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気付いたら転生してました。
10.レイモンドの過去と未来の話
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「突然のことで、すまないね。驚いたかい?」
「はい。」
突然、弟だよ宣言だし、しかも、攻略キャラ登場なんて驚くわ、そりゃ。
「養子として迎えるのは、本当はもう少し先の予定だったんだけど。事情があってね。急遽、呼び寄せたんだ。」
はい。その事情、存じております。
ゲームの中では、エメラルドちゃんに心を許したレイモンドがバッチリ生い立ち語ってましたから。
確か、とある没落貴族の子の3人目末っ子として産まれたレイモンド。
顔は母親似だったが、髪の色も目の色も母親や父親、2人の兄達、親族の誰とも似ていなかった。
それが原因で、父親は奥さんの不貞を疑い、問い詰め、そして辛く当たっていたそうだ。
夫の仕打ちに耐え切れず、母親は精神を病んでしまう。
もちろん、本当に自分の子なのかと疑われているレイモンドにも辛く当たる。
没落しているとはいえ、仲の良かった両親と幸せだった毎日が、急に暗転してしまったことに、兄達はレイモンドを憎み、いじめる。
耐え続ける幼いレイモンド。
やがて、精神を病んだ母親が死んでしまったこともあり、レイモンドの我慢が限界を迎える。
それは、魔力の暴走という形で。
その暴走で兄達は大怪我を負ってしまう。
世継ぎを傷付けられた父親は激怒し、レイモンドを殺そうとした。
そんな時、突出した魔力に目を付け、養子に欲しいと申し出たのが、アースキン家当主。メリーのお父様だった。
後でわかるのだか、髪や眼の色が両親や兄達と違ったのは、突然変異的に、突出した魔力を持って産まれたことが原因だった。
ーーーー
「メリーに伝えておきたいことがあるだ。レイモンドは何年も家族の元で辛い思いをしてきた。それはレイモンドが悪い訳でもなく、誤解が生んだ悲しい出来事だったんだ……。」
「そうなのですね。」
「さっきもかなり固かっただろ?初めは心を閉ざしているだろう。メリーから気に掛けてやってくれないかい?」
「はい。」
「あと、レイモンドは見かけによらず、強い魔力を持っている。まだその力を制御出来てないから、気をつけてあげておくれ。」
お父様が「見かけによらず」と言ったのは、この世界では、髪と瞳の色が濃ければ、濃いほど強い魔力を持っていることが通説だからだ。
例えば、髪も瞳も真っ黒なシャロンは、見た目からして、魔力の強力さが伺える。
それに比べ、レイモンドの髪は金色、瞳は焦茶。本来なら、強力な魔力を持っていることはありえない。
「わかってます。…じゃなくて、わかりました!」
「まぁ、そんなに思い詰めることはないからね。ただね、レイモンドを見た時、……心から笑ってくれるようになればいいな、と思ったんだ。」
そう言って、微笑むお父様。
ちょっと、尊敬しちゃう!
こんな良い人が後に、悪役令嬢メリーラントを育てるなんて…。
「はい。お任せください!」
「メリーがそう言ってくれると心強いよ!ありがとう。よろしく頼むね。」
お父様の言葉に感動して、ノリで「お任せください!」なんて言っちゃった。
……。ま、いっか。
「はい。では、失礼します。」
お辞儀をして(スクワットのお陰か、プルプルしない)、応接を出た。
***
部屋に戻り早速、レイモンドルートについての情報をまとめてみる。
レイモンドのルートでも、メリーラントは活躍する。
「私の義弟に、相応しくないわっ!」とか言って、エメラルドちゃんをいじめて邪魔をするのだ。
なお、見事エメラルドちゃんがハッピーエンドを迎えると、メリーの嫌がらせ知ったレイモンドが、メリーに適当な縁談を用意し、アースキン家から追い出してしまう。嫁ぎ先は辺境の性悪おじいさん貴族。性悪夫婦でお似合いではあるのだが、最終、旦那の悪事露呈による失脚で平民へと落ちてしまう。
地味に辛い終焉だ。
しかし、ハッピーエンドは、事によっては真のハッピーエンドになる可能性を秘めている。
なぜなら、もし、レイモンドとエメラルドちゃんが結ばれれば、エメラルドちゃんは義妹になるのだ!
つまり、エメラルドちゃんから「義姉様」なんて呼ばれちゃうのだ!!
ヤバイ、想像したら鼻血出そう。グヘヘ。
まあ、エメラルドちゃんへの嫌がらせが原因なので、嫌がらせもせず、適当な所でこの家を出れば
、性悪おじいさんに嫁ぐのは回避できるてしょう。
回避さえできれば、エメラルドちゃんのとの義姉妹ライフ!これも一つのハッピーエンド。
さて、このルートの問題は、バッドエンドだ。
レイモンドルートには、メリーとは別にライバルキャラがもう1人いる。子爵令嬢のクレーディアだ。
彼女はレイモンドを愛しており、在学中も子爵である父に頼み込み、レイモンドの婚約者になれるように画策する。
もちろん、エメラルドちゃんのことも良く思っておらず、メリーラントと共に結構えげつない嫌がらせをする。
そんな彼女はとっても嫉妬深く、バッドエンドで、エメラルドちゃんとレイモンドは結ばれず、クレーディアとレイモンドが結ばれる。
それでもクレーディアのエメラルドちゃんへの嫉妬は消えず暴挙に出る。
様々なツテを使い、エメラルドちゃんに濡れ衣を着せ、投獄してしまうのだ。
そして、可哀想なエメラルドちゃんは、獄中で非業の死を迎える……。
ちなみに、ハッピーエンドでは、エメラルドちゃんへのえげつない嫌がらせが理由で、クレーディアは処刑されます。
さて、どうしたものか。
もちろん、エメラルドちゃんが獄中の死なんてありえない。がしかし、このルートにはクレーディアの存在が大きい。関係者が集まっていないので、どうしようも無い気もする。
……。よし!レイモンドに関しても、現状維持!!
「はい。」
突然、弟だよ宣言だし、しかも、攻略キャラ登場なんて驚くわ、そりゃ。
「養子として迎えるのは、本当はもう少し先の予定だったんだけど。事情があってね。急遽、呼び寄せたんだ。」
はい。その事情、存じております。
ゲームの中では、エメラルドちゃんに心を許したレイモンドがバッチリ生い立ち語ってましたから。
確か、とある没落貴族の子の3人目末っ子として産まれたレイモンド。
顔は母親似だったが、髪の色も目の色も母親や父親、2人の兄達、親族の誰とも似ていなかった。
それが原因で、父親は奥さんの不貞を疑い、問い詰め、そして辛く当たっていたそうだ。
夫の仕打ちに耐え切れず、母親は精神を病んでしまう。
もちろん、本当に自分の子なのかと疑われているレイモンドにも辛く当たる。
没落しているとはいえ、仲の良かった両親と幸せだった毎日が、急に暗転してしまったことに、兄達はレイモンドを憎み、いじめる。
耐え続ける幼いレイモンド。
やがて、精神を病んだ母親が死んでしまったこともあり、レイモンドの我慢が限界を迎える。
それは、魔力の暴走という形で。
その暴走で兄達は大怪我を負ってしまう。
世継ぎを傷付けられた父親は激怒し、レイモンドを殺そうとした。
そんな時、突出した魔力に目を付け、養子に欲しいと申し出たのが、アースキン家当主。メリーのお父様だった。
後でわかるのだか、髪や眼の色が両親や兄達と違ったのは、突然変異的に、突出した魔力を持って産まれたことが原因だった。
ーーーー
「メリーに伝えておきたいことがあるだ。レイモンドは何年も家族の元で辛い思いをしてきた。それはレイモンドが悪い訳でもなく、誤解が生んだ悲しい出来事だったんだ……。」
「そうなのですね。」
「さっきもかなり固かっただろ?初めは心を閉ざしているだろう。メリーから気に掛けてやってくれないかい?」
「はい。」
「あと、レイモンドは見かけによらず、強い魔力を持っている。まだその力を制御出来てないから、気をつけてあげておくれ。」
お父様が「見かけによらず」と言ったのは、この世界では、髪と瞳の色が濃ければ、濃いほど強い魔力を持っていることが通説だからだ。
例えば、髪も瞳も真っ黒なシャロンは、見た目からして、魔力の強力さが伺える。
それに比べ、レイモンドの髪は金色、瞳は焦茶。本来なら、強力な魔力を持っていることはありえない。
「わかってます。…じゃなくて、わかりました!」
「まぁ、そんなに思い詰めることはないからね。ただね、レイモンドを見た時、……心から笑ってくれるようになればいいな、と思ったんだ。」
そう言って、微笑むお父様。
ちょっと、尊敬しちゃう!
こんな良い人が後に、悪役令嬢メリーラントを育てるなんて…。
「はい。お任せください!」
「メリーがそう言ってくれると心強いよ!ありがとう。よろしく頼むね。」
お父様の言葉に感動して、ノリで「お任せください!」なんて言っちゃった。
……。ま、いっか。
「はい。では、失礼します。」
お辞儀をして(スクワットのお陰か、プルプルしない)、応接を出た。
***
部屋に戻り早速、レイモンドルートについての情報をまとめてみる。
レイモンドのルートでも、メリーラントは活躍する。
「私の義弟に、相応しくないわっ!」とか言って、エメラルドちゃんをいじめて邪魔をするのだ。
なお、見事エメラルドちゃんがハッピーエンドを迎えると、メリーの嫌がらせ知ったレイモンドが、メリーに適当な縁談を用意し、アースキン家から追い出してしまう。嫁ぎ先は辺境の性悪おじいさん貴族。性悪夫婦でお似合いではあるのだが、最終、旦那の悪事露呈による失脚で平民へと落ちてしまう。
地味に辛い終焉だ。
しかし、ハッピーエンドは、事によっては真のハッピーエンドになる可能性を秘めている。
なぜなら、もし、レイモンドとエメラルドちゃんが結ばれれば、エメラルドちゃんは義妹になるのだ!
つまり、エメラルドちゃんから「義姉様」なんて呼ばれちゃうのだ!!
ヤバイ、想像したら鼻血出そう。グヘヘ。
まあ、エメラルドちゃんへの嫌がらせが原因なので、嫌がらせもせず、適当な所でこの家を出れば
、性悪おじいさんに嫁ぐのは回避できるてしょう。
回避さえできれば、エメラルドちゃんのとの義姉妹ライフ!これも一つのハッピーエンド。
さて、このルートの問題は、バッドエンドだ。
レイモンドルートには、メリーとは別にライバルキャラがもう1人いる。子爵令嬢のクレーディアだ。
彼女はレイモンドを愛しており、在学中も子爵である父に頼み込み、レイモンドの婚約者になれるように画策する。
もちろん、エメラルドちゃんのことも良く思っておらず、メリーラントと共に結構えげつない嫌がらせをする。
そんな彼女はとっても嫉妬深く、バッドエンドで、エメラルドちゃんとレイモンドは結ばれず、クレーディアとレイモンドが結ばれる。
それでもクレーディアのエメラルドちゃんへの嫉妬は消えず暴挙に出る。
様々なツテを使い、エメラルドちゃんに濡れ衣を着せ、投獄してしまうのだ。
そして、可哀想なエメラルドちゃんは、獄中で非業の死を迎える……。
ちなみに、ハッピーエンドでは、エメラルドちゃんへのえげつない嫌がらせが理由で、クレーディアは処刑されます。
さて、どうしたものか。
もちろん、エメラルドちゃんが獄中の死なんてありえない。がしかし、このルートにはクレーディアの存在が大きい。関係者が集まっていないので、どうしようも無い気もする。
……。よし!レイモンドに関しても、現状維持!!
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