光彩濁りて愛となる

RRMR

文字の大きさ
22 / 62

十五話

しおりを挟む
 廣笠が住んでいるアパートは、町田市にある。
 指定された住所に書かれた建物名と、目の前のアパートを見比べてみる。
「レオパレス アポロン」
 えーっと。レオパレスは、よく聞く物件ブランドの名前だと思う。
 アポロンは、なんの宗教のなんの神だっけ?
 キリスト教ではないだろうから、ギリシャ神話あたり……か?
 静弥に聞いたら、子供用の絵本の解説のごとく教えてくれるんだろう。
 廣笠のアパートは町田市の成瀬駅から、約徒歩二十分の距離にあった。
 廣笠は「迎えに行く」と言ってくれたけど、折角宅飲みを楽しんでいるのに悪いって言うのが一点目。
 二点目は、家主が居なくなった酒入った男子大学生が何をやらかすか分からないから。
 俺が居酒屋でバイトしているのもあるけど、男だけの集団客はどうしても構えてしまう。
 さっき言った通り、男社会のてっぺんを取るにはグループの中でいかに面白いことを出来るか? みたいな風潮がある、グループだってある。
 言うまでもなく、荻原のグループはそういう気がある。
 一年くらい前にバイト先に来た男子大学生の集団は、料理皿を灰皿代わりにしたりトイレに間に合わないからってジョッキグラスに小便しだしたのだ。
 見つけたバイト仲間の女の子がすぐさま店長に報告して、俺と店長と言う二大ティファールが客に怒鳴り散らかしたのは良い思い出だ。
 警察も呼び警察は怒鳴られて泣いている大学生達に同情するわ
「この子らも、反省してるようですし……」とか言い出した時はしばき回そうかと思った。
 俺よりも理性がなく反射で生きている店長は、警察相手に
「反省する脳みそある奴は、ここまでの真似しえよ!」と吠えていたのだ。警察相手に。怖いもの知らず過ぎだろ。
 なんで警察より、店長の方が怖いの? 動物園から逃げ出したゴリラだからか。ウッホウホ。
 廣笠が住んでいる「レオパレスアポロン」は、小学校の授業で習う横長の直方体のお手本のような建物だった。
 幼稚園くらいのマンションに住んでいる子供が「ぼくのおうち」って、描くような形とも言う。
 茶色と黄色の中間のようなコンクリート製の住居で、一晩寝るだけで忘れそうな気もする。
 廣笠の部屋は一階らしく、一階だからか外にまで笑い声が聞こえている。
 自分から飲み会に飛び入り参加宣言をした癖に、この野太い笑い声を聞いたら急に面倒くささが湧いて来たのだ。
 原因は、分かり切っている。
 飲み会のメンバーに、荻原が居ることだ。
 俺に求められてる役割は、面白い篠塚 晄だ。荻原を引き立てるテレビのガヤ役みたいな、感じだろう。
「はぁー……」
 俺はアパートのコンクリートの道を、忍者のように忍び足で歩く。
 まるで乾く前のセメントに足を下ろすように、靴が沈んでいく気がした。
 廣中が住んでいると言う、一◯四号室のインターホンを鳴らす。
 角から二つ目の部屋だ。







