デッドエンドウォー シンフォニア

紅雪

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16.予想以上だった、豪剣

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【破滅への序曲 騎士の凱旋】

昨日行くつもりだったクエストだが、アリシアとの会話が長くなり、折り合いがつかなかった。その会話で疲れたのもあり、クエストには行かずに解散となった。

「新しい街だよね。」
「ああ、アーニルケって名前だったな。」
タッキーの言葉に、同意しつつ名前を思い出しながら口にする。

クエストの概要はこうだ。アーニルケという街に、屍竜が向かっているのでこれを撃退。またあいつと戦うのかと思うと、同じ敵の連戦というのもかったるかった。それも一因かもしれない。
ただクエスト情報に関しては、記載されているのはそれだけで、クリア条件は???のまま開示されていない。だとすれば、屍竜は本命じゃない可能性が高い。

「それは楽しみですわ。そろそろ新しい太刀が欲しいと思っておりましたの。」
「アヤカはブレないな・・・」
「何のために私がこのゲームを始めたと思っていますの?目的が変わったら本末転倒、そもそもゲームへの魅力が無くなりますわ。」
「あぁ、はいはい。」
「あはは・・・」
アヤカの発言に関しては適当に流しておっけーだ。流したからと言って、特に怒られる事もない。まだ慣れていないタッキーが苦笑いする程度だ。

アーニルケの街は静閑の森を北西に抜け、抜けた先にあるオルグヌス湿地をさらに西へと向かった先にある。ゲーム内時間で優に一日はかかる距離だ。

「最近、遠出ばかりですわね。」
「しょうがないだろ、そういうものなんだから。」
魔獣の侵攻を防ぎつつ、逆に人間が自分たちの場所を拡充していく。オーソドックスな展開じゃないか。と、今文句を言っているアリシアに言っても通じない。
今回も一応、遠いからメルフェアに居ればいいと言ったんだが、予想を裏切る事無く着いてきやがった。

ログイン前に少しでも悩んだ俺が阿呆だった。アリシアはログインすると、いつも通り何処からともなく現れ合流してきた。
「見てください、この傷を覆うものを。こんな物が存在するなんて知りませんでしたわ!」
そう言いながら近付いてきた。よく見れば何のことはない、ただの絆創膏なんだが、そんな細かい芸当まで必要か?と思わされた。リアリティの追求だとしても、このゲームでそれをする理由は見当たらない。
それ以上におかしな疑問が出てくる。
現実の時間と違って、ゲーム内時間の進みはかなり早い。にもかかわらず、アリシアの傷が治っていない理由はどういう事だ?
俺らがログアウトしてからアリシアの時間が動いていない?だったら絆創膏なんかしていないだろう。
自分がログインしていない時も、ゲーム内で時間が経過しているのであれば、治っている方が自然だ。俺がログインしていない間、アリシアはどうなっているんだろう?
そう言えば、聞いたことも無いな。落ち着いたら聞いてみるか。
それよりまずは、クエストのクリアが優先だ。




アーニルケはメルフェア同様に、高い壁に覆われていた。魔獣の侵入を防ぐためなのだろう。門を抜けて街中に入ると、メルフェアと似たような街並みが広がっている。
景色としてはメルフェアよりも緑が多く、落ち着いた雰囲気に感じた。
「早速鍛冶屋ですわ。」
まてまて。
逸る気持ちは分からなくもないが、少し落ち着け。
「まずはクエストの確認だろ。」
システムデバイスでアーニルケの地図を見ながら、既に鍛冶屋に向かって歩いているアヤカを止める。
「なんですの?太刀より大切な用事はありませんわ。」
おい・・・
「わたくしもレイピアを新調したいですわ。」
すんな。
どうせ使わねーだろうが。
という人の気も知らないで、アリシアはアヤカに着いていく。いや止まれよお前ら、今クエストの確認するぞって言ったよな俺。

「し、屍竜が街に向かって来ているぞっ!」
鍛冶屋に向かうアヤカを追いかけて街の中程まで来た時だ、そんな声が聞こえてくる。
「他のプレイヤーに任せて、私たちは鍛冶屋に行きますわよ。」
あほか。
「あのな、クエスト受注状態で俺らは街に入ったんだ。だからあの屍竜は俺らが戦わなきゃならないの。」
予想はしていたが、やはりこういう展開か。街の情報もクエストを受けないと表示されなかったし、散策はクエスト終えてからやれって事だろうな。
「そんな事だろうと思ってたよ。」
タッキーも同じ事を考えていたようだが、アヤカは納得いかない顔をしている。
「目の前に好物をちらつかせておいてこの仕打ち、卑怯ですわ!」
あほか。
NPCが街中を走り回っている中、往来の真ん中で腰に手を当て言うアヤカを見て呆れる。

ゲームを一緒にしていて分かった事だが、お嬢様は何処か抜けているというか、ぶっちゃけると阿呆だ。確かに容姿端麗で成績優秀、体育においても一定以上の水準を保っている。お嬢様然とした振舞いであるのは間違いなく、男子どもも憧れを抱くやつは少なくない。
それに生活環境の所為だろうか、感覚がずれている部分もあるが、まぁそれもしょうがない。人によっては気にしない人もいるだろう、その個性に惹かれる人もいるだろう。
ただ、たまにあほなんだよな。これが。

いい加減ゲームの進行に慣れてくれないかな。冗談で言うなら笑えるが、明らかに真面目に言ってやがる。まてよ、そう言えばアヤカの冗談って聞いたこと無いな。お嬢様とか関係なく、程度は違えど嗜みとしては必要なんじゃないか?

ってアヤカの事を考えてる場合じゃねぇ。
「とりあえず、屍竜へ向かうぞ。」
「だね。」
「待って、まだ太刀を見ておりませんわ。」
まだ言うか。
と思ったが、着いて来てはいる。一応、状況は理解してくれたようで良かった。ちなみにアリシアの姿は既に見かけない。
「あの門から出ればよさそうだ。」
入って来たのとは別の門へ走って向かう。というのも、最初に叫んだNPCがそっちから来たってだけなんだが。まさか入って来た門から来るなんて間抜けな事はないだろうし。
「なんか既に壁の向こうは嫌な色してるよ。」
タッキーの言葉で俺も壁の向こうを見るが、壁より高く灰色の瘴気のようなものが舞い上がっていた。距離からするに街からそんな遠くはなさそうだ。

門を出ると視認出来る距離に屍竜は居た。口からも灰色の吐息を吐きながら、向こうもこっちを認識したようで咆哮を上げる。
「私の邪魔をした罪は重いですわよ。」
既に抜身の太刀を構えて、アヤカは屍竜を鋭い眼で睨んだ。
いや、目的こっちだから・・・。
そう思って呆れながらアヤカを横目で見た瞬間、横目に有り得ない光景が飛び込んできた。いや、有り得ないなんて事は無いだろうが。
鋭かったアヤカの眼も、今は驚きに見開かれている。

高く舞った屍竜の首は、灰色の呼気と赤黒い体液を撒き散らしながら舞っていた。首が地面に落下し、重量のある音を打ち鳴らすと、続いて胴体が倒れ地響きが走った。
(一体何が起きたんだ?)
「何か来る・・・」
疑問を浮かべる俺に、アヤカの警戒する声が届く。アヤカは太刀を構えたまま、倒れた屍竜から目を離さずにいた。俺も目を凝らして屍竜の方を凝視する。
灰色の粉塵が舞う中から右手を横水平に伸ばした、黒い鎧が見え始める。手の先にはプレイヤーが使う大剣よりも二回りくらい大きい剣が握られており、全身を包む鎧は光沢が無く、漆黒を思わせる出で立ちだった。
(何者だ?ってかあの剣で屍竜の首を刎ねたのか・・・)
兜も顔を覆っており、中身が人間かどうかも分からない。ただ目の部分が赤く仄暗い光を放っているだけだ。俺たちとある程度の距離を詰めると、警戒している俺たちを嘲笑うように、漆黒の鎧は剣を地面に突き刺し腕を組む。

