86 / 90
第84話 決死の一撃
しおりを挟む
心臓。そこはサラザールがまだサラザールであった時、俺が貫いた場所だ。
たまたまか、それとも何か関係あるのか……。いずれにせよ結論は出せない。
ただ、もしも攻撃されたというのに動かさないのならば、必ず理由があるはずだ。
そう考えながら、俺はアウロラが生み出してくれた珠玉の十数秒を走り抜けた。
だんだんと魔王の顔が、俺の目にも映る様になって来る。
肉も皮も無いドクロの顔だというのに、奴は間違いなく焦っていた。
「引導を渡してやるよ!」
叫ぶと同時に魔術を発動させる。
俺の差し出した腕の周りで8つの火球が高速回転し、ガトリングの如く炎の矢を吐き出していく。
不完全な魔王であれば、この程度の魔術でもダメージを受ける。だから――。
『我にこの様な児戯が効くものかっ!』
魔王は自身の前方に、柱を崩して作り上げた闇を展開して炎の矢を受け止める。
わざわざ攻撃を捨てて防御せざるを得ない。それは、俺と魔王がお互い傷つけあえる舞台に居る事を証明していた。
「人間如きに命を脅かされる気分はどうだ!?」
『黙れぇっ』
魔王の指に、真っ黒い爪が五本生えると、それが瞬く間に数メートル、十数メートルと伸びていく。
その爪は、全てを切り裂く無類の切れ味を誇る無敵の刃。防ぐ方法は、ない。
なら……避ければいい。
迫りくる前にして、俺は全体重を乗せた両手を地面につけると――、
≪デストラクション・ブロウ≫
斥力を纏わせた。
もし、磁石の同じ極同士を無理にくっつけたあと手を離したらどうなるか。正解は、吹き飛ぶ、だ。
俺の両手と地面の間に、鉄扉すら砕く反発力が生まれ、猛烈な勢いで俺の体を空中に放り投げる。
それにより、俺は振るわれたばかりの爪を大きく飛び越えた。
だが天使のように羽を持たない俺は、空中では落ちるだけ。自由に動くことなど叶わない。
魔王は俺が落ちるのに合わせてもう一度爪を振るえばいいだけの話だ。
一度避けただけで、結局俺の運命は変わらない――訳はない。
ただの人間である俺は、相手の意表をついてこそ、最高の一撃を叩き込めるのだ。
「アウロラぁーー!!」
きっと分かってくれる。
俺が何をやりたいかなんて、これを見れば――。
≪バーニング・エクスプロージョン≫
俺はアウロラの名前を呼ぶのに続け、爆裂の魔術を自分の後方へと撃ち放つ。
そしてそれは、すぐさま爆発した。
間違いない。アウロラが撃ち抜いてくれたのだ。
爆炎が俺の体を加速して、残り数メートルとなった魔王との距離を一気に詰める。
――見えた!
心臓の位置、肋骨と泥に埋もれながらも怪しく虹色に輝く魔石――魔王の魂が。
≪デストラクション――≫
俺は空中で無理やり体を捻りながら、拳を握り締める。
魔王の迎撃は――刹那の差で間に合わない。
≪――ブロウ!!≫
斥力の拳が魔王の胸元を貫き、背中側まで飛び出していく。
泥が俺の腕と体を蝕んでいくが構うものか。このまま魔石をサラザールの体から引きはがしてしまえば、俺たちの勝ちだ。
『貴……様ぁ……』
こんな体でも痛みがあるのかと今更ながらに少し不思議に思う。
「くた……ばれぇ!」
左腕を魔王の背中に回し、右の拳をねじり込めば、ブチブチと音を立てて魔石から泥が剥がれていく。
あと少し!
『喰らい尽くしてくれるっ』
魔王の命に従い、泥が、闇が蠢き俺の体を飲み込もうと包み込んでくる。
胸元からアメーバの如く広がった闇が、触れる片端から俺を喰らっていく。
足りない。あと少し、時間と力が在れば倒せるのに!
