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三十六話
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静弥のスマートフォンの検索欄のサジェストには「パパ活」「案件」「嫌い」などが、出ていた。
こんなもの、見たくない。だけど、見なきゃいけない気がした。
震える指でスマホをタップして、検索欄を開く。
『トリニティのコウが、パパ活してたなんて~。って言ってるファン居るけど、パーティー界隈だよw』
『リスナーからのスパチャ減ったからって、パーティー界隈に出入りしてるのお里が知れるわ。トリニティのコウって、やっぱり毒親育ちの低知能感あるよね』
『ゲイ向けのパパ活アプリに、登録してたって噂は? 板の画像消されてて、持ってる人居たら教えて。トリニティのコウ推して長いから、加工してても分かる自信しかない笑笑笑』
どうして仮にも推しているグループの人間に、こんな酷い言葉をぶつけられるのだろう? 実際にコウが、パパ活をしている現場を見た訳でもないのに。
静弥の心臓は八分音符を太鼓で刻むように脈打ち、呼吸も速く遠くなっていく。
こんなもの見たところで、百害あって一利なし。分かっているのに、指が止まらない……。
『みんな、コウ君のこと責めないであげてよ。実力差がありながらも、ずっとトリニティとして頑張ってくれてたよ、、。生活が苦しいとかあるかもしれないじゃん。。。』
女児が好みそうなファンシーなうさぎのマスコットのアイコンの投稿が、静弥の目についた。
ユーザーネームは、む~しゅだ。
生活が苦しい……? もしかして、あの家にまだ住み続けているのか?
そう思って、コウ本人のアカウントに静弥は飛んだ。
コウが最近上げている自撮りは、配信部屋で編集作業に勤しむ自分の姿とか居間でスーパーのマンゴーゼリーを食べる自分の姿だった。
配信部屋のカーテンは閉まり切っていなく、カーテンの隙間から自分の本棚が見えた。
(まだ、あの家に住んでるの? 一人で?)
いつもの、思い込みかもしれない。だけど、それでも。天から垂らされた手がかりなのだ。
「ちょっ……静弥君!?」
リナの静止を振り切り、静弥は走り出していた。
*
歩くこと約四十五分。静弥は、天谷駅に着いた。
病み上がりの身体で、全力疾走は大分と堪えた。
さっきの今なのに、身体の節々が痛い。
昼間なのに、ホームに人は少ない。
何処かへお出かけする様子の老婦人と、取引先に向かう中年サラリーマンや、母親と、母の手に引かれた小さな子供くらいしか居ない。
こんな人数しか居ないのに、人の目が怖い。
彼らそれぞれに人生があって、彼らに比べて自分の人生は酷く歪ではないか? いや、存在そのものがおかしくはないか?
そんなことを考えた瞬間に、病院で食べた朝食が胃から上へ上へと上がって来た。
静弥はホームに設置された水道まで行き、セメントで固められた縁に手をつき盛大に吐いた。
慌てて蛇口を捻り吐瀉物を流し口を濯ぐも、心のモヤモヤは晴れない。
静弥は何処に重心をかけているのか分からない足取りで、フラフラとベンチへと向かう。
ベンチに腰を下ろして、虎代や親戚の裕子に「生きてます」だけ連絡を入れていく。
何があったかなんて言ったところで理解されないし、要らない心配をかけたくない。
その心配もこちら側の人間にとっては、毒でしかないのだから。
「……え? ヌマクロー?」
気さくなのに心の扉を決して開かせない、明るい声が頭上から降って来た。
スマートフォンから視線を外して頭上を見上げると、同級生がそこに居た。
全面に孔雀の羽模様が印刷されたワイシャツに、下は黒地に両サイドにインド風の刺繍ステッチのラインが入ったワイドパンツを履いている。
靴はモカブラウンのチロリアンシューズ。
「ひ、雲雀丘……くん」
*
「何してんの?」
深優に声をかけられ、静弥の肩は尻尾を踏まれた猫のように跳ね上がった。
「ひ、ひひ、晄君。な、なんだか、怪しい場所に出入りしてるみたいだから、確かめに行く」
「……はあ?」
「も、元の、い、家に住んでるのは、分かってるから、行く」
「え? なんで知ってんの?」
「こ、コウ君のtmitterアカウント」
「お前、キモ」
まるで天井から降って来た蜘蛛を見かけた女子かのような声音で、言う深優。
