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気付いたら転生してました。
12.館内ツアー
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レイモンドが朝食を食べ終わると、館内ツアーの始まりだ。
「こっち!」
私がレイモンドの手掴もうすると、レイモンドは咄嗟に手を引いた。
これには本人もびっくりしている。自身の意志では無く反射的な反応だったのだろう。
「ご、ごめんなさい。メリーラント様」
「気にし無いで。私が急に掴もうとしたのがいけなかったのよ。…大丈夫。私はあなたをいじめたりしないわ。それに、メリーラント様って。メリーでもいいし、同じ、様、なら、お姉様のほうがまだいいわ!」
「はい。えっと、お姉様?」
ぎこちなさは残るが、笑顔が浮かんでいる。「お姉様?」で小首を傾げる姿が可愛い。
シャロンなんて、最初からお前呼びだったぞ?レイモンドの可愛さが際立ってものよ。
ゆっくり並んで歩く。
「ここがお母様のお部屋!隣がお父様とお母様の寝室で、その次がお父様の書斎。」
レイモンドは、部屋の説明をする度に、律儀に、「はい。」と返事をする。
「あ!そうそう。私、3ヶ月前ぐらいに病気で寝込んた時に、記憶無くなっちゃったから、この家のこと、すっごく詳しい訳じゃないから~。」
「は、はい!?」
「マナーとか、ほぼ忘れたし。変な事言ったり、やっても無視してね~。あ、むしろ教えて~。」
「…はい。」
「で、ここが書庫!」
扉を開けて中に入る。
「本がたくさん…。」
「よく遊びに来る、シャロンって男の子と、いつもここで本を読むの。シャロンは…すごく生意気なヤツよ。また来た時に紹介するわ。」
「はい…。」
沢山の本に驚いたように、四方を見渡している。
***
館の中を案内し終え、庭へ出ると、レイモンドが小走りになった。
わかる!私も初めて庭に出たとき、思わず走っちゃったもの。アースキン家の庭はそれだけ魅力のある庭なのだ。腕の良い庭師を抱え、お父様がこだわりがカタチになっている。
「お花がたくさん!すごいです。」
「お父様こだわりのお庭なの。」
深紅のバラの前にしゃがみ込む、レイモンド
金色の髪は陽の光を浴び、天使の輪がくっきり浮んで、キラキラしている。
「綺麗な色ね。」
「はい。深い赤色で、キレイです。」
「赤色?ああ、バラのことね。私が綺麗だと言ったのは、レイモンドの髪のことよ?」
バッと私の方を振り返るレイモンド。
目がまん丸に開いている。
「ねぇ、触ってもいい?」
「は、はい…。」
はいと言った割には、手を伸ばすとキュッと目を閉じた。
ええいっ!構うものか!触ってしまえ!
レイモンドの髪をすいてみた。
「何これ!?柔らかいし、サッラサラ!」
くすぐったそうに身をよじるレイモンド。白い頬っぺたが少し紅い。
「レイモンド、あなたって、ほんと、天使みたい!」
円らな瞳が私を見る。
「いいなぁ、私の髪って細くて柔らかいから、直ぐ絡まっちゃうのよね~。」
「お…さ…こそ、…しだ。」
「へ?今何か言った??」
レイモンドは小首を傾けて、微笑むだけだった。
「メリー様!レイモンド様!お茶の用意ができましたよ!」
レミーが館の方がから声を掛けてきた。
「レイモンド、行きましょ!」
性懲りも無く、手を掴んでしまったが、掴んだ手は、引っ込められることは無かった。
***
午後からは、お父様が朝食時に言っていたように商会の人が来た。
私も買物は、この世界で意識を取り戻してから初めての体験。公爵家だから、街へ出てではなくてお買物ではないのは何となくわかる。前世?でも、お金持ちの家に、百貨店の外商さんが来る…というドラマを見た。庶民でしたので、実際には詳しく知りませんが。
だがしかし、「商会の者」は私の想像を遥かに超えてきた。
客間に行くと、そこは小さなお店でした。
はい?ココドコ?
子どもの服、靴、キラキラしているのはアクセサリーですね。
とりあえず、すごい量。そして人も10名程。そりゃこれだけの物を用意したのだから、それぐらいの人は必要か。
横を見ると、レイモンドも目と口を開けてほうけてます。
だよね?これ、普通じゃないよね??
「ご機嫌麗しゅう!メリーラント様!レイモンド様!」
大袈裟な仕草でお辞儀をするおじさん。
商会の人の中で一番立派な服を着ている。一番偉い人なんでしょう。
「レイモンドは10着程、この中から頂くわ。あと、3着作って頂こうかしら。メリーは…、気にいるものがあれば頂くわ。」
慣れた様子で言いつけているお母様。
「レイモンド、こっちへいらっしゃい。
メリーは、あまりピーターさんをあまり困らせないようにね。」
お母様の元へ駆け寄るレイモンド。一番偉いおじさんはピーターと言うらしい。はて?「困らせないように」とは??