――お待たせいたしました。
脳裏に、大切な守護天使の声が響く。
ああそうだ。俺にはまだあと1柱、大切で頼りになる仲間がいたんだっけ。
「隷属せよ!」
ヴァイダの命ずるままに、俺の体を食む泥の動きが止まり、闇が凍り付く。
盾についたサラザールの黒い体液、つまり魔王の闇を解析して命令系統へ介入する手段を得たのだろう。
こんな短時間で本当によくやってくれた。
これで――足りる。
一旦引いた拳をもう一度握り締め、
「終わりだぁっ!!」
裂ぱくの気合と共に、全力で突き入れた。
『かっ……』
斥力を纏った拳は泥を弾き飛ばし、虹の魔石――魔王の本体に突き刺さる。
「おぉぉぉあああぁぁぁぁっ!!」
『この、貴様ぁぁぁっ!』
焦ったところでヤツに抗う手段などない。
闇は封じた。
力づくで俺を引きはがすのも、時間が足りない。
既に俺の拳は魔王の体を突き抜け、背中にまで達している。
魔石に張りついた泥の筋が、一本、また一本と引きちぎれていく。
「あばよ、魔王っ。お前じゃ人間さまの相手は百年はえぇっ!!」
『人間如きがぁぁぁぁっ!!』
全ての泥が千切れ、魔石が圧力に耐えかねて体から弾け飛ぶ。
その瞬間、全ての泥が力を失ってバシャリと地面に落ちたのだった。
「う……あ……」
もうほとんどまともに動かない体に鞭打って、骨だけとなったサラザールの体から腕を引き抜く。
「ナオヤ様、ご無事――」
「俺より先に魔王の魂を封印してください」
上空から、背中の羽をはばたかせながら降りてくるヴァイダにそう頼む。
「俺はまだ、生きてますから」
なんとかって感じだけど。
腕の肉は一部が無くなって骨が見えてたり、体のどこかしこが痛いのは多分食われてしまってるんだろうな。
それでもまだ生きてる。
動くことが出来なくなった魔王と違って、俺は自分の意思で動くことが出来る。
俺は念のためにふらつく足取りでその場を離れていく。
もう戦う事の出来ない俺は、足手まといでしかない。まだ戦いは終わっていないのだから。
「分かりまし――」
ゾワッと、全身が総毛立つ。
それと同時に泥が再び蠢き始めた。
ガリガリ、ザリザリと、今までにない音が聞こえる。
これはなんだと視線を動かすと、泥が自分で自分たちを喰らい、更には大気を、地面を、空間を、何もかもを喰い潰し始めた音だった。
泥は縮みつつもより濃く、より黒く変わって行き、やがて穴のような何かに姿を変えていく。
何もかもを喰らい尽くすために。
この世界事負けた事実すら覆いつくすために。
「暴走……なんてさせません。止まりなさいっ!」
ヴァイダの命令で少しだけ世界の浸食が止む。
まだ止められる。ヴァイダならば世界を救えるのだ。
ヴァイダは額に玉のような汗を浮かべながら泥の制御に取り掛かる。
大変かもしれないが、ヴァイダなら抑え込むことができるだろう。
「う……」
痛みのせいか、視界がかすみ、意識が朦朧とする。
だが、まだ倒れるわけにはいかなかった。
俺は俺に出来る事をしなければならない。魔王にこれ以上変な事をさせないように、サラザールの死体を破壊しつくして、戦う手段を奪う――。
「危ないっ」
俺の体が大きく揺さぶられ、激しい痛みが全身を苛む。
「つぅ……」
奥歯を噛み締めて痛みを堪え、薄れゆく意識を必死に手繰り寄せる。
今の声はアウロラだった。
アウロラが俺を突き飛ばしたのだ。
何のために?
そんなの、俺を守るために決まっている。
いったい、何から?
