【完結】フェイクオメガ

水樹風

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第12話 *

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 宗一郎と最初にランチの約束をした日は、宗一郎が急な仕事になってしまい、それからしばらくは予定が合わず出かけることはなかった。
 涼太にしてみたらこのまま曖昧に話がなくなってくれた方が気が楽だったのだが、定期的に花を買いにくる口巧者な宗一郎に涼太が敵うわけもなく、結局ランチには行く羽目になってしまった。


「まさか宗一郎さんが、こんな普通の蕎麦屋とか来ると思いませんでした。」
「高級レストランの方が良かったかな?」
「いや、俺はこういう店の方がありがたいです。」


 この日の宗一郎はスーツではなく普段着だった。チャコールグレーのニットにデニム姿の宗一郎に、美味いとは評判ながら至って普通の蕎麦屋に連れてこられた涼太は、いつもより更に彼に気を許していた。
 食事を終え店を出た二人は、少し歩いて落ち着いた雰囲気の静かな喫茶店に入る。


「なんか、不思議です。宗一郎さんとこうやってまたコーヒー飲んでるとか。」


 ほろ苦いコーヒーの香りにホッと一息つきながら言う涼太に、宗一郎は気まずそうに俯く。


「あの時は本当に……馬鹿なことをしたね。こんな言い訳も情けないんだけど、父の立場もあって、プレッシャーが凄くてね。何とかしてアルファの血を残さなきゃって……。」
「宗一郎さん……。」
「人の人生、バースのためにあるわけじゃないのに、僕は何を考えてたんだろうね。」
「俺も……、自分がエフとわかってから、バースに振り回されてました。宗一郎さんだけじゃないですよ……。」
「……涼太くんは、本当に優しいね。あんな真似をした僕と、またコーヒーを飲んでくれるんだから……。」


 涼太には今日の宗一郎が、国の大物の息子ではなく、同世代の一人の男に思えた。


「でも、優しすぎて心配だな。涼太くん、嫌な時はそう言ってくれていいんだからね。」
「はい、そうします。」


 笑顔で返す涼太に、宗一郎は何か言おうとして言葉を飲み込み、コーヒーに口を付けた。


「宗一郎さん?どうかしました?」
「あ、いや……。」


 いつもと違い、随分と歯切れが悪い宗一郎を涼太は不思議そうに見つめる。


「その、下心はないって涼太くんに言って、こうして食事に誘ったけど、その……。」


 宗一郎が何を伝えようとしてきているのか、流石に涼太にも察しが付く。涼太は慌てて宗一郎の言葉を遮った。


「宗一郎さん、ごめんなさい!俺、好きな人がいるんです。」


 それを聞いた宗一郎は、切なそうな表情かおをしながらもどこかホッとした様子で涼太を見る。


「そうだよね。ゴメン、忘れて……。」
「あの、俺っ……。」
「いいんだ。これで未練がましく君を見ることもなくなるから。本当、忘れてくれ。」
「…………。」
「話題を変えよう。前に仕事の話もあるって言っただろう?」
「ああ。そうでしたね。」
「実はね、涼太くん……。」


 宗一郎が持ってきた話。それは今度美術館である屋外展示のイベントに作品を出展してみないかと言うものだった。


「そんな凄い話、何で俺に……?」


 涼太は予想を遥かに超えたオファーに震えてくる。


「僕が作ってもらったアレンジを贈った人の一人が、随分それを気に入ってくれてね。少し前に新装開店のカフェに飾る花を頼んだだろ?」
「あ、はい。」
「あれ、その人がぜひ君に頼みたいって指名してくれたんだよ。」
「そうだったんですね……。」


 宗一郎はゆったりと椅子に座り直し、コーヒーを飲んだ。


「その人、今度のイベントの実行委員の一人なんだ。」
「それ、俺の作品しごとを見てオファーを下さったってことですか?」
「うん。」


 涼太の胸が早鐘を打つ。
 誰かのオーダーではなく、ただ自分が思うまま感じるまま作品を作る。1つのアートとして飾ってもらう。それは涼太の目標であり夢だった。


「実はこの後、その人と会う予定なんだ。どうかな、涼太くん。一緒に会って、詳しい話、聞いてみない?」
「いいんですかっ?宗一郎さん、ぜひ……ぜひお願いします!」


 涼太はテーブルにぶつける勢いで頭を下げた。


「うん。じゃ、彼のオフィスまで少し距離があるし移動しようか?……あ、僕の車でも大丈夫かな?」
「はい。ありがとうございます、色々……。」
「ううん。こんなことで罪滅ぼしになるとは思ってないけど、涼太くんの役に立てるなら嬉しいよ。」
「宗一郎さん……。」


 ここまでしてもらうと、逆に涼太が宗一郎の好意を利用しているようで、罪悪感すら覚えてしまう。同時に、自分に好意の残る宗一郎と一緒にいることに伊織への後ろめたさも感じ始め、涼太は次第に戸惑い始めた。


 ──でも、このチャンスは手放したくない!


