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第133話 ほんとうの貴方
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「今日は十種類の焼き菓子を少しずつ用意してみたんだ。女性はこういうのが好きだと思って作らせたんだけど、キララは気に入ってくれたかな?」
ルドルフさまの言う通り、私の目の前には小さなケーキが可愛らしく盛り付けられた小皿が用意されていた。
どれもこれも色鮮やかでありながら甘い匂いを放って私を誘惑してくる。
はしたなくも白旗を揚げたお腹がぐぐ~っと悲鳴を上げてしまう。
「うぐっ」
聞かれちゃったかな? と思ってチラリと盗み見ると、ニコッと笑いながら、
「キララは正直だね」
なんて言ってくる。普通ならばデリカシーが無いとか文句の一つも言いたくなるはずなのだが、ルドルフさまに限ってはその言葉の後ろにカッコつきで、だから可愛いんだよね、なんて台詞が付いている気がしてくるから不思議だ。
イケメンは得だよね。
「昨夜から何も食べておりませんでしたから、つい」
「おや、君たちはそんなにも困窮していたかな?」
そう言ってルドルフさまが私の背後に居るカシミールへと視線を送る。
彼から補給線、食料の備蓄等々色んな情報を聞き出していたのだろう。
城攻めに置いてもっとも重要な要素だから調べて居て当たり前だけれど。この分だと、どのくらいで矢の在庫が尽きるとかの情報も知られてしまっていた可能性が高い。
駆け引きにブラフは使えない可能性が高かった。
「たまたま食べなかっただけですから、ご心配なく」
「たまたまでもそんな事を許すなんて、キララに対する扱いがあまり良くないんじゃないかな?」
おっと、グラジオスの印象を下げに来るなんて随分とらしくない戦法を使ってる。冷静に見えるけれど、やっぱり私の事は少し焦っているみたいだ。
ちょっと恥ずかしいけれど、攻撃してみようかな。
「いいえ。昨晩はグラジオスに深く愛してもらったので、食べる時間が無かったんですよ」
そう言いながら左手を軽く握って口元を隠し、恥じらってみせる。もちろん恥じらうのではなく、左手薬指にはめられている結婚指輪を見せつける事が目的だ。
案の定、ルドルフさまの瞳から感情の色が消えうせる。だというのに口元には相変わらず微笑みが浮かんでいるため、そのちぐはぐさは不気味だった。
「いただきます。これは……チョコレートケーキですね?」
「チョコレートはなかなか手に入らないのだけど、とても香り高くて品のいい味わいだからね。私はこれが好みだよ。キララもかな?」
「はい」
チョコレートなんて地球では溢れるほどあったから、そこまで高級品でもなかったけどね。
あ、でもこっちに来てからは全く食べてなかったなぁ。
私がチョコレートケーキに興味を示したからだろう。メイドさんが進み出て、ケーキトングを使ってよそってくれる。
「いただきます」
「召し上がれ」
私は真っ黒なケーキをスプーンで切ると、その欠片を口に運んだ。
……甘い。それから甘さの中に隠れる苦味が豊潤な味わいをもたらし、思わずため息が出そうなほど美味しかった。
次にアルザルド王国でよく飲まれているお茶よりもだいぶ色の薄い紅茶を一口頂く。こちらは北方の帝国で作られているからか、王国の物より匂いが多少薄い気がする。
とはいえチョコレートの香りを邪魔することのない上品な香りであるため、好みによるのかもしれない。
「とても美味しいです、ルドルフさま」
「そう、それは良かった。まだまだ種類があるからね。全部試してみるといいよ」
それは是非ご相伴にあずかりたいものだが……私はお茶を飲みに来たのではない、交渉に来たのだ。
「そうですね。とても美味しいケーキですが……こういう美味しい物はみんなで分けた方がより多くの人が幸せになれると思いませんか?」
私の語調が変わったことに気付いたのだろう。ルドルフさまはちらりとメイド達に目配せをする。
途端、世話をしていたメイド達は楚々と退室していってしまった。
今、この部屋に居るのは私とルドルフさま、入り口付近に立っているカシミールの三人だけ。
ここでどんな事が話されても外に漏れる事はないだろう。
「ストレートに言います。王国から出せるものは土地しかありません。なんせ貧乏ですから」
「貧乏ね……」
ルドルフさまはクスッと笑う。
なぜ貧乏なのかはカシミールから聞いてよく知っているはずだ。いつの時代も為政者が自らの為にお金を使い過ぎる事が原因としてあげられる。
先王はその典型だった。
石炭や鉄鋼などの豊富な地下資源のある帝国ならばまだしも、肥沃な大地というでけでは儲けられる額に限度があるのだ。
「義弟が管理していた元直轄地の貸借を認めます。そこで生産する物に対して、税の類は一切求めません」
つまりアルザルド王国の一部を植民地として差し出すのに等しい。
これは、私達の敗北を認める宣言だった。
「貸借、ね」
「金額については応相談ということで。どのくらいの土地かは……義弟に聞けば分かるかと」
カシミールの知っている情報はその土地に住む農民が働いた時の収穫量になる。国を挙げて生産すれば、食料の収穫量はさらに上がるだろう。
「君たちの状況はずいぶん苦しそうだから、もう少しすれば私は君たちの全てを手に入れられると思うのだけど?」
「私達は帝国軍に負けたことはないと記憶していますが?」
特に帝国軍だけとの戦いは、ずいぶんと大きな被害を与えたはずだ。
それこそ被害は万に届いたのではないだろうか。
「今まではね。これからは分からないよ。矢の在庫は大丈夫かい?」
矢が尽きそうな事までお見通しのようだ。……いや、違う。ハッタリだ。
カシミールの情報から行くのならもう無くなっていてもおかしくないはずなのに、まだ矢が尽きない事を不思議に思っているのではないだろうか。
「ええ、あなた方が補給してくださっているので。剣、槍、鎧、材料をわざわざ運んできて下さってありがとうございます。腕のいい職人が沢山居ますので、ご心配には及びません」
「ふ~ん」
私は嘘は一言もついていない。だからこれは見抜けないはずだ。
胸を張って堂々としていろ、私。
「なら、キララが来る理由は無いよね?」
「あります」
私は思い出す。大切な人の死を。
それが更に訪れるかもしれない恐怖を。
例え敵であっても、これ以上人が死ぬのは嫌なのだ。
「もう、誰にも死んでほしくないんです。私がここに来た時歌いましたよね。そうしたら、かなりの人が『私が歌姫だと気付いた』んです」
それが意味する事は――私の歌を聴いた人。
慰安目的で歌った時か、世界を回った時かは分からないが、私の歌を受け入れてくれたのは紛れもない事実なのだ。
そんな人に死んでほしくなかった。
「戦争なんて終わりにしましょう、ルドルフさま。私は歌ってみんなが笑顔になる。そんな世界で在って欲しいんです。このまま続ければ、私の歌を聴いてくれる人が誰も居なくなってしまう」
「……私が居るじゃないか」
もういいだろう。このような牽制を続けても時間の無駄だ。
こういう問題はハッキリさせなければこじれて悪い方向に向かうだけなのだから。
ちょうど今の様に。
「ルドルフさま、私はもうグラジオスと離れる事は出来ません。離れるくらいなら死を選びます」
それは間接的に、決してルドルフさまの下に行かないと宣言したようなものだ。
「あの男がそんなにいいのかい?」
それに答えても無意味だろう。
本質は違うところにあるのだから。
私は頭を振ってルドルフさまの言葉を否定する。
「……私は女だてらに政治に首を突っ込み、音楽を好み、孤独を感じながら人を愛することを避けていました」
それはきっとルドルフさまもそうだったのだろう。庶子でありながら権力の座につき、たった一人で理解者もなく生きて来て、人を愛さないと心を凍らせてきたのだから。
私とルドルフさまは似ていた。だからルドルフさまはここまで私に固執したのだ。私なら理解してもらえると思ったから。
私もルドルフさまから自分と似た空気を感じたから助けを求め、最終的に迷惑をかけてしまった。
「ルドルフさまは、安心したかったのでしょう? 自分と似ている存在が近くに居ることで、自分だけが孤独じゃないと思いたかった」
それこそが問題の本質。私が誰を好きであるかなど問題じゃない。
私が孤独でない事が許せなかっただけ。
ルドルフさまの気持ちは恋愛感情なんかじゃなかったのだ。本人も言っていたではないか、私を愛さないと。
「……やめろ」
ルドルフさまが呻く。
先ほどまで付けていた笑顔の仮面はもう無い。本心を暴き立てられた素顔のルドルフさまが居るだけだった。
ルドルフさまの言う通り、私の目の前には小さなケーキが可愛らしく盛り付けられた小皿が用意されていた。
どれもこれも色鮮やかでありながら甘い匂いを放って私を誘惑してくる。
はしたなくも白旗を揚げたお腹がぐぐ~っと悲鳴を上げてしまう。
「うぐっ」
聞かれちゃったかな? と思ってチラリと盗み見ると、ニコッと笑いながら、
「キララは正直だね」
なんて言ってくる。普通ならばデリカシーが無いとか文句の一つも言いたくなるはずなのだが、ルドルフさまに限ってはその言葉の後ろにカッコつきで、だから可愛いんだよね、なんて台詞が付いている気がしてくるから不思議だ。
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「おや、君たちはそんなにも困窮していたかな?」
そう言ってルドルフさまが私の背後に居るカシミールへと視線を送る。
彼から補給線、食料の備蓄等々色んな情報を聞き出していたのだろう。
城攻めに置いてもっとも重要な要素だから調べて居て当たり前だけれど。この分だと、どのくらいで矢の在庫が尽きるとかの情報も知られてしまっていた可能性が高い。
駆け引きにブラフは使えない可能性が高かった。
「たまたま食べなかっただけですから、ご心配なく」
「たまたまでもそんな事を許すなんて、キララに対する扱いがあまり良くないんじゃないかな?」
おっと、グラジオスの印象を下げに来るなんて随分とらしくない戦法を使ってる。冷静に見えるけれど、やっぱり私の事は少し焦っているみたいだ。
ちょっと恥ずかしいけれど、攻撃してみようかな。
「いいえ。昨晩はグラジオスに深く愛してもらったので、食べる時間が無かったんですよ」
そう言いながら左手を軽く握って口元を隠し、恥じらってみせる。もちろん恥じらうのではなく、左手薬指にはめられている結婚指輪を見せつける事が目的だ。
案の定、ルドルフさまの瞳から感情の色が消えうせる。だというのに口元には相変わらず微笑みが浮かんでいるため、そのちぐはぐさは不気味だった。
「いただきます。これは……チョコレートケーキですね?」
「チョコレートはなかなか手に入らないのだけど、とても香り高くて品のいい味わいだからね。私はこれが好みだよ。キララもかな?」
「はい」
チョコレートなんて地球では溢れるほどあったから、そこまで高級品でもなかったけどね。
あ、でもこっちに来てからは全く食べてなかったなぁ。
私がチョコレートケーキに興味を示したからだろう。メイドさんが進み出て、ケーキトングを使ってよそってくれる。
「いただきます」
「召し上がれ」
私は真っ黒なケーキをスプーンで切ると、その欠片を口に運んだ。
……甘い。それから甘さの中に隠れる苦味が豊潤な味わいをもたらし、思わずため息が出そうなほど美味しかった。
次にアルザルド王国でよく飲まれているお茶よりもだいぶ色の薄い紅茶を一口頂く。こちらは北方の帝国で作られているからか、王国の物より匂いが多少薄い気がする。
とはいえチョコレートの香りを邪魔することのない上品な香りであるため、好みによるのかもしれない。
「とても美味しいです、ルドルフさま」
「そう、それは良かった。まだまだ種類があるからね。全部試してみるといいよ」
それは是非ご相伴にあずかりたいものだが……私はお茶を飲みに来たのではない、交渉に来たのだ。
「そうですね。とても美味しいケーキですが……こういう美味しい物はみんなで分けた方がより多くの人が幸せになれると思いませんか?」
私の語調が変わったことに気付いたのだろう。ルドルフさまはちらりとメイド達に目配せをする。
途端、世話をしていたメイド達は楚々と退室していってしまった。
今、この部屋に居るのは私とルドルフさま、入り口付近に立っているカシミールの三人だけ。
ここでどんな事が話されても外に漏れる事はないだろう。
「ストレートに言います。王国から出せるものは土地しかありません。なんせ貧乏ですから」
「貧乏ね……」
ルドルフさまはクスッと笑う。
なぜ貧乏なのかはカシミールから聞いてよく知っているはずだ。いつの時代も為政者が自らの為にお金を使い過ぎる事が原因としてあげられる。
先王はその典型だった。
石炭や鉄鋼などの豊富な地下資源のある帝国ならばまだしも、肥沃な大地というでけでは儲けられる額に限度があるのだ。
「義弟が管理していた元直轄地の貸借を認めます。そこで生産する物に対して、税の類は一切求めません」
つまりアルザルド王国の一部を植民地として差し出すのに等しい。
これは、私達の敗北を認める宣言だった。
「貸借、ね」
「金額については応相談ということで。どのくらいの土地かは……義弟に聞けば分かるかと」
カシミールの知っている情報はその土地に住む農民が働いた時の収穫量になる。国を挙げて生産すれば、食料の収穫量はさらに上がるだろう。
「君たちの状況はずいぶん苦しそうだから、もう少しすれば私は君たちの全てを手に入れられると思うのだけど?」
「私達は帝国軍に負けたことはないと記憶していますが?」
特に帝国軍だけとの戦いは、ずいぶんと大きな被害を与えたはずだ。
それこそ被害は万に届いたのではないだろうか。
「今まではね。これからは分からないよ。矢の在庫は大丈夫かい?」
矢が尽きそうな事までお見通しのようだ。……いや、違う。ハッタリだ。
カシミールの情報から行くのならもう無くなっていてもおかしくないはずなのに、まだ矢が尽きない事を不思議に思っているのではないだろうか。
「ええ、あなた方が補給してくださっているので。剣、槍、鎧、材料をわざわざ運んできて下さってありがとうございます。腕のいい職人が沢山居ますので、ご心配には及びません」
「ふ~ん」
私は嘘は一言もついていない。だからこれは見抜けないはずだ。
胸を張って堂々としていろ、私。
「なら、キララが来る理由は無いよね?」
「あります」
私は思い出す。大切な人の死を。
それが更に訪れるかもしれない恐怖を。
例え敵であっても、これ以上人が死ぬのは嫌なのだ。
「もう、誰にも死んでほしくないんです。私がここに来た時歌いましたよね。そうしたら、かなりの人が『私が歌姫だと気付いた』んです」
それが意味する事は――私の歌を聴いた人。
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そんな人に死んでほしくなかった。
「戦争なんて終わりにしましょう、ルドルフさま。私は歌ってみんなが笑顔になる。そんな世界で在って欲しいんです。このまま続ければ、私の歌を聴いてくれる人が誰も居なくなってしまう」
「……私が居るじゃないか」
もういいだろう。このような牽制を続けても時間の無駄だ。
こういう問題はハッキリさせなければこじれて悪い方向に向かうだけなのだから。
ちょうど今の様に。
「ルドルフさま、私はもうグラジオスと離れる事は出来ません。離れるくらいなら死を選びます」
それは間接的に、決してルドルフさまの下に行かないと宣言したようなものだ。
「あの男がそんなにいいのかい?」
それに答えても無意味だろう。
本質は違うところにあるのだから。
私は頭を振ってルドルフさまの言葉を否定する。
「……私は女だてらに政治に首を突っ込み、音楽を好み、孤独を感じながら人を愛することを避けていました」
それはきっとルドルフさまもそうだったのだろう。庶子でありながら権力の座につき、たった一人で理解者もなく生きて来て、人を愛さないと心を凍らせてきたのだから。
私とルドルフさまは似ていた。だからルドルフさまはここまで私に固執したのだ。私なら理解してもらえると思ったから。
私もルドルフさまから自分と似た空気を感じたから助けを求め、最終的に迷惑をかけてしまった。
「ルドルフさまは、安心したかったのでしょう? 自分と似ている存在が近くに居ることで、自分だけが孤独じゃないと思いたかった」
それこそが問題の本質。私が誰を好きであるかなど問題じゃない。
私が孤独でない事が許せなかっただけ。
ルドルフさまの気持ちは恋愛感情なんかじゃなかったのだ。本人も言っていたではないか、私を愛さないと。
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