「ひ、雲雀丘君……」
頭では、分かっている。こんなことを頼める立場では、ないと。
「なに?」
「で、でっ、でで、ンしゃ……怖くて」
「だから?」
「く、くく、車で、東、きょっ、まで、連れて行って欲しい」
自分でも、分かっている。
無茶苦茶なことを、無茶苦茶な喋り方で、お願いしているのだろう。
自分でも、分かっている。
雲雀丘が静弥の頼みを聞く、義理もメリットも一ミリすらない。
「……俺の言うこと聞いてくれるなら、聞くけど」
「え、何?」
「俺の母親を誰がどう見たって、事故死に見えるように殺して欲しい」
「……え?」
そう言った雲雀丘のサングラスの奥の双眸は、一切笑ってない。
「なーんちゃって」
そして今度は、なんでもないようにカラカラと笑うと来た。
「あ、ああぅ……。こ、殺すのは出来ないけど、シェルターなら、教えられるけど」
静弥はそう言ってリナに貰った先程のリーフレットを、クラッチバッグから取り出す。
「写真、撮って良い?」
「も、勿論……」
雲雀丘はリーフレットを開いて、写真を撮り出した。
「何か、あったの?」
「うん。お前が行方不明の間母親が暴れて『あ、無理』なって、色々あって立花家に一ヵ月くらい住んでたの」
立花家と言えば、晄の元カノで上司の実家のことだろう。
シチュエーションは分からないが、相当なことがあったのは分かる。
「……」
「いいよ。なんも言わなくて」
お前も、なんかあったんでしょ? 雲雀丘は、短くそう言った。
特急電車がガタガタと揺れながら、通り過ぎて行く。
まるで二人が歩む筈だった、普通の時間のように。
*
レンタカーサービスがある市までは電車に乗り、ノー予約にも関わらずレンタカーを借りられた。
受付の中年男性に「奈良には、観光で来られたんですか?」と聞かれた際に、静弥が迷いなく「いえ、東京に行きます」と答えると中年男性は「若いですねえ」とニコニコ笑うのだった。
雲雀丘と静弥だけなので、スズキのワゴンR。
渋滞に巻き込まれたことも想定して、雲雀丘は一日プランで契約してくれた。
ガソリン代や高速料金代は別途かかるが、一人当たり約四千円で東京までいけるのは有難すぎる。
雲雀丘は慣れた手付きハンドルを握り、空いている国道をすいすい走って行く。
静弥のスマホには、リナからの通知がたくさん届いていた。
静弥は東京に向かう旨をメッセージで伝えると、リナから国内最大手のキャッシュレスサービスをやっているか? と、質問がメッセージで来た。
晄に言われて登録だけしたことを思い出して、アカウントを持っている旨をリナに伝える。
リナからIDを教えて欲しい。とチャットアプリでメッセージが来たので、自身のIDをコピーしてチャットアプリに共有した。
「……えっ」
数分の後。リナから自身のキャッシュレスサービスのアカウントに、二万五千円分送金されていたのだ。
メッセージまで、ついている。
『午前休しか取ってないから、行けなくてごめんね。何かと入り用だと思うから、送るね。お金は返さなくて良いし、お土産とかも要らないから生き延びて。気をつけて、行って来るんだよ』
メッセージには、たくさんの顔文字がついていた。
絶対に帰って来てね。とか、逐一報告してね! とか、頑張るんだよ! とか、じゃない。
この人は、こちら側の負担にならない言葉を知っている。
(……リナさんも、色々あるのかな)
雲雀丘が空気を読まずに、自身のスマートフォンの音楽配信アプリでラモーンズのPet Semataryを大音量で流している。
「それ、なんの曲?」
「聞いても、分かんねえだろ。聞くなよ」
「ビートルズじゃないことは、分かる」
「その程度の知識で、話しかけて来んな。しばくぞ」
そう言って雲雀丘は自身のトートバッグから、ウィンダインゼリーを投げて来た。
「それやるから、黙ってて」
「僕は、家畜なの?」
緊張からか腹は減っているのでお礼を言ってから、静弥はウィダーインゼリーを吸い上げた。
黄色だった信号は赤に変わり、ワゴンRは停車する。
カシャっと、深優のスマートフォンのシャッター音が鳴った。
「さわっちに、ヌマクローの生存報告送っとこ」
「え、この、間抜けな面を?」
「いつもだろ」
八重歯を見せながら、カラカラと笑う深優。
ああ、残酷だ。幼稚園から高校までずっと一緒だったのに、彼の本心に触れたのは先程の「母親を殺めて欲しい」と言う言葉だけな気がする。
「僕も、雲雀丘君に意地悪言われる。って、メッセージ入れよう」
「さわっちに、殺されるからやめて……」
こんなもの、見たくない。だけど、見なきゃいけない気がした。
震える指でスマホをタップして、検索欄を開く。
『トリニティのコウが、パパ活してたなんて~。って言ってるファン居るけど、パーティー界隈だよw』
『リスナーからのスパチャ減ったからって、パーティー界隈に出入りしてるのお里が知れるわ。トリニティのコウって、やっぱり毒親育ちの低知能感あるよね』
『ゲイ向けのパパ活アプリに、登録してたって噂は? 板の画像消されてて、持ってる人居たら教えて。トリニティのコウ推して長いから、加工してても分かる自信しかない笑笑笑』
どうして仮にも推しているグループの人間に、こんな酷い言葉をぶつけられるのだろう? 実際にコウが、パパ活をしている現場を見た訳でもないのに。
静弥の心臓は八分音符を太鼓で刻むように脈打ち、呼吸も速く遠くなっていく。
こんなもの見たところで、百害あって一利なし。分かっているのに、指が止まらない……。
『みんな、コウ君のこと責めないであげてよ。実力差がありながらも、ずっとトリニティとして頑張ってくれてたよ、、。生活が苦しいとかあるかもしれないじゃん。。。』
女児が好みそうなファンシーなうさぎのマスコットのアイコンの投稿が、静弥の目についた。
ユーザーネームは、む~しゅだ。
生活が苦しい……? もしかして、あの家にまだ住み続けているのか?
そう思って、コウ本人のアカウントに静弥は飛んだ。
コウが最近上げている自撮りは、配信部屋で編集作業に勤しむ自分の姿とか居間でスーパーのマンゴーゼリーを食べる自分の姿だった。
配信部屋のカーテンは閉まり切っていなく、カーテンの隙間から自分の本棚が見えた。
(まだ、あの家に住んでるの? 一人で?)
いつもの、思い込みかもしれない。だけど、それでも。天から垂らされた手がかりなのだ。
「ちょっ……静弥君!?」
リナの静止を振り切り、静弥は走り出していた。
*
歩くこと約四十五分。静弥は、天谷駅に着いた。
病み上がりの身体で、全力疾走は大分と堪えた。
さっきの今なのに、身体の節々が痛い。
昼間なのに、ホームに人は少ない。
何処かへお出かけする様子の老婦人と、取引先に向かう中年サラリーマンや、母親と、母の手に引かれた小さな子供くらいしか居ない。
こんな人数しか居ないのに、人の目が怖い。
彼らそれぞれに人生があって、彼らに比べて自分の人生は酷く歪ではないか? いや、存在そのものがおかしくはないか?
そんなことを考えた瞬間に、病院で食べた朝食が胃から上へ上へと上がって来た。
静弥はホームに設置された水道まで行き、セメントで固められた縁に手をつき盛大に吐いた。
慌てて蛇口を捻り吐瀉物を流し口を濯ぐも、心のモヤモヤは晴れない。
静弥は何処に重心をかけているのか分からない足取りで、フラフラとベンチへと向かう。
ベンチに腰を下ろして、虎代や親戚の裕子に「生きてます」だけ連絡を入れていく。
何があったかなんて言ったところで理解されないし、要らない心配をかけたくない。
その心配もこちら側の人間にとっては、毒でしかないのだから。
「……え? ヌマクロー?」
気さくなのに心の扉を決して開かせない、明るい声が頭上から降って来た。
スマートフォンから視線を外して頭上を見上げると、同級生がそこに居た。
全面に孔雀の羽模様が印刷されたワイシャツに、下は黒地に両サイドにインド風の刺繍ステッチのラインが入ったワイドパンツを履いている。
靴はモカブラウンのチロリアンシューズ。
「ひ、雲雀丘……くん」
*
「何してんの?」
深優に声をかけられ、静弥の肩は尻尾を踏まれた猫のように跳ね上がった。
「ひ、ひひ、晄君。な、なんだか、怪しい場所に出入りしてるみたいだから、確かめに行く」
「……はあ?」
「も、元の、い、家に住んでるのは、分かってるから、行く」
「え? なんで知ってんの?」
「こ、コウ君のtmitterアカウント」
「お前、キモ」
まるで天井から降って来た蜘蛛を見かけた女子かのような声音で、言う深優。
「ひ、雲雀丘君……」
頭では、分かっている。こんなことを頼める立場では、ないと。
「なに?」
「で、でっ、でで、ンしゃ……怖くて」
「だから?」
「く、くく、車で、東、きょっ、まで、連れて行って欲しい」
