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第45話 ソロキャンプ知識が役立ってるんだがぁ?
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㊺
「にゃ」
「うん? ああ、もうそんな時間か」
ちょっと暑いなって思ったら、もうお昼かぁ。太陽が真上にあるねぇ。
元ゲーム世界らしく天体運動がそのままだから、分かりやすくて助かる。
「どこか日陰になってる場所を探してお昼ご飯にしようか」
「はい! あ、あの辺りはどうですか?」
大きな広葉樹の根元かぁ。木漏れ日も多少あって寒すぎるってこともなさそうだ。
「うん、いいんじゃないかい」
「にゃぁ」
「んにゃ!」
二匹にも異論は無しっと。
コペンのこの跳ね回り方を見るに、なかなかお腹空いてたみたいだねぇ。燃費はあまりよくなさそうだねぇ、神獣ラインカッツェって。
ああ、うん、良い感じの涼しさだ。これならゆっくり休めそうだねぇ。
もろもろの警戒は普段ならフィアに任せるんだけど、今日は授業も兼ねてるしなぁ。一応その辺りの話もしておこうか。
「リリア、学園に入ったらフィアもコペンもいない状態で野営することも出てくると思うから、その辺りを少し教えておくよ」
「あ、お願いします!」
と言っても、僕のはゲーム知識が基礎になってるから抜けはありそうだけどねぇ。
一応ソロキャンプについて調べたこともあるし、その辺の注意点も参考にして話そうか。
「まず、場所の選択。ある程度隠れた場所の方がいいのはそうなんだけど、死角が多すぎるのもよくない。注意しないといけない場所が増えちゃうからねぇ」
茂みに囲まれた狭い場所、なんてところになると、全方位に意識を向けないといけなくなって休めないし、ギリギリまで存在に気づけないまま近づけてしまう。
「ある程度魔道具やスキルで対応できるけど、それに頼れない状況も存在するからね。覚えておいて損じゃあないよ」
「じゃあ、ここは悪くない場所、ですかね?」
「うん、そうだね。来た方向は、こちら側からならいくらか見通しが効く。完全な死角になってるのはそっちと、この後ろだけ。後ろも木を盾にできるから、そこまで気にしなくてもいい」
木を回り込むように移動すると茂みに触れることになるから、特別耳が良いわけじゃない人間だって簡単に気がつけるはずだねぇ。
「あと条件を満たしてても、川のすぐ横はやめた方がいいねぇ。何でだと思う?」
「うーん……、あっ、川の中は見えないのでモンスターが怖いです!」
「正解。それと、もし上流で大雨が降ったら急に増水して流される危険があるねぇ。寝てる間にそんなことになったら、まず死ぬと思っていい」
これは日本でも偶に起こってた事故のパターンだねぇ。水の力っていうのは思っている以上に強力だから、気をつけないといけない。
日本でのキャンプだったら、河川敷じたいは選択肢に入るんだけどねぇ。ある程度離れたらいいのと、基本的に私有地ではないから。
まぁ、私有地がどうのっていうような法律に関する部分は、この世界じゃ関係ないねぇ。
同じ理由で、直火も気にしなくていい。
「はい、これ、今日のご飯ねぇ。ソースたっぷり付けて焼いた肉のサンドウィッチ」
「これ、さっき屋台で買ってたヤツですね! 美味しそうな匂い!」
学生の街だからか、こういう軽食系も多かったねぇ。お弁当の形になってるのもあったし、街の外での活動も想定してるのかも。
「さて、問題。このサンドウィッチは外での野営に適してるでしょうか。理由も添えて答えなさい」
「えっ、えーっと、片手ですぐ食べられますし、持ち運びにも便利です。それに、お腹にもしっかり溜まりそうなので、適している……?」
たしかに、リリアの言っていることは間違ってないねぇ。塩分やカロリーも十分でしょう。
「不正解! って、あっ、コペン、それ僕の……はぁ。まぁ、いいか」
「んにゃ?」
君にはさっき三つくらいあげたでしょうに。君の顔より大きいヤツ。
「さっき美味しそうな匂いがしてるって言ったよね?」
「はい」
「その匂いが問題なんだ。これだけ匂いが強いと、特に魔獣系のモンスターに見つかりやすくなる。多少鼻が利く程度の他のモンスターも引き寄せかねないねぇ」
「たしかに……」
ゴブリンの上位種なんかも人間より鼻がいいから、気づいてくるだろうねぇ。
「モンスターでなくても、ただの獣が釣られてきて食べ物を盗むかもしれない。今僕がされたみたいにねぇ」
仕方ないから、コペンのおやつ用に買っておいた分を一つ食べようか。それ僕の! みたいな顔してるけど、自業自得だからねぇ?
「だから、匂いの強いものは基本避けること。特別強いものでなくても、食べる直前まで鞄からださないこと。いいねぇ?」
「はい!」
ゲーム時代には無かった概念だけど、ソロキャンプのサイトには書いてあったんだよねぇ。
今の世界でその手の店に行くと、匂いの少ないものばかりならんでるから、同じ理屈が通るはずだねぇ。
「まぁ、今はフィアやコペンもいるし、気にしなくていいよ。それより美味しい食事を楽しもうじゃぁないか」
「はい、そうですね!」
うんうん、美味しいは正義だからねぇ。もしモンスターが来たら、独自魔法を使ってでも邪魔はさせないよ。
「にゃ」
「うん? ああ、もうそんな時間か」
ちょっと暑いなって思ったら、もうお昼かぁ。太陽が真上にあるねぇ。
元ゲーム世界らしく天体運動がそのままだから、分かりやすくて助かる。
「どこか日陰になってる場所を探してお昼ご飯にしようか」
「はい! あ、あの辺りはどうですか?」
大きな広葉樹の根元かぁ。木漏れ日も多少あって寒すぎるってこともなさそうだ。
「うん、いいんじゃないかい」
「にゃぁ」
「んにゃ!」
二匹にも異論は無しっと。
コペンのこの跳ね回り方を見るに、なかなかお腹空いてたみたいだねぇ。燃費はあまりよくなさそうだねぇ、神獣ラインカッツェって。
ああ、うん、良い感じの涼しさだ。これならゆっくり休めそうだねぇ。
もろもろの警戒は普段ならフィアに任せるんだけど、今日は授業も兼ねてるしなぁ。一応その辺りの話もしておこうか。
「リリア、学園に入ったらフィアもコペンもいない状態で野営することも出てくると思うから、その辺りを少し教えておくよ」
「あ、お願いします!」
と言っても、僕のはゲーム知識が基礎になってるから抜けはありそうだけどねぇ。
一応ソロキャンプについて調べたこともあるし、その辺の注意点も参考にして話そうか。
「まず、場所の選択。ある程度隠れた場所の方がいいのはそうなんだけど、死角が多すぎるのもよくない。注意しないといけない場所が増えちゃうからねぇ」
茂みに囲まれた狭い場所、なんてところになると、全方位に意識を向けないといけなくなって休めないし、ギリギリまで存在に気づけないまま近づけてしまう。
「ある程度魔道具やスキルで対応できるけど、それに頼れない状況も存在するからね。覚えておいて損じゃあないよ」
「じゃあ、ここは悪くない場所、ですかね?」
「うん、そうだね。来た方向は、こちら側からならいくらか見通しが効く。完全な死角になってるのはそっちと、この後ろだけ。後ろも木を盾にできるから、そこまで気にしなくてもいい」
木を回り込むように移動すると茂みに触れることになるから、特別耳が良いわけじゃない人間だって簡単に気がつけるはずだねぇ。
「あと条件を満たしてても、川のすぐ横はやめた方がいいねぇ。何でだと思う?」
「うーん……、あっ、川の中は見えないのでモンスターが怖いです!」
「正解。それと、もし上流で大雨が降ったら急に増水して流される危険があるねぇ。寝てる間にそんなことになったら、まず死ぬと思っていい」
これは日本でも偶に起こってた事故のパターンだねぇ。水の力っていうのは思っている以上に強力だから、気をつけないといけない。
日本でのキャンプだったら、河川敷じたいは選択肢に入るんだけどねぇ。ある程度離れたらいいのと、基本的に私有地ではないから。
まぁ、私有地がどうのっていうような法律に関する部分は、この世界じゃ関係ないねぇ。
同じ理由で、直火も気にしなくていい。
「はい、これ、今日のご飯ねぇ。ソースたっぷり付けて焼いた肉のサンドウィッチ」
「これ、さっき屋台で買ってたヤツですね! 美味しそうな匂い!」
学生の街だからか、こういう軽食系も多かったねぇ。お弁当の形になってるのもあったし、街の外での活動も想定してるのかも。
「さて、問題。このサンドウィッチは外での野営に適してるでしょうか。理由も添えて答えなさい」
「えっ、えーっと、片手ですぐ食べられますし、持ち運びにも便利です。それに、お腹にもしっかり溜まりそうなので、適している……?」
たしかに、リリアの言っていることは間違ってないねぇ。塩分やカロリーも十分でしょう。
「不正解! って、あっ、コペン、それ僕の……はぁ。まぁ、いいか」
「んにゃ?」
君にはさっき三つくらいあげたでしょうに。君の顔より大きいヤツ。
「さっき美味しそうな匂いがしてるって言ったよね?」
「はい」
「その匂いが問題なんだ。これだけ匂いが強いと、特に魔獣系のモンスターに見つかりやすくなる。多少鼻が利く程度の他のモンスターも引き寄せかねないねぇ」
「たしかに……」
ゴブリンの上位種なんかも人間より鼻がいいから、気づいてくるだろうねぇ。
「モンスターでなくても、ただの獣が釣られてきて食べ物を盗むかもしれない。今僕がされたみたいにねぇ」
仕方ないから、コペンのおやつ用に買っておいた分を一つ食べようか。それ僕の! みたいな顔してるけど、自業自得だからねぇ?
「だから、匂いの強いものは基本避けること。特別強いものでなくても、食べる直前まで鞄からださないこと。いいねぇ?」
「はい!」
ゲーム時代には無かった概念だけど、ソロキャンプのサイトには書いてあったんだよねぇ。
今の世界でその手の店に行くと、匂いの少ないものばかりならんでるから、同じ理屈が通るはずだねぇ。
「まぁ、今はフィアやコペンもいるし、気にしなくていいよ。それより美味しい食事を楽しもうじゃぁないか」
「はい、そうですね!」
うんうん、美味しいは正義だからねぇ。もしモンスターが来たら、独自魔法を使ってでも邪魔はさせないよ。
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