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第97話 幸いと禍
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城下町や王城では、グラジオスを探しているものと思われる兵士達で溢れかえっており、ちょっとした騒ぎになっている。
そんな中、私とグラジオスは共に同じ馬に跨り王城にまで急いで帰ったのだった。
「殿下! 雲母さんっ!」
「姉御! 兄貴!」
正門には一緒になってグラジオスの帰りを待っていたエマとハイネが出迎えてくれる。
二人共、私の存在を認めて嬉しそうにしてくれているが、私は申し訳なさでいっぱいだった。
「話は後だ。ハイネ、オーギュスト卿や大臣に……とにかく役職を持っている者達全員を謁見の間にかき集めろ。緊急事態だ」
グラジオスが馬から飛び降りながらそう命じる。
祝おうとしていたハイネからすると、グラジオスの態度は寝耳に水以上に突拍子も無いものだったろう。
「分かったっす!」
「出来る限り急いでくれ! 事は一分一秒を争う!」
走り出したハイネの背中にそう言葉を投げつけた後、私の方へと向き直った。
「雲母は今日の所は休んで……」
言うと思った。
私は確かに声が出せなくて、色々精神的に参ってしまっている。
でも、自分が引き起こしてしまった事を他人に丸投げして一人安穏と過ごすなんて出来るわけがない。
私も馬から飛び降りると、グラジオスの前に立って首を横に振った。
そんな私を見て、グラジオスも私がそうすると思ったとでも言いたげな感じで苦笑する。
お互い相手の事をよく知っていた。
私は視線だけで一緒に居てもいいかと問いかける。
その答えは……。
「ああ、離れるな」
そもそも今はなにがあっても離れたくないのに。
「雲母さん、お帰りなさい」
私達の会話が終わったところでエマが私に抱き着いてくる。
……なんでこんなに喜んでくれるのだろう。私は酷い事をしたのに。
「帰ってきてくれてとっても嬉しいです。本当に良かった……」
その温かい抱擁に、私は思わず涙が込み上がってきてしまう。
そして、
「ごめ……ね?」
たどたどしくだが、私は言葉を発する事が出来た。
「雲母さんっ、声が……」
私の声を聞いて興奮したエマが更に腕に力を籠めて私を強く抱きしめてくれる。
ああもう、なんでエマは私の事でこんなに喜んでくれるんだろう。
私はエマから好きな人を奪った悪い奴なのに。
大好きな私の友達。本当に、本当に、ごめんなさい。
「エマ、悪いが今は急いでいるんだ。いいか?」
「あっ、すみません殿下」
グラジオスにそう言われてエマがパッと身を離す。
エマのぬくもりという心の支えが無くなってしまった私は、思わず顔を暗くしてしまう。
「でも今日一日雲母さんのお世話は私がします。よろしいですか、殿下?」
「ああ、むしろこちらから頼みたかったところだ。よろしく頼む」
「はいっ」
迷い子の様に顔を曇らせていた私の前にエマの手が差し伸べられる。
「それじゃあ、行きましょう」
いつもならば私がエマを引きずっていくというのに、今日は逆だった。
本当に、本当にエマは頼もしくて優しい……最高の友達で……。
そう考えていたら、私の視界が段々と歪んでいき、最後には見えなくなってしまった。
「ふふっ。雲母さん、今日は本当に赤ちゃんみたいですね」
からかわれてもその通りなので何も否定できない。
さっきから私は泣いてばかりで本当にダメな子だ。
「私が手を繋いで先導しますから注意して歩いてくださいね」
私はエマの言葉にこくんと頷く。
それに応じる様に、私の右手が温かいエマの手に包まれる。
私は感謝の気持ちを込めて、きゅっと握り返す。
「行きましょう」
エマの言葉に私は一度頷いてから歩き出した。
オーギュスト伯爵を始めに、大臣、将軍職を拝命している貴族や騎士、文官など、様々な人たちが謁見の間に集まっていた。
グラジオスは階《きざはし》の上に立ち、そんな彼らを見渡している。
「みんなに集まってもらったのは先ほどルドルフ殿から言われた事を伝えるためだ」
大まかに集まったと見て、グラジオスが話を始める。
「簡単に言えば、宣戦布告を受けた」
「なんですとっ!?」
あまりの爆弾発言に、場の空気が一気に乱れる。
当然だ。先ほどまで国賓待遇で帝国の貴族たちを迎えており、そんな事になる要素はまずなかったはずなのだから。
とはいえその原因に思い当たる人も少なからず居て、グラジオスの隣に居る私へ無遠慮な視線を向けてくる人もいる。
「その先鋒となるのは、カシミールだ」
再び大きくどよめいた。
カシミール。それはグラジオスの弟にして先王を殺した者。その人となりは良く知られていた。
カシミールならばと皆納得している。でも――。
「……雲母」
私の事を隠すことは、私が許せなかった。
グラジオスの袖を引っ張り、私の方を無理やり振り向かせる。
――私の事を言って。
グラジオスは数瞬ためらった後、私の提案を受け入れてくれた。
「それからもうひとつ。ルドルフ殿は雲母を寄越せと言って来た。雲母を望むルドルフ殿と、この国の王座を望むカシミールが相まってこの様な事態となった」
その瞬間、全ての視線が私に集まった。
やっぱりと納得するような物ならばまだいい。私を見つめる瞳の中には、明らかに殺意や疎んじるものもあった。
それを受け止めるのが、私のやらなければならない事だ。
私がこの人たちに迷惑をかけているのは厳然たる事実なのだから。
でもそれを許せない人が一人。
「雲母を渡してしまえばいい。そう言いたそうな者が何人か居るようだな」
階に立つグラジオスが怒りの焔を背にそういった輩をじろりと睨みつける。
そのあまりの迫力に、彼らは揃って首を竦めた。
「いいだろう。雲母を帝国に渡すとしよう。その代わり……お前たちの最も大切なものを私に寄越せ。妻、領地、命、子ども。それらを無条件で差し出せ」
そんな事は無理に決まっている。
そういう輩は自分の事ではないから無責任な事が言えるのだ。
「出来るか?」
その言葉に異を唱える者は誰もいなかった。
グラジオスは一つ頷くと――。
「『俺』は出来ない。『俺』の命よりも大切な雲母を差し出すなんて、絶対に承服しかねる。だから、そんな愚かな『俺』に協力して欲しい。頼む」
頭を下げた。
「実は、先ほど俺は王位を捨てるつもりで出て行ったのだ」
さらには言わなくていいことまでも次々と自ら晒していく。
「だが、このような事態になったのでこうして貴君らの力をあてにこうして帰って来た。愚かだと罵られようが、都合がいいと謗られようとも、俺は何をしてでも雲母を守りたい。だから頼む。助けて欲しい」
グラジオスはどこまで行ってもグラジオスなのだ。
ただまっすぐに、愚直に、不器用に。
必ず真摯なまでに正対する鳩の様に純真な人。
私はきっと、彼のそんなところを愛おしいと思ってしまったのだ。
それは目の前に居る人たちも同じように感じているはず。
隠せばいいのに自ら暴き、命令すればいいのに頭を下げて頼む。
王であるのに。
「俺の妻になる女性を奪われないようにするために」
――それ、言っちゃうの? 今言っちゃうの?
すっごく……恥ずかしいんだけど。
私の中に在った殊勝な気分が吹き飛んでしまっていた。
私達の目の前に居る人たちも、グラジオスの炸裂させた爆弾発言に目を白黒させている。
確かに大切な人と言えばそうなるのが自然だ。でも、王になる人ともなれば必ずしもそれはイコールではない。
色々な兼ね合いがあって正妻が決まったりするのだ。
グラジオスはそういったものをぜーんぶ無視して私の事を妻にすると言っちゃったのである。
結構な問題発言だったのだが……。
「おめでとうございます、雲母さん、殿下」
傍に控えていたエマが祝福してくれる。
その次には拍手が上がり――オーギュスト伯爵とハイネの仕業だが――段々と祝福の輪は広がって行く。
最後には、
「おめでとうございます、殿下!」
「ようやく身を固める覚悟をなされたか」
「歌姫との数奇な運命に祝福あれ!」
「帝国の好きになどされてたまるか!」
だとかなんとか色んな声が上がって、もうその場はしっちゃかめっちゃかになってしまった。
そこに先ほどまでの暗い感情は無い。
「者ども! 婚礼の祝いに帝国のフラれ皇太子の悔しそうな面を殿下に捧げようぞ!」
オーギュスト伯爵の号令で拳がつき上がり、人々の咆哮が天をも震わせる。
路は決まった。
その場に居る人たち全てが一丸となってこれから訪れる未来へと立ち向かう事を決意したのだった。
そんな中、私とグラジオスは共に同じ馬に跨り王城にまで急いで帰ったのだった。
「殿下! 雲母さんっ!」
「姉御! 兄貴!」
正門には一緒になってグラジオスの帰りを待っていたエマとハイネが出迎えてくれる。
二人共、私の存在を認めて嬉しそうにしてくれているが、私は申し訳なさでいっぱいだった。
「話は後だ。ハイネ、オーギュスト卿や大臣に……とにかく役職を持っている者達全員を謁見の間にかき集めろ。緊急事態だ」
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走り出したハイネの背中にそう言葉を投げつけた後、私の方へと向き直った。
「雲母は今日の所は休んで……」
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私は確かに声が出せなくて、色々精神的に参ってしまっている。
でも、自分が引き起こしてしまった事を他人に丸投げして一人安穏と過ごすなんて出来るわけがない。
私も馬から飛び降りると、グラジオスの前に立って首を横に振った。
そんな私を見て、グラジオスも私がそうすると思ったとでも言いたげな感じで苦笑する。
お互い相手の事をよく知っていた。
私は視線だけで一緒に居てもいいかと問いかける。
その答えは……。
「ああ、離れるな」
そもそも今はなにがあっても離れたくないのに。
「雲母さん、お帰りなさい」
私達の会話が終わったところでエマが私に抱き着いてくる。
……なんでこんなに喜んでくれるのだろう。私は酷い事をしたのに。
「帰ってきてくれてとっても嬉しいです。本当に良かった……」
その温かい抱擁に、私は思わず涙が込み上がってきてしまう。
そして、
「ごめ……ね?」
たどたどしくだが、私は言葉を発する事が出来た。
「雲母さんっ、声が……」
私の声を聞いて興奮したエマが更に腕に力を籠めて私を強く抱きしめてくれる。
ああもう、なんでエマは私の事でこんなに喜んでくれるんだろう。
私はエマから好きな人を奪った悪い奴なのに。
大好きな私の友達。本当に、本当に、ごめんなさい。
「エマ、悪いが今は急いでいるんだ。いいか?」
「あっ、すみません殿下」
グラジオスにそう言われてエマがパッと身を離す。
エマのぬくもりという心の支えが無くなってしまった私は、思わず顔を暗くしてしまう。
「でも今日一日雲母さんのお世話は私がします。よろしいですか、殿下?」
「ああ、むしろこちらから頼みたかったところだ。よろしく頼む」
「はいっ」
迷い子の様に顔を曇らせていた私の前にエマの手が差し伸べられる。
「それじゃあ、行きましょう」
いつもならば私がエマを引きずっていくというのに、今日は逆だった。
本当に、本当にエマは頼もしくて優しい……最高の友達で……。
そう考えていたら、私の視界が段々と歪んでいき、最後には見えなくなってしまった。
「ふふっ。雲母さん、今日は本当に赤ちゃんみたいですね」
からかわれてもその通りなので何も否定できない。
さっきから私は泣いてばかりで本当にダメな子だ。
「私が手を繋いで先導しますから注意して歩いてくださいね」
私はエマの言葉にこくんと頷く。
それに応じる様に、私の右手が温かいエマの手に包まれる。
私は感謝の気持ちを込めて、きゅっと握り返す。
「行きましょう」
エマの言葉に私は一度頷いてから歩き出した。
オーギュスト伯爵を始めに、大臣、将軍職を拝命している貴族や騎士、文官など、様々な人たちが謁見の間に集まっていた。
グラジオスは階《きざはし》の上に立ち、そんな彼らを見渡している。
「みんなに集まってもらったのは先ほどルドルフ殿から言われた事を伝えるためだ」
大まかに集まったと見て、グラジオスが話を始める。
「簡単に言えば、宣戦布告を受けた」
「なんですとっ!?」
あまりの爆弾発言に、場の空気が一気に乱れる。
当然だ。先ほどまで国賓待遇で帝国の貴族たちを迎えており、そんな事になる要素はまずなかったはずなのだから。
とはいえその原因に思い当たる人も少なからず居て、グラジオスの隣に居る私へ無遠慮な視線を向けてくる人もいる。
「その先鋒となるのは、カシミールだ」
再び大きくどよめいた。
カシミール。それはグラジオスの弟にして先王を殺した者。その人となりは良く知られていた。
カシミールならばと皆納得している。でも――。
「……雲母」
私の事を隠すことは、私が許せなかった。
グラジオスの袖を引っ張り、私の方を無理やり振り向かせる。
――私の事を言って。
グラジオスは数瞬ためらった後、私の提案を受け入れてくれた。
「それからもうひとつ。ルドルフ殿は雲母を寄越せと言って来た。雲母を望むルドルフ殿と、この国の王座を望むカシミールが相まってこの様な事態となった」
その瞬間、全ての視線が私に集まった。
やっぱりと納得するような物ならばまだいい。私を見つめる瞳の中には、明らかに殺意や疎んじるものもあった。
それを受け止めるのが、私のやらなければならない事だ。
私がこの人たちに迷惑をかけているのは厳然たる事実なのだから。
でもそれを許せない人が一人。
「雲母を渡してしまえばいい。そう言いたそうな者が何人か居るようだな」
階に立つグラジオスが怒りの焔を背にそういった輩をじろりと睨みつける。
そのあまりの迫力に、彼らは揃って首を竦めた。
「いいだろう。雲母を帝国に渡すとしよう。その代わり……お前たちの最も大切なものを私に寄越せ。妻、領地、命、子ども。それらを無条件で差し出せ」
そんな事は無理に決まっている。
そういう輩は自分の事ではないから無責任な事が言えるのだ。
「出来るか?」
その言葉に異を唱える者は誰もいなかった。
グラジオスは一つ頷くと――。
「『俺』は出来ない。『俺』の命よりも大切な雲母を差し出すなんて、絶対に承服しかねる。だから、そんな愚かな『俺』に協力して欲しい。頼む」
頭を下げた。
「実は、先ほど俺は王位を捨てるつもりで出て行ったのだ」
さらには言わなくていいことまでも次々と自ら晒していく。
「だが、このような事態になったのでこうして貴君らの力をあてにこうして帰って来た。愚かだと罵られようが、都合がいいと謗られようとも、俺は何をしてでも雲母を守りたい。だから頼む。助けて欲しい」
グラジオスはどこまで行ってもグラジオスなのだ。
ただまっすぐに、愚直に、不器用に。
必ず真摯なまでに正対する鳩の様に純真な人。
私はきっと、彼のそんなところを愛おしいと思ってしまったのだ。
それは目の前に居る人たちも同じように感じているはず。
隠せばいいのに自ら暴き、命令すればいいのに頭を下げて頼む。
王であるのに。
「俺の妻になる女性を奪われないようにするために」
――それ、言っちゃうの? 今言っちゃうの?
すっごく……恥ずかしいんだけど。
私の中に在った殊勝な気分が吹き飛んでしまっていた。
私達の目の前に居る人たちも、グラジオスの炸裂させた爆弾発言に目を白黒させている。
確かに大切な人と言えばそうなるのが自然だ。でも、王になる人ともなれば必ずしもそれはイコールではない。
色々な兼ね合いがあって正妻が決まったりするのだ。
グラジオスはそういったものをぜーんぶ無視して私の事を妻にすると言っちゃったのである。
結構な問題発言だったのだが……。
「おめでとうございます、雲母さん、殿下」
傍に控えていたエマが祝福してくれる。
その次には拍手が上がり――オーギュスト伯爵とハイネの仕業だが――段々と祝福の輪は広がって行く。
最後には、
「おめでとうございます、殿下!」
「ようやく身を固める覚悟をなされたか」
「歌姫との数奇な運命に祝福あれ!」
「帝国の好きになどされてたまるか!」
だとかなんとか色んな声が上がって、もうその場はしっちゃかめっちゃかになってしまった。
そこに先ほどまでの暗い感情は無い。
「者ども! 婚礼の祝いに帝国のフラれ皇太子の悔しそうな面を殿下に捧げようぞ!」
オーギュスト伯爵の号令で拳がつき上がり、人々の咆哮が天をも震わせる。
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