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18.笑いました
食後ちょっと食べ過ぎたと苦笑していたカイルさんが一休みしたのか、僕の部屋を訪れた。僕は最初にいた2部屋続きの客室をずっと使わせてもらっている。
天気もいいから散歩でもしようと裏庭に誘ってくれた。
一緒に裏庭に続くドアからポーチに出る。
裏庭と言ったよね?
裏庭といってもとても広くて、庭園や公園と言った方がいいくらいだ。
手入れも行き届いていて、いろんな花が咲いている。
「すごく気持ちのいいところですね。」
「そんなに喜んでくれるなら、早く案内してやればよかったな。」
カイルさんもゆったりした雰囲気で、2人で他愛のないことを話しながら歩く。しばらく奥の方に歩いて行くと、奥に森がみえる。最初にいた森を思い出し、ぶるりと体が震えた。
ぎゅっと手を大きな手で握られる。見上げると安心させるように、笑顔のカイルさんがいた。恥ずかしかったけど、嬉しくてその他を握り返す。
小川をたどって行くと、その先に泉があった。
「うわー。」
走って行きたそうな僕を察したのか、そっと手を離してくれた。
笑顔に見送られて、岸まで走る。ギリギリの場所で覗き込むと、きれいな水が湧き出ているのが分かる。澄んだ深い青。カイルさんの瞳の色を彷彿とさせる。
「落ちるなよ。」
近くのベンチに座ったカイルさんが声をかける。
「落ちませんよ!」
振り返って答えると笑われた。
本当にカイルさんは見惚れるくらいかっこいい。ベンチに座っているだけなのに、別世界を見ているようだ。それにちょっと心配性だけど、とても優しい人だ。
水には落ちないけど、女の子なら一瞬で恋に落ちそう……。
そんな考えが不意に浮かんだ。
僕は何考えているんだ!
頭からその考えを追い払うために、頭をぷるぷると振る。少しくらくらした。
「どうした、急に。」
思ってもみなかった近い距離から声が聞こえた。カイルさんが近づいてきてるのに気づかなかった僕は、うわっと小さな声を上げて飛び退った。
えっと思った瞬間、そこには地面がなかった。
慌てて伸ばしたカイルさんの手をすり抜け、ぼちゃんと音を立てて、僕は水に落ちた。
水が意外と冷たい。腕を捕まれ、強い力で引き寄せられる。
岸付近はたいした深さではなかった。膝まで泉に浸かったカイルさんに抱き上げられる。ちょっと水を飲んで、むせる。大きな手で背中をさすってくれる。
「そんなに驚くなんて思わなかった。
しかし、本当に落ちるなんて。」
「同感です。」
顔を見合わせて、思わず吹き出してしまった。一度笑うと止まらなくなった僕に、最初心配気だったカイルさんも笑ってくれる。
そのままの姿勢で、僕たちはしばらく笑っていた。
天気もいいから散歩でもしようと裏庭に誘ってくれた。
一緒に裏庭に続くドアからポーチに出る。
裏庭と言ったよね?
裏庭といってもとても広くて、庭園や公園と言った方がいいくらいだ。
手入れも行き届いていて、いろんな花が咲いている。
「すごく気持ちのいいところですね。」
「そんなに喜んでくれるなら、早く案内してやればよかったな。」
カイルさんもゆったりした雰囲気で、2人で他愛のないことを話しながら歩く。しばらく奥の方に歩いて行くと、奥に森がみえる。最初にいた森を思い出し、ぶるりと体が震えた。
ぎゅっと手を大きな手で握られる。見上げると安心させるように、笑顔のカイルさんがいた。恥ずかしかったけど、嬉しくてその他を握り返す。
小川をたどって行くと、その先に泉があった。
「うわー。」
走って行きたそうな僕を察したのか、そっと手を離してくれた。
笑顔に見送られて、岸まで走る。ギリギリの場所で覗き込むと、きれいな水が湧き出ているのが分かる。澄んだ深い青。カイルさんの瞳の色を彷彿とさせる。
「落ちるなよ。」
近くのベンチに座ったカイルさんが声をかける。
「落ちませんよ!」
振り返って答えると笑われた。
本当にカイルさんは見惚れるくらいかっこいい。ベンチに座っているだけなのに、別世界を見ているようだ。それにちょっと心配性だけど、とても優しい人だ。
水には落ちないけど、女の子なら一瞬で恋に落ちそう……。
そんな考えが不意に浮かんだ。
僕は何考えているんだ!
頭からその考えを追い払うために、頭をぷるぷると振る。少しくらくらした。
「どうした、急に。」
思ってもみなかった近い距離から声が聞こえた。カイルさんが近づいてきてるのに気づかなかった僕は、うわっと小さな声を上げて飛び退った。
えっと思った瞬間、そこには地面がなかった。
慌てて伸ばしたカイルさんの手をすり抜け、ぼちゃんと音を立てて、僕は水に落ちた。
水が意外と冷たい。腕を捕まれ、強い力で引き寄せられる。
岸付近はたいした深さではなかった。膝まで泉に浸かったカイルさんに抱き上げられる。ちょっと水を飲んで、むせる。大きな手で背中をさすってくれる。
「そんなに驚くなんて思わなかった。
しかし、本当に落ちるなんて。」
「同感です。」
顔を見合わせて、思わず吹き出してしまった。一度笑うと止まらなくなった僕に、最初心配気だったカイルさんも笑ってくれる。
そのままの姿勢で、僕たちはしばらく笑っていた。
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