「ガチで、田舎だったの! 山南中学校。全校生徒で七十人居るか、どうかだったし」
 レモンサワーを飲みながら十八番の山南村トークを披露する度に、飲み会に参加しているメンバーは手を叩きながら笑っている。
 静弥からも連続でメッセージが来ているけど、歩夢と同様にスルーを決め込んでいる。
 今話している間にも
『誰と、会ってるの? 写真送ってよ』とか『返事して』とか来ていたけど、いつものメンヘラ構文だ。急いで返事をする必要性はない。
「でさー。俺最初はバスケ部入ったんだけど、部員六人しか居ないの。試合出れるじゃん! って、喜んでたんだけどさ。顧問がザ昭和の人って感じで、走り込みとかちょっとでも遅れたら竹製の物差しでケツぶたれたりすんの」
 ヤバー! パワハラじゃん! って、声が荻原達から上がった。
 荻原の口の端と端は均こうがとれていなく、とても歪んで見えた。
 まるで自分は、そう言ったことをしてません。と、言わんばかりの声だった。
 廣笠の部屋は1LDKの、普通の一人暮らし用の物件と言う印象を受けた。
 部屋の広さは、多分八畳くらい。
 その狭い空間に男子大学生が俺含め七人くらい居て、収容所のようにも見えてしまう。
 七人の印象をひっくりまとめて言うなら、カーストが真ん中より上の男の集まりって感じ。
 その地位を築くのに、誰かの陽だまりを奪った者達とも言う。
 俺含めて。
 床はスナック菓子や、酒の空き缶、コンビニ物の鶏の軟骨唐揚げの容器などで散乱している。
 食い物が、見事に茶色しかない。
 女子大生だけの宅飲み会ならば、食い物が茶色だけにはならないのだろう。唐揚げとかつまみの他にカルディとかでナッツ入りのチーズを買ったり、業務スーパーでラザニアを買ったり、コンビニでサラダとか買ったりして、たくさんの色の食材が並ぶのだろう。
 部屋に入ってすぐ左のシューズボックスには、百均で買ったと思われる透明ケースがキレイ並べられていた。
 透明ケースの中身は文庫本で、ジャンル問わず色々な小説がプラケースの中に所狭しと並んでいる。
 文庫本の中には日本人作家を代表するミステリー作家のもあれば、恋愛小説、短編集、去年映画化された「多様性とは何か?」を問いかける小説もあった。
 まるで物語達に「人の数だけ、人生があるよ」って諭されているような気分になった。
 玄関の隅にスニーカーを揃えて置き、たくさんの物語が示す正しい人間の形をせめてこの部屋の中では行おうと思ったのに。
 みんなに乗せられるまま酒を飲み、暑くなった俺は服を脱ぎ捨てた。
 いやだって、七人中半分くらいパン一なんだもん。
 参加者に、女の子居ないし。
 良かった。HUだけど、新品のパンツで。人様から見て、不潔感のある格好ではないだろう。
「やっぱ、鍛えてんなー! 腹筋、触っていい?」
「いいよ、いいよ! 好きなだけ、触って!」
「おお、すっげ」
 名前も学部も忘れた、ウルフカットの毛先カラーの奴が遠慮なく俺の腹筋を掌全体で触る。
 時刻は夜の十一時前で、みんな酒が回っているのだろう。
 大きな声を出して、笑っている。
「もっと派手な下着履いてるかと思ってたわ。蛍光グリーンとか」
 荻原が、さも感想だけ言ってますよ~。くらいのトーンで、俺を見ながら歯を見せて笑ってる。
 この言い方で俺が「はぁ? バカにしてんの?」とか言ったら、俺が悪者にされそうな話し方を選んでいるのだ。
 やっぱりコイツ、小賢しいな~。って思う。
 俺はキャベツ次郎をむさぼりながら、本当に何も気にしてなさそうに
「そこまで、チャラくねえよ~」って、笑っておく。
 どうだ。楽しくないだろ、荻原君よ。思い通りにならなくて。
 荻原は俺の腹筋を触っている裾カラーマンに、声を落とす。
「気を付けた方が、いいよ。篠塚君、男が好きだし。勘違いされても、困るでしょ?」
「あ?」
 荻原にそんなことを、言ったことはない。概ね、俺たちの会話を盗み聞きしたんだろう。
 インターネット上では見せびらかすのは違うと思ってるけど、プライベートまで徹底する必要はないと思っている。
 だから夏野と廣笠に話したことだし、コイツは駄目。ってことはない。
 ハズ、なのに。
 わざわざこう言う言い回しをする奴に、知られたくなかったな。って、気持ちが真っ先に来た。
 一層のこと荻原が勝本達みたいに馬鹿でクズだったら、良いのに。
 俺に「男同士って、どうセックスすんの? ケツ使うってマジ!? ゴム要るの?」とか、聞いてくるレベルの馬鹿なら、俺も遠慮なくバイト先の酔っ払い客にするようにキレられる。
 毒を以て毒を制する、ってヤツだな。
 だけど荻原は、あくまでアドバイスみたいな口ぶりで今も話しやがるのだ。
 キレたら、俺がイヤな奴みたいになるじゃん……。
 はぁ~あ。しばきてえ。コイツの背中を、しばきてえ。
 しばきたい背中。
 こんな思いをするならば、飲み会に途中参加するなんて言わなければ良かった。 
 俺は、選択を間違えてばかりじゃないか? 
 なんて思っていたら、部屋のインターホンが連続で鳴った。
 もしかしたら、隣の部屋の住民からクレームか? なんて思ったら、水色のジャージワンピースにハーフパンツを履いた静弥が部屋に襲撃して来た。
 うお……。天使界隈を化粧や加工なしに、まるで店先のマネキンのように着こなしてやがる。
 ハーフパンツから覗く陶器のような滑らかな脚、たまんねえ。人目がなかったら、今すぐ舐めたい。って変態親父か。俺は。
 でも、なんで、天使界隈? もしかして、部屋着用にジャージを買ったつもりだったとか?
 なんて考えている内に、俺の下着姿を見た静弥の顔面から血の気が奪われていく。
 あ。パターン青、来るな。コレは。






