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第21話 忙しくも楽しい日々
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私たちは超特急で旅の準備を終え、逃げる様に王都を後にした。
運が良かったのは、移動のための幌馬車を手に入れたことと、御者兼お世話係として名乗り出てくれた、メイドのエマさんという強力な仲間が出来たことだ。
それで私達の旅はぐっと楽になった。
そして、出来る事も……。
「はい、エマさんそこで照れない! もっとぐっと手を上げて!」
「は、はいっ」
昼下がりの道中。馬を休ませるついでに私達は食事を始めたのだが地面に足が付いている時間は貴重だ。
という事で、早々に食べ終わった私は、エマさんにダンスの指導をしていた。
まあ、本格的なダンスの事は全然知らなくて、見よう見まねで覚えたMMDのダンスだけど。
「何やってるの! そこはもっとぴょんぴょん跳んで胸を揺らすところでしょっ! エマさん自分の武器の使い方分かってんのっ!?」
「ひ、ひゃいぃっ!」
「もっとよもっと! ああもう、下着外してノーブラになりなさいっ! そっちのが揺れるからっ」
「いやぁぁぁっ!!」
私怨? 籠ってないない。全然ない。怒ってなんかないし、羨ましくもないもんね。
金髪巨乳三つ編みメイドのエマさんが、実は今年で十六歳になって、私より一学年下なのにその背と胸はどうなってんの何食べたのちくしょうとか全然思ってないから。
「で、殿下ぁ~。助けてくださいぃ~」
目を回したエマさんが、ついにグラジオスに助けを求めた。何故グラジオスかと言うと、護衛の兵士たちはこの状態の私を恐れて警備などという理由をつけて逃走してしまっているからだ。
唯一この場に残って馬の番をしていたグラジオスだが、その顔にはハッキリ「止めろ、俺を巻き込むな」と書いてあった。
それでもエマさんは貞操の危機とばかりに両手を胸の前で祈る様に合わせ、半泣きになりながら食い下がる。その恐怖に歪んだ顔は、何とも言えない色気を放っていて、ちょっと変な趣味に目覚めてしまいそうだ。
「お願いしまずぅぅ~」
そんな庇護欲をそそるエマさんに心動かされたか、グラジオスは頭を掻きながら私の方を向いた。
「……はぁ、雲母。もう少し勘弁してや……」
「グラジオス。ICレコーダーで音楽聞いてていいよ」
「エマ、雲母の言う事をよく聞くんだぞ」
「そんなぁぁぁっ!!」
欲に負けたグラジオスの手のひらは、ドリルのようにぐるっぐる回った。
ふっふっふっ……甘い。私が一番グラジオスをうまく扱えるのだ。そのグラジオスに助けを求めたって無駄に決まっている。
「あ、充電はしといてね」
「分かっている」
いそいそと馬車へ向かうグラジオスの背中に声を投げかけてから、私はエマさんの練習に戻った。
仕方ない、ノーブラはさすがに勘弁してあげよう。……その分揺らしてもらうけど。
そんな風にして、私達は意外に楽しい一週間の旅路を過ごしたのだった。
王都に居た時よりも、ずっと。
私たちは馬に乗る護衛の兵士達と共に砦の中に入った。
何の連絡もしていないし、する時間も無かったため、砦側からは私達を王都に送り届けた兵士が帰って来た程度にしか認識していないはずだ。
だというのに一兵士たちの出迎えに、わざわざモンターギュ侯爵も姿を現した。
侯爵は兵士一人一人に声をかけながら私達の居る幌馬車の方にまでやってきて、
「ひ、久しいな、モンターギュ卿」
「お久しぶりです~。また来ちゃいました~。あは、あはははは……」
「で、殿下!?」
私たちの姿を認めて目を白黒させた。
「どど、どういう事ですか!? お、お前達! 殿下を王都に送り届けたのではなかったのか!?」
あ~、パニくってるパニくってる。そうだよね。片道馬で一週間かかるのに、三週間かかって帰ってきたらグラジオスも一緒って。意味分かんないよね。
え、きちんと行った? ってなるよね。
「落ち着け、モンターギュ卿。私達は確かに王都まで向かったし彼らは任務を遂行した。だが、私を……」
「私達!」
重要な事だから訂正しておく。
グラジオスも頷くと、訂正に応じてくれた。
「……私達を帝国への使者として送るという新たな任務を父上から申し付かったというわけだ」
事情を説明されても、侯爵は未だに理解が及んでいないのか、固まったままだ。
常識的に考えて、それも仕方ない事だろう。これほど連続して王太子があちこち動き回るなど、そうそうあるわけが無い。
だから私はもっと率直に説明することにした。
「グラジオス、いじめられてるんです」
私のとんでもなく歯に衣着せぬ物言いに、馬車から降りて馬の手綱を握っていたエマさんが思わず吹き出してしまう。
「待て、その言い方はなんだ」
