身代わり聖女は「君を孕ますつもりはない」と言われたのに死に戻り王子に溺愛されています

ささゆき細雪

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奨励賞記念番外編 殺し愛の果て

《6》

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「きゃんっ!」
「催淫の魔法だよ。効果は薄いかもしれないけど」
「なん、で?」
「僕が見たことのないジゼのうつくしい姿を暴きたいんだ」
「……どうしよう、身体があつくなってる」
「いいんだよ、それで」

 時空の狭間で放つ魔法は基本的にその場に留まり、消えることはない。だが、時間の流れが周囲と異なるホーグとジゼルフィアは魔法によって転移している最中でもある。いまにも泣きそうなジゼルフィアを宥めながら、ホーグは彼女の下半身に顔を寄せる。

「ひぃん!」
「指ひとつなら問題なく咥えこめるみたいだね。うん、さっきよりも感度があがってる」
「あっ、ホーグっ」
「こんなところで魔法を使うなんて思わなかった? だけど転移した先で僕たちが魔法を使える保証はどこにもないから」
「――気づいていたの?」

 疼く身体を震わせながらジゼルフィアが問えば、ホーグは深く頷く。そのまま秘芽に指を乗せ、リズミカルに押しつけながら彼は言葉をつづける。

「あっ、あんっ、あぁっ」
「この時空の狭間を抜けたらその先にある平行世界は旧大陸アルヴスでも新大陸ラーウスでもない場所なんだろ? すでに精霊たちがあちこちで姿を消して絶滅している世界線に翔ぶ可能性も高い。僕たちの魔法が前の世界にいたときと同じように使えるとは思わない方がいい」
「だ、だからって……催淫魔法を使うなんて」
「ずっと手に入れたいと思っていたジゼが傍にいるんだ。魔法が使えなくなる前に一度は使ってみたいじゃないか」
「ああぁんっ――っ!」

 秘芽をぐりぐりと弄られて、ジゼルフィアは潮を吹く。催淫魔法によって感度を高められた身体はホーグにふれられるだけで達してしまいそうになっている。

「この髪の色だって見納めかもしれない」
「あぁうん」
「ミルクティ色の髪のジゼも好きだけど、ストロベリーブロンドになった妖艶なジゼも忘れたくないから」
「ほ、ほーぐぅ」
「またイきそうなの? いいよ、僕の指でたっぷりおイき」

 ぷっくりと膨らんだ秘芽を擦りたてられて、ジゼルフィアはあっけなく絶頂する。彼女の瞳の色が変化したのを見て、ホーグはすでにガチガチになっていた一物を彼女の太ももにあて、先走りと愛液を混ぜながら蜜口を目指していく。

「あぁ、ホーグ、ホーグぅ!」
「僕の名前を呼びながらイってくれるジゼ、最高だよ。僕も挿入いれるからね」
「ん……きて」
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