 涼太は「忘れて」と言った宗一郎を信じ、彼の車の助手席に乗り込んだのだった。




 ◇◇◇




「汐音くん?汐音くんじゃない?」


 オフィス街の一角。スーツ姿のビジネスマン達が帰宅に歩を速める中、とあるビルの入口の石段に学生らしき男子二人が座り込んでいる。
 そんな彼らに気付き声をかけたのは、橘礼奈だった。


「礼奈さん……。」
「どうしたの?こんなところで……。っ!?直央くん、真っ青な顔してるじゃない!」


 汐音に寄りかかるように座る直央は、顔面蒼白で今にも泣き出しそうな顔をしている。


「さっきまで、この上のバース内科に居たんですけど、ちょっと……。」


 礼奈はバース内科と聞いて、ベータの二人の年齢を思い出し、おおよその察しがついた。


「私のオフィス、すぐそこなの。もう皆んな退社していないから、少し横になりなさい。」


 汐音は礼奈に礼を言うと、直央を背負い歩き出した。
 彼女のオフィスにある仮眠室の簡易ベッドに直央を寝かすと、礼奈は二人にミネラルウォーターを差し出す。


「すみません、ご迷惑をおかけして……。」


 直央が小さく震える声で言った。


「いいのよ、これくらい。どうする?今日に限って、私車じゃないのよ。直央くん、お母様は?」
「今、海外出張中で……。」
「俺、兄貴に聞いてみます。」


 汐音のその言葉に、礼奈は一瞬だけ表情を強張らせたが、すぐに柔らかい笑みを浮かべる。


「うん、そうしてみて。連絡がつかなければタクシーつかまえてあげる。」


 汐音が伊織に電話をかけ始めると、直央が掠れる声で礼奈に話しかけた。


「何があったとか、聞かないんですね……。」
「聞いて欲しい?」
「……っ!……っ、うぅ……。」


 直央は礼奈に頭を撫でられ、我慢出来ずに泣き出してしまった。


「……僕、エフだって……。もう、……汐音と、同じじゃ……ないって……。」
「そっか……。」


 また、目の前にバースで苦しむ人間がいる。礼奈はやるせない気持ちで唇を引き結んだ。


「兄貴が、ここまで来てくれるって。」
「そう、良かった。」


 汐音はスマホをポケットにしまうと、直央の体を起こし抱きしめた。


「直央は、エフだってわかったら、何か変わるの?」
「……汐音?」
「俺から離れちゃうの?」
「……っ、そんなことしないっ!」
「んじゃあ、泣く必要ある?」


 汐音に抱き締められ、彼の胸でかぶりを振る直央を、礼奈はどこか羨ましそうに見つめていた。



 伊織は30分程で迎えに来た。


「ありがとう、礼奈。助かったよ。」
「ううん。」


 伊織と礼奈が顔を合わせるのは、海浜公園で会って以来だった。想像よりもスッキリとした顔つきで現れた伊織に礼奈は内心安堵する。


「汐音、お前運転して、直央を送って行けるか?」
「えっ?それは全然…大丈夫だけど。」


 伊織に投げられた車のキーを汐音は戸惑いながらキャッチした。
 伊織は、泣き止みだいぶ顔色が良くなった直央を汐音と一緒に助手席に乗せると、二人を見送り後ろに立つ礼奈を振り返る。


「礼奈、予定がなければ、この後ちょっと話せないか?」
「えっ?……うん。」


 伊織は礼奈と通りの向かい側にあるコーヒーショップへと入っていった。



 ちょうど同じ頃、近くのビルで宗一郎に紹介されイベントの実行委員、徳間と会っていた涼太が宗一郎と駐車場へと歩いていた。


「なんか、夢みたいです。こんなにとんとん拍子で正式にオファーを頂いてしまって。」
「きっと、涼太くんが今まで頑張ってきたことが実り出したんだよ。」
「……今日の宗一郎さん、本当に別人みたいです。」


 涼太が少しからかい気味に言う。


「ええっ!?……そうかな?でも、最近、涼太くんといると楽なんだ。肩の力が抜けるって言うか……。」


 宗一郎が軽く伸びをする。


「俺はリラックスアイテムですか?」
「ん、そうかも。」


 二人は顔を見合わせると、同時に吹き出し笑いだした。


「俺も、今日はすごく楽しかったですよ。」
「そう言ってもらえて嬉しいよ。」


 そう言う宗一郎を見た涼太の視線の延長線上、通りの向こうのコーヒーショップの窓際に、涼太は伊織の姿を見つけた。


「……涼太くん?どうかした?」


 急に立ち止まった涼太の視線の先を追った宗一郎が、僅かに冷たい笑みを浮かべる。


「あれは天宮さんじゃ?」
「えっ?あ、ああ、そうですね。こんなところで見かけるなんて……。」


 涼太は必死に平静を装いながらも、瞳は不安に染まっていた。


「一緒にいるのは橘礼奈さんか……。最近、彼女は番を作ったと聞いたけど……。やっぱり二人とも番とパートナーは別という主義なのかな?」


 涼太は宗一郎の言葉が理解出来ずに、ゆっくりと彼を見上げる。


「一部のアルファの中にはまだいるみたいだよ?番はオメガだから、番はあくまで愛人として、結婚相手はアルファを選ぶって人が……。」


 淡々と話す宗一郎の言葉に、涼太は血の気が引いていくのを感じた。フラフラとよろめいた涼太をそっと宗一郎が支える。


「伊織くんは、……伊織くんは、そんな人間じゃ……。」
「もしかして、涼太くんの好きな人って……!?ゴメンよ、涼太くん。変な話をしてしまって!」


 涼太は無言で、ただ首を横に振った。


「涼太くん、とりあえず車に戻ろう。」


 宗一郎は放心状態の涼太の腰を抱き寄せ歩き出した。


 ──違う、伊織くんは愛人を作るような、そんな人間じゃないっ。


 涼太は必死に今までの伊織との時間を振り返る。
 そして辿り着いた1つの伊織の言葉に、涼太の不安が音を立てて加速し始めた。


 ──番が出来たって……伊織くんはそう言っただけだった……。あれは本当に彼女と別れたって意味だったのか!?


 どうして伊織は自分の告白を曖昧にしたままなんだろう?
 涼太は伊織を信じたい気持ちと押し寄せる不安に、呼吸すら上手く出来なくなってきた。


「涼太くん、大丈夫かい?」


 駐車場に着き後部座席に涼太を乗せると、宗一郎もその隣に乗り込んだ。


「涼太くん、落ち着いて、ゆっくり息をしてごらん。」


 宗一郎はミネラルウォーターのキャップを開け涼太に手渡すと、大きな手で優しく涼太の背中を擦る。


「すみ、ません……。」


 涼太は少しずつ水を飲み、懸命に呼吸を整えようとした。冷静さを取り戻し始め、宗一郎との距離の近さにハッとした時、何故かまた甘い香りを感じ、急激に体の力が抜けていく。


 ──これ、あのお見合いの日みたいに……!?


 でも、今日宗一郎は自分の目の前で抑制剤を飲んでくれた。現に今日一日、宗一郎からフェロモンは全く感じなかった。


「な、んで……?」


 宗一郎を見れば、彼のほうが戸惑っている様子だ。


「涼太くん……。」


 宗一郎が堪らず涼太をシートに押し付ける。ペットボトルが涼太の手から床に落ち、トプトプと水が溢れていった。


「涼太くん、お願いだ。1度だけキスさせて!」
「なに、言って……!?」
「僕は今日薬を飲んでる。それなのに、君はこんなに反応してるじゃないか!僕がここまで抱き寄せて歩いただけでっ。」
「…………っ!?」


 体中とろけ始めている涼太には、正しい判断などわからなかった。


「確かめさせてくれ、後でいくらでも殴ってくれて構わないから!」


 宗一郎が涼太の頬に手を置き顔を上向かせる。
 近づく唇に涼太の「やめっ!」という言葉は声にならなかった。

 宗一郎のキスは予想に反して酷く優しく、涼太は焦がされるように甘く熱く溶かされる……。微かに残っていた理性も、容赦なく煮溶かされてしまった。
 宗一郎の唇が離れても、涼太の舌には甘い痺れが残り続けている。宗一郎が頬に添えた手の親指で涼太の唇に触れると、涼太はそれを口に含み、夢中でクチュクチュと舐めしゃぶった。


「涼太くん、キスだけでこんなになって……可愛いな。」


 宗一郎が親指を抜き取ると、涼太は物欲しそうに彼を見上げた。


「涼太くん、僕とのキスは甘かったでしょ?」


 コクコクと頷く涼太の内腿を宗一郎の手が焦らしつつ撫で上げる。


「僕もだよ。きっと僕達は『運命の番』なんだ。」


 その言葉は呪いのように涼太の中に染み込んでいった。
 戸惑い泣きそうになった涼太の耳元で、宗一郎は追い打ちをかける。


「逃さないよ、僕の『運命』……。」
「……ッ、あ、あぁんっ!」


 宗一郎の手が、服の上から涼太の熱い欲望を擦り上げた。涼太は為す術なくそれを吐き出し、パチンと気を失ってしまう。
 宗一郎はそれを見て冷笑を浮かべると、ペットボトルを拾い満足げに呟いた。


「他愛もないなぁ。こんな密室で僕みたいな男から渡された飲み物を飲むなんて……。」


 宗一郎は涼太を後部座席に寝かせ、自身は運転席に移ると我慢出来ずに腹黒く笑い出す。


「このままヤっちゃってもいいんだけどね……。さてと、見ものだね……天宮伊織……。」



 車が滑るように走り出す。
 偽りの運命を刷り込まれた涼太は、静かに眠り続けていた──。












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