光彩濁りて愛となる

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十三話

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 立花と付き合っていた、ある秋のこと。
 暦的には秋だけど気温は冬と言っても過言じゃなくって、立花と朝の挨拶を交わして二人で「寒いねー」って声を重ね合わせた。
 重なった声を合図にするかのように、俺達は手を繋いで通学路をてくてくと歩いていた。
 立花は俺の手首を見ながら、もじもじしながら
「あ、あのね」とスクールバッグのファスナーを開けてシナモロールが描かれたラッピング袋を取り出した。
 白地の袋の真ん中ににっこりと笑っているシナモロールが居て、ハートや星が背景で踊っていた。
「え? なにこれ」
「ミサンガ。切れる頃にね、お願い事が叶うって言われてるの。晄君のお願い事が、叶いますように」
 田舎者のトレンドは、都会より三十年は遅れている。
 ミサンガが流行ったのは、二十世紀末の話だぞ。
 俺が高校の頃にもレトロブームはあったけれど、今ほど持てはやされてはいなかった。
 立花だって、本気でこんなミサンガが願い事を叶える。なんて、思っていないだろう。
 それでも俺に何かをあげたくて、手作りクッキーを渡すくらいの気持ちでミサンガを編んでくれたのだ。
 こんなに可愛い女の子が、俺の為に純真無垢な気持ちで手作りしてくれたのが嬉しかった。
 だけど俺にはミサンガの力を借りてまで、叶えたい願い事なんてなかったのだ。
 高校生の俺が思いついた願い事なんて、コンビニのスイーツを値段気にせず馬鹿買いしたいとか、動画をバズらせたいとか、生活指導のうぜぇ先生が他校に行って欲しいとか、大学行きたいとか、しょうもない願い事しかなかった。
 本音言うと立花とヤりてえとは思っていたけど、ミサンガに願うことじゃないし……。
 そんなことを思いながらも、夏の空のように爽やかで明るい声で「ありがとう! めっちゃ嬉しい!」って、立花にお礼を言ったのだった。
 願い事が見つからないまま、ミサンガは切れた。
 立花と別れて数ヶ月経った頃に、縁を全て切りますね。と言わんかのように、ぷっつりとミサンガは切れてしまったのだ。
 自分の人生の終着点を、見た気がした。
  



 