自分でも、分かっている。
無茶苦茶なことを、無茶苦茶な喋り方で、お願いしているのだろう。
自分でも、分かっている。
雲雀丘が静弥の頼みを聞く、義理もメリットも一ミリすらない。
「……俺の言うこと聞いてくれるなら、聞くけど」
「え、何?」
「俺の母親を誰がどう見たって、事故死に見えるように殺して欲しい」
「……え?」
そう言った雲雀丘のサングラスの奥の双眸は、一切笑ってない。
「なーんちゃって」
そして今度は、なんでもないようにカラカラと笑うと来た。
「あ、ああぅ……。こ、殺すのは出来ないけど、シェルターなら、教えられるけど」
静弥はそう言ってリナに貰った先程のリーフレットを、クラッチバッグから取り出す。
「写真、撮って良い?」
「も、勿論……」
雲雀丘はリーフレットを開いて、写真を撮り出した。
「何か、あったの?」
「うん。お前が行方不明の間母親が暴れて『あ、無理』なって、色々あって立花家に一ヵ月くらい住んでたの」
立花家と言えば、晄の元カノで上司の実家のことだろう。
シチュエーションは分からないが、相当なことがあったのは分かる。
「……」
「いいよ。なんも言わなくて」
お前も、なんかあったんでしょ? 雲雀丘は、短くそう言った。
特急電車がガタガタと揺れながら、通り過ぎて行く。
まるで二人が歩む筈だった、普通の時間のように。
*
レンタカーサービスがある市までは電車に乗り、ノー予約にも関わらずレンタカーを借りられた。
受付の中年男性に「奈良には、観光で来られたんですか?」と聞かれた際に、静弥が迷いなく「いえ、東京に行きます」と答えると中年男性は「若いですねえ」とニコニコ笑うのだった。
雲雀丘と静弥だけなので、スズキのワゴンR。
渋滞に巻き込まれたことも想定して、雲雀丘は一日プランで契約してくれた。
ガソリン代や高速料金代は別途かかるが、一人当たり約四千円で東京までいけるのは有難すぎる。
雲雀丘は慣れた手付きハンドルを握り、空いている国道をすいすい走って行く。
静弥のスマホには、リナからの通知がたくさん届いていた。
静弥は東京に向かう旨をメッセージで伝えると、リナから国内最大手のキャッシュレスサービスをやっているか? と、質問がメッセージで来た。
晄に言われて登録だけしたことを思い出して、アカウントを持っている旨をリナに伝える。
リナからIDを教えて欲しい。とチャットアプリでメッセージが来たので、自身のIDをコピーしてチャットアプリに共有した。
「……えっ」
数分の後。リナから自身のキャッシュレスサービスのアカウントに、二万五千円分送金されていたのだ。
メッセージまで、ついている。
『午前休しか取ってないから、行けなくてごめんね。何かと入り用だと思うから、送るね。お金は返さなくて良いし、お土産とかも要らないから生き延びて。気をつけて、行って来るんだよ』
メッセージには、たくさんの顔文字がついていた。
絶対に帰って来てね。とか、逐一報告してね! とか、頑張るんだよ! とか、じゃない。
この人は、こちら側の負担にならない言葉を知っている。
(……リナさんも、色々あるのかな)
雲雀丘が空気を読まずに、自身のスマートフォンの音楽配信アプリでラモーンズのPet Semataryを大音量で流している。
「それ、なんの曲?」
「聞いても、分かんねえだろ。聞くなよ」
「ビートルズじゃないことは、分かる」
「その程度の知識で、話しかけて来んな。しばくぞ」
そう言って雲雀丘は自身のトートバッグから、ウィンダインゼリーを投げて来た。
「それやるから、黙ってて」
「僕は、家畜なの?」
緊張からか腹は減っているのでお礼を言ってから、静弥はウィダーインゼリーを吸い上げた。
黄色だった信号は赤に変わり、ワゴンRは停車する。
カシャっと、深優のスマートフォンのシャッター音が鳴った。
「さわっちに、ヌマクローの生存報告送っとこ」
「え、この、間抜けな面を?」
「いつもだろ」
八重歯を見せながら、カラカラと笑う深優。
ああ、残酷だ。幼稚園から高校までずっと一緒だったのに、彼の本心に触れたのは先程の「母親を殺めて欲しい」と言う言葉だけな気がする。
「僕も、雲雀丘君に意地悪言われる。って、メッセージ入れよう」
「さわっちに、殺されるからやめて……」
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