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第24話 言ってはいけない事
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「兄、起きてる?」
もはや恒例ともいえる言葉を伴って、蒼乃が俺の部屋のドアを開ける。
正直な事を言えば、今日は来てほしくなかった。
昨日のあの時からぎこちない態度でそれとなく距離を置こうとしたのだが、朝のこの時間だけは決してさける事が出来ない。
「……起きてる」
口調は突き放してしまったものになってしまったと思う。それもこれも、蒼乃であんなことをしてしまった俺の罪悪感がそうさせているなんて、分かり切っている事だ。我ながらなんて女々しいんだと思わないでもない。
蒼乃には何の罪もないのだから。
「おはよう、蒼司」
今、俺の事を名前で呼ばないでくれよ。兄って呼んでてくれよ。
そんな他人みたいな呼ばれ方をすると、本当に気持ちを抑えられなくなるじゃないか……。
「……おはよう、蒼乃」
顔面に力を入れて表情を作り、不自然ではない位の笑みを浮かべて強制された挨拶を返す。
いや、強制されてなんかいない。俺は多分、心の奥底ではずっと蒼乃と……。
「よしっ、するか!」
いけない方向へと思考が移ろいそうになったので、ゲームの方へと思考を切り替える。
俺はベッドから起き上がるとスマホの操作を始めた。
蒼乃は無警戒に近づいてくると、人差し指を立てた状態で待機する。思えば最初の時には触るのも怖がっていたというのに、今では恐怖心など欠片も無くなり、むしろ積極的に参加する姿勢さえ見せていた。
俺にとっては、あまり好ましい事ではないが。
「いつになったら終わるんだろうな」
「さあ」
あんなに辞めたがっていたはずの蒼乃は、終わりという事にさほどこだわっていないように見える。
俺はこのまま続けたいのかと聞こうとして……やはりやめておく。その答えを聞くのが怖かったのだ。
俺たちの視線が集まる中、ゲームが起動する。まず蒼乃が、次に俺が画面に触れていつも通りの演出が始まり、お題が提示される。
『最近あった、一番恥ずかしい秘密を相手に告白する事! いい? いっちば~ん恥ずかしい事だよ!』
「クソッたれ……」
心当たりがありまくる俺は、思わず毒づいてしまう。
このゲームの主催者は俺の行動を見ていたのだろうか。間違いなくこのお題は偶然ではないだろう。明確な悪意を以って、俺と蒼乃の関係を進めに来ている事は明白だった。
「は、恥ずかしい事……」
蒼乃も何かしら心当たりがあるのだろう。口元に手をやって、桜色に染まった頬を隠そうとしている。
多分、いや確信を持って言える事だが、蒼乃の恥ずかしい事も俺の恥ずかしい事も、間違いなくお互いの事に起因するはずで、それを告白するという事は内面全てを吐露することに等しい。
心の垣根がなくなってしまえば、俺は……俺たちがどうなってしまうのかは想像もつかなかった。
「どうする?」
「どうするって言っても……言うしかないと思う」
蒼乃の言う事はもっともで、告白しなければ不幸が訪れてしまうだろう。俺は画びょうを踏みぬいたり国語の男性教師と危うく初キスしそうになってしまったことを思い出し、思わず身震いしてしまった。
ついでにその後、蒼乃のパンツを見てしまったことも思い出してしまい、俺はこっそり舌先を強く噛んで何とか思考をキャンセルする。
「よし、それじゃあ晩までに腹をくくっておくって事でいいか。蒼乃もそれでいいよな」
恥ずかしい事を告白するなんてそうそう出来る事ではない。少なくとも俺は出来ない。そう思っての提案だったのだが……。
蒼乃はゆっくりと左右に首を振った。
「今言えなかったら後でも言えないと思う」
だから、と蒼乃は顔を赤くしながら続ける。
「わ、私は昨日、兄のその……」
蒼乃の視線が下がり、俺の下半身へと向けられる。