そこまで思考がたどり着いた時、俺の脳内に激しい警鐘が鳴り響いた。
いつの間にか閉じていた目をうっすらと開くと……。
「ナオ……ヤ……。よ、か……」
アウロラの額に、まるで第三の瞳が出来たかのように虹の魔石が張り付いていた。
たまたまか、それとも何か関係あるのか……。いずれにせよ結論は出せない。
ただ、もしも攻撃されたというのに動かさないのならば、必ず理由があるはずだ。
そう考えながら、俺はアウロラが生み出してくれた珠玉の十数秒を走り抜けた。
だんだんと魔王の顔が、俺の目にも映る様になって来る。
肉も皮も無いドクロの顔だというのに、奴は間違いなく焦っていた。
「引導を渡してやるよ!」
叫ぶと同時に魔術を発動させる。
俺の差し出した腕の周りで8つの火球が高速回転し、ガトリングの如く炎の矢を吐き出していく。
不完全な魔王であれば、この程度の魔術でもダメージを受ける。だから――。
『我にこの様な児戯が効くものかっ!』
魔王は自身の前方に、柱を崩して作り上げた闇を展開して炎の矢を受け止める。
わざわざ攻撃を捨てて防御せざるを得ない。それは、俺と魔王がお互い傷つけあえる舞台に居る事を証明していた。
「人間如きに命を脅かされる気分はどうだ!?」
『黙れぇっ』
魔王の指に、真っ黒い爪が五本生えると、それが瞬く間に数メートル、十数メートルと伸びていく。
その爪は、全てを切り裂く無類の切れ味を誇る無敵の刃。防ぐ方法は、ない。
なら……避ければいい。
迫りくる前にして、俺は全体重を乗せた両手を地面につけると――、
≪デストラクション・ブロウ≫
斥力を纏わせた。
もし、磁石の同じ極同士を無理にくっつけたあと手を離したらどうなるか。正解は、吹き飛ぶ、だ。
俺の両手と地面の間に、鉄扉すら砕く反発力が生まれ、猛烈な勢いで俺の体を空中に放り投げる。
それにより、俺は振るわれたばかりの爪を大きく飛び越えた。
だが天使のように羽を持たない俺は、空中では落ちるだけ。自由に動くことなど叶わない。
魔王は俺が落ちるのに合わせてもう一度爪を振るえばいいだけの話だ。
一度避けただけで、結局俺の運命は変わらない――訳はない。
ただの人間である俺は、相手の意表をついてこそ、最高の一撃を叩き込めるのだ。
「アウロラぁーー!!」
きっと分かってくれる。
俺が何をやりたいかなんて、これを見れば――。
≪バーニング・エクスプロージョン≫
俺はアウロラの名前を呼ぶのに続け、爆裂の魔術を自分の後方へと撃ち放つ。
そしてそれは、すぐさま爆発した。
間違いない。アウロラが撃ち抜いてくれたのだ。
爆炎が俺の体を加速して、残り数メートルとなった魔王との距離を一気に詰める。
――見えた!
心臓の位置、肋骨と泥に埋もれながらも怪しく虹色に輝く魔石――魔王の魂が。
≪デストラクション――≫
俺は空中で無理やり体を捻りながら、拳を握り締める。
魔王の迎撃は――刹那の差で間に合わない。
≪――ブロウ!!≫
斥力の拳が魔王の胸元を貫き、背中側まで飛び出していく。
泥が俺の腕と体を蝕んでいくが構うものか。このまま魔石をサラザールの体から引きはがしてしまえば、俺たちの勝ちだ。
『貴……様ぁ……』
こんな体でも痛みがあるのかと今更ながらに少し不思議に思う。
「くた……ばれぇ!」
左腕を魔王の背中に回し、右の拳をねじり込めば、ブチブチと音を立てて魔石から泥が剥がれていく。
あと少し!
『喰らい尽くしてくれるっ』
魔王の命に従い、泥が、闇が蠢き俺の体を飲み込もうと包み込んでくる。
胸元からアメーバの如く広がった闇が、触れる片端から俺を喰らっていく。
足りない。あと少し、時間と力が在れば倒せるのに!