「少しは使えそうなのが出てきた頃合いかと思ったが、そうでもなさそうだな。」
何を言っているんだ?
ってか言葉を喋ったぞ。
「これより先は死地、より一層魔獣の強さも上がり戦闘も激化する。」
なるほど、そういうクエストなんだな。
「そんな事より貴方は何者ですか、まずは名乗るのが礼儀でしょう。」
太刀を肩に担いで、アヤカが鎧を指さして言った。
指さしは失礼じゃないのか?
ってかそもそも、NPCに何を言ってんだよ。
「時間とともに魔獣も成長している。それを相手にするなら、先遣隊の俺に膝を着かせるくらいじゃねぇとな、使い物にならん。」
「無視とはいい度胸ですわ!」
・・・
あのな。
「あれ、NPCだから話しかけても答えないぞ?」
・・・
アヤカの動きが止まる。
「NPCというと、街に居るプレイヤーではない決まった事しか言わない人ですわね。」
「ああ、そうだ。」
理解しているじゃねーか。
「まぁ、そうだと思っていましたわ。」
嘘付け。
なに目を反らしてんだよ。
「このまま力を付け続けられると、押し返されて蹂躙される事になるだろう。その破滅への道を絶たなければならん。」
アヤカのボケを気にする事なく話しを続ける黒い鎧。まぁNPCだからな、しょうがねぇ。
真面目な話しなんだろうが、誰かの所為でどうも緊張感が無い。
「あれ、このクエストのボスかな。」
もう一人居たか・・・。
そうだろうけどさ、情緒ってもんがあるだろうよ。
「故に、お前たちの力を試させてもらおう。」
まぁ、そうだろうな。
鎧はそう言うと左手を兜にかけ、取り外して地面に放る。兜の下にあった顔は赤髪の短髪で、左の眉から頬に掛けて目と交差するような刀傷。そして厳つい顔立ち。
・・・ベタだな。
「さぁ、この黒耀のオルデラにどこまで食い下がれるか試してみろ。」
オルデラはそう言うと、大剣の剣先をこちらに向けた。
この段階でクエストのクリア条件が更新される、黒耀のオルデラの撃退。今まで人間と戦うというクエストは無かったからこれが初めてだ。
「刀ではありませんが、武器と武器で生まれる剣戟、斬撃の読み合い、こういう斬り結ぶ戦いをしてみたかったですわ。」
予想通りアヤカは不敵な笑みを浮かべている。楽しそうでなによりだ。いっその事、アヤカ一人で倒してくれたら楽なんだけどな。
なんて思っている間にオルデラが前屈みになり、大剣を後方に構える。
「行くぞ!」
そうは思っても、アヤカ一人ってわけにもいかないよな。

俺も片手剣を抜刀して構える。
地面を蹴って突進してくるオルデラは、俺をターゲットにしたようだ。
いきなりかよ。
オルデラは俺の前で踏み止まると同時に大剣を振り下ろしてくる。咄嗟に横に跳んで斬撃の範囲から逃れるが、推進力を乗せた巨大な剣の斬撃は、地面に触れると爆発するように衝撃波が発生し吹き飛ばされる。
「ぐっ・・・」
(まじかよ・・・って衝撃波だけでHP半分も減ってるじゃねーか!!)
慌てて回復薬を使う。その間に攻撃で硬直しているオルデラとの距離をアヤカが詰めていた。が、オルデラは大剣を横凪に振り払って牽制する。
アヤカはそれを跳躍して躱しつつ、オルデラの頭上から太刀を振り下ろす。回復薬を飲んだ俺も、背後から攻撃しようとダッシュ。
タッキーの通常銃弾は漆黒の鎧に当たりはするものの、金属のぶつかる音がするだけで、オルデラのHPが減っているようには見えない。
オルデラはアヤカの太刀を左手で受け止めると、引き寄せつつ流れるように左の肩当てでアヤカを弾いた。そのまま時計回りに身体を回転させ、遠心力で右の大剣を振り上げていく。
(あぶなっ!)
俺は急遽ダッシュをやめバックステップで下がる。背後から攻撃するつもりだったが、後方まで回転してきた大剣に危うく当たるところだった。
直後、オルデラの身体が炎に包まれる。タッキーが火炎銃弾に切り替えて連射していた。重なる炎が大きくなり、オルデラの身体が見えなくなる。
が、オルデラの大剣は止まることなく、頭上まで振り上げられると、弾き飛ばしたアヤカの方に向かって振り下ろされた。
(それはやばい!)
「アヤカ!!」




そこはまだ見慣れていないアーニルケの街だった。
「やられましたわ。」
「やられたな。」
「やられたね。」
全滅したため街に強制送還されたようだ。ってか、強すぎだろ、あれ。
「今のままじゃ勝てませんわ・・・」
まさかアヤカからそんな言葉が出るとは思わなかった。どうせ、もう一度行くとか言い出すと思っていたんだが。
システムデバイスを確認すると、クエストの受注は解除されている。再受注すればまた戦う事は可能だろうが、今の状態では勝てると思えない。
「装備とか、見直した方が良さそうだね。」
「ああ。今なら自由に街の中を見て回れるはずだ。」
「それと攻略を調べた方がいいんじゃない?」
「それは楽しみが減りますわ。」
アヤカが見なけりゃいいだけだと思うが、難しかったら俺は見るかな。
「攻略はさておき、とりあえず鍛冶屋に行くか。」
「そうですわ、太刀を見に行かなければ。落胆している場合ではありませんわ。」
「ええ、わたくしのレイピアも待っていますもの。」
・・・
アリシアに関しては何も言うまい。
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