 日野駅のホームで、なんとなしにtmitterを眺める。
 目的がある訳でもなく、漠然と流れて来る情報を目で追っているだけだ。
 相互フォローである『トラフィック*ライト』の総合アカウントの動画が、おすすめに上がっているので見てみることにした。
 動画タイトルは「『鬼滅の刃』を読んで、大号泣するアラサー男性」
 ゲェーッ!! アラサー男性ってことは、ジュンメイン回か。
 しかも、万バズしてやがる。
 日曜夜の海の生物の名前の一家くらいに若者には知名度がある漫画に、人気急上昇中の配信者グループと言うバズ要素のかけ算。
 そりゃバズるかと言う気持ちと、流行に乗りやがってよ。の二つの気持ちが、ある。
 俺達も、エッホエッホの歌とかしたけどさ!!
 いやいや。商売仇(?)と言えど、バズるからには面白い理由がある。
 見て損は、ないだろう。
 ワイヤレスイヤホンを耳に二つつけて、動画を再生した。
 程なくして電車が来たので電車に乗り、シートに座りながら動画を聞き続けた。
 結果。
「やっぱり、くっそムカつくな。ジュン……」
 炭治郎の家が貧しくて、炭を売ってるシーンから泣く奴居る? 家族が惨殺されるシーンなら、分かるけどさ。
 感受性が、豊かなんです~。って、アピールかよ! 
 しかもジュンは、最初漫画の読み方の順番を間違えていた。
 漫画を開いて、左から右へかけてジュンは漫画は読んでいたのだ。
「話が、全然分からない……」と困惑していて、T.Tとヒョーマに漫画の読み方を教えて貰っていた。
 漫画の読み方すら知らない癖に、なんでいきなり鬼滅を読もうと思ったんだよ。
 挙句、鬼滅を全巻セットで購入していたのだ。
 ハマるかどうかも分からないのに……?
 全巻セットって、一万五千円くらいするだろ。さすが、家太。
 コイツの一万円は、俺にとっての千円みたいな感覚なんだろう。
 うわ、ムカつく。
 ジュンの習い事歴を考えたら、漫画を読むって言う当たり前の自由すらなかったのかもしれない。
 そう考えたら、今やっている配信は子供の頃の青春を取り戻そうとしているように見えて来た。
 シール手帳を作るのに、ハマっているらしいし。
って、俺の考え過ぎか。漫画じゃ、あるまいし。
『トラフィック*ライト』は公式チャンネルの配信の他にも、バズっているSNSの投稿がたくさんある。
 ヒョーマが関東で有名な花火大会の日に、自室の美少女フィギュア棚を背景に「T.Tとジュンと、花火大会行って来るけん。ふぇえ>< ヲタクだから、カツアゲされちゃうよ~」と、ファイティングポーズをとった自撮りの投稿。
 数日前の、T.Tの生配信中の話だ。PCがunknown errorと言う文字を送って来た時に
「え!? うんこなう エラー!? うんこ吐き出すようなエラーって、こと!? ヤバ!」
とか言い出した回。
 unknownをうんこ なうって、馬鹿すぎるだろ! うんことちんちんで喜ぶ、小三男子かよ!
 他にもたくさんバズってる動画はたくさんあり、結成して一ヶ月くらいのユニットとは思えない。
 俺らが結成したばかりの頃なんて、再生数が百から二百が当たり前だったぞ。
 だけどコイツらって、この自由な感じがすげえ面白いんだよな……。
 例えるなら『トラフィック*ライト』の配信見てたら、まるで麦わらの一味と過ごしてるような感覚になるって言うか。
 性格も、見た目め、経歴も、出身も、何もかも違うあの一味の仲間になれたかのような錯覚を覚えるのだ。
 最近『トラフィック*ライト』があげた「オールウェイズ ホスト」の、オープニング再現動画もバズってたしなー。
 俺も「オールウェイズ ホスト」のオープニング再現動画撮りたかったなー。
 てか【NWF】がなかったら、絶対に撮影していた。
 俺達だって晴れ舞台の練習をしていて、前に進んでいる。分かってる。
 だけど。自分達より後に配信始めた奴らが、目に見える数字を稼いでたら焦るじゃん。
 配信者を続けるって、こう言うことなんだと思い知らされる。
 階段を登れば登る程、楽しそう! とか、やってみたい! だけじゃ通用しなくなって来る。
 俺と違って『トラフィック*ライト』の奴らは、俺達の数字に並んだ時も「楽しそう!」とか「やってみたい!」って気持ちだけで、数字が稼げそうな気もしている。
 なんか、ダメかも。自分の語彙力では、そんな言葉しか浮かべられなかった。








 大学に登校して講義室に入るなり、友達二人がまるで芸能人にサインを貰ったかのようなテンションで俺に詰め寄って来た。
 誰の目から見ても分かる大学の講義室で、真ん中の前の方の席の机は端が欠けている。
 おじいちゃん教授が通路を通る時に、剥き出しの角で太ももを強打してとても痛がっていた。
 なので俺がガムテープで角を覆ってやったのが、そのままずっと残っている。
 ちなみに強打事件が起きたのは、去年の末の話だ。
 机くらい、ちゃちゃっと入れ替えろよ。
 小学校ならばこのガムテープを見て怪談の一つでも生まれそうだが、大学生は気にも留めない。
 窓際の一番後ろの席はすみっこぐらしと言う陰キャグループが陣取っていて、カードゲームの話で盛り上がっている。
 俺達のグループは、講義室も映画館も真ん中を陣取る。
 今日も例に漏れず、先に来ていた友人二人は真ん中の席に座っていた。
 軽く挨拶を交わしてから、どしたん? と、話を聞いてみる。
「お前の恋人さ! なんか、バズってんぞ!」
「そうそう! 『トリニティ』のパチモンみたいな配信者グループのジョン?がリポストしてて、話題になってんの!」
「え、は、はひ?」
 今更だけど、友人を紹介しようと思う。
 夏野 駿裕(なつの しゅんすけ)。名前の通り、夏に発生する台風かのように話し行動する奴。
 朝は飛び跳ねるようにベッドから起き上がり、その勢いのまま某インド映画かのように顔を洗い口をゆすぐらしい。
 勢いを落とさずコップ一杯分の麦茶を飲み干してから、納豆ご飯も口に掻き込むかのように食べると言っていた。
 いつも茶髪のドコかに寝癖がついていて、顔は平たい。
 鼻は低く、唇も薄いし、眉毛も薄い。
 だからこそ自分の存在を見せつけるかのように、リアクションが大袈裟なのだろうか。
 高校時代までは、バスケ一直線! なスポーツ少年だったらしい。
 もう一人の友人、廣笠 考輝(ひろがさ こうき)。
 コイツは、数ヶ月に一回は髪型や髪色が変わる。
 社不ですってアピールするかのようなグレーアッシュにネオングリーンのインナーカラーのボブにしていた時もあったし、一昔前の少女漫画の当て馬キャラのような茶髪のパーマにしてた時もあったし、黒髪のツーブロにしていた時もあった。
 高校まで野球に人生を捧げていたらしく、甲子園まで出る強豪校出身だったと言っていた。
 青春時代の大半を坊主で過ごした反動からか、今はこんなに髪型を変えるのだろうか。







