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幕間 静弥Side四弾
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僕の目覚めたタイミングで、巡回中の看護師さんの目に留まったようだ。
看護師さんは笑顔で保護室の扉を開けて、中へ入って来た。
精神科病院の扉は、他の病院に比べてガラスの面積が広い。
きっと外から、病室の様子がすぐ分かるようにと言うことなのだろう。
看護師さんに案内されるまま後を着いていき、長い廊下をただひたすらに歩く。
僕が居た部屋は、スタッフステーションの真横だった。
廊下の手摺りの前に、ずっと居る男の人に目が着いた。
眼鏡をかけた、真面目そうな男の人。
あの人……廊下の手すりを、ずっと触っている?
男の人が少し歩いたかと思えば、また手摺りを触っているのだ。
廊下の先からは、女の人の大声が聞こえて来た。
言葉までははっきりと分からないが、何やら暴言を叫んでいるのは分かる。
薄汚れた印象を受ける廊下、他の患者さん達の様子、息が詰まりそうになるこの感じ……。
前に入院した時と、何も変わっていない。
看護師さんは扉の鍵を開けて、病棟を出た。
内側からも鍵が必要なのも、変わっていない。
廊下を踏みつける自身の足音がやけに響いていて、嫌でも生きていることを実感させられた。
*
看護師さんに連れて行かれたのは、診察室だった。
明るい茶髪に髭を生やした、美容師さんみたいな先生が丸椅子に座っている。
白衣の胸ポケットには、ミッキーマウスのボールペンが刺さっていた。
先生の話は病状の説明から始まり、入院計画書を見せられて、同意書にサインした。
以前と変わらず、推定入院期間は三ヶ月。
前は「そっか」くらいしか思えず、言われるがままにサインした。
三ヶ月って、山南村で晄君と出会って喧嘩するまでの期間じゃないか。
三ヶ月って、重いんだな……。
それから面談室に連れて行かれて、扉を開けると父親と目が合ってしまった。
面談室の机とソファーは成条高校のように無機質で、僕の身体は強張ってしまった。
成条高校の面談室と決定的に違うのは、本棚に入っている本の種類だろうか。
本棚のラインナップを見るだけで、自分は正常ではない。と言われているようで、胸が痛む。
父親は看護師さんから、僕の状態の説明や面会の決まり事や、持ち込み出来るもの等の説明を受けているようだった。
「……ぅ、あ」
僕が父親が入院していた病院に呼び付けられたように、父親が精神科病院に来てもおかしくはない。
普通のこと、なのに。
この人より赤の他人であるリナさんに、来て欲しいと思ってしまった。
父親は、虚空を見つめている。自殺未遂した子供に、なんて言葉をかけるか迷っているのだろうか?
この人のことだから、欲しい言葉はくれないだろうし的外れなことしか言わないだろうけど……。
「……静弥さ。病んでるのが、格好いいって思ってない? 他人と違う自分に、酔ってるって言うのかな。分かるよ。俺も、そう言う時期あったよ」
……は? 何を、言っているの? この人?
仮にも息子が大量に薬を飲んで、こんな場所に入院が決まったのを知った上で出てくる言葉がそれ?
若い女性の看護師さんも呆気に取られたようで、どうして良いか分からないみたいだった。
たくさんの父親が言う「病んでいる人」とその家族を見てる医療従事者から見ても、父親は可笑しいのだと知って、心が軽くなった。
「お父様。息子さんの話を、聞きましょうか」
「いや、あのさ。俺、持病で余命短いの。息子は俺の看病するのに東京から帰って来て、俺が退院した初日にオーバードーズ決めたんだよ? 俺と暮らすって約束したのに、破ったの。超自己中だから、普通の考えを教えた方が良いでしょ?」
こんなところで働いてるのに、そんなことも分かんないの? 父親は、看護師さんにそう毒付いた。
もうやめてよ、恥ずかしいよ。
どうやって息をして良いか分からず、喉から隙間風のようにヒューヒューと息が漏れていく。
僕の反応が気に食わなかったのか、父親は看護師さんに「用事終わったんなら、帰らせて貰うね」と、一応は断りを入れてから面談室を出て行った。
看護師さんは、困ったように僕を見ている。
どうしよう。
「沼黒さん、辛かったんですね」とか「お父様は、びっくりしているだけですよ。きっと本心は、心配してますよ」
とか、言われたら……。
「あ、あの、ゆっくり、生きましょうね」
うん。悪くない言葉だとは、思う。
僕が三ヶ月の重みを感じていなかったら、素直に頷けただろう。
だけど今の僕には肯定も否定も出来ず、ぼんやりと壁を見つめることしか出来なかった。
*
翌日。目覚めてすぐに検温と、採血をされた。
今日も変わらず保護室で過ごすことを、察してしまった。
寝具と剥き出しの便器がある、この部屋で。
朝食は部屋まで、五十路くらいの看護師さんが運んでくれた。
味のしないおかゆに、豆腐と言って良いか分からないふやけた豆腐と味噌汁が入った味噌汁に、ほうれん草のあえ物に、すりおろした林檎だった。
うん。この味も、昔と変わらない。
数時間後。また別の僕の担当となる、看護師さんが部屋へやって来た。
名前は、鷲谷口(わしやぐち)さんと言うらしい。
軽く挨拶を済ませて、渡されたのは一枚の用紙だった。
前に入院した時は、こんなものなかったのに……。
表の一行目に大きな明朝体で「行動範囲段階表」と、小説のタイトルのように書かれている。
表の内容は閉鎖病棟に入院している人が、どのくらい行動出来るかという内容だった。
七段階で、僕は三。
一が重くて、七が軽め。その中の三。
一は閉鎖病棟からの出入りを、一切禁ずるというもの。外への外出訓練は勿論、中庭や、売店にも行けない。
二は看護スタッフが同伴ならば、中庭と売店の利用が可能というもの。
僕が該当する三は、病院の敷地内の集団散歩に看護スタッフ同伴で参加可能というものだった。
「集団散歩と、言うのは……」
「夕方四時から夕方五時まで、毎日やっている散歩のことです。参加は任意で、途中離脱も出来ますよ」
「……なるほど」
五十路くらいの看護師さんは僕の顔を見ながら、優しい小学校の女性の先生のように微笑んでくれた。
「沼黒さん。ここでは我慢しなくて、良いんですよ。迷惑かな? とか、困らせるかな? とか、遠慮しなくて良いですからね」
「……はい」
鷲谷口さんの提案で、集団散歩に参加することになった。
*
午前中はホールにある芥川龍之介の短編集や絵本を取ってきて貰い、自分の部屋で読んで過ごした
午後は、ぼんやりと虚空を見つめていた。
具体的に言うと、壁のシミで人の顔や星座を作っていた。
長い時を経て集団散歩参加の時間が、やって来た。
鷲谷口さんは、笑顔で集合場所まで引率してくれた。
集合場所は開放病棟のホール前の廊下で、二十人くらいの患者さんが居た。
僕と同じくらいの年齢の人や、小学生くらいの子や、年齢が高い人も居る。
まるで溝の下を流れている生活用水の髪色(頭の根本から、地毛の黒髪がたくさん見えている)の、僕男の人はフェルトで作ったクラゲの(綿が入ってないのでぬいぐるみとは言えない)飾りを触っている。
年齢は僕よりちょっと上だとは思うけど、よく分からない。
付き添いの看護スタッフが居ないから、この人は僕より段階が下の人だ。
つまり、僕より自由な人。
彼の左手首には、たくさんの横線が走っている。
「沼黒さん、海下(うみした)さんのお友達が気になるんですか?」
鷲谷口さんに話しかけられて、不躾にじろじろと見てしまっていたのを反省した。
「あ、はい」
「作業療法の時に、作られたんですよ。素敵ですよね」
「……はい」
海下さんは、不思議そうに僕を見ている。
下手に近寄ったら、逃げてしまいそうな雰囲気がある人だと思った。
名前のように寄せては引く、さざ波のような印象を受ける。
海下さんはお友達のクラゲを握ったまま、ワルツのようにくるくるとその場で回り出した。
不思議な人だな。
集団散歩は他の患者さん達の会話が気になりすぎて、動悸に襲われてしまった。
患者さんに、どう思われているのか? 僕より大変な人も居るだろうに、入院して甘えと思われないか? 自分は、上手くやっていけるのか? 不安が一つ浮かぶ度に、心臓がドクドクと脈打つ。
集団散歩開始十分にして僕はその場に蹲り、自分の部屋へ戻ったのだった。
唯一有り難かったのは、僕が蹲った時に誰も「大丈夫?」とか「辛かった?」とか聞いて来なかったところだ。
みんな慣れているのか「また来たくなったら、おいでー」とか、そんな言葉を言うだけだった。
世間一般の声かけとは違ってて、新鮮で優しいな。って、思った。
看護師さんは笑顔で保護室の扉を開けて、中へ入って来た。
精神科病院の扉は、他の病院に比べてガラスの面積が広い。
きっと外から、病室の様子がすぐ分かるようにと言うことなのだろう。
看護師さんに案内されるまま後を着いていき、長い廊下をただひたすらに歩く。
僕が居た部屋は、スタッフステーションの真横だった。
廊下の手摺りの前に、ずっと居る男の人に目が着いた。
眼鏡をかけた、真面目そうな男の人。
あの人……廊下の手すりを、ずっと触っている?
男の人が少し歩いたかと思えば、また手摺りを触っているのだ。
廊下の先からは、女の人の大声が聞こえて来た。
言葉までははっきりと分からないが、何やら暴言を叫んでいるのは分かる。
薄汚れた印象を受ける廊下、他の患者さん達の様子、息が詰まりそうになるこの感じ……。
前に入院した時と、何も変わっていない。
看護師さんは扉の鍵を開けて、病棟を出た。
内側からも鍵が必要なのも、変わっていない。
廊下を踏みつける自身の足音がやけに響いていて、嫌でも生きていることを実感させられた。
*
看護師さんに連れて行かれたのは、診察室だった。
明るい茶髪に髭を生やした、美容師さんみたいな先生が丸椅子に座っている。
白衣の胸ポケットには、ミッキーマウスのボールペンが刺さっていた。
先生の話は病状の説明から始まり、入院計画書を見せられて、同意書にサインした。
以前と変わらず、推定入院期間は三ヶ月。
前は「そっか」くらいしか思えず、言われるがままにサインした。
三ヶ月って、山南村で晄君と出会って喧嘩するまでの期間じゃないか。
三ヶ月って、重いんだな……。
それから面談室に連れて行かれて、扉を開けると父親と目が合ってしまった。
面談室の机とソファーは成条高校のように無機質で、僕の身体は強張ってしまった。
成条高校の面談室と決定的に違うのは、本棚に入っている本の種類だろうか。
本棚のラインナップを見るだけで、自分は正常ではない。と言われているようで、胸が痛む。
父親は看護師さんから、僕の状態の説明や面会の決まり事や、持ち込み出来るもの等の説明を受けているようだった。
「……ぅ、あ」
僕が父親が入院していた病院に呼び付けられたように、父親が精神科病院に来てもおかしくはない。
普通のこと、なのに。
この人より赤の他人であるリナさんに、来て欲しいと思ってしまった。
父親は、虚空を見つめている。自殺未遂した子供に、なんて言葉をかけるか迷っているのだろうか?
この人のことだから、欲しい言葉はくれないだろうし的外れなことしか言わないだろうけど……。
「……静弥さ。病んでるのが、格好いいって思ってない? 他人と違う自分に、酔ってるって言うのかな。分かるよ。俺も、そう言う時期あったよ」
……は? 何を、言っているの? この人?
仮にも息子が大量に薬を飲んで、こんな場所に入院が決まったのを知った上で出てくる言葉がそれ?
若い女性の看護師さんも呆気に取られたようで、どうして良いか分からないみたいだった。
たくさんの父親が言う「病んでいる人」とその家族を見てる医療従事者から見ても、父親は可笑しいのだと知って、心が軽くなった。
「お父様。息子さんの話を、聞きましょうか」
「いや、あのさ。俺、持病で余命短いの。息子は俺の看病するのに東京から帰って来て、俺が退院した初日にオーバードーズ決めたんだよ? 俺と暮らすって約束したのに、破ったの。超自己中だから、普通の考えを教えた方が良いでしょ?」
こんなところで働いてるのに、そんなことも分かんないの? 父親は、看護師さんにそう毒付いた。
もうやめてよ、恥ずかしいよ。
どうやって息をして良いか分からず、喉から隙間風のようにヒューヒューと息が漏れていく。
僕の反応が気に食わなかったのか、父親は看護師さんに「用事終わったんなら、帰らせて貰うね」と、一応は断りを入れてから面談室を出て行った。
看護師さんは、困ったように僕を見ている。
どうしよう。
「沼黒さん、辛かったんですね」とか「お父様は、びっくりしているだけですよ。きっと本心は、心配してますよ」
とか、言われたら……。
「あ、あの、ゆっくり、生きましょうね」
うん。悪くない言葉だとは、思う。
僕が三ヶ月の重みを感じていなかったら、素直に頷けただろう。
だけど今の僕には肯定も否定も出来ず、ぼんやりと壁を見つめることしか出来なかった。
*
翌日。目覚めてすぐに検温と、採血をされた。
今日も変わらず保護室で過ごすことを、察してしまった。
寝具と剥き出しの便器がある、この部屋で。
朝食は部屋まで、五十路くらいの看護師さんが運んでくれた。
味のしないおかゆに、豆腐と言って良いか分からないふやけた豆腐と味噌汁が入った味噌汁に、ほうれん草のあえ物に、すりおろした林檎だった。
うん。この味も、昔と変わらない。
数時間後。また別の僕の担当となる、看護師さんが部屋へやって来た。
名前は、鷲谷口(わしやぐち)さんと言うらしい。
軽く挨拶を済ませて、渡されたのは一枚の用紙だった。
前に入院した時は、こんなものなかったのに……。
表の一行目に大きな明朝体で「行動範囲段階表」と、小説のタイトルのように書かれている。
表の内容は閉鎖病棟に入院している人が、どのくらい行動出来るかという内容だった。
七段階で、僕は三。
一が重くて、七が軽め。その中の三。
一は閉鎖病棟からの出入りを、一切禁ずるというもの。外への外出訓練は勿論、中庭や、売店にも行けない。
二は看護スタッフが同伴ならば、中庭と売店の利用が可能というもの。
僕が該当する三は、病院の敷地内の集団散歩に看護スタッフ同伴で参加可能というものだった。
「集団散歩と、言うのは……」
「夕方四時から夕方五時まで、毎日やっている散歩のことです。参加は任意で、途中離脱も出来ますよ」
「……なるほど」
五十路くらいの看護師さんは僕の顔を見ながら、優しい小学校の女性の先生のように微笑んでくれた。
「沼黒さん。ここでは我慢しなくて、良いんですよ。迷惑かな? とか、困らせるかな? とか、遠慮しなくて良いですからね」
「……はい」
鷲谷口さんの提案で、集団散歩に参加することになった。
*
午前中はホールにある芥川龍之介の短編集や絵本を取ってきて貰い、自分の部屋で読んで過ごした
午後は、ぼんやりと虚空を見つめていた。
具体的に言うと、壁のシミで人の顔や星座を作っていた。
長い時を経て集団散歩参加の時間が、やって来た。
鷲谷口さんは、笑顔で集合場所まで引率してくれた。
集合場所は開放病棟のホール前の廊下で、二十人くらいの患者さんが居た。
僕と同じくらいの年齢の人や、小学生くらいの子や、年齢が高い人も居る。
まるで溝の下を流れている生活用水の髪色(頭の根本から、地毛の黒髪がたくさん見えている)の、僕男の人はフェルトで作ったクラゲの(綿が入ってないのでぬいぐるみとは言えない)飾りを触っている。
年齢は僕よりちょっと上だとは思うけど、よく分からない。
付き添いの看護スタッフが居ないから、この人は僕より段階が下の人だ。
つまり、僕より自由な人。
彼の左手首には、たくさんの横線が走っている。
「沼黒さん、海下(うみした)さんのお友達が気になるんですか?」
鷲谷口さんに話しかけられて、不躾にじろじろと見てしまっていたのを反省した。
「あ、はい」
「作業療法の時に、作られたんですよ。素敵ですよね」
「……はい」
海下さんは、不思議そうに僕を見ている。
下手に近寄ったら、逃げてしまいそうな雰囲気がある人だと思った。
名前のように寄せては引く、さざ波のような印象を受ける。
海下さんはお友達のクラゲを握ったまま、ワルツのようにくるくるとその場で回り出した。
不思議な人だな。
集団散歩は他の患者さん達の会話が気になりすぎて、動悸に襲われてしまった。
患者さんに、どう思われているのか? 僕より大変な人も居るだろうに、入院して甘えと思われないか? 自分は、上手くやっていけるのか? 不安が一つ浮かぶ度に、心臓がドクドクと脈打つ。
集団散歩開始十分にして僕はその場に蹲り、自分の部屋へ戻ったのだった。
唯一有り難かったのは、僕が蹲った時に誰も「大丈夫?」とか「辛かった?」とか聞いて来なかったところだ。
みんな慣れているのか「また来たくなったら、おいでー」とか、そんな言葉を言うだけだった。
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