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四十三話
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拝啓 親父、お袋へ。
俺、静弥、雲雀丘は電車に揺られています。
三人でボックスシートに座り、普通に雑談しているこの一コマがあの場所を遠ざけていく気がする。
「お前の親父、ヤバすぎ! エンスタ買いに、イトーヨーカドー行くってどういうことだよ!」
「だろ!? もう説明する気も起きなくって『やめた方がいいよ』しか、言えなかったわ~」
「真理すぎる!」
静弥は、まるでコナン君のように深く思案しているようだった。
「雲雀丘君のお父さんって、写真家だよね……? エンスタグラムを知らないことって、有り得るの?」
あの声で「妙だな……」って、台詞が聞こえて来た。
俺の頭の中にある、雲雀丘の父親は朧げな記憶しかない。
いくら田舎で都会より人間が少なく横の繋がりがあるからって言っても、父親って印象は薄いもんだ。
俺の記憶の中の雲雀丘の父親は、頭にいつも寝癖をつけていたのははっきりと覚えている。
毎年の運動会に何故かいつもレインコートを着ていた。
俺が小学校三年の時に「なんで、カッパ着てるんですか?」って聞いたら「雨天決行なんだろう?」って言われた。
山に囲まれた山南村の天気が変わりやすいとは言え、晴天でもレインコートを着る風変わりっぷり。
子供の運動会を撮るだけなのに、一眼レフを持って来ていたのも可笑しかったな……。
雲雀丘の父親は、ブロー型のフレームの眼鏡をかけていた。
何回も眼鏡を無くしたり踏ん付けて破壊するかが多く頭にも眼鏡をかけて、レインコートのポケットにも眼鏡を二個ずつ入れていた。
計六個の眼鏡を持っていたのに、運動会の閉会式が終わる頃には眼鏡の半分を無くしていた(そんなことある?)のだ。
つまり義務教育の内だけで、雲雀丘の父親は眼鏡を約二十個紛失していることになる。
「有り得るだろ、コイツの親父だぞ……」
静弥は雲雀丘を見てから、虚空を見上げて「ああ……」と頷くのだった。
雲雀丘は「おい」とツッコミを入れながらも、笑っていた。
*
「夕飯、何にすんの?」
「レンチンパスタ」
「パーティー界隈だろ。もっといいもん食わせろよ」
「しばくぞ」
日野駅前のスーパーで俺は冷凍食品コーナーのガラス戸を開けて、自分用のナポリタンと静弥用のカルボナーラを買い物カゴに入れる。
「お前は?」
「明太パスタ」
「女子か!」
笑いつつも、明太クリームパスタを買い物カゴに突っ込む。
わあ。パスタを三つ買って、クラブ「PENDULUM」のお水と値段が変わらな~い。
静弥が雲雀丘の後ろについて「雲雀丘君は、何の食べ物が好きなの?」と聞いている。
「……あー。口に入れば何でも、イケる。逆に入らないのは、嫌いかなあ」
「どゆこと?」
「納豆とか、キムチとか、ピクルスとか匂いキツいのは口に入れる気なんないんだよね。そう言う系以外なら、入るってこと」
「明太パスタも、くっせぇぞ」
雲雀丘は、いつもの笑みを浮かべたまま言う。
「食後のデザートつけていい?」
お前も、他人の話を聞かない族かよ!!
許可を取る前に、サラダとかヨーグルトをぶち込んでんぞ!」
「女子か! 好きなだけ、食って良いよ! このヤロー!!」
静弥に聞いた話だと雲雀丘が居なかったら、どうなっていたか……。夕飯くらい、好きなだけ食わせてやろう。
俺も、コーラとか買うか……。
そう思って手を伸ばすと、雲雀丘が俺の手を凝視していた。
「それ、美味い?」
「え? 俺は、好きだけど」
「……そっか」
まさか、コーラ飲んだことない!? そんなこと、有り得る……!?
「飲んだら、良いじゃん。俺らしか居ないし」
「……子供の頃に、手が届かなかった物を手にしたらさ。あの頃の自分が浮かばれなさすぎて、自傷してるような気分になるんだよね」
「……? お前イカれの癖に、たまに文学入るよな」
「イカれだから、でしょ」
雲雀丘のその言葉に、静弥は納得したのか深く頷いた。
くっっそ。成条高校INTJコンビめ……。俺が、一人馬鹿みたいじゃん。
*
歩夢と智顕に謝罪してから、静弥が見つかったこともメッセージを入れた。
智顕からは、秒でメッセージが返って来た。
普通ならば静弥が入院してた病院のことは伏せた方が良いんだろうけど、相手は智顕さんだ。
濁して書いたら「どういうこと?」を連発されるだろうから、正直に書いた。
そうしたら
「個人で支えられるはんいをこえてるから、メンタルクリニック? 行かせた方が良い。ひかるも、行った方がいい」と、返事が返って来たのだ。
俺は返事に悩みつつも
「静弥に比べたら、そこまで困ってないし……。必要になったら、行くわー」と返した。
智顕は「だれかと比較して、どうかなんかじゃないよ。だれかから見たひかるだって、必要な人だよ」と、返事を返して来た。
コイツアホの癖に、たまに賢くなるのなんで……?
確かにあの三ヶ月は、かなり無茶したし自分でも可笑しかったと思う。
明日落ち着いたタイミングで静弥に話して、予約を入れようと思う。
前に進んでいるのか、横に逸れているのかは分からない。
だけど、一歩踏み出したことだから。自分がきちんと納得して選択したことだから、大丈夫、だと思う。
*
雲雀丘を家に招き、三人で夕食を食べて、風呂を済ませた。
雲雀丘は長旅に疲れたのか、リビングに敷いた布団で眠りこけている。
雲雀丘の寝顔は、無防備でーー年齢より幼く見えた。
「こうして見たら、普通だよな……」
静弥は雲雀丘の寝顔に、視線を落としたまま。
まるでダンゴムシを観察する、幼稚園児みたいだ。
もしかして、ポチャってんのか……?
「雲雀丘君の頭の良さと、コミュニケーション能力は、本来得るべきじゃなかったと思う」
え? 頭が良いのとコミュ力って、どの時代にやどんな人種においても必要なスキルじゃねえの?
「……あっ、ごめん。会得の仕方が、特殊過ぎたって言いたかったんだ。そのスキルの所為で、自分の首を絞めてるんだと思う」
「あー。コイツ、明るいし元気そうに見えるもんなあ」
……そっか。智顕が言っていたのは、こういうことか。
雲雀丘の口が、もぞもぞと動く。
「隼将君……ボクを、見て」
隼将君? ああ、立花の弟か。マッチョの。
静弥は、ぽっと白い頬に熱を灯した。
「うん……! お似合いな二人だと、思う!」
え、なんの話? 寝言で、名前を呼んだだけじゃん。
静弥は俺を見ながら「晄君は、お子様だなあ」と、小さく笑うのだった。
だから、何の話だよ。
そんなことをしているうちに、立花と約束した時間が眼前に迫って来ている。
俺はコップとスマホを持って、自室へ向かった。
*
結論から言うと、立花に大目玉を食らってしまった。
立花の言葉は俺の胸の奥にズシンと沈み、ヒリヒリと痛みを残すものばかりだった。
「間違える」って、こういうことか。なんて、ぼんやりと思った。
「私が言いたいことは、終わり! 楽しい話しよ」
「お、おう……」
切り替え早いな。って思った数秒後に、立花なりの思いやりなんだと気がついた。
「深優君、どう? リラックス出来てる?」
ワイヤレスイヤホンから聞こえる、立花の声はいつもの子猫の鳴き声のような可愛いトーンだ。
「してんじゃねぇの? 爆睡かましてるし」
「えっ、そうなんだ! やっぱり男同士だと、気楽なのかな……」
従業員の様子を気にするのは、分かる。分かるけど、リラックス出来てる? って、聞き方なんか変じゃね? 楽しんでる? とかなら、まだしも……。
「立花さ。雲雀丘のこと、どう思う?」
「え。そりゃ、優良物件でしょ。清潔感あるし、オシャレだし、優しいし、アンタと違って気配り出来るし、蠍座のAB型なのもミステリアスでポイント高い~」
なんですぐ、血液型とか星座の話に行くんだよ! そうツッコミを入れると同時にmbtiやラブタイプが流行るのが、分かった気がした。
「あっ、まさか! 立花、狙ってんのか? やめとけ! 闇深いから!」
「さあ、どうでしょう~? 本当に、分かってないなあ」
「なにが?」
「女の子はそういう男の子見ると、母性本能が刺激されて『私が愛を、教えてあげたい!』って沼るもんなの!」
まるで高校時代に、好きな少女漫画を語っていた時のようなテンションになって来たな。
イヤホンの音量、ちょっと下げよう……。
「ふーん。あ、なんか、お前の弟の名前呼んでたぞ」
「え? 本当に!? きゃーっ!!」
「猿かよ! どういうこと?」
ワイヤレスイヤホンから、立花の笑い声が聞こえた。
「いいのいいの。分かんないなら。あんたは、コロコロコミック読んでなさい」
「いくつだと思ってんだよ! ジャンプ読ませろ!」
静弥と言い立花と言い、なんの話してるんだ? ガチで分かんねえ。
俺、静弥、雲雀丘は電車に揺られています。
三人でボックスシートに座り、普通に雑談しているこの一コマがあの場所を遠ざけていく気がする。
「お前の親父、ヤバすぎ! エンスタ買いに、イトーヨーカドー行くってどういうことだよ!」
「だろ!? もう説明する気も起きなくって『やめた方がいいよ』しか、言えなかったわ~」
「真理すぎる!」
静弥は、まるでコナン君のように深く思案しているようだった。
「雲雀丘君のお父さんって、写真家だよね……? エンスタグラムを知らないことって、有り得るの?」
あの声で「妙だな……」って、台詞が聞こえて来た。
俺の頭の中にある、雲雀丘の父親は朧げな記憶しかない。
いくら田舎で都会より人間が少なく横の繋がりがあるからって言っても、父親って印象は薄いもんだ。
俺の記憶の中の雲雀丘の父親は、頭にいつも寝癖をつけていたのははっきりと覚えている。
毎年の運動会に何故かいつもレインコートを着ていた。
俺が小学校三年の時に「なんで、カッパ着てるんですか?」って聞いたら「雨天決行なんだろう?」って言われた。
山に囲まれた山南村の天気が変わりやすいとは言え、晴天でもレインコートを着る風変わりっぷり。
子供の運動会を撮るだけなのに、一眼レフを持って来ていたのも可笑しかったな……。
雲雀丘の父親は、ブロー型のフレームの眼鏡をかけていた。
何回も眼鏡を無くしたり踏ん付けて破壊するかが多く頭にも眼鏡をかけて、レインコートのポケットにも眼鏡を二個ずつ入れていた。
計六個の眼鏡を持っていたのに、運動会の閉会式が終わる頃には眼鏡の半分を無くしていた(そんなことある?)のだ。
つまり義務教育の内だけで、雲雀丘の父親は眼鏡を約二十個紛失していることになる。
「有り得るだろ、コイツの親父だぞ……」
静弥は雲雀丘を見てから、虚空を見上げて「ああ……」と頷くのだった。
雲雀丘は「おい」とツッコミを入れながらも、笑っていた。
*
「夕飯、何にすんの?」
「レンチンパスタ」
「パーティー界隈だろ。もっといいもん食わせろよ」
「しばくぞ」
日野駅前のスーパーで俺は冷凍食品コーナーのガラス戸を開けて、自分用のナポリタンと静弥用のカルボナーラを買い物カゴに入れる。
「お前は?」
「明太パスタ」
「女子か!」
笑いつつも、明太クリームパスタを買い物カゴに突っ込む。
わあ。パスタを三つ買って、クラブ「PENDULUM」のお水と値段が変わらな~い。
静弥が雲雀丘の後ろについて「雲雀丘君は、何の食べ物が好きなの?」と聞いている。
「……あー。口に入れば何でも、イケる。逆に入らないのは、嫌いかなあ」
「どゆこと?」
「納豆とか、キムチとか、ピクルスとか匂いキツいのは口に入れる気なんないんだよね。そう言う系以外なら、入るってこと」
「明太パスタも、くっせぇぞ」
雲雀丘は、いつもの笑みを浮かべたまま言う。
「食後のデザートつけていい?」
お前も、他人の話を聞かない族かよ!!
許可を取る前に、サラダとかヨーグルトをぶち込んでんぞ!」
「女子か! 好きなだけ、食って良いよ! このヤロー!!」
静弥に聞いた話だと雲雀丘が居なかったら、どうなっていたか……。夕飯くらい、好きなだけ食わせてやろう。
俺も、コーラとか買うか……。
そう思って手を伸ばすと、雲雀丘が俺の手を凝視していた。
「それ、美味い?」
「え? 俺は、好きだけど」
「……そっか」
まさか、コーラ飲んだことない!? そんなこと、有り得る……!?
「飲んだら、良いじゃん。俺らしか居ないし」
「……子供の頃に、手が届かなかった物を手にしたらさ。あの頃の自分が浮かばれなさすぎて、自傷してるような気分になるんだよね」
「……? お前イカれの癖に、たまに文学入るよな」
「イカれだから、でしょ」
雲雀丘のその言葉に、静弥は納得したのか深く頷いた。
くっっそ。成条高校INTJコンビめ……。俺が、一人馬鹿みたいじゃん。
*
歩夢と智顕に謝罪してから、静弥が見つかったこともメッセージを入れた。
智顕からは、秒でメッセージが返って来た。
普通ならば静弥が入院してた病院のことは伏せた方が良いんだろうけど、相手は智顕さんだ。
濁して書いたら「どういうこと?」を連発されるだろうから、正直に書いた。
そうしたら
「個人で支えられるはんいをこえてるから、メンタルクリニック? 行かせた方が良い。ひかるも、行った方がいい」と、返事が返って来たのだ。
俺は返事に悩みつつも
「静弥に比べたら、そこまで困ってないし……。必要になったら、行くわー」と返した。
智顕は「だれかと比較して、どうかなんかじゃないよ。だれかから見たひかるだって、必要な人だよ」と、返事を返して来た。
コイツアホの癖に、たまに賢くなるのなんで……?
確かにあの三ヶ月は、かなり無茶したし自分でも可笑しかったと思う。
明日落ち着いたタイミングで静弥に話して、予約を入れようと思う。
前に進んでいるのか、横に逸れているのかは分からない。
だけど、一歩踏み出したことだから。自分がきちんと納得して選択したことだから、大丈夫、だと思う。
*
雲雀丘を家に招き、三人で夕食を食べて、風呂を済ませた。
雲雀丘は長旅に疲れたのか、リビングに敷いた布団で眠りこけている。
雲雀丘の寝顔は、無防備でーー年齢より幼く見えた。
「こうして見たら、普通だよな……」
静弥は雲雀丘の寝顔に、視線を落としたまま。
まるでダンゴムシを観察する、幼稚園児みたいだ。
もしかして、ポチャってんのか……?
「雲雀丘君の頭の良さと、コミュニケーション能力は、本来得るべきじゃなかったと思う」
え? 頭が良いのとコミュ力って、どの時代にやどんな人種においても必要なスキルじゃねえの?
「……あっ、ごめん。会得の仕方が、特殊過ぎたって言いたかったんだ。そのスキルの所為で、自分の首を絞めてるんだと思う」
「あー。コイツ、明るいし元気そうに見えるもんなあ」
……そっか。智顕が言っていたのは、こういうことか。
雲雀丘の口が、もぞもぞと動く。
「隼将君……ボクを、見て」
隼将君? ああ、立花の弟か。マッチョの。
静弥は、ぽっと白い頬に熱を灯した。
「うん……! お似合いな二人だと、思う!」
え、なんの話? 寝言で、名前を呼んだだけじゃん。
静弥は俺を見ながら「晄君は、お子様だなあ」と、小さく笑うのだった。
だから、何の話だよ。
そんなことをしているうちに、立花と約束した時間が眼前に迫って来ている。
俺はコップとスマホを持って、自室へ向かった。
*
結論から言うと、立花に大目玉を食らってしまった。
立花の言葉は俺の胸の奥にズシンと沈み、ヒリヒリと痛みを残すものばかりだった。
「間違える」って、こういうことか。なんて、ぼんやりと思った。
「私が言いたいことは、終わり! 楽しい話しよ」
「お、おう……」
切り替え早いな。って思った数秒後に、立花なりの思いやりなんだと気がついた。
「深優君、どう? リラックス出来てる?」
ワイヤレスイヤホンから聞こえる、立花の声はいつもの子猫の鳴き声のような可愛いトーンだ。
「してんじゃねぇの? 爆睡かましてるし」
「えっ、そうなんだ! やっぱり男同士だと、気楽なのかな……」
従業員の様子を気にするのは、分かる。分かるけど、リラックス出来てる? って、聞き方なんか変じゃね? 楽しんでる? とかなら、まだしも……。
「立花さ。雲雀丘のこと、どう思う?」
「え。そりゃ、優良物件でしょ。清潔感あるし、オシャレだし、優しいし、アンタと違って気配り出来るし、蠍座のAB型なのもミステリアスでポイント高い~」
なんですぐ、血液型とか星座の話に行くんだよ! そうツッコミを入れると同時にmbtiやラブタイプが流行るのが、分かった気がした。
「あっ、まさか! 立花、狙ってんのか? やめとけ! 闇深いから!」
「さあ、どうでしょう~? 本当に、分かってないなあ」
「なにが?」
「女の子はそういう男の子見ると、母性本能が刺激されて『私が愛を、教えてあげたい!』って沼るもんなの!」
まるで高校時代に、好きな少女漫画を語っていた時のようなテンションになって来たな。
イヤホンの音量、ちょっと下げよう……。
「ふーん。あ、なんか、お前の弟の名前呼んでたぞ」
「え? 本当に!? きゃーっ!!」
「猿かよ! どういうこと?」
ワイヤレスイヤホンから、立花の笑い声が聞こえた。
「いいのいいの。分かんないなら。あんたは、コロコロコミック読んでなさい」
「いくつだと思ってんだよ! ジャンプ読ませろ!」
静弥と言い立花と言い、なんの話してるんだ? ガチで分かんねえ。
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