 静弥の女装と呼ぶにも値しない服装を見た面々が、何コイツ? って顔をした後に、荻原に視線で助けを求めるかのように荻原の方を向いた。
  静弥は椎野 苹果の「約束」を鼻歌で口ずさみながら、荻原に頭突きを喰らわせた。
 なんでメンヘラって、椎野 苹果か大林 靖子に走るんだろうか?
 メンヘラ中学校かなんかで配られる教科書に、載ってんのか?
「え、な、なに。誰」
 静弥は荻原の真正面に陣取り、息がかかるくらいの距離で顔を突き付けている。
「晄君の恋人。貴方のクソみたいな性格を、治せって言ってるんじゃないです。貴方のクソみたいな性格で、晄君を傷つけるな。って言ってるんです」
 池袋イーストゲートパークか?
 荻原は「分かった分かった。気をつけるね」と、アルバイトの面接で見せるかのような笑顔を静弥に向けた。
 静弥の顔色は変わらずで、他の奴らに一発ずつデコピンを喰らわせた。
 え、なんでェ……? 妬いてるんだろうけど、巻き込まれ事故な気もする。
 だって、俺から行きたいって言ったんだし。
「その下着、僕が見たことない奴なのに……。なんで、この人らが一番に見てるんだよ!!」
 そう言いながら、静弥は本革の黒いトートバッグに腕を突っ込んだ。
 余りに着ている服装とチグハグなトートバッグから、何が出て来るのかと俺の胸の鼓動は速くなる。悪い意味で。
 静弥の白い手には、アダルトなDVDが握られていた。
 タイトルは
『素人トー横立ちんぼM女子 お持ち帰り』
 パッケージには、天使界隈ワンピースを着た、色白の華奢な黒髪ボブの女の子が描かれている。
 ほ、ホギャーッ!! 通販で買って、一昨日に届いたのがもうバレてるー!!
【NWF】が終わったら、ご褒美に見ようと思ってたのに……!!
 あ、だから、天使界隈着てんのか!?
「せ、静弥、ごめんって……」
「レッスンを頑張った晄君の為に、たくさん好物を作ったんだよ。豚汁と、オムライスと、青椒肉絲」
 食い合わせって、知ってる!? そんなに食えねえよ!! この時期に、豚汁はちょっと……。
 俺はどれから言うべきか分からず「お、おう」と唸るようにしか言えなかった。
 展開についていけない宅飲みメンバーは、目を白黒させている。うん、ですよね。意味分からんよな。
「僕は晄君を一番に考えてるのに、こんな下品な女の人で自慰しようなんて……。どう見ても、僕の方が遺伝子ガチャ優勝で顔整いだろ!」
 静弥の言葉に、国会中のおじいちゃん政治家みたいにみんなは首をうんうんと縦に振っている。
 静弥は雑に俺に服を着せて、俺の首に例の首輪を装置した。リード付きで。
「勘弁して!! 家ではいくらでもやるけど、外はヤダっ!!」
 大袈裟に身をよじって抵抗すると、また静弥は鞄に手を突っ込んだ。
 わあ。またエッチなDVDが、出て来やがりますねえ。すごく、見覚えがある~。
『ツンデレDK君 メスイキ調教』と描かれたDVDのパッケージの角で、何回も頭を叩かれる。
「やめろ! ダンスの振り付け忘れたら、どうすんだよ!」
 廣笠は「お前ら、頼むから帰って……」と頭を抱えながら、声を絞り出した。
 おっしゃる通りだと思います。本当に、ごめんなさい。
 静弥は俺の首輪のリードを引いているけど、意識は俺に向いてない。
 静弥の視線の先は、靴箱に入れられた透明ケースがあった。
「あ。良かったら、この本借りて良いですか?」
 マイペースが過ぎる……!
 静弥が指を刺したのは、例の多数派の意味を問いかける文庫本小説だった。
「貸すから、本当帰ってください」
 まるでおまけでもつけるかのように、廣笠は文庫本の上に新品未開封のゴムを箱ごと渡して来た。
 黒色にギラギラなピンクのラメで蝶々が描かれた、スーパーの安売りのバーコードが貼られたゴムだった。
 どう見ても、彼女が置いていったやつだろ!
「要らん気遣いやめろ!」
「ヒアルロン酸入りだって」
「ケツ穴に、そんなの要らねーから!!」
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

