23 / 36
第23話 兄妹なのに……
しおりを挟む
母親は俺たちの言い訳を聞いた後、お風呂に入りなさいの一言を残して一階へと降りて行った。ふざけあった結果、互いに調子に乗ってしまったというあまりにも下らない理由で取っ組み合いをしていた事に呆れてしまったのかもしれない。
俺はアーモンド片手に蒼乃と顔を見合わせ、
「なんかやり過ぎた、すまん」
「こっちこそごめん」
どちらからともなく謝った。
それで全ては終わり。何となく冷めてしまった俺はチョコレートのほとんどなくなりアーモンドだけになってしまった元チョコレート菓子を口に放り込もうとして……。
「こっちに入れて」
蒼乃が小さな歯の列が行儀よく並ぶ口をカパッと開けてこっちに向けると、口元を指でトントンと叩く。
「いや、でも散々触って……」
「いいの。お母さんの目の前であーんとかする方がやだから」
「そうか」
俺はその言葉に甘えて蒼乃の口の中にアーモンドを投げる様に置いた。
俺の指が引いた事を確認した蒼乃は口を閉じ、そのままコリコリと音を立ててアーモンドを噛み砕いてから飲み下す。
たったそれだけで終了してしまった。感慨とか緊張とかそういったものは何もない。本当にただやっただけという感じだったが、これが普通の兄妹の正しくあるべき姿なはずだ。
……俺に不満は欠片も無い。
「先風呂入れよ。俺は汚れたの手くらいだけど、お前は顔とか結構チョコレート付いてるぞ」
「……そうなんだ」
蒼乃は頬を親指で拭い、そこにベットリと付いたチョコレートに顔をしかめる。
「ありがと」
蒼乃は親指についたチョコレートを舌先でペロッと拭う。
そのまま俺たちは一緒に洗面所まで行って、一緒に手を洗ったのだった。
何してたんだろうなぁ、と冷えた頭で先ほどの行動を後悔しながら……。
俺は壁にかかった時計へと目を向ける。時間は午後7時前。俺と蒼乃が取っ組み合いのじゃれ合いをしてからだいたい一時間程度経っていた。そろそろ俺も風呂に入らなければ、このべたつく体で食事をする羽目になりそうだ。
俺は適当な着替えを手にして風呂場へと向かう。
一応用心しながら脱衣所の扉を開けると、辺りはすっかり真っ暗になっていてシンと静まり返っていた。
「うし、大丈夫だな」
俺は着替えを床に置き、手早く衣服を脱ぎ捨てると、タオル片手に電灯を付けながら浴室の扉を開け――。
――中にいた蒼乃と目があってしまった。
蒼乃は暗い浴室の中、電気もつけずにじっとお湯に浸かっていたらしい。陶然した感じで俺に流し目を向けて、だんだんと脳が事態を理解したのか、その瞳が見開かれていく。
その間俺は何もできず、完全に硬直してしまっていた。
何故なら、俺は蒼乃の何もつけていない生まれたままの姿に、思わず見とれてしまっていたからだ。
蒼乃の肉体は、女性の描く独特の曲線とは程遠い線を描いている。特に胸部など曲線では無くて直線だ。悲しいぐらいにまっすぐで、定規の代わりにでもなりそうなほどである。
だが、その体の上に蒼乃の顔が乗っているという事実だけで、不思議とその魅力は最高のものになってしまう。
黄金比とでもいうのだろうか。それしかないってくらいにベストマッチした顔と体の組み合わせであり、奇跡ともいえる存在ではないかと思うほど、蒼乃という存在は完全完璧に見えた。
今までそんな事無かったのに。そんな風に感じたことは一度も無かったはずなのに……。
「ふわっ」
愛らしい悲鳴と共に蒼乃が慌てて自身の体を隠す。
頬が紅潮しているのは決してお風呂で温まったことだけが原因ではないだろう。
「す、すまんっ!」
そこまで見てようやく俺は正気を取り戻し、転びながら浴室から撤退する。
「電気点いてなかったから……本当にすまんっ」
ドアが開いたままの浴室に向けて声を投げつけると、そのまま這うようにして脱衣所から逃げ出し、股間だけはタオルで隠しながらトイレに駆け込んだ。
勢いよく走ったせいだろう。俺は肩で息をしながらトイレのドアを閉め、しっかりと鍵をかける。唯一鍵のかかるこのトイレの存在が今はとても頼もしかった。
意味も無いのにトイレのカバーを上げて便座に腰を下ろす。蒼乃のせいで猛り狂っている己の息子を手で押さえ付けて……ようやくホッとため息をついた。
「…………ああもう、なんなんだよ」
さっきまでは間違いなく普通の兄妹で居られたのに。なんの意識もせずに居て、蒼乃に女を感じることなく居られたのに。これからも兄妹で居られると思っていた。決めていたのに――。
ほんの一目、蒼乃の体を見てしまっただけで、己の中にある雄の部分が雌を求めて大暴れしてしまっていた。
いや、違う。雌ではない。蒼乃を求めているのだ。
今も網膜に蒼乃の純白の肌が焼き付いてしまっている。目を瞑っても、頭をげんこつで何度も叩いてみても、何をやってもどうしようとしても、先ほど見た光景がまぶたの裏側にちらついて離れなかった。
俺だって男だ。色々と女性の肌かに興味があるし、そういう画像やそういう映像を見たことだってある。でも蒼乃の体はそういうのとは隔絶した存在だと感じていた。
「くそっ……そうだよ、そうなんだよ……!」
綺麗とか可愛いとか、胸が高鳴るとか……愛してるだとか、そんな言葉や表現が稚拙に思えてしまう位……俺はこれが欲しいのだと、はっきりと分からされてしまう。
蒼乃を女性として意識しているだけで好きじゃないとか兄妹だからそういう感情を持ってはいけないとか、そんなおためごかしは一気に吹き飛ばされてしまい、俺の中に在る蒼乃を求める本能をこれでもかというくらいに抉り出され、目の前にさらけ出されてしまった。
「俺は、蒼乃が……蒼乃の事が……」
気付いてしまった。気付かされてしまった。
絶対に認めてはいけない事なのに。
そうじゃないと何度も自分に言い聞かせて、ずっと自分を騙して来たのに。
たった一度の遭遇、たった一回の失敗で全てがおじゃんになってしまった。
「くそっ」
思わず苛立ちから拳を壁にぶつけてしまう。
求めてはいけないと分かっていても、禁断の果実を求めてしまう自分への愚かさ故か、それとも絶対に手に入らないと分かっている苛立ちからか。
いずれにせよ、俺はどうしようもないほど馬鹿という事だけは確かだった。
「蒼乃には絶対隠し通す。それだけは絶対に、徹底しないとだな」
蒼乃の気持ちは分からない。今までの態度からすれば、ただ単に兄妹だから義務的にミッションをこなしているだけとは考えづらいだろう。……俺のどこにそんな事を想ってくれる要素があったのかはまったく分からないが、ある種の好感は、間違いなく抱いてくれているはずだ。
この気持ちを受け入れてくれるほどの強いものかまでは分からないが、例えそうであったとしても、絶対に俺がそんな気持ちを持っている事を蒼乃に知られてはいけない。
その先に待ち受けているのは……地獄だけだから。
それだけの事を考えて居たら、少しだけ頭が冷えて来て、冷静に今の状況を判断できるようになる。
時間はもうすぐ午後7時を回るため、まもなく食事の時間が来てしまう。それまでに風呂を済ませてしまわなければならないのだが……。
「まずはこいつが問題か……」
足の間で盛大に脈打っている男の象徴をなんとかしなければならなかった。
さすがに隆起させたまま家の中を歩き回るほど俺は変態ではない。
「…………処理するしかないよなぁ」
盛大にため息をつきながら、未だ脳裏にちらつく蒼乃の艶姿に意識を向ける。少しだけ罪悪感が湧いたが、これも自分が兄であるためには必要な事だと自分を説き伏せ……嘘をついて、欲望の前に敗北してしまった。
俺はアーモンド片手に蒼乃と顔を見合わせ、
「なんかやり過ぎた、すまん」
「こっちこそごめん」
どちらからともなく謝った。
それで全ては終わり。何となく冷めてしまった俺はチョコレートのほとんどなくなりアーモンドだけになってしまった元チョコレート菓子を口に放り込もうとして……。
「こっちに入れて」
蒼乃が小さな歯の列が行儀よく並ぶ口をカパッと開けてこっちに向けると、口元を指でトントンと叩く。
「いや、でも散々触って……」
「いいの。お母さんの目の前であーんとかする方がやだから」
「そうか」
俺はその言葉に甘えて蒼乃の口の中にアーモンドを投げる様に置いた。
俺の指が引いた事を確認した蒼乃は口を閉じ、そのままコリコリと音を立ててアーモンドを噛み砕いてから飲み下す。
たったそれだけで終了してしまった。感慨とか緊張とかそういったものは何もない。本当にただやっただけという感じだったが、これが普通の兄妹の正しくあるべき姿なはずだ。
……俺に不満は欠片も無い。
「先風呂入れよ。俺は汚れたの手くらいだけど、お前は顔とか結構チョコレート付いてるぞ」
「……そうなんだ」
蒼乃は頬を親指で拭い、そこにベットリと付いたチョコレートに顔をしかめる。
「ありがと」
蒼乃は親指についたチョコレートを舌先でペロッと拭う。
そのまま俺たちは一緒に洗面所まで行って、一緒に手を洗ったのだった。
何してたんだろうなぁ、と冷えた頭で先ほどの行動を後悔しながら……。
俺は壁にかかった時計へと目を向ける。時間は午後7時前。俺と蒼乃が取っ組み合いのじゃれ合いをしてからだいたい一時間程度経っていた。そろそろ俺も風呂に入らなければ、このべたつく体で食事をする羽目になりそうだ。
俺は適当な着替えを手にして風呂場へと向かう。
一応用心しながら脱衣所の扉を開けると、辺りはすっかり真っ暗になっていてシンと静まり返っていた。
「うし、大丈夫だな」
俺は着替えを床に置き、手早く衣服を脱ぎ捨てると、タオル片手に電灯を付けながら浴室の扉を開け――。
――中にいた蒼乃と目があってしまった。
蒼乃は暗い浴室の中、電気もつけずにじっとお湯に浸かっていたらしい。陶然した感じで俺に流し目を向けて、だんだんと脳が事態を理解したのか、その瞳が見開かれていく。
その間俺は何もできず、完全に硬直してしまっていた。
何故なら、俺は蒼乃の何もつけていない生まれたままの姿に、思わず見とれてしまっていたからだ。
蒼乃の肉体は、女性の描く独特の曲線とは程遠い線を描いている。特に胸部など曲線では無くて直線だ。悲しいぐらいにまっすぐで、定規の代わりにでもなりそうなほどである。
だが、その体の上に蒼乃の顔が乗っているという事実だけで、不思議とその魅力は最高のものになってしまう。
黄金比とでもいうのだろうか。それしかないってくらいにベストマッチした顔と体の組み合わせであり、奇跡ともいえる存在ではないかと思うほど、蒼乃という存在は完全完璧に見えた。
今までそんな事無かったのに。そんな風に感じたことは一度も無かったはずなのに……。
「ふわっ」
愛らしい悲鳴と共に蒼乃が慌てて自身の体を隠す。
頬が紅潮しているのは決してお風呂で温まったことだけが原因ではないだろう。
「す、すまんっ!」
そこまで見てようやく俺は正気を取り戻し、転びながら浴室から撤退する。
「電気点いてなかったから……本当にすまんっ」
ドアが開いたままの浴室に向けて声を投げつけると、そのまま這うようにして脱衣所から逃げ出し、股間だけはタオルで隠しながらトイレに駆け込んだ。
勢いよく走ったせいだろう。俺は肩で息をしながらトイレのドアを閉め、しっかりと鍵をかける。唯一鍵のかかるこのトイレの存在が今はとても頼もしかった。
意味も無いのにトイレのカバーを上げて便座に腰を下ろす。蒼乃のせいで猛り狂っている己の息子を手で押さえ付けて……ようやくホッとため息をついた。
「…………ああもう、なんなんだよ」
さっきまでは間違いなく普通の兄妹で居られたのに。なんの意識もせずに居て、蒼乃に女を感じることなく居られたのに。これからも兄妹で居られると思っていた。決めていたのに――。
ほんの一目、蒼乃の体を見てしまっただけで、己の中にある雄の部分が雌を求めて大暴れしてしまっていた。
いや、違う。雌ではない。蒼乃を求めているのだ。
今も網膜に蒼乃の純白の肌が焼き付いてしまっている。目を瞑っても、頭をげんこつで何度も叩いてみても、何をやってもどうしようとしても、先ほど見た光景がまぶたの裏側にちらついて離れなかった。
俺だって男だ。色々と女性の肌かに興味があるし、そういう画像やそういう映像を見たことだってある。でも蒼乃の体はそういうのとは隔絶した存在だと感じていた。
「くそっ……そうだよ、そうなんだよ……!」
綺麗とか可愛いとか、胸が高鳴るとか……愛してるだとか、そんな言葉や表現が稚拙に思えてしまう位……俺はこれが欲しいのだと、はっきりと分からされてしまう。
蒼乃を女性として意識しているだけで好きじゃないとか兄妹だからそういう感情を持ってはいけないとか、そんなおためごかしは一気に吹き飛ばされてしまい、俺の中に在る蒼乃を求める本能をこれでもかというくらいに抉り出され、目の前にさらけ出されてしまった。
「俺は、蒼乃が……蒼乃の事が……」
気付いてしまった。気付かされてしまった。
絶対に認めてはいけない事なのに。
そうじゃないと何度も自分に言い聞かせて、ずっと自分を騙して来たのに。
たった一度の遭遇、たった一回の失敗で全てがおじゃんになってしまった。
「くそっ」
思わず苛立ちから拳を壁にぶつけてしまう。
求めてはいけないと分かっていても、禁断の果実を求めてしまう自分への愚かさ故か、それとも絶対に手に入らないと分かっている苛立ちからか。
いずれにせよ、俺はどうしようもないほど馬鹿という事だけは確かだった。
「蒼乃には絶対隠し通す。それだけは絶対に、徹底しないとだな」
蒼乃の気持ちは分からない。今までの態度からすれば、ただ単に兄妹だから義務的にミッションをこなしているだけとは考えづらいだろう。……俺のどこにそんな事を想ってくれる要素があったのかはまったく分からないが、ある種の好感は、間違いなく抱いてくれているはずだ。
この気持ちを受け入れてくれるほどの強いものかまでは分からないが、例えそうであったとしても、絶対に俺がそんな気持ちを持っている事を蒼乃に知られてはいけない。
その先に待ち受けているのは……地獄だけだから。
それだけの事を考えて居たら、少しだけ頭が冷えて来て、冷静に今の状況を判断できるようになる。
時間はもうすぐ午後7時を回るため、まもなく食事の時間が来てしまう。それまでに風呂を済ませてしまわなければならないのだが……。
「まずはこいつが問題か……」
足の間で盛大に脈打っている男の象徴をなんとかしなければならなかった。
さすがに隆起させたまま家の中を歩き回るほど俺は変態ではない。
「…………処理するしかないよなぁ」
盛大にため息をつきながら、未だ脳裏にちらつく蒼乃の艶姿に意識を向ける。少しだけ罪悪感が湧いたが、これも自分が兄であるためには必要な事だと自分を説き伏せ……嘘をついて、欲望の前に敗北してしまった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
バイト先の先輩ギャルが実はクラスメイトで、しかも推しが一緒だった件
沢田美
恋愛
「きょ、今日からお世話になります。有馬蓮です……!」
高校二年の有馬蓮は、人生初のアルバイトで緊張しっぱなし。
そんな彼の前に現れたのは、銀髪ピアスのギャル系先輩――白瀬紗良だった。
見た目は派手だけど、話してみるとアニメもゲームも好きな“同類”。
意外な共通点から意気投合する二人。
だけどその日の帰り際、店長から知らされたのは――
> 「白瀬さん、今日で最後のシフトなんだよね」
一期一会の出会い。もう会えないと思っていた。
……翌日、学校で再会するまでは。
実は同じクラスの“白瀬さん”だった――!?
オタクな少年とギャルな少女の、距離ゼロから始まる青春ラブコメ。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる