30 / 140
第30話 王子さまに口説かれちゃった。キャーッ
しおりを挟む
ルドルフさまの言葉は、本当に衝撃的だった。
つまるところ、私達は分かっていて見逃されたのだ。その事実に私の肌が泡立つのを感じた。
「何故……ですか?」
グラジオスが玉の様な汗を浮かべながら、なんとかそれだけ絞り出す。
「うん? それは何故見逃したかを聞いてるのかな?」
グラジオスは小さく頷いて肯定する。
「あの時、あそこで貴方を見つけてしまえば貴方は捕虜に出来たとしても、兵の手前、キララは処刑しなければならなかった。だから、囮に引っ掛かった振りをしたんだ。そんな事はしたくなかったからね」
まあ、捕まえようと後を追っても捕まえられなかったのは僕の失策だったんだけど、と続いたのだが、そんな言葉はグラジオスの頭に入っていないようだった。
グラジオスのために、巌の老騎士――オーギュスト卿たちは囮になったのだ。でもその努力は完全に無駄であり、もしかしたら彼ら七人は……。
「そっ、その囮の騎士達は!? まさか……」
「死を覚悟した者を相手にするほど損な役回りは無いからね。見逃したことを伝えて投降を呼びかけたら、全員降伏してくれたよ」
ああ、あの騎士さん達全員生きてるんだ、良かった。
グラジオスも心底ホッとしてるみたいだし……。
「さて、それが分かったところで本題に戻ってもいいかな」
ルドルフさまが、笑みを浮かべる。でもそれは今までの純真無垢で少年の様な笑みとは違い、冷酷で、研ぎ澄まされた刃の様な鋭さを持っていた。
「キララ、僕の所に来てくれないかな?」
それはただのお願いだ。でも私には分かっていた。私が断れば、このお願いは脅迫に変わる事を。
あの七人がグラジオスの急所であることは、嫌というほど知られてしまっただろうから。
ルドルフさまは間違いなくそうするだろう。笑顔という仮面の下に刃を潜ませている恐ろしい人だと私は感覚的に理解してしまっていた。
「えっと……」
「私の下には色々な楽器が揃っていてね。オルガン、という楽器は聞いたことがあるかい? ふいご手が風を送ってね……」
「お、オルガンがあるんですか!?」
「ああ、知っていたんだ」
知っているもなにも、私の専門はピアノなのだ。だから同じように鍵盤を使う楽器であれば使う事が出来る。オルガンがあれば、さらなるアニソンの再現も可能だろう。
「ほ、他には何かありますか?」
「うん、ホルンやクラレータ、それからサックバットに、フルート、フラウト・トラヴェルゾ、ヴァイオリン……とにかく色々な楽器があるよ。世界中の楽器を集めているからね」
「ふえ~、そんなに。凄い!」
興奮する私を見て、ルドルフさまがくすくすと笑う。
「あ、あの……何か?」
「いや、君はそんな風に話すんだなって思ってさ」
「あっ……」
音楽の話題になったからか、私はつい我を忘れて食いついてしまっていた。
慌てて謝ると、元通り小さくなっておく。
……うん、元から小さいからね。ヨカッタヨカッタ。
って見えてるから! うぇ~ん、どうしよぉ~。失礼な事しちゃったよぉ~。
「うん、僕としては生き生きした君の方が好きだな」
「すっ!? すすすすすきっ!?」
あ、あれかな? よくバトルアニメなんかである……それは隙。って何一人ノリツッコミしてるの私ぃぃ!
この好きってのは異性に対する好きじゃなくって、好ましいって意味の好きなの!
こんな完璧超人な王子さまが、チビガキの私なんかそういう意味で好きになってくれるはずないでしょぉぉ!!
あああぁぁぁぁ。おおおお落ち着け落ち着け私。人って字を書いて三回飲むの!
ってアレ? なんか違う!? 分かんないよ、どうしよぉぉ!
「ふふっ、君は本当に面白いね。見ていて飽きないよ」
「しゅ、しゅみません……」
私はごにょごにょ謝罪を口にしながら両手で顔を覆い隠す。もう色々いっぱいいっぱいだった。
「どうかな? 君にも大いに利点があると思うんだけど」
「えっと、楽器があるという事は……」
「もちろん、奏者も一流が揃っているよ。君が歌うのに合わせていくらでも演奏させよう。彼らも新たな音楽を奏でられて喜ぶだろうね」
それは、グラジオスの下で歌うよりずっと多くの事が出来て、評価してくれる人たちも沢山いるという事だ。
間違いなく、今よりも私は歌に生きる事が出来る。そして多くの人に歌を届ける事が出来るだろう。
私の心はかなり大きく揺れ動いていた。
「それは……いい、ですねぇ……」
「ああ、そうだよ。君が僕の下に来るだけで、グラジオス殿の下には彼の騎士たちが戻り、それ以外の貴族たちも自分の家に戻れる。全ての人々が幸せになれるんだ」
そうするのが一番いいのかなぁ。と考えながらグラジオスの方を振り返って……。
「あ……」
泣きそうな彼の顔を見てしまった。
ルドルフさまも、私の視線を辿ってグラジオスに行きつく。
「グラジオス殿は、不満があるようだねぇ」
「え、えっと、その……グラジオスはヴォルフラム陛下に音楽を禁止されていまして。私が居なくなると、多分隠れてしか好きな音楽が出来なくなるんです」
それに、私はグラジオスとの約束があった。彼を歌えるようにしてあげるという約束が。
その事を思い出して、少しルドルフさまの方へと傾いた私の心は、再度逆方向へと傾いた。
「なるほど。そんな狭量な王だなんて、さもしい王も居たものだね。音楽は誰しもが楽しむべきなのに」
それはホント全面的に賛成です。
「よし、なら僕が直々にグラジオス殿を訪ねて音楽外交とでもしゃれこもうじゃないか。王や大臣なんかとは一切話をしない。音楽の話が出来るグラジオス殿とだけ話をする。それならグラジオス殿も堂々と音楽が出来るだろう」
「え……」
「キララの心残りもこれで消えたんじゃないかな?」
そう言ってルドルフさまは軽くウィンクをする。どうやら私の心は見抜かれてしまっていたみたいだった。
そして、それが実現すれば、私の約束は果たされる。それはつまり……。
「僕の下に、来てくれるかな?」
グラジオスの所に居る理由が完全に無くなってしまったのだった。
「それともまだ来れない理由があるかい? あるなら全部僕が解決してあげるよ」
「…………」
たぶん、無い。少なくとも今の私には思いつかなかった。でもそれを口にしてしまうと、私は絶対に行かなきゃいけない気がして、どうしても認められなかった。
つまるところ、私達は分かっていて見逃されたのだ。その事実に私の肌が泡立つのを感じた。
「何故……ですか?」
グラジオスが玉の様な汗を浮かべながら、なんとかそれだけ絞り出す。
「うん? それは何故見逃したかを聞いてるのかな?」
グラジオスは小さく頷いて肯定する。
「あの時、あそこで貴方を見つけてしまえば貴方は捕虜に出来たとしても、兵の手前、キララは処刑しなければならなかった。だから、囮に引っ掛かった振りをしたんだ。そんな事はしたくなかったからね」
まあ、捕まえようと後を追っても捕まえられなかったのは僕の失策だったんだけど、と続いたのだが、そんな言葉はグラジオスの頭に入っていないようだった。
グラジオスのために、巌の老騎士――オーギュスト卿たちは囮になったのだ。でもその努力は完全に無駄であり、もしかしたら彼ら七人は……。
「そっ、その囮の騎士達は!? まさか……」
「死を覚悟した者を相手にするほど損な役回りは無いからね。見逃したことを伝えて投降を呼びかけたら、全員降伏してくれたよ」
ああ、あの騎士さん達全員生きてるんだ、良かった。
グラジオスも心底ホッとしてるみたいだし……。
「さて、それが分かったところで本題に戻ってもいいかな」
ルドルフさまが、笑みを浮かべる。でもそれは今までの純真無垢で少年の様な笑みとは違い、冷酷で、研ぎ澄まされた刃の様な鋭さを持っていた。
「キララ、僕の所に来てくれないかな?」
それはただのお願いだ。でも私には分かっていた。私が断れば、このお願いは脅迫に変わる事を。
あの七人がグラジオスの急所であることは、嫌というほど知られてしまっただろうから。
ルドルフさまは間違いなくそうするだろう。笑顔という仮面の下に刃を潜ませている恐ろしい人だと私は感覚的に理解してしまっていた。
「えっと……」
「私の下には色々な楽器が揃っていてね。オルガン、という楽器は聞いたことがあるかい? ふいご手が風を送ってね……」
「お、オルガンがあるんですか!?」
「ああ、知っていたんだ」
知っているもなにも、私の専門はピアノなのだ。だから同じように鍵盤を使う楽器であれば使う事が出来る。オルガンがあれば、さらなるアニソンの再現も可能だろう。
「ほ、他には何かありますか?」
「うん、ホルンやクラレータ、それからサックバットに、フルート、フラウト・トラヴェルゾ、ヴァイオリン……とにかく色々な楽器があるよ。世界中の楽器を集めているからね」
「ふえ~、そんなに。凄い!」
興奮する私を見て、ルドルフさまがくすくすと笑う。
「あ、あの……何か?」
「いや、君はそんな風に話すんだなって思ってさ」
「あっ……」
音楽の話題になったからか、私はつい我を忘れて食いついてしまっていた。
慌てて謝ると、元通り小さくなっておく。
……うん、元から小さいからね。ヨカッタヨカッタ。
って見えてるから! うぇ~ん、どうしよぉ~。失礼な事しちゃったよぉ~。
「うん、僕としては生き生きした君の方が好きだな」
「すっ!? すすすすすきっ!?」
あ、あれかな? よくバトルアニメなんかである……それは隙。って何一人ノリツッコミしてるの私ぃぃ!
この好きってのは異性に対する好きじゃなくって、好ましいって意味の好きなの!
こんな完璧超人な王子さまが、チビガキの私なんかそういう意味で好きになってくれるはずないでしょぉぉ!!
あああぁぁぁぁ。おおおお落ち着け落ち着け私。人って字を書いて三回飲むの!
ってアレ? なんか違う!? 分かんないよ、どうしよぉぉ!
「ふふっ、君は本当に面白いね。見ていて飽きないよ」
「しゅ、しゅみません……」
私はごにょごにょ謝罪を口にしながら両手で顔を覆い隠す。もう色々いっぱいいっぱいだった。
「どうかな? 君にも大いに利点があると思うんだけど」
「えっと、楽器があるという事は……」
「もちろん、奏者も一流が揃っているよ。君が歌うのに合わせていくらでも演奏させよう。彼らも新たな音楽を奏でられて喜ぶだろうね」
それは、グラジオスの下で歌うよりずっと多くの事が出来て、評価してくれる人たちも沢山いるという事だ。
間違いなく、今よりも私は歌に生きる事が出来る。そして多くの人に歌を届ける事が出来るだろう。
私の心はかなり大きく揺れ動いていた。
「それは……いい、ですねぇ……」
「ああ、そうだよ。君が僕の下に来るだけで、グラジオス殿の下には彼の騎士たちが戻り、それ以外の貴族たちも自分の家に戻れる。全ての人々が幸せになれるんだ」
そうするのが一番いいのかなぁ。と考えながらグラジオスの方を振り返って……。
「あ……」
泣きそうな彼の顔を見てしまった。
ルドルフさまも、私の視線を辿ってグラジオスに行きつく。
「グラジオス殿は、不満があるようだねぇ」
「え、えっと、その……グラジオスはヴォルフラム陛下に音楽を禁止されていまして。私が居なくなると、多分隠れてしか好きな音楽が出来なくなるんです」
それに、私はグラジオスとの約束があった。彼を歌えるようにしてあげるという約束が。
その事を思い出して、少しルドルフさまの方へと傾いた私の心は、再度逆方向へと傾いた。