「お手柔らかにお願いします。メリーラント様!」
ピーターさん、営業スマイルですね。目が笑ってませんよ?
「こっち!」
私がレイモンドの手掴もうすると、レイモンドは咄嗟に手を引いた。
これには本人もびっくりしている。自身の意志では無く反射的な反応だったのだろう。
「ご、ごめんなさい。メリーラント様」
「気にし無いで。私が急に掴もうとしたのがいけなかったのよ。…大丈夫。私はあなたをいじめたりしないわ。それに、メリーラント様って。メリーでもいいし、同じ、様、なら、お姉様のほうがまだいいわ!」
「はい。えっと、お姉様?」
ぎこちなさは残るが、笑顔が浮かんでいる。「お姉様?」で小首を傾げる姿が可愛い。
シャロンなんて、最初からお前呼びだったぞ?レイモンドの可愛さが際立ってものよ。
ゆっくり並んで歩く。
「ここがお母様のお部屋!隣がお父様とお母様の寝室で、その次がお父様の書斎。」
レイモンドは、部屋の説明をする度に、律儀に、「はい。」と返事をする。
「あ!そうそう。私、3ヶ月前ぐらいに病気で寝込んた時に、記憶無くなっちゃったから、この家のこと、すっごく詳しい訳じゃないから~。」
「は、はい!?」
「マナーとか、ほぼ忘れたし。変な事言ったり、やっても無視してね~。あ、むしろ教えて~。」
「…はい。」
「で、ここが書庫!」
扉を開けて中に入る。
「本がたくさん…。」
「よく遊びに来る、シャロンって男の子と、いつもここで本を読むの。シャロンは…すごく生意気なヤツよ。また来た時に紹介するわ。」
「はい…。」
沢山の本に驚いたように、四方を見渡している。
***
館の中を案内し終え、庭へ出ると、レイモンドが小走りになった。
わかる!私も初めて庭に出たとき、思わず走っちゃったもの。アースキン家の庭はそれだけ魅力のある庭なのだ。腕の良い庭師を抱え、お父様がこだわりがカタチになっている。
「お花がたくさん!すごいです。」
「お父様こだわりのお庭なの。」
深紅のバラの前にしゃがみ込む、レイモンド
金色の髪は陽の光を浴び、天使の輪がくっきり浮んで、キラキラしている。
「綺麗な色ね。」
「はい。深い赤色で、キレイです。」
「赤色?ああ、バラのことね。私が綺麗だと言ったのは、レイモンドの髪のことよ?」
バッと私の方を振り返るレイモンド。
目がまん丸に開いている。
「ねぇ、触ってもいい?」
「は、はい…。」
はいと言った割には、手を伸ばすとキュッと目を閉じた。
ええいっ!構うものか!触ってしまえ!
レイモンドの髪をすいてみた。
「何これ!?柔らかいし、サッラサラ!」
くすぐったそうに身をよじるレイモンド。白い頬っぺたが少し紅い。
「レイモンド、あなたって、ほんと、天使みたい!」
円らな瞳が私を見る。
「いいなぁ、私の髪って細くて柔らかいから、直ぐ絡まっちゃうのよね~。」
「お…さ…こそ、…しだ。」
「へ?今何か言った??」
レイモンドは小首を傾けて、微笑むだけだった。
「メリー様!レイモンド様!お茶の用意ができましたよ!」
レミーが館の方がから声を掛けてきた。
「レイモンド、行きましょ!」
性懲りも無く、手を掴んでしまったが、掴んだ手は、引っ込められることは無かった。
***
午後からは、お父様が朝食時に言っていたように商会の人が来た。
私も買物は、この世界で意識を取り戻してから初めての体験。公爵家だから、街へ出てではなくてお買物ではないのは何となくわかる。前世?でも、お金持ちの家に、百貨店の外商さんが来る…というドラマを見た。庶民でしたので、実際には詳しく知りませんが。
だがしかし、「商会の者」は私の想像を遥かに超えてきた。
客間に行くと、そこは小さなお店でした。
はい?ココドコ?
子どもの服、靴、キラキラしているのはアクセサリーですね。
とりあえず、すごい量。そして人も10名程。そりゃこれだけの物を用意したのだから、それぐらいの人は必要か。
横を見ると、レイモンドも目と口を開けてほうけてます。
だよね?これ、普通じゃないよね??
「ご機嫌麗しゅう!メリーラント様!レイモンド様!」
大袈裟な仕草でお辞儀をするおじさん。
商会の人の中で一番立派な服を着ている。一番偉い人なんでしょう。
「レイモンドは10着程、この中から頂くわ。あと、3着作って頂こうかしら。メリーは…、気にいるものがあれば頂くわ。」
慣れた様子で言いつけているお母様。
「レイモンド、こっちへいらっしゃい。
メリーは、あまりピーターさんをあまり困らせないようにね。」
お母様の元へ駆け寄るレイモンド。一番偉いおじさんはピーターと言うらしい。はて?「困らせないように」とは??
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