氷の檻に閉じ込められた月~兄上のすべては、私のもの~

春野ふぶき
BL
『兄上は私のものだ。魂も、肉体も。永遠に―—』 アーヴェント侯爵家の長男ライカは、妾腹として正妻に虐げられ続けてきた。 唯一の救いは、次期当主を目される異母弟カイエンの存在。 美しく聡明で、氷の騎士と呼ばれる彼だけは、常にライカの味方だった。 だが、その愛情は兄を守るものではなく、深く歪んだ執着だった。 母を排除し、兄を囲い込み、逃げれば鎖で捕らえる。 そしてついに、ライカの心身は限界に追い詰められていく。 ——カイエンが下す「最後の選択」とは。 ふたりが辿る結末は、幸福か、それとも狂気の果てか。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~

青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」 その言葉を言われたのが社会人2年目の春。 あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。 だが、今はー 「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」 「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」 冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。 貴方の視界に、俺は映らないー。 2人の記念日もずっと1人で祝っている。 あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。 そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。 あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。 ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー ※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。 表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。

強欲なる花嫁は総てを諦めない

浦霧らち
BL
 皮肉と才知と美貌をひっさげて、帝国の社交界を渡ってきた伯爵令息・エルンスト──その名には〝強欲〟の二文字が付き纏う。  そんなエルンストが戦功の褒美と称されて嫁がされたのは、冷血と噂される狼の獣人公爵・ローガンのもとだった。  やがて彼のことを知っていくうちに、エルンストは惹かれていく心を誤魔化せなくなる。  エルンストは彼に応える術を探しはじめる。荒れた公爵領を改革し、完璧な伴侶として傍に立つために。  強欲なる花嫁は、総てを手に入れるまで諦めない。 ※性描写がある場合には*を付けています。が、後半になると思います。 ※ご都合主義のため、整合性は無いに等しいです、雰囲気で読んでください。 ※自分の性癖(誤用)にしか配慮しておりません。 ※書き溜めたストックが無くなり次第、ノロノロ更新になります。

【連載中/BL】どうやら精霊術師として召喚されたようですが5分でクビになりましたので、最高級クラスの精霊獣と駆け落ちしようと思います。

架月ひなた
BL
異世界に召喚されたけど、即クビ!? しかも壊した魔法陣を直せと無茶振りされ、住む場所として案内されたところも廃墟のような別邸。 食事は小さなパンのカケラにグラスに三割しか入っていない水のみ。 帰還手段もなくどうやって生きていこうか悩んでいた千颯の前に現れたのは、もふもふ癒し系のホワイトタイガーだった(のち超絶イケメンに変化)。 「名をくれたお前をこれから先ずっと守ると誓おう」 溺愛MAXのもふもふイケメン精霊獣に「駆け落ちするぞ」ともちかけられ、元の世界へ戻る為に旅をする事になった平凡社会人(無自覚チート精霊術師)の契約異世界BLファンタジー。 行方不明になっていた祖父がこの世界で聖女に拉致されたのを知り、探し出して一緒にニホンへと帰るつもりだったが!? ※コメディよりのラブコメ。時にシリアス。 ※ざまあ展開にもなりそうな予感。 ※想定文字数10万〜13万文字くらい。

病み墜ちした騎士を救う方法

無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。 死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。 死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。 どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……? ※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です

モブなんかじゃ終わらない!?

MITARASI_
BL
気がつけばそこは、人気BLゲームの世界。 けれど与えられた役割は、攻略対象でも悪役でもない――ただのモブ。 本来なら物語の外でひっそりと生きていくはずだった。 だが、そんな彼の存在が、少しずつ“運命のルート”を揺さぶっていく。 選ばれないはずのモブが紡ぐ、新たな恋の物語。 ゲームの定めを超えて、彼が辿り着く未来とは――。

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

処理中です...