デッドエンドウォー シンフォニア

紅雪

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33.それはやめろ、共闘

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美馬津は禍月が同じ映像を繰り返し見ている事に疑問を感じていた。
それは美馬津でなくとも同じだろう、ただプレイヤーが雑魚敵に攻撃を食らっているだけの映像だ。それ以外の何物でもない。
だが、禍月は恐らく何かに気付いているのだろう。でなければその映像を見続ける意味がない。例え自分が何かを感じなかったとしても、禍月であれば見つけてしまうのではないか?そんな事を思いながら美馬津も禍月が見る映像に目を向けていた。
「なあ禍月。ユアキス君が吹っ飛ぶ映像に、何を感じているんだい?」
美馬津の言う通り、禍月が見ている映像は、ユアキスがダークウルフに飛びつかれている映像だ。なんら不思議はない。ただ、違和感があるとすればその後、ログアウトしている事だ。
「強制ログアウトなんて、おかしいと思わないのかぁ?」

言い方は悪いが、ゲーム内への異物混入。混入したのは制作側なのだが、それと行動を共にして、記録に残らない敵の凶暴化に遭遇したプレイヤー、それが今見ているユアキスだ。
禍月はそこに目を付け、監視をアリシアだけではなくユアキスにも回るようにプログラムを追加した。暫くは何事も無かったが、今見ている事象が起きてからはずっとその映像に囚われている。

「HMDの機能だからね、びっくりしただけで現実に戻ってしまう人もいるんじゃないか?そこはゲームや機器云々よりも、個人の身体や精神に左右される部分でもあるからね。」
「はぁ・・・」
美馬津の言葉に禍月は溜息を吐く。
「そんな事は当たり前の事だろー。そうじゃない、ユアキスはそれなりにゲームを踏破してきたプレイヤーの一人だ。たかだかダークウルフの攻撃で、HMDに強制ログアウトされるような状況に陥ると思うのか?」
美馬津は若干、禍月の態度に苛っとしたが、その言葉に一理あるとも思った。しかしそれは可能性の話しであって、結果足りえない。
「現実の方で、ユアキス君の本体に何かあったとも考えられる。」
であれば、逆も然りだと思い美馬津は口にする。
「本当にそう思うかぁ?この月下美人というキャラ、ユアキスの妹らしい。こいつもすぐログアウトしている、ただし自分の意志でなー。その後、二人ともすぐにゲームに復帰している。」
そこまで言われると、美馬津も違和感を感じ始めた。その妹の件は知らなかったからだ。
「うむ、その行動は不可解だな。」
「ですね、確かに違和感を感じます。」
八鍬は顎に手を当てて怪訝な顔しながら言った。美馬津もそれに同調する。
「だろー?」
禍月の言う通り、心身への影響であるならばすぐに戻って来る可能性は低いと美馬津も考えた。現実で何かあったというよりは、ゲーム内に何か原因があったと見た方が自然な気がした。
「あたしの予想ではなぁ、ユアキスが何かの原因で強制ログアウトし、それを心配した妹がログアウトして追いかけた。家族なら同じ家に住んでいて当然だ、ましてや学生だしな。で、何とも無かったから二人ともまたログインしたんじゃないか。」
「つまり、強制ログアウトしたその何かが、その映像だと考えているわけか。」
「可能性としては、高いかもしれん。」
美馬津に続き、八鍬も禍月の話しに違和感の可能性を感じ始めていた。
だが、何度見たところで何の変化も無い。自分たちにとって必要なのは、映像の見た目以上にその時に何が起きていたかを示すログだというのは、美馬津も重々分かっている。だが、そのログが存在しないとなると、禍月のように映像に齧りつくしかない。
「やっぱあれだな・・・」
そこで禍月は、それまで齧りついていたディスプレイから顔を遠ざけて、椅子の背凭れに背を預けた。
「何だ、何か方法でもあるのか?」
やる気がなさそうにプレッツェルの袋を開け始めた禍月に、八鍬は疑問を投げる。
「ここまで来たら、もう一択だろー。」
「何の事だ?」
はっきり言わない禍月に、八鍬は若干苛立ちを込めて聞き返す。
「そりゃ、ログにも残らない、映像にも残らないとくればなー。」
「僕は嫌だよ。」
「あたしだって嫌に決まってんだろー。」
察した美馬津が嫌な顔をすると、禍月も当然、自分もだと主張する。八鍬はさらに苛立ちが増しそうだったが、やっと話しの内容が見えたのか表情がいつもの状態に戻った。
「だったら、圀光にやらせればいいだろう。」
「ダメだ、あいつは使えん。」
察した八鍬はそう言ったが、その提案を禍月はばっさりと切り捨てる。
「禍月の言いたい事も分かるけど、此処には他の人員なんて居ないんだ。説得する以外にないんじゃないか。」
「美馬津の言う事ももっともだが、我々3人は監視が業務だ。誰かが外れるという議論自体が論外だ。」
「そんな事はあたしだって百も承知だ。」
美馬津と八鍬に言われるも、禍月は気にするでもなく言い返すとプレッツェルを齧りながら考え始める。その仕種を見た美馬津と八鍬は、それ以上は言及せずに、禍月から言葉が出るのを待った。
「ん~・・・」
考えていた禍月は唸りながら眉間に皺を寄せた後、嫌な顔をする。
「当てが無い事もない・・・」
「そんな嫌そうな顔で言われると、不安なんだが。」
禍月の態度に美馬津も感化され、嫌な顔になった。当然、八鍬もいい予感はしていないと言わんばかりに渋い顔をする。
「そう言うな、彼女はあたしと違ってマルチにハイスペックな優秀人材だから、今回の件にはうってつけだぞ。」
「それほど優秀ならば、ここで使う事自体、人材の無駄な気がするがな。」
八鍬は呆れを含んで言った。それ程の人材に対して何故そんな嫌な顔をするのか、そこには未だ触れられていない事に不安を交えながら。
「しゅにんの言う通りだなぁ。彼女が西園寺のじーさんのお抱えで無ければ、活躍の場は多岐に渡ったんだろうけどさ。」
「やはりそう言う事か・・・」
「うむ。彼女を引っ張り出すにはじーさんの許可が要る。」
禍月の話しに、八鍬は頭を抱えて軽く振りながら零した。
「つまり、その交渉を私にやれという事だな?」
「おぉ、察しが早いねしゅにん。そこは此処の責任者として頼むよ。」
「僕はあまり、西園寺さんの事は知らないんですが、そんなに面倒なんですか?」
八鍬の態度に美馬津は気になって聞いてみる。以前から話しは聞いているが、そこまで嫌な顔をした八鍬を見た事がなかったからだ。
「人員補充の依頼とは、今回はわけが違うからな。」
「気分屋だぞぉ。」
美馬津は聞いた事に対しての回答が得られない事に不満を感じたが、気の重そうな八鍬を見ると、それ以上聞くのは止めておこうと思った。




-DEWS内 イルセーヌ-

「立ち話も疲れましたわ、わたくしの部屋に移動しましょう。」
アリシアはそう言うと、エメラの返事も待たずに移動を始める。部屋と言っても、ユアキスが使わないプレイヤー用の部屋であるが。
「この辺に住居を確保しているのですね、さすがお嬢様。」
「まぁ、小さい部屋ですが悪くはありませんわ。」
「それでも、知らない地で住居を得るのは難しいと思います。」
歩きながら会話するアリシアに対して、エメラは感心していた。まさか貴族の令嬢が、見知らぬ土地で住処を見つけ普通に暮らしているとは思わなかったからだ。どちらかと言えばアリシアは、甘やかされて育った方ではある。それを見てきたエメラだからこそ、そう思わされた。
「それでお嬢様、どうやって見つけたのですか?」
それ故、アリシアがどうやって衣食住を確保しているのか、エメラは気になって仕方が無かった。
「こちらに来た時、ユアキスに出会ってその日に部屋を貸してくれましたわ。」
「!!」
・・・
「ぉ、おじょ・・・お嬢様っ!!」
突然張り上げたエメラの声に、アリシアは驚いて足を止め、目を大きくしてエメラを見た。
「何事ですの?」
「あんな何処の馬の骨とも分からない輩と、一緒に過ごしているんですか!?」
「エメラ、勘ち・・・」
「お嬢様がそんな破廉恥な真似をするなんて考えてもいませんでした!」
「エメラ、話を・・・」
「失礼!お嬢様がそんな真似をするわけありませんね、あの男に脅されているに違いない!」
「エメラ、落ちつ・・・」
「今すぐ追い掛けて私が鉄槌を下してやりいたっ!・・・」
堪り兼ねたアリシアがエメラの頭を、レイピアの鞘で叩いた。多少涙目になりながら頭を押さえて何事かと、アリシアに目を向ける。
「何を勝手に妄想しているか知りませんが、わたくしの話しを聞きなさい。」
「はい、申し訳ありません。」
エメラはアリシアに睨まれると、まだ何かを言いたそうにしていたが、取り合えず謝って話しを聞くことにした。
「ユアキスは部屋を提供してくれているだけですわ。当の本人はまったく利用していませんし、部屋に来ることもありませんわ。」
そこまで言って、一度風邪を引いた時にユアキスが来た事をアリシアは思い出した。ただ、それを言うと面倒な事になりそうなので黙っておく事にする。
「本当・・・ですか?」
「えぇ。私物も一切無く、利用した形跡すらない部屋ですわ。ただ、街ごとに部屋があるようで、わたくしとしては重宝してますわ。」
「え、街ごとにですか?」
「えぇ。そう考えると、ユアキスも下民では無いかも知れませんわね。」
今更だが、エメラに言われた事でアリシアはそんな事を思った。各街に小さいとはいえ、部屋を持っているなんて金持ちか、それこそ貴族なのではないかと。ただ、貴族の家は基本大きく構えているもので、集合住宅のような建物に住む貴族など居ない。
町に行けば、住民がそういう場所で暮らしているというのは知っていたが、あくまで自分の生活に必要な部屋をもっているだけの話しだ。
「地主とかでしょうか?」
エメラの言葉に、アリシアもその可能性を考えなくはなかった。
「その事は今話しても仕方がありませんわ。まず落ち着ける場所に移動しましょう。」
「あ、そうですね。足を止めてしまい、申し訳ありません。」
アリシアは頷くと、再びユアキスの部屋へ向かって歩き始めた。




「少しは使えそうなのが出てきた頃合いかと思ったが、そうでもなさそうだな。」
あぁ、前にも聞いたよそれ。もう一回見る羽目になるとは思わなかったがな。って事は、姫は少なくとも3回目以上だよな。毎回見るの、面倒だなこれ。
「これより先は死地、より一層魔獣の強さも上がり戦闘も激化する。」
はいはい知ってる知ってる。
「その台詞、聞き飽きましたわ。」
・・・
安定のアヤカだな。
「今すぐ黙らせてあげますわ。」
アヤカはそう言うと、太刀に手を掛けてオルデラに向かって走り始める。
「話しが終るまで攻撃は当たらねぇぞ・・・」
一応、突っ込んでおく。
あ、足が止まった。
「知っていますわ。」
アヤカが振り向いて言う。が、目はこっちを向いていない。
「ふーん、そぉ・・・」
ちょっとニヤケながら言ったら、アヤカの目付きが鋭くなって俺に向けられた。いやいや、俺に当たるなよ。
「オルデラに攻撃は当たらなくとも、ユアキスには当たりますわ。」
そう言いながら太刀の切っ先を俺に向ける。こいつは事あるごとに人に太刀を向けやがる。
「アヤカ様、あたしも手伝います!」
阿保か。何でお前がアヤカに加勢するんだよ。ってかプレイヤー相手に加勢すんな。
しかし、このパーティはなんでこうもまとまりが無いんだ・・・
「お前らな、もう手伝わねぇぞ。」
「うっ・・・」
流石に月下も、手伝いは欲しいらしい。その一言で目を逸らして怯んだ。
「大丈夫ですわ月下、私が手伝ってあげますわ。」
「本当ですかアヤカ様!」
「もちろんですわ。」
何を盛り上がってやがんだ、勝手に決めてんじゃねぇよ。アヤカの一言で月下が息を吹き返してしまった。ったくしょうがねぇな、全力で避けまくってやる。

「さぁ、この黒耀のオルデラにどこまで食い下がれるか試してみろ。」
アヤカが太刀を構え不敵な笑みを浮かべた時、オルデラの最後の口上が終った。つまり、オルデラとの戦闘が始まったので、アヤカに攻撃される事もなくなったわけだ。
ほっとするのも束の間で、俺とアヤカ、月下はその場から跳び退く。突進してきたオルデラの大剣が地面に振り下ろされ、衝撃波を撒き散らした。
衝撃波の範囲外に着地すると、三人ですぐさま攻撃に転じる。だが、大剣を振り下ろしたオルデラは目の前から消えていた。
(どういう事だ!?)
慌てて周囲を確認すると、オルデラは俺たちの後方、ミカエルの前で身体を撓めていた。
(移動したのが分からなかったぞ・・・瞬間移動したのか?だが、そんな移動なんて今まで無かった。)
タッキーと姫も、目の前に現れたオルデラに驚きの表情をしている。その一部始終は、まるでスローモーションの様に脳裏に焼き付けられていく。
慌てて攻撃しようとするタッキーと姫、オルデラを追い掛けようとする俺とアヤカと月下。それも間に合うわけなどなく、鋭い大剣の突きは、ミカエラの頭部を貫いていた。
(!?)
驚いたのはその攻撃ではない。
敵の攻撃が身体に当たった時、プレイヤーは大概吹っ飛ばされる。だが、ミカエラの身体はその場に立ち尽くしたままだった。
そう、オルデラの大剣が頭部を貫通したままだ。
横から見たら、頭に当たらずに避けたと見えなくもないだろう。だが、俺らはミカエルの前面からその光景を見ていた。だから、大剣が貫通した顔半分は見えていない。
(どういう・・・事だよ。)
疑問に思う中、ミカエルのキャラが消滅した。おそらく、強制ログアウトだろう。
(この状況、俺がダークウルフに攻撃された時に、似てないか?)

呆然とした俺らの事などお構いなく、オルデラは攻撃を仕掛けてくる。のんびり考えている余裕などなく、そのまま戦闘は継続した。
俺と同じ状況ならば、またログインして駆けつけてくれるかもしれない。
そう思って。

月下は無事LV9まで進むことが出来るようになった。ただ、嬉しい筈のランクアップは、まだログインして来ないミカエルの事を考えてか、複雑な顔をしている。

タッキーは携帯でミカエルの様子を聞いて来ると言って、ログアウトしていった。
再ログインしてきたタッキーによれば、返事は無いらしい。

結局、その日ミカエルがログインしてくる事は無かった。
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