「え、事実でしょ? それとも虐待の方が良かった?」
あれはどう見てもそうとしか思えない、悪意にまみれた行為だ。
「あれは父上なりに私の事を考えて下さっているだけだ。そのような下賤な行いではないっ」
虐待されている側は、だんだん自分の方が悪いから責められるんだって思うようになっちゃうって言うけど、グラジオスも歪んじゃってるなぁ、これ。
まったく、仕方ない。これは時間をかけて矯正してあげるしかないよね。
「分かったから。今はモンターギュ侯爵の方が先でしょ」
「む。そ、そうだな」
侯爵は、私の言葉に何か覚えがあったのか、顎に手を当てて無言で頷いている。
あまり王都に来たことが無いと言っていたモンターギュ侯爵ですら噂に知っているくらいだ。この話は相当有名なのだろう。
「モンターギュ侯爵、そういう事です」
「……なるほど、そういう事ですか。理解しました。礼を言います、イイノヤ様」
グラジオスを他所に、侯爵と二人して頷き合う。グラジオスを通して心が通じ合った瞬間だった。
「……モンターギュ卿、陛下のお言葉も伝えたいが、何よりあれからどうなったのか情報が欲しい」
「分かりました。ではその事も含めて……前にお通ししました客間は覚えていらっしゃいますでしょうか? そちらで伺います」
「ああ、頼む」
どうやら話はまとまった様であった。となれば……。
「すみません、モンターギュ侯爵。私とエマさんは別行動させて……というか、歌わせていただきたいのですがよろしいですか?」
「ええぇぇっ!?」
エマさんの抗議は無視する。このことに置いて決定権は彼女にはないのだ。理由? 私が歌いたいから。
エマさんに度胸を付けてもらうって理由が二番目くらいにあるけど。
「イイノヤ様は相変わらずですなぁ……」
お褒めにあずかり光栄の至り。歌は私の存在意義で、歌を私から取ったら何も残らないし、仕方ないよね。
「兵隊さんたちの慰問にもなりますから、ね? ね?」
私は両手を顔の前で合わせて必死にお願いした。
グラジオスの、お前が歌いたいだけだろう、みたいな視線が突き刺さるが、これも無視。
目的のためには理由なんて些細な事だ。
「あまり兵たちの気が抜けるのはよくないのですが……」
「え~……」
「イイノヤ様たっての頼みとあらば仕方ありませんな。許可いたしましょう」
「やった!」
私は許可が貰えたことを、躍り上がって喜んだ。一方、エマさんの方はそんなぁ~とうな垂れている。も~、後でお仕置きしちゃうからね。
「ですが、出来れば私が見られる時にしていただきたいですな」
「それはもちろんですっ! ありがとうございますっ!!」
喜ぶ私を、モンターギュ侯爵はまるでおじいちゃんみたいに柔らかい笑みを湛えて見つめてくれていた。
貴族って、いけ好かない人達ばかりではなくこういう人も居るのだと、改めて私は理解したのだった。
運が良かったのは、移動のための幌馬車を手に入れたことと、御者兼お世話係として名乗り出てくれた、メイドのエマさんという強力な仲間が出来たことだ。
それで私達の旅はぐっと楽になった。
そして、出来る事も……。
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「は、はいっ」
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という事で、早々に食べ終わった私は、エマさんにダンスの指導をしていた。
まあ、本格的なダンスの事は全然知らなくて、見よう見まねで覚えたMMDのダンスだけど。
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金髪巨乳三つ編みメイドのエマさんが、実は今年で十六歳になって、私より一学年下なのにその背と胸はどうなってんの何食べたのちくしょうとか全然思ってないから。
「で、殿下ぁ~。助けてくださいぃ~」
目を回したエマさんが、ついにグラジオスに助けを求めた。何故グラジオスかと言うと、護衛の兵士たちはこの状態の私を恐れて警備などという理由をつけて逃走してしまっているからだ。
唯一この場に残って馬の番をしていたグラジオスだが、その顔にはハッキリ「止めろ、俺を巻き込むな」と書いてあった。
それでもエマさんは貞操の危機とばかりに両手を胸の前で祈る様に合わせ、半泣きになりながら食い下がる。その恐怖に歪んだ顔は、何とも言えない色気を放っていて、ちょっと変な趣味に目覚めてしまいそうだ。
「お願いしまずぅぅ~」
そんな庇護欲をそそるエマさんに心動かされたか、グラジオスは頭を掻きながら私の方を向いた。
「……はぁ、雲母。もう少し勘弁してや……」
「グラジオス。ICレコーダーで音楽聞いてていいよ」
「エマ、雲母の言う事をよく聞くんだぞ」
「そんなぁぁぁっ!!」
欲に負けたグラジオスの手のひらは、ドリルのようにぐるっぐる回った。
ふっふっふっ……甘い。私が一番グラジオスをうまく扱えるのだ。そのグラジオスに助けを求めたって無駄に決まっている。
「あ、充電はしといてね」
「分かっている」
いそいそと馬車へ向かうグラジオスの背中に声を投げかけてから、私はエマさんの練習に戻った。
仕方ない、ノーブラはさすがに勘弁してあげよう。……その分揺らしてもらうけど。
そんな風にして、私達は意外に楽しい一週間の旅路を過ごしたのだった。
王都に居た時よりも、ずっと。
私たちは馬に乗る護衛の兵士達と共に砦の中に入った。
何の連絡もしていないし、する時間も無かったため、砦側からは私達を王都に送り届けた兵士が帰って来た程度にしか認識していないはずだ。
だというのに一兵士たちの出迎えに、わざわざモンターギュ侯爵も姿を現した。
侯爵は兵士一人一人に声をかけながら私達の居る幌馬車の方にまでやってきて、
「ひ、久しいな、モンターギュ卿」
「お久しぶりです~。また来ちゃいました~。あは、あはははは……」
「で、殿下!?」
私たちの姿を認めて目を白黒させた。
「どど、どういう事ですか!? お、お前達! 殿下を王都に送り届けたのではなかったのか!?」
あ~、パニくってるパニくってる。そうだよね。片道馬で一週間かかるのに、三週間かかって帰ってきたらグラジオスも一緒って。意味分かんないよね。
え、きちんと行った? ってなるよね。
「落ち着け、モンターギュ卿。私達は確かに王都まで向かったし彼らは任務を遂行した。だが、私を……」
「私達!」
重要な事だから訂正しておく。
グラジオスも頷くと、訂正に応じてくれた。
「……私達を帝国への使者として送るという新たな任務を父上から申し付かったというわけだ」
事情を説明されても、侯爵は未だに理解が及んでいないのか、固まったままだ。
常識的に考えて、それも仕方ない事だろう。これほど連続して王太子があちこち動き回るなど、そうそうあるわけが無い。
だから私はもっと率直に説明することにした。
「グラジオス、いじめられてるんです」
私のとんでもなく歯に衣着せぬ物言いに、馬車から降りて馬の手綱を握っていたエマさんが思わず吹き出してしまう。
「待て、その言い方はなんだ」
「え、事実でしょ? それとも虐待の方が良かった?」
あれはどう見てもそうとしか思えない、悪意にまみれた行為だ。
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虐待されている側は、だんだん自分の方が悪いから責められるんだって思うようになっちゃうって言うけど、グラジオスも歪んじゃってるなぁ、これ。
まったく、仕方ない。これは時間をかけて矯正してあげるしかないよね。
「分かったから。今はモンターギュ侯爵の方が先でしょ」
「む。そ、そうだな」
侯爵は、私の言葉に何か覚えがあったのか、顎に手を当てて無言で頷いている。
あまり王都に来たことが無いと言っていたモンターギュ侯爵ですら噂に知っているくらいだ。この話は相当有名なのだろう。
「モンターギュ侯爵、そういう事です」
「……なるほど、そういう事ですか。理解しました。礼を言います、イイノヤ様」
グラジオスを他所に、侯爵と二人して頷き合う。グラジオスを通して心が通じ合った瞬間だった。
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「分かりました。ではその事も含めて……前にお通ししました客間は覚えていらっしゃいますでしょうか? そちらで伺います」
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エマさんに度胸を付けてもらうって理由が二番目くらいにあるけど。
「イイノヤ様は相変わらずですなぁ……」
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私は両手を顔の前で合わせて必死にお願いした。
グラジオスの、お前が歌いたいだけだろう、みたいな視線が突き刺さるが、これも無視。
目的のためには理由なんて些細な事だ。
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「え~……」
「イイノヤ様たっての頼みとあらば仕方ありませんな。許可いたしましょう」
「やった!」
私は許可が貰えたことを、躍り上がって喜んだ。一方、エマさんの方はそんなぁ~とうな垂れている。も~、後でお仕置きしちゃうからね。
「ですが、出来れば私が見られる時にしていただきたいですな」
「それはもちろんですっ! ありがとうございますっ!!」
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