ。
あんな働き方してたらそりゃあ死ぬ。
昔読んでたラノベだったら、神の手違いだとか、神に哀れまれたとか、そんなのが多かったんだけど、それっぽい存在になんか会ってないしなぁ。
一応、この世界にも女神はいる設定だった。
なんだっけ、ドイツ語ベースだかのちょっと覚えにくい名前。
「えーっと、ジルゲッティンリヒトだったかなぁ?」
ゲームだと僕らプレイヤーは、魔の力が増大して乱れた力のバランスを元に戻すために、その女神によって召喚されたって設定だった。
ゲームタイトルにあったリブラ、つまりは天秤の意味する部分だ。
その設定の通り、バランサーとして召喚された、とかなんだろうか?
じゃぁ、ゲームのように傭兵になって各地を巡り、いい塩梅に魔の力を弱めるのが役目?
「でも、何も聞かされずに放り出されてるしなぁ」
一応、あのゲームは農家をしたり職人になったり、魔物を狩ったり、好きなように遊ぶのが前提ではあった。
その上でメインストーリーがあって、最終的には魔の力を必要以上に強める原因、大魔王を討伐するのが目的だ。
僕らプレイヤーが住人よりジョブを極めやすいのは、そのために女神が授けた加護のおかげってことになってたはずだねぇ。
まぁ、たしかに、この森の様子からして魔の力に傾いてるって言われたらそうなのかもしれないけど、それなら僕一人でどうこうできる問題じゃないと思うんだよねぇ。
設定上もたくさんのプレイヤーを呼んでどうにかバランスをとろうとしたってなってるくらいだし。
とすると、偶然魂が異世界に迷い込んだパターンの転生なのかねぇ?
それで、死ぬ直前、MLOのことを思い浮かべていたから、偶然、この世界にこのゲームキャラのスペックで転生した?
うーん、否定しきれないねぇ。
リアリティのない偶然って、実際にはけっこうあるからねぇ。
隕石に当たって死んだ人は実際にいるし、宝くじで億の単位が連続で当たった人もいた。
でもねぇ、なんだか、もっと論理的に説明できる理由で僕はここにいる気がするんだよねぇ。
例えばここが、人間の認識の集合によって生まれた世界で、今の僕はその認識によって構築された存在にすぎない、とか。
そうすると本来の僕は今もあのブラック環境で社畜してるわけだけど……。
「というか、そもそも今は、ゲームだとどれくらいの時間なんだろうねぇ?」
それ次第では、色々考えないといけないところなんだよねぇ。
この辺りが戦場になるストーリーもあった記憶があるし、そしたら引っ越しも考えないといけない。
見ず知らずの人たちのために戦うような義憤も正義感も持ち合わせてないからねぇ。
さっさと逃げるに限るよ。
あー、でも初期村の人たちには何かしておくかねぇ。
見ず知らずではないし。
「ていうか他に転生してる人がいない想定で考えてたけど、本当に僕だけなのかねぇ?」
僕だけが特別?
その方がなんだか不自然な気がするねぇ。
ここが僕の夢の世界ならともかく。
まあ、仮に他に転生してる人がいても何とかなってるでしょ。
ゲームキャラのスペックはあるはずだし、性格的にも一癖も二癖もある人が多かったから。
特に僕と隠しクエストをクリアしたメンツなんてねぇ。
酷いもんだった。
心配するだけ無駄だね。
むしろ彼らに関わる住人を心配した方がいい。
人畜無害な僕を見習ってほしいところだねぇ。
しかし、うーん、分からないことだらけだ。
これじゃぁどうしようもないねぇ。
「まあ、何も言われてないし、何か気が付いても知らないフリをすればいいかねぇ?」
もうブラック労働は嫌だし、好きにスローライフするのが優先だねぇ。
「それより、授業内容を考えようか」
リリアちゃんはまだジョブについてないから、基礎の基礎から教えるとして、どう教えようかねぇ?
秘匿技術もばんばん教えたいよねぇ?
もう魔力回路による魔法の発動ができるって分かってるんだし、それを基軸に教えてもいいねぇ。
問題は魔法学者、技術者方面に育てるか、戦闘職方面に育てるかだなぁ。
あれほど才能があるんだったら、僕の就いてる大賢者や宮廷魔術師みたいなバランス型でも極められそうだけど。
「いやぁ、楽しいねぇ。将来有望な若者の育成計画をたてるのって」
ゼネコン管理職時代で唯一好きだった業務だよ、有望な新人育成。
それで後方腕組み、ワシが育てた! って実際にさせてくれるとなおさらねぇ。
いやぁ、楽しみだなぁ、彼女の将来。
最初が肝心だし、もう少しじっくり考えようか。
「フィア、コペン、そういう訳だから、ご飯は簡単なのですませちゃうねぇ」
「にゃっ!?」
「んにゃっ!?」
どういうわけって、そういうわけだよ、神獣諸君?
「僕ぁ、どうしてこのMLOの世界、スタテラムンドゥスに転生したんだろうねぇ」
死んだ理由はまあ、当然過労だろうけどねぇ。
あんな働き方してたらそりゃあ死ぬ。
昔読んでたラノベだったら、神の手違いだとか、神に哀れまれたとか、そんなのが多かったんだけど、それっぽい存在になんか会ってないしなぁ。
一応、この世界にも女神はいる設定だった。
なんだっけ、ドイツ語ベースだかのちょっと覚えにくい名前。
「えーっと、ジルゲッティンリヒトだったかなぁ?」
ゲームだと僕らプレイヤーは、魔の力が増大して乱れた力のバランスを元に戻すために、その女神によって召喚されたって設定だった。
ゲームタイトルにあったリブラ、つまりは天秤の意味する部分だ。
その設定の通り、バランサーとして召喚された、とかなんだろうか?
じゃぁ、ゲームのように傭兵になって各地を巡り、いい塩梅に魔の力を弱めるのが役目?
「でも、何も聞かされずに放り出されてるしなぁ」
一応、あのゲームは農家をしたり職人になったり、魔物を狩ったり、好きなように遊ぶのが前提ではあった。
その上でメインストーリーがあって、最終的には魔の力を必要以上に強める原因、大魔王を討伐するのが目的だ。
僕らプレイヤーが住人よりジョブを極めやすいのは、そのために女神が授けた加護のおかげってことになってたはずだねぇ。
まぁ、たしかに、この森の様子からして魔の力に傾いてるって言われたらそうなのかもしれないけど、それなら僕一人でどうこうできる問題じゃないと思うんだよねぇ。
設定上もたくさんのプレイヤーを呼んでどうにかバランスをとろうとしたってなってるくらいだし。
とすると、偶然魂が異世界に迷い込んだパターンの転生なのかねぇ?
それで、死ぬ直前、MLOのことを思い浮かべていたから、偶然、この世界にこのゲームキャラのスペックで転生した?
うーん、否定しきれないねぇ。
リアリティのない偶然って、実際にはけっこうあるからねぇ。
隕石に当たって死んだ人は実際にいるし、宝くじで億の単位が連続で当たった人もいた。
でもねぇ、なんだか、もっと論理的に説明できる理由で僕はここにいる気がするんだよねぇ。
例えばここが、人間の認識の集合によって生まれた世界で、今の僕はその認識によって構築された存在にすぎない、とか。
そうすると本来の僕は今もあのブラック環境で社畜してるわけだけど……。
「というか、そもそも今は、ゲームだとどれくらいの時間なんだろうねぇ?」
それ次第では、色々考えないといけないところなんだよねぇ。
この辺りが戦場になるストーリーもあった記憶があるし、そしたら引っ越しも考えないといけない。
見ず知らずの人たちのために戦うような義憤も正義感も持ち合わせてないからねぇ。
さっさと逃げるに限るよ。
あー、でも初期村の人たちには何かしておくかねぇ。
見ず知らずではないし。
「ていうか他に転生してる人がいない想定で考えてたけど、本当に僕だけなのかねぇ?」
僕だけが特別?
その方がなんだか不自然な気がするねぇ。
ここが僕の夢の世界ならともかく。
まあ、仮に他に転生してる人がいても何とかなってるでしょ。
ゲームキャラのスペックはあるはずだし、性格的にも一癖も二癖もある人が多かったから。
特に僕と隠しクエストをクリアしたメンツなんてねぇ。
酷いもんだった。
心配するだけ無駄だね。
むしろ彼らに関わる住人を心配した方がいい。
人畜無害な僕を見習ってほしいところだねぇ。
しかし、うーん、分からないことだらけだ。
これじゃぁどうしようもないねぇ。
「まあ、何も言われてないし、何か気が付いても知らないフリをすればいいかねぇ?」
もうブラック労働は嫌だし、好きにスローライフするのが優先だねぇ。
「それより、授業内容を考えようか」
リリアちゃんはまだジョブについてないから、基礎の基礎から教えるとして、どう教えようかねぇ?
秘匿技術もばんばん教えたいよねぇ?
もう魔力回路による魔法の発動ができるって分かってるんだし、それを基軸に教えてもいいねぇ。
問題は魔法学者、技術者方面に育てるか、戦闘職方面に育てるかだなぁ。
あれほど才能があるんだったら、僕の就いてる大賢者や宮廷魔術師みたいなバランス型でも極められそうだけど。
「いやぁ、楽しいねぇ。将来有望な若者の育成計画をたてるのって」
ゼネコン管理職時代で唯一好きだった業務だよ、有望な新人育成。
それで後方腕組み、ワシが育てた! って実際にさせてくれるとなおさらねぇ。
いやぁ、楽しみだなぁ、彼女の将来。
最初が肝心だし、もう少しじっくり考えようか。
「フィア、コペン、そういう訳だから、ご飯は簡単なのですませちゃうねぇ」
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どういうわけって、そういうわけだよ、神獣諸君?
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