102 / 107
終業式
しおりを挟む
「それでそれで?どこが好きなの?」
「うぅ……そ、それは…………はぅ……」
僕達は寮に戻って夕食を食べてるんだけど……帰って早々優依に質問攻めにされたノインの顔は真っ赤になってるよ!
「一目惚れだよね。私達の5歳の誕生日パーティーの時に会って一目惚れしたんだよ。ね?ノイン?」
「もう!カ、カイン!言わないでよ!」
5歳の時に!?初恋早くない!?
「ロイも婚約者はいないし、侯爵令息だからいいと思うけどね。早くしないと別の人にとられるよ?」
「イヤだ!」
「ならアタックしたらいいのに…」
「それは恥ずかしいの!」
カインはノインとロイ様が結婚するのに賛成みたいだね!まぁ、ロイ様がノインのことをどう思ってるかは分からないけど……
基本的にテンバーナ王国では恋愛結婚で、政略結婚はほとんどないよ!だから平民が貴族になったり貴族が平民になったりもあるんだよね。結婚が自由なのはいいよね!
「ユイは!?ユイはどうなの!?好きな人いないの?」
ノインがごまかすように優依に話を振った。でも確かに……優依はいるのかな?ハッキリ言って興味なさそう……
「え?いるよ?」
「えぇ!?いるの!?」
意外な返事でつい大声が出ちゃった……
「うん、いるよー♪前世から変わってないの。」
え!?そうなの!?
「あー…なるほどね…」
よく分からないけどノインは何か納得したみたい……カインも頷いてるし……
「誰だと思う?ルークが当てれたら教えてあげる!」
優依がいたずらっ子みたいな笑みを見せる。
う~ん…優依の好きな人かぁ……前世から変わってないって……クラスメイトかな?
「…………蒼汰君?」
蒼汰君は小学校の時からの同級生で、イタズラ好きだったんだよね。優依はイタズラされたらいつも追いかけ回してたんだ!なんだかんだで仲良かったと思う!優依も蒼汰君が風邪で休んだ時にお見舞いにリンゴ持って行ってたし!
「ざーんねーん!不正解!」
「えぇ…仲良さそうだったのに……」
不正解なんだ……分かんないよ……
「と、いうことでルークには教えてあげませーん!」
「えー……」
うぅ……残念……
「ま、恋ばなはこれくらいにして明日は終業式だから早めに休もうか。」
「そうだね。」
夕食の片付けと寝る準備をして今日はいつもより早めに寝ることにした。
翌日……
僕達は朝の支度をして教室に集まった。
「おはよう!いい天気だな!」
『おはようございます。』
……相変わらず学長さんは元気だなぁ……
「今日は終業式が終われば解散だ!では早速講堂に向かおう!」
……ということで、僕達は全生徒が集まる講堂にやって来た。この講堂は入学式の時に集まったのと同じだね!
「では、これより終業式を始めます。」
舞台袖から司会の人が出てきた。
「まずは学長からの挨拶です。学長、よろしくお願いします。」
司会の人が言うと、司会さんは舞台袖に戻って、学長さんが出てきた。台本かな?学長さんの手には一枚の紙がある。舞台の真ん中まで来た学長さんは紙を見ながら話し始めた。
「……皆さん、今日は夏期休暇に入る前の節目の…………うむ!面倒だ!」
学長さんは台本をビリビリッと破いて投げ捨てた。……なんというか……他の先生達が頭を抱えてるのが分かるよ……
「こういうことはオレには向かん!よし!諸君!明日からは夏期休暇だ!存分にはしゃげ!まぁ、はしゃぎ過ぎるのも良くないがな!ガハハハハッ!オレからの話しは終わりだ!では諸君!また休暇明けに会おう!全員解散だ!」
学長さんのこの一言で上級生達は教室に帰り始めた。
……え?今ので終わったの……?終業式だよ……?これでいいの……?もっと話すことがあるような……まぁ、学長さんだからね……まいっか!
教室に帰り始めた上級生を見て一年生も教室に帰り始めた。なんか……もう先輩達は慣れてるんだね……
「うぅ……そ、それは…………はぅ……」
僕達は寮に戻って夕食を食べてるんだけど……帰って早々優依に質問攻めにされたノインの顔は真っ赤になってるよ!
「一目惚れだよね。私達の5歳の誕生日パーティーの時に会って一目惚れしたんだよ。ね?ノイン?」
「もう!カ、カイン!言わないでよ!」
5歳の時に!?初恋早くない!?
「ロイも婚約者はいないし、侯爵令息だからいいと思うけどね。早くしないと別の人にとられるよ?」
「イヤだ!」
「ならアタックしたらいいのに…」
「それは恥ずかしいの!」
カインはノインとロイ様が結婚するのに賛成みたいだね!まぁ、ロイ様がノインのことをどう思ってるかは分からないけど……
基本的にテンバーナ王国では恋愛結婚で、政略結婚はほとんどないよ!だから平民が貴族になったり貴族が平民になったりもあるんだよね。結婚が自由なのはいいよね!
「ユイは!?ユイはどうなの!?好きな人いないの?」
ノインがごまかすように優依に話を振った。でも確かに……優依はいるのかな?ハッキリ言って興味なさそう……
「え?いるよ?」
「えぇ!?いるの!?」
意外な返事でつい大声が出ちゃった……
「うん、いるよー♪前世から変わってないの。」
え!?そうなの!?
「あー…なるほどね…」
よく分からないけどノインは何か納得したみたい……カインも頷いてるし……
「誰だと思う?ルークが当てれたら教えてあげる!」
優依がいたずらっ子みたいな笑みを見せる。
う~ん…優依の好きな人かぁ……前世から変わってないって……クラスメイトかな?
「…………蒼汰君?」
蒼汰君は小学校の時からの同級生で、イタズラ好きだったんだよね。優依はイタズラされたらいつも追いかけ回してたんだ!なんだかんだで仲良かったと思う!優依も蒼汰君が風邪で休んだ時にお見舞いにリンゴ持って行ってたし!
「ざーんねーん!不正解!」
「えぇ…仲良さそうだったのに……」
不正解なんだ……分かんないよ……
「と、いうことでルークには教えてあげませーん!」
「えー……」
うぅ……残念……
「ま、恋ばなはこれくらいにして明日は終業式だから早めに休もうか。」
「そうだね。」
夕食の片付けと寝る準備をして今日はいつもより早めに寝ることにした。
翌日……
僕達は朝の支度をして教室に集まった。
「おはよう!いい天気だな!」
『おはようございます。』
……相変わらず学長さんは元気だなぁ……
「今日は終業式が終われば解散だ!では早速講堂に向かおう!」
……ということで、僕達は全生徒が集まる講堂にやって来た。この講堂は入学式の時に集まったのと同じだね!
「では、これより終業式を始めます。」
舞台袖から司会の人が出てきた。
「まずは学長からの挨拶です。学長、よろしくお願いします。」
司会の人が言うと、司会さんは舞台袖に戻って、学長さんが出てきた。台本かな?学長さんの手には一枚の紙がある。舞台の真ん中まで来た学長さんは紙を見ながら話し始めた。
「……皆さん、今日は夏期休暇に入る前の節目の…………うむ!面倒だ!」
学長さんは台本をビリビリッと破いて投げ捨てた。……なんというか……他の先生達が頭を抱えてるのが分かるよ……
「こういうことはオレには向かん!よし!諸君!明日からは夏期休暇だ!存分にはしゃげ!まぁ、はしゃぎ過ぎるのも良くないがな!ガハハハハッ!オレからの話しは終わりだ!では諸君!また休暇明けに会おう!全員解散だ!」
学長さんのこの一言で上級生達は教室に帰り始めた。
……え?今ので終わったの……?終業式だよ……?これでいいの……?もっと話すことがあるような……まぁ、学長さんだからね……まいっか!
教室に帰り始めた上級生を見て一年生も教室に帰り始めた。なんか……もう先輩達は慣れてるんだね……
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる