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一話
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「いってらっしゃーい」
そんな母親の声を聞きながら俺は今日も学校に向かった。 今年の春から高校生になり、もう9月になる。 今の生活に特に不満といった不満は無く、強いて言うなら夏休みがもっと長く続いていたら、と思う程度である。
ただ、不満もなければ得にいいこともない。 趣味もなく、何となくで生きている毎日に飽き飽きしていた。
そんな中歩いていると、急に足元が光、目の前が真っ暗になった。 そして、次の瞬間、体に急激な痛みが走った。
そして俺は叫び声を上げる間もなく意識を飛ばした。
「んぅ、どこだ…ここ?」
目が覚めると俺はベッドに寝かされていた。 体を起こして周りを見ると、知らない部屋だった。
床には高そうな絨毯が敷いてあり、壁は何かの石で造られている。 床もよく見てみると、絨毯の敷かれていない場所は石で造られているように見える。
それらを見て分かるのは、ただ金がかかっていそうということだけだ。
「確か学校に向かっている途中だったな。 急に目の前が真っ暗になって、それから…」
俺はそれを思い出して身震いした。 その時の痛みを思い出したからだ。
「病気? でも、それにしては体がめちゃくちゃ元気な気がする。 まさか、ここの持ち主が治してくれたのか? 普通の病気では治らないような病気? ・・・・・・もしかしたら大金請求されるかも」
俺はそうも思ってため息を吐き、首をガックリと下げた。 すると、指に嵌っている二つの指輪が視界に入った。
「何故指輪が? それに、なんかめちゃくちゃ高価そうじゃん。 やべぇ。 絶対金毟るつもりだよ。 かーさん達は大丈夫かなぁ? これで恨まれたら俺を治したやつを殺して俺も死のう」
そんなことを考えていると、ドアが開き、メイド服を着た美人の女性が入ってきた。
普段なら喜ぶところなんだろうがそれは出来ない。
俺の事を笑顔で見ていることからきっと金が手に入るとでも考えているのだろう。 でなければ初対面の人に嘘偽りのない笑顔を向ける理由がない。
終わった。
どうせならこいつの雇い主が来てくれれば一緒に心中してやったものを、メイドを連れてくるなんて。 まさかここまで考えてメイドを寄越したのか? くそっ! なんて腹黒いんだ。 いや、まだ焦るな。 きっとこいつの雇い主に会う機会もあるだろう。 まずは情報収集が先だ。 それに、まだ金が必要だと決まったわけじゃない。
「よかった。 お目覚めになられたんですね!」
けっ、そんなに金が大事か!
「他の方々がお待ちです。 もう動けるのでしたらついてきて下さいますか?」
「他の方々? ・・・・・・まさか、母さん達を連れてきているのか? くそっ! わかった、ついて行くよ」
「そ、それはよかったです」
俺は少し肩が震えている女性の後ろをついて行く。 そうか。 きっとこの女性も怖いのだろう。俺もメイドさんにあたるのは間違い……か。 そもそもの原因は俺なんだしな。
歩いている途中、なんか高そうな服を着た人が数人通りかかった。 そのたびメイドさんが頭を下げていたので俺も真似して下げておいた。 下卑た笑が聞こえたため、あまり良い奴ではないのだろう。
だが俺はここに弱みを握られている。
その身内か家族か知らないが下手に出て今の現状が悪化したら目も当てられない。
少しすると着いたのか、メイドさんはドアをコンコンと叩き、ドアを開ける。 メイドさんはドアを開けただけで中には入らない。 どうやら俺が入るのを待っているのか、入るつもりはないようだ。
俺は会釈をしてから中に入る。 すると、高校の制服を着た男子が二人、女子が二人居た。
どういうことだ?
俺の疑問を他所に、四人は俺に手を振ったりしている。
「よかった、目が覚めたんだね」
爽やかなイケメンがそう言った。
「ああ、それでここはどこなんだ?」
俺がそう聞くと、何故かイケメンが苦笑した。
「異世界だそうだよ」
「は?」
「そうなるよね。 でも、異世界なんだよ」
「ふーん、そうなんだ。 ここは異世界って名前のところなんだ。 で、地球のどこなんだ?」
「だ、か、ら、異世界よ。 ここは地球じゃないのよ」
少し目がきつい女性がそう言ってきた。 美人なんだが、今はそれに気にするほど心は穏やかじゃない。
「嘘・・・だよな?」
「嘘じゃないです」
小柄な体格の女子が俺の言葉を否定した。
「あはは・・・それでどうしてそう思ったんだ?」
「魔法よ。 あんなの見せられたら信じるしかないわ」
異世界? 魔法? 何を言っているんだ。 そんなのあるわけがない。 だが、ならどうしてここに居る? 俺の家の近くにこんな所あったか? 車や飛行機で何時間? それまでに起きないとどうして言える? ・・・・・・それにあんな痛み、ただのドッキリでやられてたまるか!
「・・・・・・」
「大丈夫かい?」
「帰れるのか?」
「・・・・・・多分無理だって。 でも、探せば帰れるかもしれないって。 迷宮なんかがあって、そこからは魔法の書や道具が見つかることがあるって」
「迷宮? どうせ危険な場所なんだろ? それでどうして呼ばれたんだ? まさか実験なんて言わないよな?」
「魔王の討伐だってさ。 なんか人族の勇者は死んでしまったみたいで・・・・・・代わりに異世界の勇者を呼んだんだってさ。 それでその・・・・・・」
「何が魔王だよ・・・・・・。 それで、まだ何かあるのか?」
「・・・・・・実は、召喚されたのは僕が原因みたいなんだ。 それで、その」
「あーあー、別にお前のせいではないだろう。 運が悪かった。 それ以外には言えない。 それに、予想してたよりもマシなことで良かったしな」
俺はそう言って笑った。 心の底からの笑いではない。 ただ、自分の感情を隠すためだけの笑い。 それでも他の四人を騙せたのだろう。 みんなつられて笑っていた。 ただ、それを見ていると腹が立ってくる。 どうしてお前らはそんなに平気そうなんだ、と。
もしかしたら辛いのかもしれない。 ショックなのかもしれない。 俺が呑気に寝ている間に泣いていたのかもしれない。 でも、それでも腹が立つ。
ああ、確かに普通の日常に飽き飽きしていたさ、何かを期待していたさ! 異世界に行ければ楽しいかも、なんて思ったさ! だが、誰が何か起きろと言った? 誰が不満があると言った? ああ、本当に嫌だ。 何もかもに腹が立つ。 異世界があることにも、理不尽な現実にも、イケメンが申し訳なさそうにしている態度にも。
ただ、感情を表に出してはダメだ。 感情で動けば失敗する。 だから、抑えるんだ。
その日は一緒に召喚されたやつと自己紹介して、王様なんかとも会った。 会話の内容はほとんど覚えていない。 それから自分の部屋に入ってベッドの上に座ると、俺はしばらくぼーっとした後に寝た。
そんな母親の声を聞きながら俺は今日も学校に向かった。 今年の春から高校生になり、もう9月になる。 今の生活に特に不満といった不満は無く、強いて言うなら夏休みがもっと長く続いていたら、と思う程度である。
ただ、不満もなければ得にいいこともない。 趣味もなく、何となくで生きている毎日に飽き飽きしていた。
そんな中歩いていると、急に足元が光、目の前が真っ暗になった。 そして、次の瞬間、体に急激な痛みが走った。
そして俺は叫び声を上げる間もなく意識を飛ばした。
「んぅ、どこだ…ここ?」
目が覚めると俺はベッドに寝かされていた。 体を起こして周りを見ると、知らない部屋だった。
床には高そうな絨毯が敷いてあり、壁は何かの石で造られている。 床もよく見てみると、絨毯の敷かれていない場所は石で造られているように見える。
それらを見て分かるのは、ただ金がかかっていそうということだけだ。
「確か学校に向かっている途中だったな。 急に目の前が真っ暗になって、それから…」
俺はそれを思い出して身震いした。 その時の痛みを思い出したからだ。
「病気? でも、それにしては体がめちゃくちゃ元気な気がする。 まさか、ここの持ち主が治してくれたのか? 普通の病気では治らないような病気? ・・・・・・もしかしたら大金請求されるかも」
俺はそうも思ってため息を吐き、首をガックリと下げた。 すると、指に嵌っている二つの指輪が視界に入った。
「何故指輪が? それに、なんかめちゃくちゃ高価そうじゃん。 やべぇ。 絶対金毟るつもりだよ。 かーさん達は大丈夫かなぁ? これで恨まれたら俺を治したやつを殺して俺も死のう」
そんなことを考えていると、ドアが開き、メイド服を着た美人の女性が入ってきた。
普段なら喜ぶところなんだろうがそれは出来ない。
俺の事を笑顔で見ていることからきっと金が手に入るとでも考えているのだろう。 でなければ初対面の人に嘘偽りのない笑顔を向ける理由がない。
終わった。
どうせならこいつの雇い主が来てくれれば一緒に心中してやったものを、メイドを連れてくるなんて。 まさかここまで考えてメイドを寄越したのか? くそっ! なんて腹黒いんだ。 いや、まだ焦るな。 きっとこいつの雇い主に会う機会もあるだろう。 まずは情報収集が先だ。 それに、まだ金が必要だと決まったわけじゃない。
「よかった。 お目覚めになられたんですね!」
けっ、そんなに金が大事か!
「他の方々がお待ちです。 もう動けるのでしたらついてきて下さいますか?」
「他の方々? ・・・・・・まさか、母さん達を連れてきているのか? くそっ! わかった、ついて行くよ」
「そ、それはよかったです」
俺は少し肩が震えている女性の後ろをついて行く。 そうか。 きっとこの女性も怖いのだろう。俺もメイドさんにあたるのは間違い……か。 そもそもの原因は俺なんだしな。
歩いている途中、なんか高そうな服を着た人が数人通りかかった。 そのたびメイドさんが頭を下げていたので俺も真似して下げておいた。 下卑た笑が聞こえたため、あまり良い奴ではないのだろう。
だが俺はここに弱みを握られている。
その身内か家族か知らないが下手に出て今の現状が悪化したら目も当てられない。
少しすると着いたのか、メイドさんはドアをコンコンと叩き、ドアを開ける。 メイドさんはドアを開けただけで中には入らない。 どうやら俺が入るのを待っているのか、入るつもりはないようだ。
俺は会釈をしてから中に入る。 すると、高校の制服を着た男子が二人、女子が二人居た。
どういうことだ?
俺の疑問を他所に、四人は俺に手を振ったりしている。
「よかった、目が覚めたんだね」
爽やかなイケメンがそう言った。
「ああ、それでここはどこなんだ?」
俺がそう聞くと、何故かイケメンが苦笑した。
「異世界だそうだよ」
「は?」
「そうなるよね。 でも、異世界なんだよ」
「ふーん、そうなんだ。 ここは異世界って名前のところなんだ。 で、地球のどこなんだ?」
「だ、か、ら、異世界よ。 ここは地球じゃないのよ」
少し目がきつい女性がそう言ってきた。 美人なんだが、今はそれに気にするほど心は穏やかじゃない。
「嘘・・・だよな?」
「嘘じゃないです」
小柄な体格の女子が俺の言葉を否定した。
「あはは・・・それでどうしてそう思ったんだ?」
「魔法よ。 あんなの見せられたら信じるしかないわ」
異世界? 魔法? 何を言っているんだ。 そんなのあるわけがない。 だが、ならどうしてここに居る? 俺の家の近くにこんな所あったか? 車や飛行機で何時間? それまでに起きないとどうして言える? ・・・・・・それにあんな痛み、ただのドッキリでやられてたまるか!
「・・・・・・」
「大丈夫かい?」
「帰れるのか?」
「・・・・・・多分無理だって。 でも、探せば帰れるかもしれないって。 迷宮なんかがあって、そこからは魔法の書や道具が見つかることがあるって」
「迷宮? どうせ危険な場所なんだろ? それでどうして呼ばれたんだ? まさか実験なんて言わないよな?」
「魔王の討伐だってさ。 なんか人族の勇者は死んでしまったみたいで・・・・・・代わりに異世界の勇者を呼んだんだってさ。 それでその・・・・・・」
「何が魔王だよ・・・・・・。 それで、まだ何かあるのか?」
「・・・・・・実は、召喚されたのは僕が原因みたいなんだ。 それで、その」
「あーあー、別にお前のせいではないだろう。 運が悪かった。 それ以外には言えない。 それに、予想してたよりもマシなことで良かったしな」
俺はそう言って笑った。 心の底からの笑いではない。 ただ、自分の感情を隠すためだけの笑い。 それでも他の四人を騙せたのだろう。 みんなつられて笑っていた。 ただ、それを見ていると腹が立ってくる。 どうしてお前らはそんなに平気そうなんだ、と。
もしかしたら辛いのかもしれない。 ショックなのかもしれない。 俺が呑気に寝ている間に泣いていたのかもしれない。 でも、それでも腹が立つ。
ああ、確かに普通の日常に飽き飽きしていたさ、何かを期待していたさ! 異世界に行ければ楽しいかも、なんて思ったさ! だが、誰が何か起きろと言った? 誰が不満があると言った? ああ、本当に嫌だ。 何もかもに腹が立つ。 異世界があることにも、理不尽な現実にも、イケメンが申し訳なさそうにしている態度にも。
ただ、感情を表に出してはダメだ。 感情で動けば失敗する。 だから、抑えるんだ。
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