 俺は青い鳥ランドを開いて、ジュンのアカウントを見に行く。
 二人が言うように、静弥のtmitterアカウントの投稿を引用で拡散している。
 ジュンが引用投稿した文字は「全部、外すじゃん」の後に、爆笑している絵文字をつけている。
 うわ、ムカつく。
 拡散された静弥の投稿は、Wee Tubeに動画を投稿しましたと言うお知らせのものだ。
 【「オールウェイズ ホストを徹底考察!」】
 え? アレ、頭を使わずに見る作品の代表格だろ……!? 
 呪術とか、進撃の巨人とか、ワンピとか、エヴァとかだと思ってらっしゃる!?
 つか、動画あげたんなら、言ってくれよ! 見に行くから!
 ワイヤレスイヤホンを装着して、考察動画を再生する。
 画面の中の静弥は本棚を背景にして、タブレットを持ちながら配信している。
 静弥の持っているタブレットから、金色の爆弾たちのテンポが良いオープニングが流れ出した。
 静弥はオープニングから、何か伏線があるんだろうか? と重要文献を読んでいる学者のような顔で、食い入るように見ている。
 ごめん。開幕から、おもろい。
 オープニングが終わり、アニメ本編が始まった。
 舞台は新宿の歌舞伎町ならぬ、花舞伎町。
 あの電飾でホス狂やキャッチと言う虫を呼び寄せるような、でっかい看板に書かれた花舞伎町の文字にも静弥は反応していた。
「地名を花に変えたってことは、花言葉に関係があったりするのか……? それとも」
 ないないないない。なんにも、ないよ。名探偵をせず、頭を使わずに見るアニメだよ。
 物語は進み、ホストクラブの中の様子へと画面は変わっているのだろう。
 静弥は背景の絨毯にも反応していて十九世紀のイギリスの階級制度の頃に流行った模様だから、ホストも縦社会だと言う暗喩だと思うんですよね。
 静弥の読み通り、ホストの階級について軽い説明が入った。
 しかし大して重要ではなく、勢いのまま地味な眼鏡のヘルプの主人公がホストやヘルプに振り回されている様子が再生されるだけであった。
 姫がホストに入れたシャンパンにも、静弥は反応して「このお酒は、こういう意味のカクテル言葉があって……」と解説を始めるが、このアニメはそんな高尚なものではない。
 静弥の知識が、散っていくだけだった。
 すげえ。頭がいいのに、すごく頭が悪そうに見える!
 動画のコメント欄は
『面白すぎる』とか『天然www』とか『頭が良い故の空回りか』みたいな、動画への好印象な反応が殆どだ。
 中には『ジュン君のRPから来ました、、。この人もビジュ強い~』だの『配信ジャンル、間違えてるでしょwww』だの『ガチタイプです。メロい』だの、容姿に関するコメントも多い。
 夢女子達よ。沼黒 静弥君は、俺にしか興奮しないぞ。って言う優越感に浸る傍ら、世間に静弥が見つかった焦りが芽生えた。
 だって、あのルックスの男だぞ!? その男の動画が、一万回再生。
 一万人が見た訳ではないだろうけど、一人あたり二回見たとしたら五千人が見た訳だ。一人あたり三回見たなら、三千三百人くらいか。
 ジュン ブランド、すげえ……。
 コメントを読むと、ジュンとのコラボを希望する声もある。
『トラフィック*ライトのジュン君と、コラボしないかな~?してくれたら目が眼福でしぬ~』
 なんだよ。その頭痛が痛い。みたいな、二重表現はよ。しんでるのは、お前の国語力だろ。アホ。
 静弥のアカウントがバズるのは、俺の願いであったハズなのに。
 なんでだろ……祝福出来ないや。
 まるで推してたインディーズバンドが、メジャーデビュー決まったかのような感覚だ。
 なんか静弥が遠くへ、行ってしまったような気がする。
 めでたいことなのに、俺の中で雨雲のようにモクモクと焦りや不安が立ち込めるのだった。
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