そうかぁ、ばっちり見ちゃってたかぁ。まあ俺も見たしなぁ。そりゃ見るよなぁ……。
あ、でもお湯の中だったから俺は下まで見てねえや。
なんてことを考えてしまった結果、俺の息子がむくむくと鎌首をもたげてくる。
俺は慌てて体を横にするが……。
「あ……」
ただ今蒼乃の視線はそこに行っているのである。ちょっとした変化でもバレバレであった。
……もうこれが最近あった一番恥ずかしい事でいいだろ……。何やってんだよ俺……。
「……そゆこと」
蒼乃はそのまま視線を逸らすと……いや、逸らしきれずにチラチラと俺の顔を伺っている。
「次は俺、か……」
俺は思い切り息を吐いて、ゆっくりと吸い上げる。
それを何度か繰り返し……覚悟を決めて話し始めた。
「俺も、その……なんだ。昨日蒼乃の体を見て……こうなった」
「そ、そう」
なんで嬉しそうなんだよ。気持ち悪くねえのかよ、実の兄に性欲の対象にされたんだぞ? もしかしたらその先もって思わないのか? ……くそっ。
意味も分からず腹が立ってきてしまう。
俺は冷静ではいられなかった。
――ブーブー、とスマホが震えてメールの着信を告げる。
こんなタイミングで訪れるメールに、覚えがないはずがなかった。
スマホを操作してメールを開くと、予想通りの警告文が書いてある。
いわく、一番恥ずかしい事を告白しろという事だった。
「なんて?」
蒼乃も大体想像がついているのだろう。
少し諦めたような顔をしていた。
「まだ駄目だとさ」
メールを閉じてゲーム画面を見れば、二人ともにクリアはされていない。それはつまり、もっと恥ずかしい事をしたということで、間接的に暴露になってしまっていた。
「あのさ、蒼乃」
俺の心にあったのは、蒼乃に対する羞恥ではなく、ゲームに対する怒りでもない。
全てに対する諦めだった。
分かっていた。分かっていたのだ。
このゲームは、俺と蒼乃をそういう方向でくっつける事を目的としていると。
これから滅茶苦茶な事を口にするというのに、俺の心はむしろ冷めきっていた。
「俺はあの後な、蒼乃をオカズにした」
「はふっ」
吐息ともため息ともとれるような音を蒼乃が漏らす。それだけ俺の告白に驚いているのだろう。
「俺は蒼乃を性的な対象として見てる」
俺は、蒼乃を困らせたりしない。絶対に不幸にはしない。
だから――。
「それだけじゃない。ぼたんをオカズにしたことがあるし、クラスの女子を使ったこともある。馬鹿だろ、男って」
俺は嫌われる道を選ぶ。今みたいに仲良く話すことは難しくなるだろうけど、不幸にするよりはよっぽどましだ。
「…………そう」
蒼乃の顔からは先ほどまでの表情が消えていた。
俺の思惑は、成功したのだ――きっと。
「悪い。気持ち悪かったらそう思ってくれて構わない。是非俺の事を嫌って――」
そう、思っていたのに。
「私も兄の事を想ってシタよ」
「なっ……」
蒼乃の告白は俺の予想を軽く上回っていた。
思わず絶句し、口を意味もなく開閉させてしまう。
完全に二の句が継げないでいた。
「私は兄をそういう風に見てた。本当は今までずっと、そういう目で見てたの!」
やめろよ……やめてくれよ……。
なんでそう想うんだよ。そんなこと、あるはずねえだろ。
なんだよこれ……。
「兄妹はそんな風に思っちゃいけないって言われて、必死になって諦めようとしてた。わざと悪口言って、喧嘩して、私は兄の事嫌いだって思いこもうとしてた」
蒼乃は目に真珠の様な涙を浮かべながら積み上げ続けた想いを、俺への持ってはならない想いを吐き出していく。
その告白は、棘の様に俺の心臓を貫き、砂糖の様に甘く、心を蕩けさせる。
「でも無理」
止まらなければならない。人の世に生きる上では認めてはいけない禁断の感情だ。でも止まれるはずがない。感情が高ぶり、何年も何年もため込み続けた想いが、急に顔を覗かせてしまって……受け入れてもらえるかもしれない可能性を……いや、可能性なんかじゃなく、確信を得てしまっては止まる必要を感じなくなっているのだ。
それに、人にダメだと言われてコントロールできるような感情じゃない。
それは俺もよく分かっているから。
「私はね。私は本当は兄の事が――」
もはや恒例ともいえる言葉を伴って、蒼乃が俺の部屋のドアを開ける。
正直な事を言えば、今日は来てほしくなかった。
昨日のあの時からぎこちない態度でそれとなく距離を置こうとしたのだが、朝のこの時間だけは決してさける事が出来ない。
「……起きてる」
口調は突き放してしまったものになってしまったと思う。それもこれも、蒼乃であんなことをしてしまった俺の罪悪感がそうさせているなんて、分かり切っている事だ。我ながらなんて女々しいんだと思わないでもない。
蒼乃には何の罪もないのだから。
「おはよう、蒼司」
今、俺の事を名前で呼ばないでくれよ。兄って呼んでてくれよ。
そんな他人みたいな呼ばれ方をすると、本当に気持ちを抑えられなくなるじゃないか……。
「……おはよう、蒼乃」
顔面に力を入れて表情を作り、不自然ではない位の笑みを浮かべて強制された挨拶を返す。
いや、強制されてなんかいない。俺は多分、心の奥底ではずっと蒼乃と……。
「よしっ、するか!」
いけない方向へと思考が移ろいそうになったので、ゲームの方へと思考を切り替える。
俺はベッドから起き上がるとスマホの操作を始めた。
蒼乃は無警戒に近づいてくると、人差し指を立てた状態で待機する。思えば最初の時には触るのも怖がっていたというのに、今では恐怖心など欠片も無くなり、むしろ積極的に参加する姿勢さえ見せていた。
俺にとっては、あまり好ましい事ではないが。
「いつになったら終わるんだろうな」
「さあ」
あんなに辞めたがっていたはずの蒼乃は、終わりという事にさほどこだわっていないように見える。
俺はこのまま続けたいのかと聞こうとして……やはりやめておく。その答えを聞くのが怖かったのだ。
俺たちの視線が集まる中、ゲームが起動する。まず蒼乃が、次に俺が画面に触れていつも通りの演出が始まり、お題が提示される。
『最近あった、一番恥ずかしい秘密を相手に告白する事! いい? いっちば~ん恥ずかしい事だよ!』
「クソッたれ……」
心当たりがありまくる俺は、思わず毒づいてしまう。
このゲームの主催者は俺の行動を見ていたのだろうか。間違いなくこのお題は偶然ではないだろう。明確な悪意を以って、俺と蒼乃の関係を進めに来ている事は明白だった。
「は、恥ずかしい事……」
蒼乃も何かしら心当たりがあるのだろう。口元に手をやって、桜色に染まった頬を隠そうとしている。
多分、いや確信を持って言える事だが、蒼乃の恥ずかしい事も俺の恥ずかしい事も、間違いなくお互いの事に起因するはずで、それを告白するという事は内面全てを吐露することに等しい。
心の垣根がなくなってしまえば、俺は……俺たちがどうなってしまうのかは想像もつかなかった。
「どうする?」
「どうするって言っても……言うしかないと思う」
蒼乃の言う事はもっともで、告白しなければ不幸が訪れてしまうだろう。俺は画びょうを踏みぬいたり国語の男性教師と危うく初キスしそうになってしまったことを思い出し、思わず身震いしてしまった。
ついでにその後、蒼乃のパンツを見てしまったことも思い出してしまい、俺はこっそり舌先を強く噛んで何とか思考をキャンセルする。
「よし、それじゃあ晩までに腹をくくっておくって事でいいか。蒼乃もそれでいいよな」
恥ずかしい事を告白するなんてそうそう出来る事ではない。少なくとも俺は出来ない。そう思っての提案だったのだが……。
蒼乃はゆっくりと左右に首を振った。
「今言えなかったら後でも言えないと思う」
だから、と蒼乃は顔を赤くしながら続ける。
「わ、私は昨日、兄のその……」
蒼乃の視線が下がり、俺の下半身へと向けられる。
そうかぁ、ばっちり見ちゃってたかぁ。まあ俺も見たしなぁ。そりゃ見るよなぁ……。
あ、でもお湯の中だったから俺は下まで見てねえや。
なんてことを考えてしまった結果、俺の息子がむくむくと鎌首をもたげてくる。
俺は慌てて体を横にするが……。
「あ……」
ただ今蒼乃の視線はそこに行っているのである。ちょっとした変化でもバレバレであった。
……もうこれが最近あった一番恥ずかしい事でいいだろ……。何やってんだよ俺……。
「……そゆこと」
蒼乃はそのまま視線を逸らすと……いや、逸らしきれずにチラチラと俺の顔を伺っている。
「次は俺、か……」
俺は思い切り息を吐いて、ゆっくりと吸い上げる。
それを何度か繰り返し……覚悟を決めて話し始めた。
「俺も、その……なんだ。昨日蒼乃の体を見て……こうなった」
「そ、そう」
なんで嬉しそうなんだよ。気持ち悪くねえのかよ、実の兄に性欲の対象にされたんだぞ? もしかしたらその先もって思わないのか? ……くそっ。
意味も分からず腹が立ってきてしまう。
俺は冷静ではいられなかった。
――ブーブー、とスマホが震えてメールの着信を告げる。
こんなタイミングで訪れるメールに、覚えがないはずがなかった。
スマホを操作してメールを開くと、予想通りの警告文が書いてある。
いわく、一番恥ずかしい事を告白しろという事だった。
「なんて?」
蒼乃も大体想像がついているのだろう。
少し諦めたような顔をしていた。
「まだ駄目だとさ」
メールを閉じてゲーム画面を見れば、二人ともにクリアはされていない。それはつまり、もっと恥ずかしい事をしたということで、間接的に暴露になってしまっていた。
「あのさ、蒼乃」
俺の心にあったのは、蒼乃に対する羞恥ではなく、ゲームに対する怒りでもない。
全てに対する諦めだった。
分かっていた。分かっていたのだ。
このゲームは、俺と蒼乃をそういう方向でくっつける事を目的としていると。
これから滅茶苦茶な事を口にするというのに、俺の心はむしろ冷めきっていた。
「俺はあの後な、蒼乃をオカズにした」
「はふっ」
吐息ともため息ともとれるような音を蒼乃が漏らす。それだけ俺の告白に驚いているのだろう。
「俺は蒼乃を性的な対象として見てる」
俺は、蒼乃を困らせたりしない。絶対に不幸にはしない。
だから――。
「それだけじゃない。ぼたんをオカズにしたことがあるし、クラスの女子を使ったこともある。馬鹿だろ、男って」
俺は嫌われる道を選ぶ。今みたいに仲良く話すことは難しくなるだろうけど、不幸にするよりはよっぽどましだ。
「…………そう」
蒼乃の顔からは先ほどまでの表情が消えていた。
俺の思惑は、成功したのだ――きっと。
「悪い。気持ち悪かったらそう思ってくれて構わない。是非俺の事を嫌って――」
そう、思っていたのに。
「私も兄の事を想ってシタよ」
「なっ……」
蒼乃の告白は俺の予想を軽く上回っていた。
思わず絶句し、口を意味もなく開閉させてしまう。
完全に二の句が継げないでいた。
「私は兄をそういう風に見てた。本当は今までずっと、そういう目で見てたの!」
やめろよ……やめてくれよ……。
なんでそう想うんだよ。そんなこと、あるはずねえだろ。
なんだよこれ……。
「兄妹はそんな風に思っちゃいけないって言われて、必死になって諦めようとしてた。わざと悪口言って、喧嘩して、私は兄の事嫌いだって思いこもうとしてた」
蒼乃は目に真珠の様な涙を浮かべながら積み上げ続けた想いを、俺への持ってはならない想いを吐き出していく。
その告白は、棘の様に俺の心臓を貫き、砂糖の様に甘く、心を蕩けさせる。
「でも無理」
止まらなければならない。人の世に生きる上では認めてはいけない禁断の感情だ。でも止まれるはずがない。感情が高ぶり、何年も何年もため込み続けた想いが、急に顔を覗かせてしまって……受け入れてもらえるかもしれない可能性を……いや、可能性なんかじゃなく、確信を得てしまっては止まる必要を感じなくなっているのだ。
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