――お待たせいたしました。
脳裏に、大切な守護天使の声が響く。
ああそうだ。俺にはまだあと1柱、大切で頼りになる仲間がいたんだっけ。
「隷属せよ!」
ヴァイダの命ずるままに、俺の体を食む泥の動きが止まり、闇が凍り付く。
盾についたサラザールの黒い体液、つまり魔王の闇を解析して命令系統へ介入する手段を得たのだろう。
こんな短時間で本当によくやってくれた。
これで――足りる。
一旦引いた拳をもう一度握り締め、
「終わりだぁっ!!」
裂ぱくの気合と共に、全力で突き入れた。
『かっ……』
斥力を纏った拳は泥を弾き飛ばし、虹の魔石――魔王の本体に突き刺さる。
「おぉぉぉあああぁぁぁぁっ!!」
『この、貴様ぁぁぁっ!』
焦ったところでヤツに抗う手段などない。
闇は封じた。
力づくで俺を引きはがすのも、時間が足りない。
既に俺の拳は魔王の体を突き抜け、背中にまで達している。
魔石に張りついた泥の筋が、一本、また一本と引きちぎれていく。
「あばよ、魔王っ。お前じゃ人間さまの相手は百年はえぇっ!!」
『人間如きがぁぁぁぁっ!!』
全ての泥が千切れ、魔石が圧力に耐えかねて体から弾け飛ぶ。
その瞬間、全ての泥が力を失ってバシャリと地面に落ちたのだった。
「う……あ……」
もうほとんどまともに動かない体に鞭打って、骨だけとなったサラザールの体から腕を引き抜く。
「ナオヤ様、ご無事――」
「俺より先に魔王の魂を封印してください」
上空から、背中の羽をはばたかせながら降りてくるヴァイダにそう頼む。
「俺はまだ、生きてますから」
なんとかって感じだけど。
腕の肉は一部が無くなって骨が見えてたり、体のどこかしこが痛いのは多分食われてしまってるんだろうな。
それでもまだ生きてる。
動くことが出来なくなった魔王と違って、俺は自分の意思で動くことが出来る。
俺は念のためにふらつく足取りでその場を離れていく。
もう戦う事の出来ない俺は、足手まといでしかない。まだ戦いは終わっていないのだから。
「分かりまし――」
ゾワッと、全身が総毛立つ。
それと同時に泥が再び蠢き始めた。
ガリガリ、ザリザリと、今までにない音が聞こえる。
これはなんだと視線を動かすと、泥が自分で自分たちを喰らい、更には大気を、地面を、空間を、何もかもを喰い潰し始めた音だった。
泥は縮みつつもより濃く、より黒く変わって行き、やがて穴のような何かに姿を変えていく。
何もかもを喰らい尽くすために。
この世界事負けた事実すら覆いつくすために。
「暴走……なんてさせません。止まりなさいっ!」
ヴァイダの命令で少しだけ世界の浸食が止む。
まだ止められる。ヴァイダならば世界を救えるのだ。
ヴァイダは額に玉のような汗を浮かべながら泥の制御に取り掛かる。
大変かもしれないが、ヴァイダなら抑え込むことができるだろう。
「う……」
痛みのせいか、視界がかすみ、意識が朦朧とする。
だが、まだ倒れるわけにはいかなかった。
俺は俺に出来る事をしなければならない。魔王にこれ以上変な事をさせないように、サラザールの死体を破壊しつくして、戦う手段を奪う――。
「危ないっ」
俺の体が大きく揺さぶられ、激しい痛みが全身を苛む。
「つぅ……」
奥歯を噛み締めて痛みを堪え、薄れゆく意識を必死に手繰り寄せる。
今の声はアウロラだった。
アウロラが俺を突き飛ばしたのだ。
何のために?
そんなの、俺を守るために決まっている。
いったい、何から?
そこまで思考がたどり着いた時、俺の脳内に激しい警鐘が鳴り響いた。
いつの間にか閉じていた目をうっすらと開くと……。
「ナオ……ヤ……。よ、か……」
アウロラの額に、まるで第三の瞳が出来たかのように虹の魔石が張り付いていた。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる