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気付いたら転生してました。
5.仔猫へのしつけ
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「おいお前、婚約者はいるのか?」
シャロンに手をひかれ、応接を出てすぐ、
振り返りざまの一言に言葉が出ない。
今、「お前」とか言いました?「婚約者はいるか」とおっしゃいました?
おいっ!さっきの「メリーラントさま!いきましょっ!」なんて言ってた、仔猫のような6歳児はどこに行った!?
ついに正体を現したな!?シャロン!!
いやいや、私、見た目は子どもでも、中身は大人。
まぁ、最初が肝心。子犬のうちの躾も肝心。
私は、スッと息を吸い込み。スカートの両端をつまむ。腰を落として、少し頭を下げて(あぁ、これやっぱしんどい。プルプルする、明日、筋肉痛は確定だわ…)。
先ほどの挨拶をもう一度。
「メリーラントと申します。」
「名前、さっき聞いた。ねぇ、なんでプルプルしてるの?」
チッ。
心の中で思わず舌打ちだ。ご令嬢は舌打ちなんてしませんわ!オホホ。
こちとら、お父様からあんたらが来るから、挨拶するようにと昨日聞いて、急遽レミに挨拶の特訓をしてもらったんだぞ!!レミはなかなかスパルタだった…。
こうなりゃ意地だ!プルプル悲鳴を上げる筋肉を無視し、姿勢は維持!
「メリーラントと申します。シャロン様。」
「?。おま」
「メ、リー、ラ、ン、ト、と申します。シャロン様、オマエとはどなた様ですか?」
今度は食い気味に言ってやった。
「…。メリーラントには婚約者がいるのか?」
意図が通じたようだ。気まずそうなシャロン。
「まぁ、メリーとお呼びください。シャロン様?婚約者とは唐突ですね。」
「…様なんていらないよ。同い年だろ?そんな丁寧に喋らなくてもいい。」
「あっそ、じゃぁ、私もシャロンと呼ばせてもらうわ。」
私の変わり身の早さに、ポカンとするシャロン。呆けた顔も美しい。
「で、婚約者がいるかですっけ。まだいないわよ?」
「!?」
私の返事に、みるみる呆けた顔が色づき、笑顔の花が咲いた。なんだこれは!?シャロンスマイル、ま、眩しい…。
私に婚約者がいないこと、そんなに喜ばしいことか?
「そうだ!メリー、庭に行こう!」
再度、手を掴み走りだそうとする、シャロン。
「あっ、ごめんなさい。私、庭には行けない。」
「なんで?この前、庭にいたじゃないか?」
そうですよね~。
庭で会いましたよね…。
風強かったし、すぐにしゃがんだから、気づいてないかなぁ~、なんて思っていたけど。
やっぱりお気付きだったんですね~。
ま、ガッツリ目合ってましたもんね…。
「あの後、体調を崩しちゃって。」
「…体調、もう、大丈夫なのか?」
「ええ。もうすっかり!あの日から、まだ、お母様とレミに、館から出るのを止められたままなの。」
「レミ?」
「私の世話をしてくれているメイドよ。」
「…んまぁ、過保護なんだな。」
「私もそう思うんだけど。1か月半ほど前に、死にかけたもので。これ以上心配をかけたくないんだよねぇ。」
「し、死にかけた!?」
今度は驚きで、口をポカリ。
死にかけるなんて刺激が強かったか?
って、あなた、私のこと処刑するかもしれないですけどね。
「あ、でも、もう回復して、ほら!ぴんぴんッ…!?」
言い終わる前に、まだ掴まれたままだった私の手は、シャロンの両手に握られていた。
漆黒の瞳が私の瞳を覗き込む。
…今度は私の言葉が続きません。
「…メリーが連れてかれなくて、よかった…。…そんなこと、許さない…。」
(!??!)
「よかった」まではよかったけど、最後「許さない」とか言いました?
…はい!私は握りしめられる手が痛くて、何も聞こえませんでした!!
できるだけスムーズに目を逸らし、併せて話も逸らす。
「え~と、館の外に出られないので、そうだなぁ、書庫なんてどう?」
「書庫!?」
途端に目を輝かせるシャロン(さっきまで、目に光がなかったのよ、…ほんと怖かったのよ。)。
ゲームの中のシャロンは、図書館や書庫など、本があるとこを探せばだいたい発見できた。
本が好きなんだろうと、書庫をすすめたのは正解だったようだ。
さすが、6歳でもシャロン!
私達は書庫へ向かうことにした。
あ、片手にはなりましたが、私の手はしっかり握られたままです。
シャロンに手をひかれ、応接を出てすぐ、
振り返りざまの一言に言葉が出ない。
今、「お前」とか言いました?「婚約者はいるか」とおっしゃいました?
おいっ!さっきの「メリーラントさま!いきましょっ!」なんて言ってた、仔猫のような6歳児はどこに行った!?
ついに正体を現したな!?シャロン!!
いやいや、私、見た目は子どもでも、中身は大人。
まぁ、最初が肝心。子犬のうちの躾も肝心。
私は、スッと息を吸い込み。スカートの両端をつまむ。腰を落として、少し頭を下げて(あぁ、これやっぱしんどい。プルプルする、明日、筋肉痛は確定だわ…)。
先ほどの挨拶をもう一度。
「メリーラントと申します。」
「名前、さっき聞いた。ねぇ、なんでプルプルしてるの?」
チッ。
心の中で思わず舌打ちだ。ご令嬢は舌打ちなんてしませんわ!オホホ。
こちとら、お父様からあんたらが来るから、挨拶するようにと昨日聞いて、急遽レミに挨拶の特訓をしてもらったんだぞ!!レミはなかなかスパルタだった…。
こうなりゃ意地だ!プルプル悲鳴を上げる筋肉を無視し、姿勢は維持!
「メリーラントと申します。シャロン様。」
「?。おま」
「メ、リー、ラ、ン、ト、と申します。シャロン様、オマエとはどなた様ですか?」
今度は食い気味に言ってやった。
「…。メリーラントには婚約者がいるのか?」
意図が通じたようだ。気まずそうなシャロン。
「まぁ、メリーとお呼びください。シャロン様?婚約者とは唐突ですね。」
「…様なんていらないよ。同い年だろ?そんな丁寧に喋らなくてもいい。」
「あっそ、じゃぁ、私もシャロンと呼ばせてもらうわ。」
私の変わり身の早さに、ポカンとするシャロン。呆けた顔も美しい。
「で、婚約者がいるかですっけ。まだいないわよ?」
「!?」
私の返事に、みるみる呆けた顔が色づき、笑顔の花が咲いた。なんだこれは!?シャロンスマイル、ま、眩しい…。
私に婚約者がいないこと、そんなに喜ばしいことか?
「そうだ!メリー、庭に行こう!」
再度、手を掴み走りだそうとする、シャロン。
「あっ、ごめんなさい。私、庭には行けない。」
「なんで?この前、庭にいたじゃないか?」
そうですよね~。
庭で会いましたよね…。
風強かったし、すぐにしゃがんだから、気づいてないかなぁ~、なんて思っていたけど。
やっぱりお気付きだったんですね~。
ま、ガッツリ目合ってましたもんね…。
「あの後、体調を崩しちゃって。」
「…体調、もう、大丈夫なのか?」
「ええ。もうすっかり!あの日から、まだ、お母様とレミに、館から出るのを止められたままなの。」
「レミ?」
「私の世話をしてくれているメイドよ。」
「…んまぁ、過保護なんだな。」
「私もそう思うんだけど。1か月半ほど前に、死にかけたもので。これ以上心配をかけたくないんだよねぇ。」
「し、死にかけた!?」
今度は驚きで、口をポカリ。
死にかけるなんて刺激が強かったか?
って、あなた、私のこと処刑するかもしれないですけどね。
「あ、でも、もう回復して、ほら!ぴんぴんッ…!?」
言い終わる前に、まだ掴まれたままだった私の手は、シャロンの両手に握られていた。
漆黒の瞳が私の瞳を覗き込む。
…今度は私の言葉が続きません。
「…メリーが連れてかれなくて、よかった…。…そんなこと、許さない…。」
(!??!)
「よかった」まではよかったけど、最後「許さない」とか言いました?
…はい!私は握りしめられる手が痛くて、何も聞こえませんでした!!
できるだけスムーズに目を逸らし、併せて話も逸らす。
「え~と、館の外に出られないので、そうだなぁ、書庫なんてどう?」
「書庫!?」
途端に目を輝かせるシャロン(さっきまで、目に光がなかったのよ、…ほんと怖かったのよ。)。
ゲームの中のシャロンは、図書館や書庫など、本があるとこを探せばだいたい発見できた。
本が好きなんだろうと、書庫をすすめたのは正解だったようだ。
さすが、6歳でもシャロン!
私達は書庫へ向かうことにした。
あ、片手にはなりましたが、私の手はしっかり握られたままです。
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