「なるほど。そんな狭量な王だなんて、さもしい王も居たものだね。音楽は誰しもが楽しむべきなのに」
それはホント全面的に賛成です。
「よし、なら僕が直々にグラジオス殿を訪ねて音楽外交とでもしゃれこもうじゃないか。王や大臣なんかとは一切話をしない。音楽の話が出来るグラジオス殿とだけ話をする。それならグラジオス殿も堂々と音楽が出来るだろう」
「え……」
「キララの心残りもこれで消えたんじゃないかな?」
そう言ってルドルフさまは軽くウィンクをする。どうやら私の心は見抜かれてしまっていたみたいだった。
そして、それが実現すれば、私の約束は果たされる。それはつまり……。
「僕の下に、来てくれるかな?」
グラジオスの所に居る理由が完全に無くなってしまったのだった。
「それともまだ来れない理由があるかい? あるなら全部僕が解決してあげるよ」
「…………」
たぶん、無い。少なくとも今の私には思いつかなかった。でもそれを口にしてしまうと、私は絶対に行かなきゃいけない気がして、どうしても認められなかった。
1
あなたにおすすめの小説
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
【完結】身分を隠して恋文相談屋をしていたら、子犬系騎士様が毎日通ってくるんですが?
エス
恋愛
前世で日本の文房具好き書店員だった記憶を持つ伯爵令嬢ミリアンヌは、父との約束で、絶対に身分を明かさないことを条件に、変装してオリジナル文具を扱うお店《ことのは堂》を開店することに。
文具の販売はもちろん、手紙の代筆や添削を通して、ささやかながら誰かの想いを届ける手助けをしていた。
そんなある日、イケメン騎士レイが突然来店し、ミリアンヌにいきなり愛の告白!? 聞けば、以前ミリアンヌが代筆したラブレターに感動し、本当の筆者である彼女を探して、告白しに来たのだとか。
もちろんキッパリ断りましたが、それ以来、彼は毎日ミリアンヌ宛ての恋文を抱えてやって来るようになりまして。
「あなた宛の恋文の、添削お願いします!」
......って言われましても、ねぇ?
レイの一途なアプローチに振り回されつつも、大好きな文房具に囲まれ、店主としての仕事を楽しむ日々。
お客様の相談にのったり、前世の知識を活かして、この世界にはない文房具を開発したり。
気づけば店は、騎士達から、果ては王城の使者までが買いに来る人気店に。お願いだから、身バレだけは勘弁してほしい!!
しかしついに、ミリアンヌの正体を知る者が、店にやって来て......!?
恋文から始まる、秘密だらけの恋とお仕事。果たしてその結末は!?
※ほかサイトで投稿していたものを、少し修正して投稿しています。
ブラック企業に勤めていた私、深夜帰宅途中にトラックにはねられ異世界転生、転生先がホワイト貴族すぎて困惑しております
さくら
恋愛
ブラック企業で心身をすり減らしていた私。
深夜残業の帰り道、トラックにはねられて目覚めた先は――まさかの異世界。
しかも転生先は「ホワイト貴族の領地」!?
毎日が定時退社、三食昼寝つき、村人たちは優しく、領主様はとんでもなくイケメンで……。
「働きすぎて倒れる世界」しか知らなかった私には、甘すぎる環境にただただ困惑するばかり。
けれど、領主レオンハルトはまっすぐに告げる。
「あなたを守りたい。隣に立ってほしい」
血筋も財産もない庶民の私が、彼に選ばれるなんてあり得ない――そう思っていたのに。
やがて王都の舞踏会、王や王妃との対面、数々の試練を経て、私たちは互いの覚悟を誓う。
社畜人生から一転、異世界で見つけたのは「愛されて生きる喜び」。
――これは、ブラックからホワイトへ、過労死寸前OLが掴む異世界恋愛譚。
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる